2023年11月23日11時30分にYAHOOニュース(毎日新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県久喜市は28日開会の11月定例市議会に、市立小中学校の防火シャッターの改修に向けた設計費用など約7080万円を計上した補正予算案を提出する。
市議会などで学校の防火設備の不備が指摘され、対応を急いだ形だ。
学校の防火シャッターや防火扉について、市教委は建築基準法に基づき、毎年点検している。
2022年度の点検では、32校中30校で計95件の不備が指摘されたという。
ブレーキ不良で誤って落下する恐れがあるとしてシャッターを閉めたままにしたり、シャッターレールに角材をはさんで「つっかえ棒」にしたりするなど、防火機能を果たしていないケースも1校あった。
避難時の挟まれ事故を防止するための自動停止装置が付いておらず、現行の建築基準法に適合しない旧型のシャッターも8校に設置されていた。
これらの9校について、市教委は「緊急の対応が必要」として、シャッターを新しいものに交換する。
実際の作業は24年度になる見通しだ。
一方で、市教委は「ほかにも多くの是正すべき箇所がある。通常予算で対応を急いでいる」と話す。
問題が複数年に渡り、積み残しになっていた可能性もあり、「今後は指摘があれば急ぎ対応したい」とする。
また、点検業者による報告内容を学校と共有せず、学校側が不備を把握していないケースもあった。
市教委は「今年度以降は業者に対し、学校にも報告書を提出してもらう」と話している。
学校の防火設備を巡っては、県内でも過去に、落下したシャッターに挟まれて児童が死亡するなど重大事故が起きている。
業界団体の日本シヤッター・ドア協会は「ここ数年は大きな事故の報告は受けていないが、安全性に関わる設備なので、是正が指摘された場合は早急に対応してほしい」と話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f350b66f5fcfbc5da18cc64295fd39c0f0ce962
※本件、今年9月9日10時41分にYAHOOニュース(埼玉新聞)からは、不具合151件が指摘されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
公共施設の不備が問題となっている埼玉県久喜市の小中学校で、火災が起きた場合に作動する防火扉や防火シャッター、感知器などの防火設備について、法定点検による不具合が計151件指摘されていたことが明らかになった。
8日の市議会一般質問で、貴志信智議員(無所属)の質問に久喜市が回答した。
市教育総務課によると、同市内32小中学校で、今年3月までに行われた法定点検で是正箇所の指摘があった。
建築基準法第12条に基づく点検で防火扉77件、防火シャッター18件、消防法第17条の点検で感知器不作動など56件の是正箇所が見つかった。
防火シャッターや扉を作動する「連動機構」についても是正箇所が指摘されている。
同市は消火器の交換19件を除き、多くの箇所で対応していない。
改善されていない設備の中には、防火扉が閉鎖作動しない、防火シャッターの起動不良など 重大な事故を引き起こす可能性が指摘されていたものもあった。
県内では1998年、旧浦和市(現さいたま市)の小学校で、男子児童が誤作動で閉まった防火シャッターに挟まれ死亡する事故が発生。
同市学校施設管理課は、再発防止を踏まえ、「校数が多く、毎年点検により不具合が報告されており、その都度対応している」としている。
同市内では、学校で外壁コンクリート片が落下するなど、施設の老朽化が課題になっている。
今定例会でも、修繕費用(1337万円)が補正予算として計上されていた。
同市は、「(学校施設は)経年による劣化が進行している。法定点検の指摘事項の早期是正に努めたい」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdeebe101278d676161e9108491a8f944d19eab2
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。