2024年8月15日17時50分にYAHOOニュース(World Jet Sports)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
■水上バイクの“ジェット噴流”が、肛門を直撃したか!?
3人乗りの水上バイクから男性が落水し、大ケガを負う事故が起きた。
名古屋海上保安部に確認したところ、今月14日午後4時前に、愛知県知多市新舞子の海上で起こったもので、18歳~19歳の男女3人で1台の水上バイクに乗って遊んでいた。
このとき、一番後ろの席に座っていた19歳の男性がいないことに、前に座っていた2人が気付いた。
探したところ、海上で助けを求めていた男性を見つけて救助した。
男性には目立った外傷が見られなったが、尻から出血をしていたため、救急搬送されている。
ケガの状況は重く、8月15日現在、ICU(集中治療室)で治療中とのこと。
操船していたのは18歳の女性で、昨年 免許を取得したという。
名古屋海上保安部は、現在、詳しい事故原因を調査中だという。
男性は尻から出血していたというが、通常、水上バイクから落水してお尻を強打したくらいでは出血しない。
情況から考えて、落水時にジェット噴流が肛門を直撃し、その水圧で肛門から大腸、内臓を損傷させたと考えるのが妥当である。
2011年にも、水上バイクからの落水時に、女性の膣にジェット噴流が直撃したことが原因の死亡事故が起きている。
このとき女性は、水着にライフジャケットという姿だった。
今回、水上バイクに乗っていた3人は、きちんとライフジャケットを着用している。
男性がどのような装備で水上バイクに乗っていたかなどの詳しい情報は出ていないが、もしこの男性がウェットスーツを着用していたのであれば、今回の事故は防げたかもしれない。
■またもや、“仲間内”による悲しい事故
年に数回しか乗らない人の後ろに乗って、後部座席の人がケガをするケースは多い。
今回の事故で操船していたのは、昨年、免許を取得したばかりのビギナーである。
熟練者であれば、落水に気が付かないということはありえない。
近年の水上バイクの事故は、「仲間内」で起こる確率が圧倒的に高い。
つまり、自分の子供や彼女、親しい友人が犠牲になっているということだ。
近年の水上バイクは高性能で、座ってアクセルを握ったら、誰でも高速で走らせることができる。
しかし、“乗りこなして”はいない。
初心者ほど、「こう走ればどうなるのか?」ということを理解していない。
水上バイクの後ろに乗る場合、「誰が操船するか」で、安全度が全く変わってくる。
マナーや素行が悪い「悪質水上バイク」がケガをするのは、ある意味自業自得だと思う。
しかし、そうでない人が悲惨な事故を起こすのは忍びない。
自分の技量を買い被らないで、謙虚に安全運転を心がけて欲しい。
「仲間内の事故」というのは、大切な人を傷つけてしまうということを、肝に銘じて操船してもらいたいものである。
https://news.yahoo.co.jp/articles/39d58e770d463a31cac48d0983cccced8d20a2b2
(ブログ者コメント)
水上バイクのジェット噴流によって肛門などを損傷した事例は、本ブログでも2020年の尾道事例(スパッツ着用だけでは防げなかった)など、何件か紹介している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。