2014年2月19日6時43分にYAHOO News(TBS系)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、2014年2月19日0時51分に日本経済新聞からも、同主旨の記事が掲載されていた。
18日午後9時45分頃、文京区本郷の東京大学工学部の地下1階の実験室で薬品を使った実験中に爆発が起き、実験装置などが焼けた。
消防のポンプ車など21台が出て消火にあたり、火は30分ほどで消し止められたが、1人で実験していた22歳の男子大学院生が顔や両手をやけどしたほか、ビーカーのガラス片などが全身に刺さり重傷を負った。
警察によると、大学院生は1人で「アセトニトリル」という可燃性の液体を使った実験を行っていたとみられ、警察などは爆発の原因を調べている。
出典URL
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140219-00000019-jnn-soci
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1806T_Y4A210C1CC1000/
(ブログ者コメント)
アセトニトリルで思いだすのは、地下鉄サリン事件。
事件発生当初、アセトニトリルという名前が報道されたため、当時、安全業務に従事していたブログ者はすぐに危険有害性を調べたが、それほど危険な物質ではなかった。
その後、アセトニトリルはサリンの溶媒として使われていたことが判明。
今回も、アセトニトリルは単なる溶媒として使われていただけ・・・という可能性も考えられる。
2014年2月19日付で朝日新聞広島版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前10時25分ごろ、東広島市西条町の市立寺西小学校で火災があった。
火は教職員がまもなく消し止めたが、鉄筋コンクリート4階建て校舎の1階にある理科準備室の天井の一部と紙類(約0.6m2)が焼けた。
全校児童約1200人は校庭に避難し、けが人などはいなかったという。
消防などによると、男性教員が授業準備のため、カセットコンロの上に水の入ったビーカーを置き、その中でアルコールと葉っぱが入った試験管を温めていたという。
教員は、同じ階にある職員室に行こうと、コンロをつけたまま理科準備室を離れた。
気化したアルコールにカセットコンロの火が引火したとみられるという。
2014年2月1日9時17分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前9時半ごろ、福岡県春日市春日公園の九州大筑紫キャンパス内の先導物質化学研究所で「実験中の男性が手をけがした」と研究員から119番があった。
男性研究員(42)=ブルガリア国籍=が両手の親指や人さし指、中指を切断する重傷で、警察が事故原因を調べている。
九大などによると、内部の密閉状態を保ち手だけを入れて作業ができる「グローブボックス」と呼ばれる実験機器内の薬品容器が破裂した。
男性研究員はリチウム電池の研究室所属で、当時は実験室で1人で作業していた。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140201k0000m040216000c.html
2014年1月30日付で朝日新聞横浜版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後4時40分ごろ、横浜市港南区の市立港南台第一中学校で、1階理科室のごみ箱が燃える火災があった。
市教委によると、プラスチック製のごみ箱と実験台の一部が焼け、職員が消火器を使って火を消したという。けが人はなかった。
出火当時、教室には鍵がかかっていた。
理科室では、この日、鉄と硫黄の化合物を作る実験をしていたという。
(ブログ者コメント)
以下のサイトに、おそらくは今回と同じと思われる実験の方法が、詳細に記されていた。
そこには、「実験の最後に試験管を割って、生成した硫化鉄を取り出す」と記載されている。
http://www.ons.ne.jp/~taka1997/education/2003/chemistry/01/
また、ある教科書会社からは、おそらくは教員あてに、「この実験で反応生成物を廃棄する際は出火防止に留意する」旨、注意喚起文書が出されている。
http://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/j-scie/kyokasho/pdf/teisei/19_01a.pdf
これらの情報から考えるに、今回の事例は、生成した硫化鉄などをそのまま無処理状態でごみ箱に捨て、それが自然発火した・・・ということだったのかもしれない。
2014年1月17日18時58分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後5時前、北見市の北見工業大学で「爆発して火が出ている」と消防に通報があった。
