2018年10月15日22時54分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後4時10分ごろ、東京都武蔵野市吉祥寺本町の私立藤村女子中学・高校で、学校関係者から「理科の授業で生徒がガスを吸ったようだ」などと119番通報があった。
警察や消防によると、中学1年の女子生徒3人と40代の女性教諭が気分不良を訴えて病院に搬送されたが、いずれも症状は軽いという。
警察によると、理科の実験中に複数の生徒が「ガスの臭いがする」などと訴え、女性教諭が確認したところ、実験台のガスの元栓が複数開いていたという。
当時はガスを使う実験は行っていなかったといい、警察が詳しい経緯を調べている。
出典
『中学理科室でガス漏れ、生徒ら4人搬送 東京・武蔵野』
https://www.sankei.com/affairs/news/181015/afr1810150040-n1.html
10月15日18時50分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
授業では水と食塩を混ぜる実験をしていた。
出典
『理科室でガス漏れ、中学生ら4人搬送 東京・吉祥寺』
https://www.asahi.com/articles/ASLBH6305LBHUTIL04H.html
2018年9月18日18時30分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
コンゴ(旧ザイール)の森で、類人猿ボノボの行動観察中、ボノボ同士のけんかにより落下した枝にぶつかり下半身まひになったなどとして、京都大の大学院生だった女性(26)と夫が、京都大や担当教授に計約2億7千万円の損害賠償を求め、京都地裁に提訴した。
18日に第1回口頭弁論が開かれ、京大側は請求棄却を求めた。
訴状によると、女性は京大大学院で生物科学を専攻。
平成27年7月に野生のボノボの行動を観察していたところ、樹上でけんかが発生。
落下してきた枝(長さ約90cm、重さ約11kg)が頭を直撃して急性硬膜外血腫などの重傷を負い、下半身まひになったとしている。
原告側は、京大は海外調査の際の事故防止マニュアルを作成すべきで、同行していた担当教授も、ボノボ調査の経験に基づき、安全に配慮すべきだったと主張。
京大側は、落下のコースが途中で変わり、直撃は避けられなかったなどとしている。
出典
『類人猿ボノボ観察中、事故で下半身まひ 元京大院生が損害賠償求め大学提訴 京都地裁』
http://www.sankei.com/west/news/180918/wst1809180054-n1.html
2018年9月8日16時41分にNHK北九州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日正午ごろ、福岡市早良区有田の福岡講倫館高校で、体育大会に参加していた生徒が次々と気分の悪さを訴えた。
高校は生徒を体育館で休ませ、このうち比較的症状の重い36人が救急車で病院に運ばれた。
消防によると、いずれの生徒も命に別状はないという。
気象台によると、8日の福岡市は前線の影響で断続的に雨が降り、正午の気温は7日より5℃余り低い21.9℃だった。
警察は、雨にぬれて体温が奪われ、低体温症になった可能性があるとみて調べている。
福岡講倫館高校の森本副校長は、「大会のあいだ中、雨が降り続いていた。天気や気温の予報をみて開催できると考えていたが、学校側の判断で生徒が体調を崩す事態になってしまい、大変申し訳なく思っている」と話していた。
高校によると、体育大会は、午前と午後にわたって行われる予定だったが、雨が予想されたため、午前中のみに短縮して、100m走やダンスなどが行われていたという。
講倫館高校の体育大会をグラウンドで見ていた40代の母親は、「ずっと雨が降っていたので、中止にしたほうがいいのではないかという声が、保護者から上がっていました。学校は生徒の安全を守る判断が遅かったと思います」と話していた。
また、一時、娘が体調を崩したという40代の母親は、「娘が体調を崩してしまい、心配しました。ほかにも多くの生徒が体調を崩していたのが、遠くで見ていても分かったので、生徒が多数搬送されるまで中止の判断がなかったのが、とても残念です」と話していた。
福岡県教委は、高校側と連絡をとって状況の確認にあたっている。
県教委によると、8日は県内43の公立高校で体育祭が予定されていたが、少なくとも3校は雨のため、週明けに延期したという。
出典
『高校生30人搬送 低体温症か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20180908/5020001479.html
