2021年5月7日19時39分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前11時半すぎ、広陵町南郷の工事現場で、作業員から「塩素のようなにおいがする」という通報がありました。
警察によりますと、近くの住民1人と作業員ら合わせて20人がのどの痛みなどを訴えて救急搬送され、このうち69歳と43歳の作業員の男性が意識不明の重体になっています。
現場からは、消防の調査で、有害な硫化水素やシアン化水素、それに塩素の3種類のガスが検出されたということです。
警察によりますと、現場は広陵町の水道局の跡地で、パワーショベルで掘削作業をしていたところ、深さ1.5メートル付近でボンベのようなものにぶつかり、ガスが発生したということで、重体になっている2人は、穴の中でパワーショベルの掘削位置などを確認する作業を行っていました。
警察と消防が詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20210507/2050007116.html
5月7日20時12分に毎日新聞からは、現場は更地で工場建設に向けた作業中だったなど、下記趣旨の記事が5枚の現場写真付きでネット配信されていた。
香芝署によると、20人のうち19人は作業員で、1人は70代の近隣住民の女性。
重体の2人を除き、軽症という。
現場は更地で、以前は町水道局の建物があった。
事故当時、包装資材会社の新工場建設に向けて地中をショベルカーで掘削しており、埋まっていたボンベを傷付けてガスが発生したとみられる。
現場は近鉄大和高田駅の北東約2キロの住宅や工場が建ち並ぶ地域。
https://mainichi.jp/articles/20210507/k00/00m/040/109000c
5月7日17時53分にNHK奈良からは、元の水道施設では塩素などを使った記録はないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広陵町上下水道業務課によりますと、現場では昭和42年に、地下水などをくみ上げ浄化する施設などが整備されました。
その後、平成17年に天井部分などを改修しましたが、地面を掘削するような大規模な工事は行ったことはないということです。
そして、去年8月、F社に土地を売却し、施設を撤去しましたが、その際は、異臭が発生するなどはなかったということです。
町では、資料が残されていないため、地下に何があったかわからないが、7日、検出された硫化水素やシアン化水素、それに、塩素ガスを使った記録はないとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20210507/2050007106.html
5月10日18時15分にNHK奈良からは、傷つけたボンベ以外にもう1本ボンベが見つかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防が8日、現場検証を行ったところ、パワーショベルで破損したボンベとは別に、長さ119センチ、直径24センチほどのボンベがもう1本、地中から見つかりました。
今回、掘削工事が行われた現場は、かつて町の水道局があった場所だということで、町は掘削が行われた周囲の敷地にボンベが埋まっていないか、今後、調査したいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20210510/2050007131.html
2021年5月25日16時4分にNHK奈良からは、重体だった2人は意識が戻った、2本のボンベとも表面に塩素の元素記号が記されていた、水道局の建物が建設される前に埋められたものらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故では作業員2人が意識不明の重体になっていましたが、25日までに2人とも意識が戻り、このうち1人は退院したということです。
現場からは2本のボンベが見つかっていて、警察が調べたところ、両方とも表面には塩素の元素記号が記され、このうち1本から塩素が検出されたということです。
ボンベが見つかった場所は、昭和42年に建てられた広陵町水道局の建物の下にあたり、町では、去年8月、地元の企業に土地を売却した際、建物を撤去しましたが、このときはボンベは見つかっていませんでした。
警察は、ボンベの腐食の程度などから、建物が建設される50年以上前に地下に埋められたとみて、詳しい経緯を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20210525/2050007281.html
5月25日12時4分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、事故当時に検出されたシアン化水素はボンベからは検出されなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良県警香芝署は現場検証でボンベ2本を回収し、中身について民間業者に鑑定を依頼したところ、塩素と水だったことが判明した。
事故当時に検出されたシアン化水素は、ボンベからは確認されなかった。
ボンベの表面の劣化や、以前あった水道施設が1967年に建設されていることなどから、県警は50年以上前にボンベが埋められたとみている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/95c889ec18fc3e47a1a8b51c604f19ab5b2dff71
(2021年9月15日 修正2 ;追記)
2021年9月14日17時26分にNHK奈良からは、警察が調べたが埋められた経緯は分からなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、土地を売却した町や工事を行っていた建設業者について、過失が無かったか調べを続けてきましたが、ボンベが埋められた経緯が明らかにならなかったということです。
こうしたことなどから、警察は、建設業者や町について、「事故は予見できなかった」などとして業務上過失傷害の容疑に問えないと判断し、先月24日に捜査を終結させたということです。
警察によりますと、埋められていたガスボンベはそれぞれ、1965年と1969年という刻印があり、両方とも表面には塩素の元素記号が記されていて、中から1965年のものは水が検出され、1969年のものからは塩素が実際に検出されたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20210914/2050008384.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。