消防が駆けつけると、マテリアル工学科の校舎3階の研究室から火が出ていて、消火にあたった結果、火はおよそ1時間後に消し止められた。
警察によると、当時、研究室には2人の学生がいて、このうち22歳の女子学生が頭や首にけがをして病院で手当を受けているという。
けがをした女子学生が実験中にエーテルと呼ばれる液体をフラスコに入れて火で加熱していたところ、突然、フラスコが破裂し火災が起きたということで、警察が当時の詳しい状況を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20140117/4569131.html
実験内容に関し、以下の報道もあった。
(1月18日0時16分 毎日新聞)
女性がフラスコ内でアルコール類を蒸留させているときに爆発した。
http://mainichi.jp/select/news/20140118k0000m040154000c.html
(1月17日21時14分 共同通信)
女子学生は、フラスコで薬品を蒸留させる実験をしていて負傷した。
http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014011701002222.html
(2014年3月1日 修正1 ;追記)
2014年1月19日付の北海道新聞紙面に、テトラヒドロフランを加熱中の事故で爆発は2回起きたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。 (当該情報に基づき、タイトルも修正した)
爆発は2回にわたって発生していたことがわかった。
警察などによると、研究室には当時、軽傷を負った女子大学院生(22)と男子学生の2人がいた。
大学院生が、テトラヒドロフランという引火しやすい物質を加熱する実験中に、何らかの原因で1回目の爆発が発生。フラスコが破裂して顔や首などにけがを負った。
爆発音を聞いて、他の学生が駆け付けたところ、間もなく2回目の爆発が起きたという。
研究室では窓ガラス2枚が割れたほか、火災も発生しており、警察は爆発の状況や原因などを調べている。
(ブログ者コメント)
kis-netで調べてみると、テトラヒドロフランの用途の一つは溶剤とのこと。
よって、何かの溶媒として実験に使用していたのかもしれない。
また、空気などにさらされると爆発性の過酸化物を生じるとも書かれている。
よって、そういった物質が生成されていたのかもしれない。
http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/kisnet/hyouji.asp
2013年12月6日9時19分にNHK横浜から、12月6日17時53分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後、横浜市港北区の大曽根小学校で、6年生の理科の時間に金属繊維を塩酸で溶かして反応を観察する実験を行っていたところ、複数の児童が「気分が悪い」などと訴えた。
担当していた40代の女性教諭が児童を教室から出すなどしたが、このうち、男子5人と女子1人のあわせて6人の児童が体調不良を訴え、1人が嘔吐。学校近くの病院で治療を受けた。
横浜市教委によると、いずれも塩酸による軽い中毒とみられ、全員回復し自宅に戻ったという。
同教委によると、授業の終了時刻が近づいていたため、実験を早く進めようと塩酸を通常より2倍近い濃さにしたため、強い臭いが発生したとみられるということで、学校は児童の保護者に電話で謝罪した。
校長は「安全な実験の指導が徹底できずに大変申し訳ない。職員の研修を徹底し、このようなことが2度と起きないようにしたい」とコメントしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056694831.html?t=1386364740224
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131206-OYT1T00431.htm
2013年12月6日付で朝日新聞横浜版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
塩酸にスチールウールを入れて、溶ける様子を観察していた。
一部の児童が「変な臭いがする」と訴え、このうち6人は保健室で吐き気を訴えた。
担任教諭は「塩酸を濃くして、早く反応を見せてあげたかった」と話しているという。
(ブログ者コメント)
時間的余裕がなくなり、通常と違う操作をしたことによるトラブル事例として紹介する。
2013年12月3日9時39分にNHK東海NEWS WEBから、12月3日付で朝日新聞名古屋版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日正午すぎ、津市一志町で西郊中学校の校長の男性(58)が、自宅近くの田んぼで全身に大やけどを負って病院に運ばれ、意識不明の重体となっている。