9月8日15時3分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
体育大会に参加していた生徒47人が、相次いで倒れたり体調不良を訴えたりした。
警察などによると、36人が病院に搬送されたが、命に別条はない。
同校によると、この日は朝から約900人が参加し、体育大会が開かれていた。
最後のプログラムで、正午ごろに予定していた人文字披露の準備中、体調不良の訴えが相次いだ。
1年の女子生徒の父親は、「生徒たちは、土砂降りの中で参加していた。娘も倒れ、顔面は青白かった」と話した。
福岡管区気象台によると、福岡市は午前中から前線の影響で雨が降り、正午現在の気温は、平均気温より3.8℃低い21.9℃だった。
同校からの119番は、発生から約40分後だった。
森本副校長は、「生徒に最後まで演目を続けさせたいと考え、判断が遅れてしまった」と、陳謝した。
出典
『体育大会参加の生徒36人搬送 雨で低体温症か 福岡の高校』
http://www.sankei.com/west/news/180908/wst1809080032-n1.html
9月8日19時31分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
同校によると、午前8時40分にグラウンドで体育大会を開始。
午前9時50分ごろから雨が降り、正午過ぎに生徒らが「寒い」「歩けない」などと訴え始め、保健室など室内に相次いで運ばれたという。
生徒たちの席に屋根はなく、ダンスでは生徒たちが濡れたグラウンドに横たわる演技もあったという。
森本副校長は、「寒さへの対応が不十分だった。大変申し訳ない」と記者団に話した。
出典
『「寒い」「歩けない」 低体温症に?高校生36人が搬送』
https://www.asahi.com/articles/ASL98560FL98TIPE01M.html
2018年8月18日18時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
旭川医科大の学生時、試薬を廃棄中に発生した有毒ガスを吸い、肺気腫などを発症したとして、北海道旭川市に住む同大の男性医局員(38)が、同大と指導教官だった男性准教授を相手取り、計約3億円の損害賠償を求める訴訟を旭川地裁に起こした。
また、この指導教官からパワーハラスメントなどを受けたとして、550万円の損害賠償を求める別の訴訟も同地裁に起こした。
いずれも17日付。
訴状によると、男性は同大6年生だった2009年11月、指導教官の指示で実験室の試薬を廃棄中、ポリタンクに集めた薬剤が混ざり合って爆発。
男性は発生した有毒ガスを吸い、発熱やせきなどの体調不良が続き、16年に閉塞性細気管支炎、17年に肺気腫と診断された。
現在は、慢性呼吸不全で肺移植を待っている状態だという。
原告側は、廃棄した試薬の容器内にラベル表示と異なる性質の薬が含まれていたことが事故の原因と指摘。
指示をした指導教官と同大に安全配慮義務違反があったと主張している。
男性は卒業後、12年11月から同大の医師、医局員として勤務。
同じ指導教官の下で実験や研究にあたったが、度々、「実験がうまくいかなかったらお前は終わるぞ」「精神的なもので体調が悪くなったのではないか」などと言われ、暴言によるハラスメントを受けたとも主張している。
男性はハラスメントの調査を大学側に求めたが、大学側は確認できなかったと回答。
昨年11月に再調査の意思がないとする回答を受けたため、提訴したという。
男性は17日、旭川市内内で記者会見し、「私の体もいつまでもつか分からない。第二の犠牲者を出さないよう、訴訟を起こすことを決断した」と訴えた。
同大の広報担当者は取材に対し、「訴状が届いていないのでコメントできない。事故についてもお話しできない」としている。
出典
『「試薬廃棄作業で肺気腫に」 元学生が旭川医大など提訴』
https://www.asahi.com/articles/ASL8L351FL8LUBQU005.html
8月17日22時0分に北海道新聞電子版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
訴状によると、旭医大医学部の学生だった男性は、09年11月、当時指導教官だった准教授の指示を受け、医師2人と共に実験室内の廃試薬をポリタンク容器に入れて処分しようとしたところ、容器が爆発して有毒ガスが拡散。
ガスを吸引後、せきや発熱の症状が出始めたという。
男性は入退院を繰り返し、16年に有毒の二酸化窒素ガスの吸引による細気管支炎と診断された。
出典
『試薬処分事故で呼吸器疾患 男性、旭医大を提訴』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/219323/
