2016年11月7日12時27分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市中村区の中学校で、11月2日、1年生の理科の授業で、27歳の男性教員が漂白剤と洗剤を混ぜ合わせて有毒の塩素ガスを発生させ、臭いをかいだ女子生徒1人が咳が止まらなくなり、3日間、病院に入院していたことが分かった。
11月2日、名古屋市中村区の中学校の理科室で行われた1年生の理科の授業で、27歳の男性教員が塩素系の台所用漂白剤と酸性のトイレ用洗剤を混ぜ合わせたところ、有毒な塩素ガスが発生した。
生徒30人のうち、臭いをかいだ女子生徒1人が咳が止まらなくなり、救急車で病院に運ばれて入院し、11月4日に退院した。
女子生徒は現在は回復し、7日から学校に登校しているという。
男性教員は、同じ1月2日と前日の11月1日に、別の1年生の理科の授業でも有毒な塩素ガスを発生させ、あわせて5人の生徒が臭いをかいだが、体調不良を訴えている生徒はいないという。
学校によると、実験は、暮らしの中の危険を知らせる例として行われたが、学習指導要領では、実際に塩素ガスを発生させることにはなっていないという。
男性教員は、「臭いをかいでも健康被害がないだろうと過信していた」と話しているという。
校長は、「生徒や保護者にたいへんな迷惑と心配をかけたことを申し訳なく思っています。再発防止に取り組み、生徒の安全を第一に授業を行いたい」と話している。
出展
『理科授業で塩素ガス 生徒入院』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20161107/4187561.html
11月7日12時41分に中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市の中学校(中村区)で、2日、理科担当の男性教諭(27)が実験で塩素ガスを発生させ、においをかいだ1年生6人のうち、女子生徒(13)1人がせきが止まらなくなり、病院に救急搬送されていたことが分かった。
生徒は4日に退院し、7日は登校した。
名古屋市教委が、7日、発表した。
市教委によると、1年の計3学級で、それぞれ「気体の発生と性質」の授業があった。
男性教諭は、ビーカーに塩素系台所用漂白剤と酸性トイレ用洗剤を混ぜ、塩素を発生させた。
「プールのようなにおいがする」と説明したところ、このうち2学級の計6人が「かぎたい」と申し出て、教諭はビーカーを近づけたという。
女子生徒は保健室で休ませたが、症状が戻らず、学校が119番した。
病院の検査で血中酸素が正常値を下回ったが、すでに回復し、後遺症はないという。
4限目でも男子生徒3人がにおいをかぎ、3人ともせきこんだが、6限目の授業で、再び、女子生徒3人にかがせていた。
教諭は、「理科への関心を高めようと思ってやったが、不適切だった」と話しているという。
学校は6人の保護者に謝罪。
市教委は「不適切な実験だった」として、処分を検討する。
塩素ガスを巡っては、密室や車内で自殺の手段として発生させたり、誤って混ぜ死亡したりするケースが以前から相次いでいる。
洗剤に「まぜるな危険」と表示され、各メーカーは危険性を訴えている。
出典
『実験で塩素かがせる、生徒1人搬送 名古屋の中学校』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016110790124143.html
11月7日13時2分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
実験は今月1、2日に、1年生の3クラスで「気体の発生と性質」という授業でそれぞれ行った。
教諭がビーカーに入れたトイレ用酸性洗剤10~15mℓに台所用の塩素系漂白剤を数滴混ぜ、教室内を持って回り、希望した生徒に臭いをかがせた。
1日はかいだ生徒がいなかったが、2日は6人おり、うち女子生徒1人が直後からせき込むようになって、区内の病院に救急車で搬送された。4日に退院した。
市教委に対し教諭は、「混ぜるとぶくぶくと泡が出る。理科への関心を高めてほしかった」と話しているという。
同校は6人の生徒と保護者に謝罪し、健康確認を行った。
市販されている塩素系漂白剤や酸性洗剤は、両者を混ぜないよう、容器に表示している。
メーカーや関係団体も、ホームページなどで注意を呼び掛けている。
出典
『理科実験 塩素ガス発生で1人入院 名古屋の中学校』
http://mainichi.jp/articles/20161107/k00/00e/040/210000c
2016年10月25日18時56分にNHK福岡NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月25日18時36分にテレビ西日本から、10月25日17時28分に産経新聞westから、10月26日付で朝日新聞筑後版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後2時すぎ、うきは市にある中学校の第3理科教室で、55歳の男性教諭が、1年生の理科の授業で塩酸に亜鉛を入れて水素を発生させる実験をしていたところ、塩酸などを入れていたフラスコが破裂し、周囲に破片や液体が飛び散った。