警察によると、男性は、一斗缶入りの薬品のメタノールをまいて田んぼの草を焼いていたということで、警察は誤って火が燃え移ってやけどをしたとみて調べている。
津市教育委員会によると、このメタノールは津市内の小学校で理科で使っていた薬品で、アルコールランプの燃料としては使わなくなったため、学校で長期間、保管していたという。
この小学校の教頭で男性の妻が「自宅で処分する」と校長に言って11月24日、持ち帰ったという。校長は「適切な方法で処理すると思った」として、持ち出しを認めたという。
市教委のマニュアルには、メタノールなどの劇物は専門業者に処理を委託することが定められており、市教委の担当者は「校長と教頭の行為は不適切だった」と話している。
市教委の中野教育長は、「今後、このようなことが起こらないよう学校の理科薬品の適正な取り扱いについて指導を徹底したい」とコメントしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20131203/3520951.html
(ブログ者コメント)
危険物の不適切処分事例として紹介する。
2013年11月19日9時42分にNHK横浜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後7時すぎ、平塚市北金目の東海大学湘南キャンパスの防災センターから「火災が起きて異臭がする」と消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ、工学部の学科などが入った建物の6階部分にある研究室に煙が充満し、外に漏れ出ていたということで、消防によると、火は確認できなかったという。
けがをした人はいなかった。
大学側によると、当時、研究室は無人で、実験用のプラスチック製のチューブを無菌状態にするため、箱形の機械に入れて乾燥させていたという。
警察などでは、チューブが熱で溶けて煙が出たとみて、機械の温度設定などに問題がなかったか、詳しく調べている。
現場は、小田急線東海大学前駅から南へ1kmほど離れた住宅街近くのキャンパス内の6階建ての建物で、学生や大学の職員などおよそ30人が、一時、建物から避難した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1053152951.html?t=1384902454885
2013年9月11日付で信濃毎日新聞から、9月10日21時6分にNHK長野から、また9月11日付で毎日新聞長野版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後1時20分ごろ、松本市の松本蟻ケ崎高校化学実験室で実験中に化学薬品が引火し、同校3年の女子生徒(17)が顔に軽いやけどを負い、市内の病院に運ばれた。
警察が原因を調べている。
同校によると、実験は、エタノールが入った試験管に粒状のナトリウムを入れて混ぜ、マッチの火で水素ガスの発生を調べる内容。
やけどした生徒は、試験管を持ち、中に残った実験済みの化学薬品を回収用のポリタンクに入れようとした際に、引火したとみられる。火はすぐに消え、燃え広がらなかった。
容器内に水が入っていて、廃液に残っていたナトリウムと反応した可能性があるという。
実験室には、化学を選択した生徒約40人と化学担当と実習担当の教員計2人がおり、生徒は4~5人のグループで実験していた。
ナトリウムは水と反応しやすいため、教員は実験前、水に近づけないことや実験後は薬品をすぐに捨てるなどの注意事項を伝えていたという。
同日夕に開いた記者会見で同校の伊藤校長は「安全であるはずの学校で事故が起き、生徒には気の毒な思いをさせてしまい申し訳ない」と陳謝し、実験の安全性について点検する意向を示した。
出典URL
http://www.shinmai.co.jp/news/20130911/KT130910FTI090032000.php
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagano/1014431591.html?t=1378846835054
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20130911ddlk20040029000c.html
2013年7月22日付で埼玉新聞から、また7月21日19時59分にANN NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後1時20分ごろ、行田市長野の県立進修館高校西側出入口で、小学校1年の男児(6)が自分で閉めようとした鉄製門扉の下敷きになり、額の右側を切り、右手の指3本を骨折する重傷を負った。意識はあり、命に別条はないという。
警察によると、倒れた門扉は高さ約1.46m、長さ約3.85m、重さ約100kg。