8月17日20時16分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は提訴後の記者会見で、「16年に医師の診断で、ガスが肺の疾患を引き起こした可能性があると分かり、提訴を決意した」と話した。
男性の弁護人は、「教官は安全配慮義務を怠った。極めてずさんな管理だった」と指摘した。
出典
『「試薬廃棄で疾患」と提訴 旭川医大医師、ガス吸引』
http://www.sankei.com/affairs/news/180817/afr1808170033-n1.html
2024年3月2日付で毎日新聞からは、大学に1.5億円の損害賠償命令が出た、元教官への請求は棄却されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
旭川医科大で2009年、試薬廃棄中の事故で有毒ガスを吸って呼吸器の病気を患ったとして、元大学医局員の水元さん(44)が大学と元指導教官に約3億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、旭川地裁(上村善一郎裁判長)は1日、大学に約1億5000万円の支払いを命じた。
判決は「国立大学法人の教育研究活動の中で発生し、事故と原告の気管支炎の発症には因果関係が認められる」と指摘。
国家賠償法の適用を認めた。
一方で、公務員個人は職務について民事上の損害賠償責任を負わないとして、元指導教官への請求は棄却した。
旭川医大は「判決内容を検討し対応を考えたい」とコメントした。
判決によると水元さんは09年11月、指導教官の指示で試薬を廃棄していた際に、廃棄用ポリタンク容器が爆発し、有毒ガスを吸って肺と気管支に疾患を負った。
https://mainichi.jp/articles/20240302/ddl/k01/040/039000c
2018年8月10日17時47分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が県ごとの対策状況リスト付きでネット配信されていた。
文科省は10日、全国の国公私立の小中学校や高校、幼稚園など1万2640校で、安全性に問題のあるブロック塀が見つかったと発表した。
塀の高さや補強の壁が国の基準を満たしていなかったり、老朽化したりしていた。
このうち約8割の1万122校は、撤去や注意喚起などの応急対策が済んでいるが、約2500校では終わっていない。
文科省は同日、これらの学校についても速やかな安全対策を求める通知を出した。
6月18日の大阪北部地震で大阪府高槻市立小学校のブロック塀が倒れ、登校中の女児が亡くなった事故を受けて、文科省が調べていた。
全国の国公私立学校計5万1085校について塀の安全点検を要請し、7月末までの状況をまとめた。
ブロック塀があると答えたのは1万9921校。
外観の点検で、建築基準法施行令の定める
「高さ2.2m以下」
「補強の控え壁を設ける」
などの基準を満たさなかったり、劣化したりしている塀が1万2640校にあった。
都道府県別では、大阪府(1180校)が最も多く、東京都(778校)、福岡県(777校)、埼玉県(722校)と続いた。
また、塀の有無の報告がなかったり、点検が終わっていなかったりする学校も963校あった。
危険なブロック塀が確認された学校のうち、1万122校では、撤去や、近寄れなくするなどの対策をしたという。
文科省は、外観で問題なかった塀も、使い続ける場合は、内部の鉄筋の状態の点検を求めている。
ただ、点検に時間がかかるため、まだ終えていない学校が多いという。
1万2000校以上で危険なブロック塀が見つかったことについて、文科省の担当者は、「これまで建物の耐震化を中心に進めてきて、学校設置者も文科省も(塀への)認識が不十分だった」と話した。
今後、撤去費用を補助するための予算確保などを検討するという。
出典
『1万2640校に問題あるブロック塀 対策済みは8割』
https://www.asahi.com/articles/ASL8B4HSSL8BUTIL01X.html
8月11日6時38分に朝日新聞からは、人手不足などで対策が遅れている地域もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
安全性に問題があるブロック塀がある学校が全国に1万2000校以上あることが、文科省の調査で明らかになった。
各地では、撤去など対応が進むが、人手不足などを理由に遅れている地域もある。
東京都荒川区立瑞光(ずいこう)小のプールサイドには、長さ約50mのブロック塀が立っていた。
道路にも面し、基礎部分を含めると高さは3m超。
強度不足は確認されなかったが、予防として撤去を決め、7月下旬から工事が始まった。
