2019年1月19日11時4分にデーリー東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
青い森鉄道は18日、車両の緊急整備によって12日から運行本数を大幅に減らしている問題で、運行列車10編成のうち5編成の車輪に安全基準を超える傷が生じていたことを明らかにした。
原因は、荒天のためレールに多くの落ち葉などが付着し、強くブレーキをかけたため、車輪の負荷が大きくなったとみている。
同社は21日に通常ダイヤに戻す方針だが、天災以外でダイヤが長期間乱れるのは初めて。
合わせて上下123本の列車が運休し、1万人弱の利用者に影響が出る見通しだ。
同社が青森市の本社で記者会見して報告した。
車輪の傷は、列車がブレーキをかけ、回転が止まったままレール上を滑った際にできる「フラット痕」。
法令では
▽長さ7.5cm超の傷が1つでも発生
▽長さ5cm超の傷が2つ以上発生
のいずれかの場合、車輪の緊急整備が必要になる。
同社で問題が生じた列車は、最大で長さ25cm、幅1.5cm、最小で長さ5cm、幅1cmの傷が5編成(1編成2両)に計26カ所あった。
8日から16日までの目視検査で見つかったという。
現在、機械で車輪を削る「削正(さくせい)」を急いでいる。
千葉社長は会見で、「18年は台風の襲来が多く、倒木や停電、レール上の落ち葉の散乱などが車輪の負担増につながった可能性がある」と説明。
「多くの利用者に多大な迷惑を掛けている。心よりおわびする」と陳謝した。
同社の18年度ダイヤは、目時~青森間で1日当たり上下93本。
運行可能な列車編成が半減したため、「通勤、通学時間の朝夕も運休せざるを得なかった」(千葉社長)という。
20日までに9516人に影響が出ると試算している。
短期間に車輪に傷がつき、相次いで判明したことを受け、同社は検査周期を短縮するなどの再発防止策を講じる。
また、19、20日に控えるセンター試験については、「試験開始時間までに複数の列車が走るため、運休前後の列車で対応できると考えている」(千葉社長)として、バス代行は実施しないという。
出典
『【青い森鉄道大規模運休】車輪の傷発見相次ぐ 21日復旧方針』
https://this.kiji.is/459179498146333793?c=39546741839462401
1月19日3時0分に朝日新聞(青森版?)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
青い森鉄道(青森市)は18日、記者会見を開き、車両整備による運休が今月12日から連日出ており、20日までに計123本が運休し、約9500人の足に影響が出る見込みだと明らかにした。
千葉社長は、「すべての利用者のみなさまにおわび申しあげます」と陳謝。
完全復旧は21日になる予定だ。
運休は連日10数本にのぼり、17日は最多の19本が運休した。
これほどの運休を出したのは、2002年の創業以来、初めてという。
稼働している10編成(1編成2両)のうち、半分にあたる5編成の車輪から基準を超える傷が見つかり、運行を休んで機械で車輪を削って傷を消す作業が必要となった。
同社は傷の原因について、昨夏の台風で大量の落ち葉がレールを覆ったり、冬の寒さでレールの表面が凍結したりして車輪が空転し負荷がかかったためとみている。
社内規定で6日以内に1回、目視による列車検査を行う。
車輪に5cm以上の長さの傷が2カ所、7.5cm以上の傷なら1カ所でもあれば、傷を消す作業を行う。
同社によると、傷が原因で運転に危険が生じるわけではないが、騒音などが大きくなるという。
出典
『青森)計123本運休、9500人に影響 青い森鉄道』
https://digital.asahi.com/articles/ASM1L6GBQM1LUBNB00J.html?rm=354
1月18日付で東奥日報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
車両整備の影響で青い森鉄道の一部列車の運休が長期化している問題で、同社の千葉社長は18日、青森市内の本社で会見を開き、「多大な迷惑をかけた」と陳謝した。
問題のきっかけとなった、複数の車両で見つかった車輪の傷の原因について、冬期間のスリップ防止のため、ブレーキを多用した上に、例年よりも台風の接近が多く、レールに付着した落ち葉による空転を避けるために緊急ブレーキをかけた場面が複数あり、車輪への負荷が大きかった-との見方を示した。
作業のめどが立ち、21日には平常運転に戻る見込み。
出典
『ブレーキ多用原因か 青い森鉄道の車輪傷』
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/141155
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。