フラスコを振った際に破裂したという。
学校や警察によると、この影響で、実験を見ていた生徒7人がガラスの破片で顔や手にけがをしたほか、2人が目の痛みを訴え、合わせて9人が病院に運ばれた。
いずれも、けがの程度は軽いという。
教諭も指を切るけがをした。
当時、教諭は実験台の周りに生徒38人を集めて実験を見せていたということで、実験台の近くにいた生徒がけがをした。
学校によると、先週、別の2つのクラスで同じ実験を行ったが、異常はなかったという。
教諭は、「分量を間違えてはいない」などと話しているという。
近くに火の気はなく、警察は、フラスコが破裂した原因や実験の進め方に問題がなかったかなどを調べている。
校長は、「破裂した原因は分かりませんが、生徒がけがをしましたので、このようなことが2度とないよう、実験のしかたや器具について考えたい」と話している
出典
『実験中に破裂 生徒9人けが』
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20161025/3840641.html
『浮羽中学校 理科実験中に事故 生徒9人軽傷』
http://www.tnc.co.jp/sp/news/archives/3072
『フラスコ破裂、福岡の中学9人けが 理科実験中』
http://www.sankei.com/west/news/161025/wst1610250064-n1.html
2016年10月1日付で読売新聞島根版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月30日20時30分にNHK松江からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
出雲市教育委員会は、30日、同市立小学校の6年の女子児童(11)が29日夜、修学旅行先の広島県廿日市市のホテル浴室で沈んでいる状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されたと発表した。
同市教委によると、死因は溺死。
同校は旅行前、女児が自宅で入浴中に意識が朦朧としたことがあったと母親から聞いていたが、配慮していなかった。
同市教委の槙野教育長は記者会見で、「安全確認の態勢や人員配置が不十分だった」と述べて陳謝した。
発表によると、修学旅行は1泊2日で、市内の別の小学校と合同で行った。
脱衣所にいた女性教諭(48)が29日午後9時5分頃、ほかの児童13人と一緒に約20分前に入浴した女児が浴室から出てこないため確認に行き、浴槽にあおむけで沈んでいるところを発見。
教諭らは救命措置を取るとともに119番し、女児は搬送された。
一緒に入浴した児童は気づかなかった。
浴槽は、縦3.4m、横4.5m、深さ0.6m。
教諭は、女児らが入浴中に、一度、浴室内を見回ったが、照明が暗い上、湯気で視界が悪く、その時点で女児に異変があったかどうかはわかっていない。
入浴前の夕食後、養護教諭が女児の健康状態を観察したが、異常はなかったという。
警察が検視し、事件性はないと判断した。
女児の母親は、9月13日、旅行に関する面談で、引率する同校の教諭に対し、女児が6月に自宅で入浴中、意識が朦朧としたことがあったと伝え、旅行先で注意深く見守るよう求めた。
両校では、今月21日に引率する教員5人が集まって打ち合わせをした際に、相談内容を文書にして確認したという。
学校側はバスの座席などで配慮したが、児童らの入浴を見守ったのは別の小学校の女性教諭。
保護者からの要望を把握していたが、特別な配慮はしていなかった。
修学旅行は30日に打ち切られた。
槙野教育長は会見で、「大切なお子様をお預かりしていた立場として誠に申し訳ない」と述べ、頭を下げた。「当時の状況確認をしっかり行い、二度と悲しいことが起こらないように徹底したい」と話した。
県教委によると、県内の小中高校では、資料が残る2011年以降、修学旅行中に児童や生徒が死亡するなどの大きな事故はないという。
全国では、沖縄県恩納村で、13年3月、東京都の女子高校生8人の列に乗用車が突っ込み、1人が重体、もう1人が重傷を負った。
11年6月には、埼玉県などを回っていた新潟市の特別支援学校高等部3年で、脳性まひの障害があった女子生徒(当時17歳)が体調を崩し、脱水性ショックで死亡した。
県教委は、対応が不適切だったとして、担当教員を処分した。
同月には、北海道南富良野町の国道で、東京都の高校3年の生徒ら44人を乗せた大型バスが軽乗用車と正面衝突。生徒ら複数人が重軽傷を負った。
09年6月には、山口県美祢市の観光ホテルで一酸化炭素中毒の事故が発生。
大阪府高槻市の児童や教員ら22人が病院に搬送され、同行の男性カメラマン(当時26歳)が死亡した。
出典
『修学旅行先 小6溺死』
http://www.yomiuri.co.jp/local/shimane/news/20160930-OYTNT50098.html
『小学生が修学旅行中浴槽で死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/4033134441.html?t=1475274142524
(ブログ者コメント)
女児の体調を見守る責任者を決めていなかったのではないだろうか?