男児は、中学3年生の兄の硬式野球の試合の応援で同所を訪れていた。
母親、兄と車で帰る際、門が開いていたため、男児が「僕が閉めてくる」と1人で降車した。
門扉は計2枚で、1本のレール上を左右にスライドして開閉する。倒れたのは高校敷地に向かって左側の門扉。
左端の門柱付近には倒れないための爪が付いているが、門扉は門中央レール上にある高さ数cmほどのストッパーを乗り越え、爪を通り過ぎてしまったとみられる。
門扉は男児の体全体を覆うように倒れ、兄のチームメートの父親が119番した。
警察は、閉める際に勢いがついてレールから外れたとみて調べている。
出典URL
http://www.saitama-np.co.jp/news/2013/07/22/06.html
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000009160.html
2013年7月19日19時25分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前、佐渡市の市立羽茂中学校の2年生の理科の授業で、物質の化学変化を確認する実験を行ったところ、授業後に25人の生徒のうち8人がのどの痛みや頭痛を訴えた。
8人はすぐに学校の近くの病院で診察を受け、このうちの5人が軽い硫化水素中毒と診断された。5人は点滴を受けたほか、残りの生徒も薬を飲むなどした結果、体調は回復し、その後、学校に戻ったという。
佐渡市教育委員会によると、当時は試験管に入った硫化鉄に塩酸を加えて硫化水素を発生させる実験を行っていたということで、この時発生した硫化水素のにおいを確認する際に生徒が強く吸い込んだことが原因とみられるという。
実験では、指導した50代の男性講師が硫化水素を吸い込まないことなどあらかじめ注意を呼びかけたり、窓を開けるなど換気をしていたというが、佐渡市教育委員会は、今後は安全指導を徹底していきたいとしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1033157961.html?t=1374268183917
(ブログ者コメント)
同じような事例が、今月12日に京都で起きたばかりだ。(本ブログ掲載済)
2013年7月12日23時30分に京都新聞から、7月12日22時36分にmsn産経ニュースwestから、7月12日23時26分にNHK大阪から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前11時半~午後0時15分ごろにかけ、京都市伏見区の京都教育大付属桃山中で、硫化水素を発生させる理科の実験中に2年生15人ほどが気分不良を訴えた。
うち男子生徒4人が入院し、点滴を打つなどの治療を受けた。命に別条はないという。
同中は119番せず、教諭や家族が生徒を病院に連れて行った。
警察などによると、校舎1階の理科室で4時間目の授業中、硫化鉄に塩酸をかけて硫化水素を発生させる実験をしていた。
理科室には理科担当の男性教諭1人と生徒38人がおり、実験中に生徒15人ほどが気分不良で室外に出た。
授業終了後の午後1時半ごろ、生徒3人が再び気分不良を訴えたため、教諭がタクシーで同区の病院まで搬送した。
また、帰宅した生徒1人も体調が悪くなり、午後5時ごろに家族が病院に連れて行った。
4人とも点滴を受け、うち1人は酸素吸入の治療も受けた。
4人全員が入院したが、意識は全員はっきりしている、という。
生徒が入院した病院から「生徒が搬送されてきた。有毒ガスを吸ったようだ」と連絡を受けた警察が、理科室を現場検証するなどして、実験時の詳しい状況を調べている。
同中の説明では、4人は硫化水素中毒と診断され、頭痛や気分不良を訴えているという。
実験時、理科室の窓は換気のため開けていたという。
生徒には、気分が悪い場合は理科室の外に出るよう、指導していたという。
副校長は「教科書に沿って普通の実験をしていた。こんなに大ごとになるとは思わなかった。危機管理の点から消防や警察に連絡すべきだったと反省している」と話している。
出典URL
http://kyoto-np.co.jp/politics/article/20130712000183
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130712/waf13071222410036-n1.htm
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20130712/3013951.html?t=1373663931147
(ブログ者コメント)
中学校の授業で硫化水素を発生させる実験中に生徒が中毒症状を訴えたのは、本ブログに掲載しただけで、これで3件目だ。
硫化水素を発生させる授業が絶対に必要だとも思えないので、文科省は、死亡事故が起きる前に対策をとっておいたほうがよいのではないだろうか?
