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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20161217133分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

12162324分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

16日午後6時ごろ、名古屋市名東区のスーパー「T店」で、従業員の男性(32)が荷物用エレベーターのかごの底と2階の床部分に挟まれた。

病院に運ばれたが、約3時間後に死亡した。

死因は、首を圧迫されたことによる窒息死。

 

警察によると、男性は、しめ縄入りの段ボール計30個をエレベーターで1階から2階に上げる作業中だった。

 

かごが上がったまま降りてこないため、2階に上り、エレベーターに身を乗り出して内部を確認しようとしたところ、かごが降りてきて背中にのしかかり、挟まれたとみられる。

同僚の男性が通報した。

 

エレベーターは、開口部が高さ1.3m、幅約1.1m、奥行き1.6m。

扉は上下に開く手動式。

バックヤードに設置され、商品の運搬専用だった。

 

警察が、当時の作業状況や原因を調べている。

 

出典

エレベーターに挟まれ従業員死亡 名古屋・名東区のスーパー

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016121790013342.html

突然降下のエレベーターに上半身挟まれ…スーパー従業員死亡 名古屋

http://www.sankei.com/west/news/161216/wst1612160119-n1.html

 

 

 

(2017年6月30日 修正1 ;追記)

 

20176281541分にNHK NEWS WEBから、事故時の詳しい状況や原因などが下記趣旨でネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

去年12月、名古屋市のスーパーマーケットで従業員の男性が荷物を運ぶための小型エレベーターと床の間に挟まれて死亡した事故で、国の審議会は、国交省に対し小型エレベーターの使用方法の注意点を周知するよう求める報告書をまとめた。

 

この事故は、去年12月、名古屋市名東区のスーパーマーケットで、従業員の男性が荷物を運ぶための小型エレベーターの「かご」の中に台車を置き、2階から1階へ降ろそうとしたところ、突然「かご」が落下して2階の床との間に体を挟まれ、死亡したもの。


この事故について、専門家で作る国交省の審議会の事故調査部会は、再現実験の結果や従業員への聞き取りなどを基に報告書をまとめた。


それによると、今回の事故では、台車の車輪がエレベーターの「かご」と壁の間に挟まり動かなくなったため、車輪を取り外そうと、男性が「かご」の中に身を乗り出したと見られるという。


この時、エレベーターを1階へ降ろすためのボタンがすでに押されていたため、巻上機のチェーンが緩んでいたと見られ、この状態で台車の車輪を取り外したことで「かご」が落下し、男性の体が挟まれた可能性が高いとしている。


このため報告書は、国交省に対し、荷物を運ぶための小型エレベーターの安全な使い方などを所有者や管理者に周知するよう、求めている。

 

 

【小型エレベーターと事故】

 

国交省によると、荷物用の小型エレベーターは、「かご」の面積が1m2以下で、「かご」の天井の高さが1.2m以下のものを指す。


人が乗らないことが前提のため、「かご」に扉を設置することが義務づけられていないなど、安全装置の規制が緩くなっているが、実際には、突然、「かご」が動いて挟まれたり、エレベーターの内部に転落したりする事故が起きていて、国の審議会の事故調査部会が調査を始めた平成22年以降、今回の報告書の対象になった名古屋市の事故を含めて4件の事故が起き、合わせて3人が死亡している。


また、今回の報告書では、事故があったスーパーに小型エレベーターの操作手順書がなかったほか、死亡した男性は危険性を認識しないまま台車の車輪を外した可能性があることを指摘している。


このため、国交省は近く、小型エレベーターの使い方や故障時の対処方法などをまとめたパンフレットを作り、全国に配ることにしている。

 

出典

小型エレベーター事故 使用方法の注意点周知求める報告書

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170628/k10011033151000.html 

 

 

6281951分に毎日新聞からは、事故時の状況などに関し、より詳細だと思われる下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

報告書によると、従業員が2階でエレベーターに台車を入れ、1階で呼び出しボタンを押して作動させたが、かごは下りてこなかった。

 

2階で従業員らが確認すると、台車を入れたのとは反対側にある内部扉が開いており、かごからはみ出した車輪が引っ掛かって止まっていた。

 

この間に、上部にある巻き上げ機から延びたチェーンが緩み、従業員が内部に身を乗り出して台車を取り除いた際、かごが落下した。

 

国交省によると、同型のエレベーターは他にはないという。

 

(共同)

 

出典

『エレベータ事故 チェーンの緩み原因 名古屋で従業員死亡』

https://mainichi.jp/articles/20170629/k00/00m/040/062000c

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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