決めていたとしたら、その教員が入浴付添の女性教員に、一言、念押しすることで、事故は防げていたかもしれない。
責任者不在のままコトが進んだとすれば、五輪会場や豊洲問題と根は同じ・・・そんな気がした。
一方、バスの座席など配慮していたというが、入浴時に朦朧となったことがあるという、その入浴時に配慮が抜けていたのでは、画竜点睛を欠いたことになる。
2016年9月26日23時4分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月27日付の熊本日日新聞紙面にも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前10時25分ごろ、熊本市東区の中学校の理科室で、実験中にガラス製のフラスコが破裂し、生徒3人が手首や耳などに切り傷を負った。
市教委によると、1年生のクラスで26人が6グループに分かれ、フラスコに塩酸と亜鉛を入れて水素を発生させる実験をしていた。
水素は、フラスコからガラス管を通じて水中に通し、試験管に集めて、少量ずつ着火する予定だった。
このうち1グループの生徒が着火しようとした際、フラスコの蓋のゴム栓から漏れ出た水素に引火し、破裂したガラスが飛び散ったという。
12~13歳の女子生徒2人と男子生徒1人が手首や指に2~6針縫うなどの切り傷を負った。
授業を担当した40代の男性教諭は、水素の発生を早めるため、指導書の基準より高い濃度の塩酸を使ったことを認めており、市教委は、手順に問題があったかどうか調べている。
反応が激しくなりすぎて、漏れ出た恐れがあるという。
市教委指導課は、「子どもたちにけがをさせて申し訳ない。事故防止の指導を徹底したい」と話している。
出典
『理科実験中にフラスコ破裂、生徒3人けが 熊本の中学校』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9V5VCYJ9VTLVB01H.html
(2016年10月10日 修正1 ;本文修正)
熊本日日新聞紙面に掲載されていた内容を、本文に追記した。
2016年9月9日19時33分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月9日13時31分に読売新聞から、9月9日16時46分に日テレNEWS24から、9月9日15時1分と18時52分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時すぎ、大阪・枚方市の中学校から「理科の実験中に男子生徒2人が体調不良を訴えた」と消防に通報があった。
消防によると、2年生の男女8人が吐き気や腹痛などの体調不良を訴え、病院に運ばれて手当てを受けた。
生徒は全員意識はあり、快方にむかっている。
男子生徒の1人はけいれんして意識を失ったが、救急車の中で意識が戻ったという。
消防や学校によると、当時は2時間目の理科の授業中で、計36人が、酸化銅と炭素を混ぜてバーナーで加熱し、二酸化炭素を発生させる実験をしていたという。
授業開始から40分ほどたった午前10時半頃、生徒から「異臭がする」との声が上がり、気分不良を訴える生徒が相次いだ。
教諭らが保健室に連れて行ったが、症状が改善せず、消防に通報したという。
校長は、「試験管を加熱した段階で、何人かの生徒が『くさい臭いがした』と言って体調不良を訴えた。実験を担当したのはことし採用された20代の教師で、この実験をするのは、今日が初めてだった」、「これまでも同じ実験はしていたが、事故はなかった。原因はよくわからない」と話していた。
消防などによると、実験中に何らかのガスが出た可能性があるという。
実験当時、窓はあけていた。
同中学校は、「実験は異臭が発生するようなものではなく、燃焼時に何らかの物質が紛れ込んだ可能性がある」としている。
消防が、実験していた教室の空気を測定したところ、特に異常はなかったという。
市教育委員会は、同日、今月1日にも理科の実験中に、男女4人が気分不良を訴えて病院で手当てを受けた、と発表した。
市教委によると、今月1日、別の中学2年のクラス(36人)で5限目に鉄と硫黄を使って硫化水素を発生させる実験中、発生した気体を吸ったとみられる男女4人が「気分が悪い」と訴え、病院で手当てを受けた。
うち3人は検査入院したが、症状は軽く、復学している。
授業を担当したのは、9日とは別の教諭だった。
市教委は、当面は同校で同様の理科実験は行わないよう、指導する方針。
花崎学校教育部次長は、「生徒、保護者に深くおわびする。実験中の換気を行うなど学校への指導はしていた。再発防止に取り組む」と話した。
警察が、学校の関係者から話を聞くなどして、実験の手順や安全管理に問題がなかったか、調べている。
出典
『理科実験中に体調不良8人搬送』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160909/5546982.html
『理科実験中に気分悪く、中学生8人搬送…大阪』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160909-OYT1T50063.html
『理科実験中に異臭、中学生8人搬送 大阪』
http://www.news24.jp/articles/2016/09/09/07340511.html
『理科の実験中に異臭 中学生8人を搬送 大阪・枚方』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9946YPJ99PTIL010.html
『実験中に体調不良、今月2回目 大阪・枚方の中学』
http://www.asahi.com/articles/ASJ995J0CJ99PTIL01J.html
(2016年12月23日 修正1 ;追記)
2016年12月22日付で読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
枚方署が、担当の男性教諭(29)と女性教諭(23)を業務上過失傷害容疑で書類送検したことが、同署への取材でわかった。19日付。
実験器具の洗浄が不十分で、亜硫酸ガスなどが発生したのが原因と断定した。
同署や市教委によると、男性教諭は、9月1日に2年生のクラスが硫化水素を発生させる実験をした後、使用した実験器具の洗浄を怠った疑い。
女性教諭は、同9日に別のクラスが行った酸化銅と活性炭から二酸化炭素と銅を取り出す実験で、器具の洗浄確認を怠って有毒ガスを発生させた疑い。
この際、生徒8人が頭痛や吐き気などを訴え、病院に搬送された。
1日の実験でも、4人が気分不良を訴え3人が入院したが、換気などが行われており、過失はないと判断した。
男性教諭は、「生徒が病院に運ばれて気が動転し、器具の洗浄を失念した」、女性教諭は、「洗浄されているか、全く確認していなかった」と供述しているという。
出典
『理科実験で気分不良、中学教諭2人を書類送検』
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20161222-OYO1T50019.html
(ブログ者コメント)
1日の鉄と硫黄から硫化水素を発生させる実験後に、どのような物質が実験器具に残っていたというのだろうか?
そして、それが、9日の酸化銅と活性炭から二酸化炭素と銅を取り出す実験時に、新たに加えられた何と、あるいは発生した何と反応して、亜硫酸ガスなどが発生したというのだろうか?
