2024年2月13日22時0分に高知新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知市は、市立4小学校で行った科学の出前講座で、実験に使った液体窒素が児童の肌や衣類に付着し、1~5年生計33人が水ぶくれや軽度の凍傷などのけがを負ったと13日、発表した。う
ち3人が病院で受診したが、いずれも軽傷という。
講座は市主催で、京都大学高等研究院特定拠点の樋口准教授が「ひぐち先生の『探Q!ビッグバン』」と題して実施。
7、8日に大津小、江陽小、横浜新町小、旭小の体育館で順次行われ、児童計1370人が参加した。
液体窒素はマイナス196度で、衣服などに付着し、肌に密着する時間が長くなった場合には凍傷となる可能性がある。
実験では、児童がボウルに入れた液体窒素に風船を漬けてしぼませたり、准教授が児童の近くの床にまいて気化する様子を観察したり。准教授は液体窒素の危険性について注意喚起をした上で行っていたという。
最初に実施した大津小によると、講座の終了直後に数人の児童が「手が赤くなって痛い」と訴えた。
教員が見ると、やけどをしたようになっていたため、現場に残っていた市職員に伝えた。
市によると、以降の学校では、児童への注意喚起を強め、距離を開けるようにもしたが、手の指や足の甲などが赤くなるなど同様の訴えが相次いだ。
33人の内訳は大津小21人、江陽小5人、横浜新町小2人、旭小5人。
市は事前に庁舎内のカーペット上で実験していたが、体育館のような平たんで滑らかな床では行っておらず、「危険性への配慮が十分でなかった」と説明。
市によると、樋口准教授は各地で同様の実験を行っているが、けが人が出たのは初で、配慮が不十分だったと謝罪しているという。
市環境部の高岡部長は、「けがの発生を大変重く受け止めており、心からおわび申し上げる。今後は開催内容を十分に精査するとともに、安全確保に万全を期す」としている。
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/721129
2月13日19時49分にNHK NEWS WEBからは、気温が低かったため液体の気化が遅かったことも考えられるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知市によりますと、実験前にテストを行ったものの、体育館の床とは異なるカーペットの上で実施したほか、この時期は気温が低く、液体の気化が遅かったことが原因ではないかとしています。
また、実験初日に児童が症状を訴えたという連絡を学校から受けていたものの、液体窒素をまく場所と児童の間隔を広く取るなどの対策をしたうえで、実験を続けたということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240213/k10014357061000.htm
2月13日19時2分に高知さんさんテレビからは、授業の際には離れて観察するよう注意喚起していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知市によりますと、准教授は事前に市役所のカーペットの上で液体窒素をまく実験をしていましたが、「体育館の滑らかな床では気化するまでの時間が長くなってしまったのでは」と話しているということです。
高知市は授業の際、液体窒素から離れて観察するよう注意喚起をしていたとしています。
https://www.sunsuntv.co.jp/news/2024/02/2744566
(ブログ者コメント)
体育館で液体窒素を撒いている写真を見ると、児童が液体窒素に触ろうとしているようにも見える。
いくら注意喚起しても、好奇心の強い子どもなら触ってみたくなる?
どんな感じだったか確かめようと動画を探してみたが、見つからなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。