きょう午後1時36分、兵庫県上郡町の上郡高校から「女子生徒10数人が倒れている」と消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ、意識がもうろうとし呼びかけに反応が薄い生徒や、過呼吸のような症状の生徒らが計18人おり、病院に搬送された。
学校によると、昼休みに入った直後、生徒の一人が過呼吸のような症状になり、周囲にいたほかの生徒が次々と同様の状態になったらしいが、詳しい原因は分かっていないという。
教頭は「お昼休みに入るときに、あるひとつのクラスの生徒たちが興奮状態になっていて、それをほかのクラスの生徒が昼休みに見に行って、その子も同じような過呼吸というような状態に陥った。そうすると周りの子達も次々とそういう状態になってしまった」と話している。
出典URL
2013年6月20日0時9分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、搬送されたのは3年生1人、1年生17人。
休み時間中に校舎4階で1年生1人が過呼吸になり、保健室に運ばれた。
症状が治まり教室に戻った後に再び過呼吸になった。その様子を見た女子生徒らが次々と気分が悪くなったという。
過換気症候群は精神的不安や緊張などが要因となり、浅く速い呼吸を繰り返す。熱中症で引き起こされることもあるという。
出典URL
2013年6月19日22時54分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、休憩時間だった同日午前11時45分頃、校舎女子トイレ前で1年生の女子生徒が急に呼吸が苦しくなる過呼吸症状を訴えた。
その様子を見た別の教室の女子生徒ら計21人が次々に体調不良を訴え、うち18人が搬送された。
神戸海洋気象台によると、この日の同町の最高気温は平年並みの26℃で、教室内でクーラーはつけていなかったという。
呼吸器病学などに詳しい長井苑子・京都健康管理研究会中央診療所長は「蒸し暑い気候など自律神経が乱れやすい環境にあった可能性が考えられる。1人が倒れたのを見たことで、恐怖などの精神面から連鎖していったのでは」と話している。
出典URL
2013年6月17日付で読売新聞秋田版から、立てかけたプールの再現写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田市飯島鼠田のI幼稚園で15日、子供用プールの下敷きになって年少組の男児(3)が重体になった事故で、2階バルコニーの柵にプールを立て掛けたのは、事故の直前だったことが16日、園長(60)への取材でわかった。
プールは強化プラスチック製で縦2.6m、横1.7m、重さ約50kg。
高さ約1.3mの柵に裏返すようにして立て掛けてあった。
男児は裏底面にある4本の線状の突起(高さ2~3cm)に足をかけてよじ登っていて、倒れたプールの下敷きになり、外傷性くも膜下出血を起こした。
床はゴムチップが敷き詰められて弾力があるため、警察はプールが頭を直撃したとみている。
園長らによると、15日は参観日で、年少組の園児25人と保護者、教員ら計約75人は事故前、2階一室にいた。
粘土遊びをしていたが、蒸し暑かったため外気を吸おうと、急きょ全員でバルコニーに出ることになった。
プールは2階シャワー室で保管しているが、2、3日前に水遊びで使い、バルコニーに置いていた。
急きょ園児らがバルコニーに出ることになったため、職員が邪魔にならないように立て掛けたという。
屋内とバルコニーとの出入り口1か所は、普段施錠していた。
事故は園児や保護者が移動中、約50人がバルコニーに出た頃に起きた。
教員らは園児を自分の親の所までかけっこをさせようと、集合するよう呼びかけていた。
事故に気づいた保護者らがすぐにプールを起こすと、男児は横向きに倒れていた。母親が抱きしめて大声で名前を呼ぶと、最初は反応したが、徐々に意識がなくなった。
男児は16日も秋田市の総合病院の集中治療室で治療を受けたが、意識は回復していない。
同幼稚園を運営する学校法人「K学園」の理事長も務める園長は、「一瞬の隙、油断が職員に起きてしまい、ご家族に申し訳ない。何とか元気になってもらいたい」と話した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20130616-OYT8T00725.htm
(ブログ者コメント)
写真を見ると、いかにも園児が登ってみたくなりそうな線状の突起がついている。
ブログ者は、この写真を見て、登った園児が下敷きになる危険性は感じ取ることができなかったものの、柵を越えて1階に転落する危険性は感じ取った。
(2013年8月6日 修正1 ;追記)
2013年8月3日付で朝日新聞秋田全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田臨港署は2日、この男児が同日午後、市内の病院で死亡したと発表した。死因は脳挫傷だった。
(2014年10月25日 修正2 ;追記)
2014年10月24日21時35分にNHK秋田から、プールを立てかけたまま子どもを遊ばせたことに過失があったとして女性職員が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、園内でプールがどう管理されていたのかなどを捜査していた。
その結果、幼稚園の30代の女性職員が、プールを乾かすために立てかけたことを忘れたまま子どもを遊ばせたことに過失があったとして、24日、職員を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
警察の調べに対し職員は、「こうしたことが起きたのは私の責任です」と話し、容疑を認めているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/akita/6015668211.html?t=1414184957600
大津市教育委員会は10日、市立中で生徒が体育大会の準備中、倒れてきた長机でけがをし、脳脊髄液漏出症などになった校内事故があった、と発表した。
市教委は弁護士らでつくる検証チームを設け、事故の検証を行うとしている。
市教委によると、昨年10月、当時中学1年の女子生徒が、体育館のステージ上に立てかけてあった長机を教諭の指示で運びだそうとした際、3台が倒れてグランドピアノとの間に体を挟まれた。
生徒は病院には行かずそのまま作業を続け、翌日の体育大会も参加した。
その後、首の痛み、視力や握力の低下などの症状があらわれ、学校にもほとんど通えない状態となった。
今年4月中旬、脳脊髄液漏出症や脊椎症などと診断されて手術を受け、現在は車いすで通学しているという。
設置される検証チームは、市教委学校安全推進室内に設け、事故当時の学校の判断や市教委の対応などについて調査し、今年中に報告書をまとめる。
市教委はまた、本年度に入り、市内の小学5年男児と中学2年男子生徒が給食時間中や休み時間に、頭を負傷する事故が起きていたことも明らかにした。
学校安全推進室は「今後は、事故防止対策に万全を期し、適切な救護を講じていきたい」としている。
出典URL
(ブログ者コメント)
「倒れてきた」という報道から考えると、長机を縦に立てかけてあったのだろうか?