考えてみたが、ブログ者には思いつかなかった。
2016年8月19日10時3分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月19日付で朝日新聞山形版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後1時15分ごろ、鶴岡市の高校で、部活動中の2年の男子生徒(17)が、誤って金属裁断機に右手を差し入れ、指2本を切断する大けがをした。
市立荘内病院に搬送されたが、命に別条はない。
同校などによると、男子生徒はロボット研究会に所属。
学校は夏休み中で、この日は午前9時ごろから部員8人と一緒に、コンテストに向けてロボットの製作に当たっていた。
事故当時、男子生徒はロボットの部品を加工するため、金属裁断機で厚さ約1.5mmの金属板を裁断していたが、誤って機械に右手を差し入れ、人さし指と中指をそれぞれ数mm切断した。
同研究会には顧問の教諭が2人いるが、1人は出張中で、もう1人は職員室にいた。
男子生徒がけがをしたのはシャーリングと呼ばれる機械で、足でスイッチを踏み込むと上から刃が下りてきて金属板を切断する仕組み。
けが防止のために刃の手前にはガードが取り付けてあるが、男子生徒はガードのない端の部分に誤って手を差し入れたのではないかという。
教頭は、「部活動中に大きな事故が起きてしまい、大変申し訳ない。二度とこうしたことが起きないよう、再発防止策をしっかりと検討していきたい」と話した。
出典
『高校で部活動の生徒が指切断 金属裁断機の操作中』
http://yamagata-np.jp/news/201608/19/kj_2016081900396.php
2016年8月4日18時23分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『高校調理実習で15人搬送』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064601911.html?t=1470345721959
きょう午前9時過ぎ、宮崎県門川町の県立門川高校の職員から「調理実習をしていた生徒が『気分が悪い』と訴えている」と、消防に通報があった。
警察によると、9人が救急車で病院に搬送され、その後、学校の車で病院に行った人も含めて、男子7人と女子6人の生徒13人と教員2人のあわせて15人が、病院で手当てを受けた。
このうち、少なくとも女子生徒2人は入院する必要があるということだが、全員意識はあり、命に別状はないという。
高校によると、きょうは食品加工を学ぶコースの3年生13人が実習室でガスオーブンを使ってビスケットを作ることになっていて、実習が始まって間もなく、1人が気分が悪いと訴え、その後も症状を訴える生徒が相次いだという。
ガスオーブンは、実習が始まる前から予熱のため作動させていて、部屋はエアコンを作動させ、窓は閉め切っていたということで、警察は、一酸化炭素中毒とみて詳しく調べている。
女子生徒2人が入院している門川町の病院によると、生徒の1人は体の震えや過呼吸のような症状を示していて、医師に「友人の具合が悪くなったので保健室に先生を呼びに行き、戻ったら自分も意識を失って倒れた」と話していたという。
搬送時、2人の血中の一酸化炭素濃度はかなり高かったということで、少なくともきょう1日は入院して、酸素を吸入するなどの治療を行うという。
また、生徒たちの様子を見に来た高校の男性教諭についても、入院してもらうことにしたという。
日向病院の浅井医師は、「搬送された際、2人のうち1人は『友だちが倒れた』と繰り返し話していた。今の時点で状態は安定しているが、突然のことで、非常に不安は強かったのではないかと思う」と話していた。
門川高校によると、当時は2台あるガスオーブンのうちの1台を使ってビスケットを焼く実習を行っていたということで、部屋のエアコンを作動させ、窓は閉め切っていたという。
また、最初の生徒が気分が悪いと訴えたのは、ビスケットを焼く前の材料の選別を行っている時だったという。
門川高校の奥平教頭は、「学校としては安全管理を行っていたつもりだが、まずは原因を究明し、再発防止を徹底していきたい」と話していた。
8月10日19時22分と8月5日18時46分にNHK宮崎からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『県内高校にCO警報器設置へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064699611.html?t=1470861274499
『ガス検知警報器設置を検討』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064641471.html?t=1470433909853
今回、一酸化炭素中毒とみられる事故が起きた県立門川高校の実習室には、一酸化炭素の発生を知らせる警報器が設置されていなかった。
こうした警報器の設置は、法律で義務づけられてはいないが、経済産業省は、ガスオーブンなどを使う場所では不完全燃焼による事故を防ぐため、警報器の設置を強く推奨している。
10日に宮崎市で開かれた県内の高校の校長らを集めた会議で、県教育委員会の担当者は、「法律で義務づけられていない」として警報器を設置していなかったこれまでの運用を改め、各高校の調理室や技術系の高校の窯がある教室などに早急に警報器を設置できるよう、準備を進めていることを明らかにした。
また、各学校に対して、火を使う際は十分な換気を行うことなど、必要な安全対策を確認して教職員や生徒に周知するよう求めた。
学校政策課の長友主幹は、「1人ひとりが今回の事故の重大性を認識し、2度と起こさないための対策を取ってほしい」と話していた。
(ブログ者コメント)
調理中のCO中毒事例に関し、本ブログでは以下のような類似事例を過去に掲載している。
[ガスオーブン使用中の中毒事例]
2015年4月19日掲載
2015年4月10日 静岡県浜松市の製菓工場で菓子成形作業中、隣室のガスオーブンが不完全燃焼して1人がCO中毒、確認後に個人的体調不良と考え作業再開したが1時間後にまた6人が発症
