2023年2月3日18時50分にYAHOOニュース(静岡第一テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日 午前、静岡・富士市の中学校の給食室が燃える火事があり、生徒など20人以上が病院に搬送された。
発表された火事の原因は調理員の単純なミスだった。
けたたましく鳴る、非常ベルの音。
3日、富士市の中学校は消防や救急隊が集まり、騒然としていた。
(片山記者):
「富士市、岳陽中学校前です、火事の影響で生徒らが運動場に避難しています」
火事があったのは、富士市立岳陽中学校の給食室。
校庭には、調理員や全校生徒が避難し、毛布にくるまるなどして寒さをしのいでいた。
中には体調不良を訴えた生徒も。
消防隊員や救急隊員に支えられながら消防車へと乗せられていた。
消防によると、3日午前9時ごろ、「給食室から黒煙が出ている」と消防に通報があった。
火は約1時間後に消し止められたが、生徒14人と、給食室で調理をしていた7人が煙を吸うなどして体調不良を訴え、病院に搬送され治療を受けている。
そのうち59歳と53歳の調理師2人は軽いやけどをしたという。
もくもくと立ち上る黒い煙。
これは、視聴者が撮影した火災発生当時の写真。
1階の給食室から立ち上る黒い煙は、校舎の4階部分にまで達している。
学校の近くにある店の人は…。
(近隣住民):
「黒煙が上がっていて、そんなに大きいとは思わなかった、学校の一部からもくもく上がってる感じだった」
(片山記者):
「こちら火元とみられる給食室です。現在、市の立ち合いのもと、消防による火災原因調査が進められています」
学校では午後1時半ごろ、調理員らが立ち合い消防による火災の原因調査が行われた。
給食室の窓は割れ、中も黒く焼け焦げていて、火事の激しさを物語っている。
避難した生徒によると、火元とみられる給食室は炎を上げ、激しく燃えていたという。
これはDaiichi-TVが入手した岳陽中学校の3日の給食のメニュー。
3日は節分にちなんで「いわしの蒲焼き」や「五目きんぴら」などがメニューが載っていた。
火が出た当時は、こうしたメニューの調理中だった。
一体いったい何が起きたのか。
午後、富士市教育委員会が会見を開き、火事の原因を説明した。
(江村教育次長):
「火災は調理上の過程で発生しました。生徒や保護者、地域の皆様に多大なる心配をおかけし、誠に申し訳ありませんでした」
市教育委員会によると、調理員が揚げ物用の釜を煮沸消毒をした後、釜の水滴を取るために火をつけたが、火をつけていることを忘れたまま「いわしの蒲焼き」を作るために油を入れて蓋をし、そのまま放置したため発火したという。
岳陽中学校では、2月6日 月曜日から通常通りに授業を行うとのことだが、給食室の復旧には最低でも1か月以上かかり、各自弁当を持参してもらう予定だという。
給食室にいた7人の調理員は市の職員で、毎月、事故を防ぐための研修を行っていたという。
富士市教育委員会は、今後、火事が起きた検証をもとに再発防止策を講じる方針だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca7f26b1b7eb84de67513b62a9a438df8dfcc414
(2023年4月21日 修正1 ;追記)
2023年4月20日17時15分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、蓋を開けたことで油が気化し自然発火したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
静岡県富士市の中学校の給食室で起きた火事で、教育委員会は、火事を招いたとして調理主任の男性を減給の懲戒処分としました。
2023年2月 富士市の岳陽中学校で給食室から火が出て調理員2人が軽いヤケドをしたほか、生徒と職員 計19人が体調不良を訴えました。
原因について教育委員会は、揚げ物をする釜の水分を飛ばすために空だきし、火を消し忘れたまま油を投入し、その後 ふたを開けたことで油が気化し自然発火したとしています。
そのうえで、火を消し忘れ釜のふたを開けた59歳の男性調理主任を、過失により火事を起こしたとして、減給処分(10分の1・1カ月)としました。
教育委員会は事故の後 再発防止策として、空だきの禁止や点火は2人以上で確認することにしているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c5f5a4b4b45ea731ae127788e66df204166f70d
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。