2016年12月16日21時6分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ガスレンジの火力調整作業が原因で一酸化炭素中毒になったとして、東京都の50代女性が、家庭用品の輸入販売会社「T社」(同)に約1900万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が、16日、東京地裁であった。
松村裁判長は、「作業が原因の不完全燃焼で一酸化炭素中毒になった」と認め、同社に約620万円の支払いを命じた。
判決によると、女性は2006年、自宅の米国製ガスレンジの火力が弱かったために、輸入販売元の同社に調整を依頼。
同社の従業員がノズル交換などで火力を強めたが、その後、女性に頭痛や吐き気などの症状が出て、10年に一酸化炭素中毒と診断された。
判決は、ノズル交換で送り込まれる空気が不足し、不完全燃焼が起きたと認定。
同社や従業員が、ガス機器の専門家として「万が一にも不完全燃焼を発生させない義務があったのに怠った」とした。
同社は取材に対し、「判決の中身を承知しておらず、現時点ではコメントできません」としている。
出典
『ガスレンジ調整後に一酸化炭素中毒 販売会社に賠償命令』
http://www.asahi.com/articles/ASJDJ5TPFJDJUTIL04V.html
(2017年9月12日 修正1 ;追記)
2017年9月7日21時18分に朝日新聞から、2審で逆転判決が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
ガスレンジを修理した際の部品交換が原因で一酸化炭素中毒になったとして、東京都の50代女性がレンジの輸入販売元「T商事」(東京都)に約1900万円の支払いを求めた訴訟の控訴審判決が7日、東京高裁であった。
大段裁判長は、同社に約620万円の支払いを命じた一審・東京地裁判決を取り消し、女性の請求を棄却した。
高裁判決によると、女性は2006年、自宅に備え付けられた米国製ガスレンジの火力が弱かったため、同社に調整を依頼。
ノズルの交換で火力は強くなったが、女性は10年に一酸化炭素中毒と診断された。
16年12月の一審判決はノズル交換で不完全燃焼が起きたと認定し、同社に賠償を命じた。
だが、高裁は「交換後、しばらくは問題なかった。(中毒発症までに)同社以外の業者も調整している」と指摘。
「同社のノズル交換で不具合が生じたとは断定できない」と結論づけた。
出典
『「ガスレンジ修理で一酸化炭素中毒」 控訴審で請求棄却』
http://www.asahi.com/articles/ASK976753K97UTIL02W.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。