このため、夏休み前半の水泳指導は中止となった。
津野校長(48)は、「今年は特に暑いので、プールを楽しみにする子どもたちもいたが、安全を最優先に考えた」と話す。
通学路を変えた学校もある。
愛知県豊川市の市立桜木小学校では、プールサイドのコンクリート板の壁が通学路に面していたため、大阪北部地震があった6月18日の下校の時から、道路の反対側を通るようにした。
同校は、「ブロック塀ではないが、万が一の危険性を考えた」と説明する。
自治体によって、対応のスピードに差も出ている。
千葉県は、523の公立学校でブロック塀の安全性に問題があった。
県教委は、県立学校159校でブロック塀の詳細な調査を実施しており、盆明けにも撤去や改修工事を始める。
担当者は、「通常業務もあり、技術職員のマンパワーが足りない。一日も早く対応を終えたい、としか言えない」と話す。
文科省によると、国公私立すべての学校で、危険な塀について撤去や注意喚起、近づけないようにするなどの措置を取り、応急対策を100%終えた自治体は6道県ある。
一方、長崎県は26.2%、高知県は27.0%にとどまる。
長崎県教委の担当者は、「亀裂が微細だったり、人が通らない場所にあったりしたため、注意喚起などの対策をとらなかった学校があると聞いている」と話す。
県教委は9日、県内の市町教委に、応急対策を速やかにするよう促す通知を出した。
沖縄県は、安全性に問題がある塀が公立学校の56.9%にあり、全国で最も割合が多かった。
これまで、ほぼ全ての学校で応急対策を終えたが、県教委では
①ひび割れや傾きなどがある
②基準不適合
③人が通る場所に面している
の3つの観点で緊急性を判断し、優先順位をつけて撤去や再整備などの本格的な対応をする予定という。
文科省は10日に出した通知で、各教委などに、対策の実施状況の情報を公表するよう求めた。
出典
『プール休み・通学路変更…塀の応急対策、自治体で濃淡』
https://digital.asahi.com/articles/ASL8B4HSTL8BUTIL01Z.html?rm=576
8月13日11時23分に朝日新聞から、発表された数字が間違っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
文科省は13日、全国の国公私立学校のブロック塀の安全性について、10日に発表した数値が誤っていたと発表した。
群馬県のデータを文科省が集計する際に間違えたためで、同県で安全性に問題のある塀がある学校数を「309校」としたのは正しくは「321校」、応急対策済みの「303校」は「321校」だった。
この影響で、全国の集計も、安全性に問題のある塀がある学校は「1万2640校」から「1万2652校」、対策済みが「1万122校」から「1万140校」に変わるという。
また、調査対象の学校数を「5万1085校」としていたのは、正しくは「5万1082校」。ブロック塀があると答えた学校は「1万9921校」ではなく「1万9953校」だったという。
出典
『問題あるブロック塀、校数の誤り公表 文科省が集計ミス』
https://www.asahi.com/articles/ASL8F6DWML8FUTIL03K.html
(ブログ者コメント)
高槻市の女児死亡事例は本ブログでも紹介スミ。
2018年8月7日11時43分にYAHOOニュース(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県知多市の保育園で、1歳の園児の顔や体に給食のスープがかかり、大やけどした園児が入院する事故があったことが取材でわかった。
知多市によると、市立南粕谷保育園で先月18日、1歳の女の子が保育士が目を離した隙に、給食を運ぶワゴンの上にあった鍋に手を伸ばし、中の熱いスープが女の子の腕や顔などにかかった。
女の子は大やけどをして、一時、入院したが、今もやけどの跡が残り、市内の別の保育園に移ったという。
知多市は、保護者への謝罪が続いているなどとして、この事故について公表していない。
知多市幼児保育課の鰐部課長は、東海テレビの取材に対し、「事故の責任を大変重く受け止めている」と話し、園児が給食を運ぶワゴンに近づけないようにするなどの対策を取ったとしている。
出典
『保育園で1歳女児が大やけど 給食の鍋に手伸ばし、中の熱いスープが顔などにかかる 愛知』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180807-00004349-tokaiv-l23
8月9日14時1分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県知多市は9日、市立南粕谷保育園で7月に女児(1)が給食のスープをかぶり、首や腕などに大やけどを負ったと発表した。
