2018年8月2日7時20分に福井新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月1日午後2時25分ごろ、福井県福井市東郷小で小学生の女児が溺れたと、同校職員から119番通報があった。
女児は同校1年生で、一時、呼吸が止まり意識不明となったが、人工呼吸などの措置で意識を取り戻した。
市内の病院に搬送され、回復に向かっている。
市教委などによると、同日午後2時20分ごろ、プールでうつぶせになって沈んでいる女児を小学生の兄が見つけた。
監視員が引き上げたところ、意識はなく呼吸も停止していたが、人工呼吸や心臓マッサージで意識を回復した。
入院先で容体は安定しているという。
当時の監視員は、PTAが依頼した住民3人と児童館職員3人の計6人。
プールは児童38人が利用し、女児は午後2時10分ごろから泳ぎ始め、最も深い水深1.2mの付近に沈んでいたという。
女児の身長は120~130cmで、溺れた原因は分かっていない。
水温は29℃で、同1時ごろに測ったプールサイドの気温は37.5℃だった。
市は、今年2月の大雪の影響による財政難を理由に、いったんは夏休み期間のプール開放を中止したが、実施を求める声が相次ぎ、PTAなど住民らが監視員を担える地区に限り、開放することにした。
女児の事故を受け、東郷小PTAは2、3日のプール開放を中止にすると決めた。
来週以降、再開するかは未定。
同校では昨年まで、警備業者1人を含む2人で監視に当たっていた。
市スポーツ課は取材に、「発見が早く、監視員は迅速で適切な対応をしてくれた」と説明。
監視体制に問題がなかったかについては、「当時の状況をしっかり把握し、問題点を洗い出したい」とした。
プールを開放している各小学校のPTAに対しては、女児が搬送された概要を伝えた上で、メールで改めて注意を呼び掛けた。
出典
『福井市のプールで女児一時意識不明 東郷小、2日からの開放中止に』
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/633609
8月2日19時48分に福井テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
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水深1mのプールには、24人の子どものほか、児童クラブの14人も利用。
PTAを通じて集めた住民3人と児童クラブの職員3人が監視員を務めていた。
発見当時、女児は意識がなく、監視員が人工呼吸と心臓マッサージを行った。
取材に応じた監視員の一人は、「溺れているという声が上がり、別の監視員が引き揚げて人工呼吸をしていた。途中から人工呼吸を交代して、皆で対応にあたった」と話す。
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国のプールの安全に関する指針では、監視員について
▽一定の泳力
▽救助方法や応急手当の講習会受講が望ましい
としているが、人数については、「プール全体がくまなく監視できる十分な数が必要」としているだけで、明確な基準はないという。
出典
『福井市プール事故 監視員「皆で人工呼吸した」~市教委会見「責任は市側に」』
8月2日18時53分にNHK福井からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
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福井市によると、プールは当時、一般開放の区域と児童館の子どもたち用の区域に分けられ、計38人が遊んでいたという。
監視は、プールの監視員と児童館の職員計6人が行っていたという。
福井市では、小学校のプールには監視員を2人以上おくことがルールとなっているが、今回は6人が監視するなかで事故が起きたことになり、しっかりと監視ができていたのか、福井市では当時の状況を詳しく調べている。
福井市は、プールを開放している市内の40校に対し、改めて監視を徹底するよう通知したということだが、現在の2人以上という監視態勢でプールの安全が確保できているのか、問われることになりそうだ。
出典
『プール開放で女の子が溺れる』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054067321.html
(ブログ者コメント)
〇先日、プールで子供が溺れた事故事例や監視上の注意点などを紹介したばかり。
その関連事例として紹介する。
〇NHKの映像によれば、プール内部には底から少し高くなっている、1辺が数m程度の四角い床?が置かれており、そのすぐ横で溺れた模様。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。