もしそうなら、いくらそう重くはない長机であっても、中1女子の力では支えきれなかったのかもしれない。
30日正午すぎ、仙台市太白区にある宮城県立聴覚支援学校から、「理科の実験中に複数の生徒が頭痛などを訴えている」と消防に通報があった。
救急隊が学校に駆けつけたところ、中学部の2年生の男子生徒2人と、女子生徒4人のあわせて6人が頭痛や目の痛みなどを訴え、病院に運ばれた。いずれも症状は軽いという。
学校によると、6人は当時、生物実験室で教諭の立ち会いのもとで、硫黄と鉄粉を加熱して硫化鉄を作る化学の実験をしていたということで、実験で発生した何らかのガスなどを吸い込んだとみられている。
実験に立ち会った教諭は手順に問題はなかったとしていて、ガスが発生していたとしてもその原因はわかっておらず、警察はこの教諭から話を聞くなど当時の状況を詳しく調べている。
教頭は「今後は安全に配慮して実験を行いたい」と話している。
出典URL
一方、2013年5月30日20時0分に読売新聞からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
教諭ら2名の指導の下、硫黄と鉄を熱して硫化鉄を作り、それに塩酸を混ぜ、硫化水素を作る実験をしていた。
出典URL
(ブログ者コメント)
ちょうど1年前、長浜市の中学校でも、同じ実験をしていて3人が体調不良を訴えている。(本ブログ掲載済)
この実験をする際の注意点など、教科書にどのように書かれているのだろうか?
4日午前8時半ごろ、狭山市富士見2丁目の学校法人「M学園・S幼稚園」で鉄製門扉が倒れ、保育士ら女性2人が下敷きになった。
門扉脇のコンクリートに頭を打って保育士女性(29)が頭の骨を折る重傷、研修生女性(20)が頭に軽傷を負った。
警察によると、門扉はスライド式2枚扉で、1枚は高さ1.5m、幅5.3m、厚さ10cm、重さ約300kg。
事故当時、2人は園児らを迎えに行くため送迎バスを門扉前に停車させ、門扉をスライドさせて閉めていた際、門扉が突然、出発しようとしていた送迎バスに倒れかかり、そののち2人にぶつかったという。
同園の門扉は3日に新しいものと交換したばかりで、この日は門扉を供用する初日だったという。
同園は、「現在、門扉や柵など外溝の改築工事を実施しており、門扉は蛇腹式から新しいタイプに変更した。事故原因については分からない」と話している。
出典URL
http://www.saitama-np.co.jp/news03/05/07.html
(ブログ者コメント)
新門扉設置完了後、工事関係者は問題なく動くかどうかテストしたのだろうか?