事故後の市の調査で、スープは70℃と高温だった。
女児は現在も治療中という。
市幼児保育課によると、7月18日、保育室内で保育士が配膳ワゴンでスープ入りの鍋を運んでいた際、後方確認のため目を離した隙に、女児が鍋に触ってスープがこぼれた。
鍋は高さ約80cmの台の上に置かれ、女児の身長も約80cmだった。
市は、鍋が子どもの手が届く位置にあったことが問題だったとし、配膳ワゴンを園児のいる保育室内に入れないように、市内の保育園に指導した。
市は、「園児の一日も早い回復を祈るとともに、家族には心よりおわび申し上げる」と陳謝した。
出典
『スープかぶり女児大やけど 愛知の保育園』
http://www.sankei.com/west/news/180809/wst1808090050-n1.html
2018年8月6日17時41分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年から今年にかけて、授業中に硫化水素を発生させる実験をしていたところ、生徒が体調不良を訴えるケースが相次いだことを受け、6日、千葉市で、理科の教諭などが安全な実験の方法を学ぶ研修会が開かれた。
この研修会は、生徒たちが化学反応について安全に学べるよう、千葉市の千葉大学教育学部附属中学校が開いたもので、県内の理科の教諭など16人が参加した。
体調不良の多くは、中学2年の授業で行われる「鉄の硫化」の実験で起きているということで、参加者は、鉄と硫黄を熱で反応させ、さらに塩酸を加えて硫化水素を発生させた。
そして、材料の量が多すぎたり、混ぜ方が均一でなかったりすると適切に実験を行えないことや、生徒自身にも、直接、気体を吸い込まないように伝えておくことが大切だと学んでいた。
産業技術総合研究所のまとめによると、去年から今年にかけ、千葉県など5つの府や県で、合わせて67人の生徒が「鉄の硫化」の実験中に体調不良を訴えたということで、千葉大学教育学部附属中学校は、多くのケースで生徒に実験の手順が徹底されていなかったことが原因とみている。
教諭の1人は、「しっかりと生徒たちに声をかけて、安全に実験を行いたい」と話していた。
出典
『「鉄の硫化」安全な実験研修会』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20180806/1080003170.html
(ブログ者コメント)
この実験については、本ブログでも数多くの事例を紹介スミ。
あまりに数が多いので、紹介途中から、特段のものでない限り掲載を割愛としているほどだ。
2018年8月2日7時20分に福井新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月1日午後2時25分ごろ、福井県福井市東郷小で小学生の女児が溺れたと、同校職員から119番通報があった。
女児は同校1年生で、一時、呼吸が止まり意識不明となったが、人工呼吸などの措置で意識を取り戻した。
市内の病院に搬送され、回復に向かっている。
市教委などによると、同日午後2時20分ごろ、プールでうつぶせになって沈んでいる女児を小学生の兄が見つけた。
監視員が引き上げたところ、意識はなく呼吸も停止していたが、人工呼吸や心臓マッサージで意識を回復した。
入院先で容体は安定しているという。
当時の監視員は、PTAが依頼した住民3人と児童館職員3人の計6人。
プールは児童38人が利用し、女児は午後2時10分ごろから泳ぎ始め、最も深い水深1.2mの付近に沈んでいたという。
女児の身長は120~130cmで、溺れた原因は分かっていない。
水温は29℃で、同1時ごろに測ったプールサイドの気温は37.5℃だった。
市は、今年2月の大雪の影響による財政難を理由に、いったんは夏休み期間のプール開放を中止したが、実施を求める声が相次ぎ、PTAなど住民らが監視員を担える地区に限り、開放することにした。
女児の事故を受け、東郷小PTAは2、3日のプール開放を中止にすると決めた。
来週以降、再開するかは未定。
同校では昨年まで、警備業者1人を含む2人で監視に当たっていた。
市スポーツ課は取材に、「発見が早く、監視員は迅速で適切な対応をしてくれた」と説明。
監視体制に問題がなかったかについては、「当時の状況をしっかり把握し、問題点を洗い出したい」とした。
プールを開放している各小学校のPTAに対しては、女児が搬送された概要を伝えた上で、メールで改めて注意を呼び掛けた。
出典
『福井市のプールで女児一時意識不明 東郷小、2日からの開放中止に』
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/633609
8月2日19時48分に福井テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