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4791/
[CO中毒発生後にCO検知器を設置(検討)した事例]
2014年8月6日掲載
2014年7月31日 石川県能登町の飲食店で炭火を使って炉端焼き中、従業員や客の小学生計32人がCO中毒、冷房のため窓を閉めたが換気扇を回し忘れ、換気は従業員の経験任せだった
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4164/
2012年10月17日掲載
2012年10月10日 静岡県浜松市の小学校給食室で食器洗浄機を使って食器洗浄中に5人がCO中毒 (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2357/
2011年2月16日掲載、2011年4月14日転載
[昔の事例の顛末] 2009年7月 福岡県のモスバーガー2店がCO中毒事故で書類送検
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/146/
[CO検知器を設置していてもCO中毒が発生した事例]
2012年2月27日掲載
2012年2月21日 中津川市でそば打ち体験の高校生17人がCO中毒、ガス釜の排気口を塞いでいた上、警報器が鳴っても本格対応せず (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1434/
(2016年9月10日 修正1 ;追記)
2016年9月8日20時38分にNHK宮崎から、複数の換気扇が故障していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日、警察や消防のほか、ガス事故の調査を行う経産省の係官やガスオーブンを製造したメーカーの担当者などおよそ30人態勢で、現場検証が行われた。
警察は、予熱のため作動させていたガスオーブンが不完全燃焼した疑いがあるとみていて、現場検証では、事故当時と同じように窓を閉めきってエアコンをつけた状態でガスオーブンを作動させ、室内の一酸化炭素の濃度を測定したほか、室内に設置された8つの換気扇が作動するかどうかなどを確認した。
その結果、複数の換気扇が故障していることがわかった。
警察では、換気が十分でなかった可能性もあるとみて、今後も、事故当時の状況を詳しく調べることにしている。
出典
『CO中毒 複数の換気扇が故障』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5065423012.html?t=1473376854833
2016年7月22日12時12分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『静岡 校内で育てたジャガイモ食べ児童25人食中毒』
http://mainichi.jp/articles/20160722/k00/00e/040/213000c
静岡県は、21日、藤枝市内の小学校で、校内で栽培したジャガイモを調理して食べた6年生約140人のうち25人が嘔吐や腹痛の症状を訴えたと発表した。
重症者はなく、全員快方に向かっている。
県衛生課によると、児童は15日、12日に収穫したジャガイモを皮ごとゆでて食べた後に発症。ジャガイモから「ソラニン類」が検出された。
ソラニン類は、ジャガイモの芽や緑色の部分に含まれる自然毒。
ジャガイモの収穫後、日光や部屋の光に長時間さらしたり、傷つけたりするとソラニン類が発生するという。
県内では、ジャガイモによる食中毒は44年ぶり。
同課は、「収穫後は涼しくて暗い場所で保管し、早めに消費して」と呼びかけている。
(ブログ者コメント)
ブログ者が気付いた範囲では、2012年以降、毎年1件、小学校で栽培したジャガイモを食べての食中毒事例が起きている。(各事例とも本ブログ掲載済)
2016年7月1日23時44分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
7月2日9時42分にNHK京都からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後6時15分ごろ、京都市左京区の京都大学付属病院・旧産婦人科病舎(鉄筋コンクリート地上4階、地下1階建て)の1階実験室から出火、約30m2を焼いて約3時間45分後に消えた。
実験室では放射性物質を扱っており、京都市消防局が付近で放射線量を測定、火災直後に毎時0.5μSvを検出した。
健康への影響はないとみている。京大も測定したが、検出しなかったという。
出火したのは、RI(放射性同位元素)低レベル実験室。
稲垣病院長によると、出火前に男性研究員が放射性物質を使って医薬品開発のための実験をしていたが、出火当時は人はいなかったという。
この火災で男女3人が煙を吸い、うち男性1人が経過をみるため入院した。
建物は、かつて産婦人科病舎として使われていたが、現在は医学部の研究室などが入っている。
現場は、学生や職員らが避難するなどして、一時、騒然となった。
3階の研究室にいた男性は、「『避難してください』という放送があり、非常階段から外に出た。しばらくしてドカーンという大きな音がした」。
3階にいた別の男性は、「音楽を聴いていたので放送や非常ベルは聞こえなかったが、何かが燃えている臭いで気付いた。廊下には白煙が立ちこめており、非常階段から逃げた」と話した。
警察と消防は、放射線が検知されたことと火事との関連や出火原因を調べている。
出典
『京大病院 「ドカーンと大きな音」実験室出火、放射線検出』
http://mainichi.jp/articles/20160702/k00/00m/040/109000c
『京大病院の実験室で火事』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2013678221.html?t=1467496092993
7月3日付で読売新聞大阪版からは、原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同病院は、2日、火元の実験室にいた40歳代の男性研究員が「実験で使ったヒーターの電源を切り忘れた」と説明していることを明らかにした。