23日午後0時50分ごろ、東京都大田区の東京工業大大岡山キャンパス石川台1号館(7階建て)の2階実験室で「爆発があった」と119番通報があった。
化学実験で薬品を使っていたとみられ、発火して天井や実験器具が燃えたほか、ガラス窓が割れ、フランス人の男子大学院生(27)が両手の甲に軽いやけどを負った。
警察などによると、院生が男子学生(23)と2人で循環装置で薬品を混ぜている際に発火した。
院生が消火器で消そうとしたが、逆に噴射の勢いで火の付いた薬品が散らばり、室内に火が燃え広がったという。現場に指導教官はいなかった。
大岡山キャンパスは東急大岡山駅南側にあり、出火した校舎は同駅から約500m離れている。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20121124k0000m040035000c.html
(ブログ者コメント)
ブログ者は、新入社員時代を含め数回、消火器使用の訓練を受けたことがあるが、その都度、火源に向けては噴射しないように教わってきた。
しかし、一般社会でそのような知識を持っている人は、まだまだ少ないのだろう。
市川市の県立行徳高校(全校生徒529人)で13日午後、同校3階の化学実験室の教壇の上に置いてあった危険物の金属ナトリウム約10g入り瓶1本がなくなった。
同校からの被害届を受け、警察は窃盗事件として調べている。
警察などによると、盗まれた金属ナトリウム入りの瓶は、30代の男性講師が同日午前11時45分~午後0時35分までの間、4時間目の化学の授業で、金属ナトリウムと水を反応させて発火させる実験で使用。
その後、無施錠の同教室に放置したまま昼休みに入り、同1時20分からの5時間目の授業のため教室に戻った際、瓶がなくなっているのに気付いたという。
同校は、同日午後5時すぎ、警察に通報した。
同校によると、盗まれた瓶は高さ約10cm、直径約5cmの褐色瓶。金属ナトリウムの塊4個が化学反応を起こさないよう灯油に浸した状態で入っていた。
金属ナトリウムは第3類危険物に指定された金属片のようなもので、色は銀白色。水に触れると発火を伴う激しい酸化反応を起こすことから、普段は鍵付きの薬品庫に保管していて、実験が終わるたびに薬品庫に戻すことになっていた。
男性講師は「うっかり置き忘れた」と説明しているという。
出典URL
http://www.chibanippo.co.jp/c/news/national/110051
http://www.chiba-tv.com/060chibatv_news/2012-1114-1755-8.html
2012年11月20日16時17分にNHK千葉から、生徒のいたずらだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が盗難事件として調べていたところ、この学校の男子生徒の1人が「教室から持ち去り、仲間と一緒にいたずらに使った。ビンは捨てた」と話し、体育館近くの排水溝から割れたビンが見つかったという。
警察によると、男子生徒らは金属ナトリウムを校庭の隅の水たまりに入れて反応させていたが、けが人などはなく、金属ナトリウムは、すべて使い切ったとみられるという。
警察は生徒らから話を聞き、詳しい状況を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/chiba/lnews/1086645571.html?t=1353449818288
(ブログ者コメント)
昨年、九州大学でヒ素化合物の紛失騒ぎがあり、結局は、使用した准教授の勘違いで紛失していなかったと判明したが、その准教授、責任を感じてか、自殺した。
施錠管理している毒劇物などを取り扱う際には、くれぐれもご用心。
奈良市にある奈良女子大学で、4年あまり前まで放射性物質を扱っていた実験室の排水管に亀裂が見つかった。
同大では「漏洩した可能性のある放射性物質の量は極めて少なく外部への影響はない」と説明している。
同大によると、今月11日、放射性物質を使って実験を行う「アイソトープ総合実験室」の敷地の地下を通る排水管を検査したところ、直径およそ10cmの塩化ビニール製の管の一部に、数cm程度の亀裂が見つかったという。老朽化による腐食とみられる。
この部屋は、平成20年3月まで放射性物質のトリチウムやリンなどが使われていて、実験で使った容器などを2回、水洗いした後の3回目以降の水が排水管から流されていたという。
大学が19日、実験室周辺の6か所の土をとって調べたところ、放射性物質による汚染はなかったという。
同大は、18日付で文科省に報告するとともに、排水管の取り替えなど再発防止の措置をとるまで、この実験室全体を使用しないことにしている。
学長は、「関係者の皆さまにご心配、ご迷惑をおかけしましたことについて深くお詫び申し上げます。今後このようなことがないよう再発防止に万全を期したい」とコメントしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nara/2055878961.html?t=1350683110409
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121020/nar12102002090000-n1.htm
(ブログ者コメント)
なぜ、その地下埋設配管を検査したのか、気になって調べてみたが、理由に触れた記事は見つからなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。