水深1mのプールには、24人の子どものほか、児童クラブの14人も利用。
PTAを通じて集めた住民3人と児童クラブの職員3人が監視員を務めていた。
発見当時、女児は意識がなく、監視員が人工呼吸と心臓マッサージを行った。
取材に応じた監視員の一人は、「溺れているという声が上がり、別の監視員が引き揚げて人工呼吸をしていた。途中から人工呼吸を交代して、皆で対応にあたった」と話す。
・・・・・
国のプールの安全に関する指針では、監視員について
▽一定の泳力
▽救助方法や応急手当の講習会受講が望ましい
としているが、人数については、「プール全体がくまなく監視できる十分な数が必要」としているだけで、明確な基準はないという。
出典
『福井市プール事故 監視員「皆で人工呼吸した」~市教委会見「責任は市側に」』
8月2日18時53分にNHK福井からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
福井市によると、プールは当時、一般開放の区域と児童館の子どもたち用の区域に分けられ、計38人が遊んでいたという。
監視は、プールの監視員と児童館の職員計6人が行っていたという。
福井市では、小学校のプールには監視員を2人以上おくことがルールとなっているが、今回は6人が監視するなかで事故が起きたことになり、しっかりと監視ができていたのか、福井市では当時の状況を詳しく調べている。
福井市は、プールを開放している市内の40校に対し、改めて監視を徹底するよう通知したということだが、現在の2人以上という監視態勢でプールの安全が確保できているのか、問われることになりそうだ。
出典
『プール開放で女の子が溺れる』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054067321.html
(ブログ者コメント)
〇先日、プールで子供が溺れた事故事例や監視上の注意点などを紹介したばかり。
その関連事例として紹介する。
〇NHKの映像によれば、プール内部には底から少し高くなっている、1辺が数m程度の四角い床?が置かれており、そのすぐ横で溺れた模様。
2018年7月23日5時50分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
保育園や幼稚園のプールで子どもが溺れる事故を防ぐために、「ながら監視」は絶対にやめてほしい・・・。
プール監視の専門家が、保育士らに呼びかけている。
「溺れる時はバシャバシャと音をたてるイメージを持っていませんか?」
6月末、横浜市内で開かれたセミナーで、河波弘晃さん(42)が約20人の保育士らに呼びかけた。
河波さんは、18歳からプールで監視役を務めるベテランのライフガード。
溺れた人が水中で必死にもがいても、静かに泳いでいるように見えることが多いので、注意が必要と説明した。
河波さんが強調したのは、担当者は監視に専念すること。
道具の片付けを同時にするといった「ながら監視」は、事故に気づけなくなるため、「絶対に避けてほしい」。
園児数に対して監視が何人必要かは「一概には言えない」としつつ、「重要なのは、水面、水中、水底の全てで死角をなくすようにすること。複数人が理想です」。
子ども同士が重なったり、太陽の光が反射したりして、死角ができることもある。
「監視には、相当な集中力が求められる。30分を限度に交代したほうがいい」と指摘する。
視覚の他には、音に気をつけることが重要。
「特に、音が聞こえなくなった時に敏感になって」。
バシャバシャという音がしなくなった時は何か起きている可能性があると考え、子どもに声をかけて、異変が起こっていないか確認することが大切という。
事故が起きた時は、すぐに119番通報。
自動体外式除細動器(AED)やポケットマスクをプールサイドに準備し、事前に使い方の講習を受けておく必要がある。
AEDは、自動的に必要かどうかを判断した上で、心臓に電気ショックを与える装置。
ポケットマスクは人工呼吸をするための道具で、口と口を直接つけることがないため、感染を防いだり、精神的負担を減らしたりする。
河波さんは、「安全確保はお金がかかるもの。『予算がないから』は通用しない」と話す。
【水を入れない状態で監視位置を確認】
2011年に神奈川県大和市の幼稚園で3歳の男児が水死し、その後も事故がなくならないため、消費者庁の消費者安全調査委員会は、今年4月、指導役とは別に監視役を置き、プールの外に監視役を置けない時はプール活動を中止するよう、呼びかけた。
各園も工夫している。
まいた保育園(横浜市)は、プールシーズン前の数日間、ボールプールなど水を入れない状態で遊ばせて、職員の監視位置を確認している。
町田園長は、「子どもの背後が死角になることもある。課題を事前に把握できる」と話す。