警察は、失火の可能性が高いとみている。
病院によると、研究員は外部の企業に所属し、京大医学部と共同で新薬開発を進めていた。
1日は、放射性物質を投与した動物の臓器をヒーターを入れた水槽に溶かす実験を1人で行っていたが、出火の約10分前、ヒーターを水槽から取り出して木製の机に置いて退室。その際、電源を入れたままにしていたという。
警察は、ヒーターの熱が発火につながった可能性があるとみて、爆発に至る経過なども調べている。
出典
『原因「ヒーター切り忘れ」…京大病院実験室火災』
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20160703-OYO1T50000.html
7月3日9時8分に京都新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
同病院は、2日、出火原因について、実験で用いる電熱器のスイッチを切り忘れたまま実験台上に放置したことによる可能性が高い、との見方を明らかにした。
同病院によると、出火元の実験室では、40代男性の研究員が、低レベルの放射性物質を動物に投与し、臓器への分布の様子を調べる実験をしていた。
出火時は同じ建物の別の部屋におり、電熱器のスイッチを「切り忘れていた」と話しているという。
実験室周辺の放射線量については、京大が調査を行い、1日午後11時過ぎの室内は、「通常の実験中のレベル」とする最大毎時16μSvだった。
屋外では、2日の調査でも、線量の上昇はなかったという。
出典
『京大病院火災、電熱器スイッチ消し忘れ原因か』
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20160703000016
(ブログ者コメント)
写真を見ると、1階の窓から炎と黒煙がモクモクと上がっている。
(2016年7月15日 修正1 ;追記)
2016年7月12日9時1分に産経新聞westから、ヒーターを温度上昇防止機能付のものに改めるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
扱っていた放射性物質に関する詳細などの情報公開を求めていた「京大研究室火災の情報公開を求める住民連絡会」に対し、11日、病院側が回答した。
同連絡会は、「回答内容を検討し、追加質問を行う予定」としている。
病院の回答では、放射性物質の燃焼はなかったことや、当時測定した放射線の数値のほか、近隣住民から明らかに火災に関連した体調不良の訴えがあれば病院で診察をすることなどを説明している。
また、火災の原因がヒーターの電源の切り忘れだったことから、同種のヒーターを一定以上の温度になると停止する防止機能付のものに改めるよう通知したことや、大学側が現場周辺の土壌を採取し、測定を行っていることも明らかにしている。
連絡会は、火災を受け、病院近くの事務所に勤務する弁護士や周辺住民らで構成。
火災で燃えたものや放射性物質のなどの詳細や、今後の方針などの情報の開示、返答を求めていた。
出典
『ヒーターは防止機能付きに 住民らの情報公開請求に病院が回答』
http://www.sankei.com/west/news/160712/wst1607120017-n1.html
キーワード;学校、事故
2016年6月27日8時15分に読売新聞から、下記趣旨の記事が掲載されていた。
高知県土佐市の明徳義塾中学校竜国際キャンパスで、2014年3月、花火を作る理科の実験中に火薬が爆発し、当時2年の女子生徒が両手や顔に約2か月の治療を要するやけどを負っていたことがわかった。
生徒側の代理人の弁護士や学校側によると、14年3月18日午前11時頃、同キャンパスの理科室で、中学2年の生徒18人が硝酸カリウムと硫黄などの薬品を乳鉢で混ぜ合わせて花火を作る際、薬品が爆発したという。
経産省は、長野県の高校で火薬類を使った実験で火災が起きたことを受け、18歳未満の者は原則として火薬類の取り扱いができないなどとする通達を10年9月に出しており、同中学校にもこの通達は届いていたが、学校側の聞き取りに対し、授業を担当していた理科教諭は「見ていない」と答えたという。
理科教諭は14年6月に依願退職。
18歳未満の者に火薬類の取り扱いをさせたとして、火薬類取締法違反と業務上過失傷害罪で、15年1月、略式起訴され、40万円の罰金を支払った。
女子生徒は、同中を卒業後、県内の別の高校に進み、学校側は責任を認め、慰謝料を支払うことで、今年5月20日に示談が成立した。
同中高の和田事務長(61)は、「生徒本人やご家族にはつらい思いをさせてしまったと思っている。教職員に法令の周知を徹底し、再発防止に努めていく」と話した。
被害生徒の母親は弁護士を通じて、「学校が子どもたちの安全を保障し、安心できる場所であるようにと切に思います。法を順守し、教員のモラルを高めていただきたい」とのコメントを出した。
出典
『花火作る実験中に爆発、生徒やけど…示談は成立』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160625-OYT1T50114.html
キーワード;事故
2016年6月25日付の千葉日報紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
24日午後0時35分ごろ、山武市成東の県立成東高校の化学実験室でかんしゃく玉が破裂し、発生した煙で同校1年の男子生徒(15)が目に軽傷を負った。
同校によると、開催中の文化祭で、化学部の生徒たちが実験用のかんしゃく玉を作る準備をしていたところ、一部が破裂。
男子生徒はゴーグルを着けていなかったため、煙が目に入った。
校医の眼科が対応できなかったため、同校が119番通報し、病院に搬送されたが、数日で自然に治ると診断されたという。
同じ部屋に別の生徒が2人いたが、離れていたため被害はなく、文化祭の来場者もいなかった。
かんしゃく玉の材料の三ヨウ化窒素が乾燥したため、破裂したとみられる。
(ブログ者コメント)
ネットで調べたところ、三ヨウ化窒素は、かなり不安定な物質らしい。
それを高校生が文化祭で取り扱っていたとは・・・。
どのような安全対策がとられていたのだろうか?
