2016年12月18日19時4分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月19日10時21分にYahooニュース(西日本新聞)から、12月19日13時26分に西日本新聞から、12月18日17時22分に共同通信から、12月20日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前3時40分ごろ、熊本市役所の防災センターの職員から、「10階から黒煙が出ている」と消防に通報があった。
火は、およそ2時間後に消し止められたが、10階西側の健康福祉政策課の机にあった書類やパソコンなど、フロアの4分の1にあたる約300m2が焼けたほか、消火作業により、10階のほか、下の9階にも水が漏れ、水浸しになった。
けが人はいなかった。
熊本市によると、10階で残業していた同課とは別の課の20代女性職員が火災に気付き、防災センターに通報した。
「パチパチという音とオレンジ色の炎が上がった」と話しているという。
防災センターの職員が駆けつけたときには、フロア全体に煙が充満していたという。
当時、本庁舎には女性職員のほか、守衛4人、防災センター職員1人の計6人がいた。
18日午前0時ごろ、守衛が健康福祉政策課周辺で見回りした際には、異変はなかったという。
市によると、10階には、健康福祉政策課など健康福祉局の5つの課が入居。
約170台のパソコンが使えなくなったほか、同課が保管していた市営墓地への埋葬申請書類が焼損している可能性がある。
同課は、熊本地震に伴う罹災証明書の発行業務の指導をしているが、データは県外のサーバーに保管しており、申請受け付けや発行業務に支障は出ないという。
10階には火の気がなく、コンセント付近が激しく燃えていることから、消防局は、電気系統が原因の失火とみて調べている。
大西市長は19日に記者会見し、出火原因について、「コンセントに差し込んだ電源プラグの隙間にほこりがたまって発火するトラッキング現象か、配線のショートによる電気系統の不具合の可能性が高い」と説明した。
また、火災を発見した20代の女性職員が未明まで1人で勤務していたことについて、「今の時期は、議会対応、予算編成などで多忙。本人の責任感から出勤していた」と説明。
震災対応の業務の影響で、通常業務を含めてしわ寄せが出ているとして、1人の職員に負担がいかないよう、業務改善を指示したと明らかにした。
熊本市は、19日、全庁舎でタコ足配線になっていないか、ホコリがたまっていないかなどを点検し、清掃した。
本庁舎では、消防職員による巡回もあった。
出典
『熊本市役所の火事 火の気なく漏電が原因か』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161218/k10010811421000.html
『熊本市役所で火災 漏電など電気関係のトラブル原因か』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161219-00010001-nishinpc-soci
『熊本市役所火災から一夜明け 臨時窓口を開設』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/296606
『熊本市役所の10階で火災 約300平方メートル焼く』
http://this.kiji.is/183119379288637449?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇2016年12月18日19時53分に朝日新聞からネット配信された記事には現場写真が3枚掲載されており、それらを見ると、部屋全体が全焼状態のように見える。
出典
『熊本市役所で火災、パソコンや書類が焼ける』
http://www.asahi.com/articles/ASJDL2604JDLTLVB002.html
〇「女性職員が気付いた」ということから考えると、火災感知器が作動しなかった可能性があるが、その点に関し、ブログ者の知る範囲では、何も報道されていない。
(2017年2月26日 修正1 ;追記)
2017年2月22日17時0分にNHK熊本から、机に圧迫されていた電気コードが半断線したことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月25日12時4分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年12月、熊本市役所で起きた火災は、電気コードが机に圧迫されてコード内部の銅線の一部が切れる「半断線」という状態になっため発熱し出火したことが、消防の調査で分かった。
これは、22日に開かれた熊本市議会の委員会の中で、市が明らかにした。
去年12月、熊本市役所で起きた火災では、10階の一部、およそ300m2が焼けたほか、書類やデータなども焼失し、10階のフロアは、いまも使用出来ない状態となっている。
消防が調査した結果、10階のフロアにあった電気コードの内部でショートした跡が見つかり、そこから出火したことが分かった。
市消防局によると、電気コードはいくつもの細い銅線を集めて作られているが、長い間下敷きになったり、折れ曲がったりすると、中の銅線の一部が切れる「半断線」という状態になり、その状態で使い続けると、残った芯線に過大な電流が流れて局所的に過熱し、周囲のものを発火させる恐れがある。
現場からは、一部が切れている延長コードの銅線が見つかっており、机と机の間に挟まって圧迫された状態で使われていた結果、内部の銅線の一部が切れて「半断線」となったことから発熱し、出火したと結論づけた。
出典
『市役所火災 原因は「半断線」』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5004140351.html?t=1487798406044
『熊本市役所の火災、延長コードの「半断線」原因』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170224-OYT1T50124.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。