2018年9月11日11時43分にNHK大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日、大分県内のJR日豊線の一部区間が、停電により最大10時間半にわたって運転見合わせになった交通障害について、JR九州は、架線に鉄道施設とは関係のない金属製のワイヤーが引っかかっていたことを明らかにした。
JRでは、このワイヤーで特急列車のパンタグラフが壊れて架線を傷つけたことで、停電が発生した可能性が高いと見ている。
JR日豊線は、10日午前7時20分ごろ、大分県の中津駅と宇佐駅の間の上り線で停電が発生した影響で、中津駅と杵築駅の間の上下線が最大で10時間半、運転を見合わせた。
JR九州によると、この影響で、特急と普通列車合わせて81本が運休するなどして、およそ1万6200人に影響が出たという。
これまでのJR九州の調べでは、停電が起きた時に、宇佐市内を走行していた上りの特急列車「ソニック6号」の3つのパンタグラフが、すべて壊れていたという。
さらに、この特急列車が通過したおよそ900m手前の架線が切れていたという。
また、これより手前の区間で、架線に鉄道の施設とは関係のない金属製のワイヤー1本が引っかかっているのが見つかった。
このためJR九州では、特急列車のパンタグラフがこのワイヤーに接触して破損し、そのままの状態で走行したことで架線を傷つけ、停電が発生した可能性が高いとみている。
JR九州は、ワイヤーがひっかかっていた原因について調べることにしている。
出典
『日豊線ワイヤー引っかかり停電か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20180911/5070001887.html
9月12日3時1分に大分合同新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は11日、停電の原因になったとみられるワイヤの提供をJR九州から受け、所有者は誰なのか調査を始めた。
何らかの法律違反に当たる可能性も含め、詳しく調べる。
警察やJR九州によると、ワイヤは鉄製で、長さ約1.5m、太さ約1cm。
西屋敷(宇佐市)~立石(杵築市)間の架線に引っ掛かっていた。
同社の所有物ではないという。
付近の線路は国道10号が並走。
線路と国道は10数メートル離れ、道路が線路より約10m高い位置にある。
警察は、ワイヤがなぜ引っ掛かっていたのか、ワイヤが停電の原因になったのかも調べる。
停電は10日午前7時20分ごろ発生。
上り特急列車の車掌が異常音に気付き、宇佐市長洲で緊急停車した。
車両の約1km後方の同市西大堀付近で架線が切れていた。
列車81本が運休し、1万6000人以上に影響が出た。
同社の調査では、ワイヤが見つかった場所から架線の切断箇所までは約11km。
特急のパンタグラフがワイヤに接触して破損し、架線を傷付けたとみている。
出典
『日豊線の停電トラブル ワイヤ所有者調査へ 杵築日出署』
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/09/12/JD0057306498
9月12日12時24分にNHK大分からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察やJRによると、ワイヤーは長さが1.5m、重さがおよそ1kgで、鉄道とは関係がなく、クレーンで物をつるす際に使われるものに似ているという。
警察は、ワイヤーが架線に引っかかっていたいきさつを知るためにはワイヤーの所有者を割り出す必要があるとして、製造元や販売先からたどるなどして所有者を調べている。
出典
『停電の原因かワイヤー所有者調査』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20180912/5070001894.html
(ブログ者コメント)
国道を走っていたトラックなどから落ちたワイヤーの可能性も考えられる。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。