一方、かんしゃく玉実験と称して、ヨウ素とアンモニア水を混ぜてヨウ化窒素アンモニウムを作る実験も、ネットでは紹介されていた。
キーワード;学校、事故
2016年6月20日18時50分にFNNニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前10時前、東京・八王子市の東京薬科大学の研究室で薬品が爆発し、研究室にいた23歳の女子大学院生が顔にやけどを負った。
もう1人の女子大学院生も頭に薬品がかかり、髪が焦げるなどしている。
警察によると、この研究室は新薬の研究開発を行っていて、当時は、メチルアルコールと薬品の酸化クロムを混ぜる作業をしていたということで、警察が、爆発のくわしい経緯を調べている。
出典
『東京薬科大で実験中に爆発 女子大学院生がやけど 八王子市』
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00328165.html
6月20日12時59分に産経新聞からは、ブチルアルコールを使っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前10時20分ごろ、東京都八王子市堀之内の東京薬科大学の生命科学部生物有機化学研究室で、「実験中に爆発した」と119番通報があった。
消防によると、20代の女子学生2人が顔面に薬品を被るなどして軽傷。
実験室の天井が焦げた。
酸化クロムとブチルアルコールを使った実験中だったといい、消防と警察が原因を調べている。
出典
『東京薬科大学で実験中に爆発、女子学生がやけど』
http://www.sankei.com/affairs/news/160620/afr1606200012-n1.html
2016年6月4日8時1分にgooニュース(福井新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月4日19時10分にNHK福井からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
福井市足羽小の校庭にある鉄製のゴールに、同校の男子児童(6年)がぶら下がって遊んでいたところ、弾みでゴールが倒れ、児童が下敷きになり顔の骨を折る重傷を負ったことが、3日、分かった。
児童は下校した後、再び学校を訪れ、遊んでいたらしい。
事故を受け県教委は、2日、県内の公立小中高校に対し、事故防止の必要な設備の点検と事故防止措置をとるよう、文書で通知した。
同市教委も、市内の公立小中学校に同日、体育器具や遊具の安全確認をするよう、文書で通知した。
今後、各校の安全確認の調査結果や防止策を確認するとしている。
同校によると、事故は31日午後5時40分ごろ発生した。
倒れたゴールは校庭に設置されていたもので、高さ2m、幅3m60cm、奥行き1m20cm。
校庭内で移動させるために、地面に固定などはしていなかったという。
そばに同級生の男児がいたが、けがはなかった。
校庭では、当時、野球のスポーツ少年団が練習しており、スポ少の指導者が事故に気づき、学校側に知らせるとともに、119番通報した。
同校では、児童らに話を聴くなどして、詳しい原因を調査している。
また、設備の点検を進めているほか、全校児童に対して、遊具などで遊ぶときは危険な使い方をしないよう、改めて指導したという。
市保健給食課の川上課長は、「大きい事故だと認識している。学校の管理責任をきちんと調査し、保護者に真摯に対応する」としている。
出典
『鉄製ゴール倒れ男児が下敷き、重傷 福井県教委など事故防止へ通知』
http://news.goo.ne.jp/article/fukui/nation/incident/fukui-20160604081632192.html
『ゴール倒れ男児重傷で県が通知』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055880921.html?t=1465071350346
2016年5月28日23時0分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後6時35分ごろ、京都市西京区の京都大桂キャンパス・ローム記念館2階の化学実験室で、実験中にガラス容器が破裂し、大学院工学研究科電子工学専攻1年の男子学生(22)が右腕に軽傷を負った。
警察によると、当時、男子学生は1人で燃料電池のコーティング作業をしていたという。
京都大によると、排気機能付き実験用装置内にあったメタノール入りの容器が、何らかの化学反応で圧力が高まり、学生が動かした際に破裂したという。
ほかに、施設には大きな被害はなかった。
京都大桂地区の渡辺総務課長は、「けがの原因をしっかりと調査し、学生と教員に再発防止を徹底したい」とコメントした。
出典
『実験中にガラス容器破裂 京都大桂キャンパス、学生1人ケガ』
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160528000139
キーワード;学校、事故
2016年5月18日9時2分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市立小中学校で理科の実験に使う薬品がずさんに管理されているとして、市教育委員会が325ある市立学校すべてに管理の徹底を求める通知をしたことがわかった。
管理台帳と実際の数量が食い違っていたほか、毒劇物を一般の薬品と同じ場所に保管していた例があったといい、重大な事故につながりかねないと判断した。
市教委によると昨年9~12月、市立小学校20校と市立中学校8校で理科の実験用薬品の管理状況を調べたところ、2小学校と2中学校で市教委の定めたルールに違反していた。
各校は、実験用薬品ごとに「薬品受払簿(うけはらいぼ)」と呼ばれる管理台帳を作り、新しく購入したり授業で使ったりした場合には、日時や数量を記録するルールになっている。
しかし、北区の中学校では、毒劇物にあたる塩酸の残量が受払簿上で「1万2601g」だったのに対し、実際には3kg近く少ない「9685g」しかなかった。
西区の小学校では、二酸化マンガン、豊平区の小学校では硫酸カリウムアルミニウムが、受払簿上の量より多く残っていた。
清田区の中学校では、毒劇物にあたる水銀が、ほかの一般薬品と同じ場所に保管されていたという。
市教委は、「いずれも鍵のかかる場所に保管されており、不正に持ち出されるなどした可能性は少ない」としているが、「毒劇物を含む薬品の管理はおろそかにしてはならない」として、通知した。
出典
『学校の薬品、ルールの徹底通知 札幌市教委』
