2018年8月1日13時37分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道路にある落下物を巡って車が火災を起こす事故が、全国で後を絶たない。
大阪市内の市道で今年4月、タクシーが路上に落ちていたガソリン携行缶を引きずって炎上。
岩手県北上市でも、6人が死傷する同様の事故があった。
全国の主な国道や高速道路では、年間70万件を超える落下物が見つかっており、国はドライバーに注意を呼びかけている。
大阪府警天満署によると、4月26日未明、大阪市北区天神橋1で発生。
数分前にトラックの荷台から落ちたガソリン携行缶を後続のタクシーが約40m引きずって炎上。
約40分後に消し止められ、けが人はいなかった。
摩擦による火花がガソリンに引火したとみられる。
毎日新聞は、タクシーの後ろを走行していた20代の女性から、車のドライブレコーダーを入手。
タクシーの真下で火花が散り始めた約5秒後、爆発したように炎が広がり、女性が「逃げて」と叫ぶ様子が記録されていた。
女性によると、急停止したタクシーから、運転手と乗客2人が炎をくぐり抜けるようにして脱出。
女性は、「黒煙が上がり、一歩間違えれば大事故だった」と声を震わせた。
同署は、防犯カメラなどから、携行缶を落としたトラックの男性運転手(39)を特定。
5月21日、道交法違反の疑いで、反則金7000円の交通反則切符(青切符)を交付した。
ガソリンは工事現場の照明用で、男性は勤務先に戻る途中だった。
岩手県北上市の東北自動車道で2014年、路上にあった金属部品が通行車両のガソリンタンクに刺さって炎上。
4人が死亡、2人がけがをした。
徳島市の国道でも今年3月、タクシーが路上のマットレスを約1km引きずって炎上した。
マットレスのバネが摩擦で燃えたとみられるが、落とし主は不明のままだ。
国交省によると16年度、国が管理する国道で44万3000件、高速道路で31万4000件の落下物が見つかった。
積み荷を覆うシートや建設資材、車の部品などが多いという。
同省は昨年末、「落下物は重大事故のもと」と記したポスターを、全国のサービスエリアなどに掲示した。
道交法では、落下物に対する運転者の罰則を、一般道は5万円以下の罰金、高速道路は3カ月以下の懲役などと定める。
死傷事故を起こした場合は、自動車運転処罰法違反罪(過失運転致死傷)で7年以下の懲役などに問われる可能性もある。
大阪府警幹部は、「路上の落下物を引きずるだけで火花が出て、車両火災や事故につながることもあるので注意してほしい」と呼びかけている。
出典
『道路事故 落下物でタクシー炎上も 国が注意呼びかけ』
https://mainichi.jp/articles/20180801/k00/00e/040/238000c
(ブログ者コメント)
〇事故の映像はユーチューブにも投稿されている。
『落下物でタクシー炎上も 国が注意呼びかけ(毎日新聞)』
https://www.youtube.com/watch?v=_hrsP9nx0C4
〇北上市の事例は本ブログでも紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。