2016年5月15日17時9分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月16日付で毎日新聞大阪版朝刊からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前9時50分ごろ、岡山県倉敷市鶴形の市立倉敷東小学校のプールで、市内の男児(4)が浮いているのを警察官が見つけ、病院に運ばれたが、死亡が確認された。
警察によると、30代の母親の通報を受け、付近を捜索していた。
目立った外傷はなく、フェンスをよじ登ってプールの敷地内に入り、誤って転落したとみて、死因や詳しい状況を調べる。
母親は、同小で開かれているサッカー教室に男児の兄を送り届けるため、車で訪れていた。
同午前8時50分ごろ、「20分くらい前に正門に車を止め、中に男児1人で待たせていたところ、いなくなった」と110番した。
プールは正門近くで、車から約60m離れており、出入り口は施錠され、高さ約1m55cmのフェンスに囲まれていた。
母親は「活発な子だった」と話しており、警察は、フェンスをよじ登った可能性があるとみている。
出典
『4歳男児、プールで死亡 1.5メートルのフェンスよじ登り?転落か』
http://www.sankei.com/west/news/160515/wst1605150046-n1.html
『男児死亡 小学校プールで4歳男児 岡山・倉敷』
http://mainichi.jp/articles/20160516/ddn/041/040/016000c
(ブログ者コメント)
こういった事故は想定外だったのではないかと感じたので、紹介する。
2016年5月13日20時58分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後3時すぎ、旭川工業高等専門学校の実験室で、20歳の男子学生が1人で化学の実験の準備をしていたところ、突然、ガラス製のフラスコが破裂した。
この事故で、男子学生は割れたガラスが当たって、手に軽いけがをした。
学校によると、当時、フラスコにはプラスチックをつくるための液体が入っていて、男子学生がフラスコを密閉して中の空気を抜く作業をしていたところ、破裂したという。
学校では、現場の状況などから、作業手順を誤った可能性があるとみて調べている。
旭川工業高等専門学校の相内総務課長は、「原因を究明し今後の安全対策を考えていきたい」と話していた。
出典
『化学の実験準備中に学生けが』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160513/5297801.html
2016年5月13日付で毎日新聞静岡版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月13日16時8分にYAHOOニュース(テレビ朝日系)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後4時20分ごろ、浜松市南区芳川町の市立南陽中で、科学部の部活動中だった男子生徒(13)が「やけどを負った」と同校から119番があった。
男子生徒は顔から胸にかけて広い範囲に大やけどを負ったが、意識はあり、命に別条はないという。
警察や同校によると、男子生徒は当時、3人1組でエタノールと水酸化ナトリウムなどを陶器の皿の上で燃やし、炎色反応を見る実験をしていた。
他の生徒がエタノールをつぎ足そうとした際、飛び散ったエタノールが衣服に付着し、何らかの原因で引火、顔などに炎が移ったという。
男子生徒はドクターヘリで市内の病院に救急搬送され、治療を受けている。
当時、部活動は理科室で行われ、男性の理科教諭と部員数人がいた。
男子生徒は、座った状態で実験を行っていた。
警察は、火を消さずにエタノールを注ぐなど、実験方法を間違えたことが原因とみて、調べている。
出典
『やけど 男子生徒が科学部部活中に 浜松・中学校』
http://mainichi.jp/articles/20160513/ddl/k22/040/104000c
『実験中に薬品が炎上… 中2生徒が大やけどで搬送』
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20160513-00000048-ann-soci
キーワード;事故
2016年5月9日12時49分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前5時55分ごろ、福岡市西区元岡の九州大伊都キャンパスで「炎が見える」と、学生から119番があった。
警察によると、建物6階にある理学部の岩石化学分析実験室で、実験器具や天井と壁計約10m2を焼き、約1時間半後に消し止められた。
けが人はいなかった。
警察によると、実験室は、薬品が入った鍋が電熱器の上に置かれていた。
40代の男性助教が、8日夜、鍋を洗浄するため電熱器の電源を入れたまま帰宅した。
通常、一定の温度より上昇しない設定になっているといい、警察が出火原因を調べている。
出典
『九州大理学部の実験室ぼや』
http://www.sankei.com/west/news/160509/wst1605090042-n1.html
キーワード;学校、事故
2016年5月4日22時51分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月4日18時32分にテレビ西日本からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
4日正午ごろ、福岡市早良区小田部7丁目の市立原北中学校の運動場で、中学1年の男子生徒2人が、倒れてきた鉄製の防球ネット(高さ3m、幅3m)の下敷きになった。
福岡市教育委員会によると、1人が頭に打撲などの軽傷を負い、1人にけがはなかった。
市教委によると、2人は別の中学の野球部員。
当時は練習試合中で、2人は、外野付近で試合の進行を補助していた。
強風でフェンス代わりに置いてあった複数のネットが倒れ、このうち1台が2人の上に倒れてきた。
2人は救急搬送されたが、その後、帰宅したという。
市教委は、「強風の際はネットを倒しておくか、固定するよう各校に指示する」としている。
福岡管区気象台によると、福岡市では、この日、正午過ぎに最大瞬間風速18.9mを記録した。
出典
『強風で鉄製の防球ネット倒れる 中学生1人軽傷 福岡』
http://www.asahi.com/articles/ASJ5461JWJ54TIPE01Y.html
『強風でネット倒れる 中学校で生徒けが』
http://www.tnc.co.jp/news/articles/1983
(ブログ者コメント)
強風でネットが倒れた事故は、本ブログでも過去に多数紹介済。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。