習熟度別に3つのグループに分けているのは、志木どろんこ保育園(埼玉県志木市)。
園児の希望も聞き、水が顔にかかるのが苦手な子は「カメ」、潜れる子は「イルカ」といったグループを作る。
保育士の羽澤さんは、「活発な子と落ち着いている子が混ざらず、グループ内で遊び方が似るので監視しやすい」という利点を挙げる。
映像を検証することで監視方法の改善につなげている保育園もある。
五反田保育園(神奈川県藤沢市)は、昨年、プールがある屋上にカメラを設置。
防犯だけが目的でなく、プールに入る園児や監視役の姿を録画している。
重大な事故を防ぐために、ヒヤリとしたことがある場合は映像を確認し、監視の方法を考える材料にしている。
【プール活動を監視する時のポイント】
・目立つ色のビブス(ゼッケン)を着て、子どもに「監視の先生には話しかけない、一緒に遊べない」と伝える
・規則的に目線を動かし、全体を見る
・水深が浅い場所にも注意する
(消費者安全調査委員会のチェックリストから一部抜粋)
出典
『「ながら監視」絶対ダメ 園児のプール事故、音にも注意』
https://www.asahi.com/articles/ASL7M54C6L7MUTFL00N.html
(ブログ者コメント)
保育園でプール遊び中、監視員が目を離したスキに園児が死亡した事故が、昨年、さいたま市で起きている。(本ブログでも紹介スミ)
2018年7月23日20時35分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後2時すぎ、高知市の潮江小学校のプールで、この小学校に通う3年生の女児(8)が、深さ1m20cmほどの水中に沈んでいるのを同級生が見つけた。
女児は救助された当時、意識のない状態で、病院に搬送されて治療を受けている。
学校や警察によると、小学校は夏休みに入っていて、23日がプール開放の初日で、当時は児童およそ30人が泳いでいた。
警察によると、プールサイドに教員はおらず、保護者や学生のアルバイト合わせて10人ほどが監視にあたっていたが、児童が溺れている様子は確認できなかったと話しているという。
潮江小学校の田内校長は、「今はとにかく、児童が回復することを祈っている。監視員もつけて安全管理に気をつけていたが、このような事態になってしまい残念だ。再発防止に向けた見直しを進めていきたい」と話している。
出典
『小学校のプールで女児が意識不明』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20180723/8010002675.html
7月25日8時36分に高知新聞からは、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
【安全対策にばらつき】
高知市の潮江小学校のプールで3年の女子児童(8)が意識不明の重体になった23日の事故を受け、監視員を務める保護者らに動揺が広がっている。
監視のルールや安全対策が明確に定められていない学校が多く、「事故があった時に責任が取れない」と不安がる声も。
この夏休み中のプール開放を取りやめる学校も出ている。
高知新聞の調べでは、プール開放を主催する責任者は、市町村によって自治体だったり学校だったりと、まちまち。
高知市の場合はPTAが主催している。
複数の市町村教育委員会や学校によると、監視員は保護者やアルバイトの学生らが務めるのが一般的。
泳力テストや救命講習の受講を課す所もあるが、事前準備などはなく、監視方法を「よく見ること」などにとどめる所が多いようだ。
監視態勢について、「プールの底まで見通せるので不安はない」、「子どもの動きは把握できる」などの声がある一方、監視員経験がある高知市内の女性(42)は、「いざというときに誰が対応するのか分からなかった」と、不安を口にする。
他にも、「監視エリアが決まっているわけではなく、監視員の人数は多くても自信はない」といった声もある。
動揺が広がる中、潮江小に近い潮江東小は、今年の夏休みのプール開放を取りやめた。
安全対策を改めて見直したいという判断からで、PTA会長の近藤さん(男性、48歳)は、「素人では、(子どもが)潜っているのか沈んでいるかの判断は難しい。しっかり監視できる態勢をつくりたい」。
横浜新町小は、熱中症対策も考慮し、この夏休みのプール開放を取りやめた。
他に、少なくとも高知市内だけで5校が、熱中症対策などでプール開放を見合わせる措置を取った。
事故は23日午後、大小2つのプールをPTAや大学生ら計10人が監視する中で発生。
3年の女児が25mプールの水深約1.2mの場所で見つかり、PTAの男性が心肺蘇生を行った後、病院に搬送された。
女児は意識不明の状態が続いているという。
【専門家「監視限界」 見張り技術向上を】
子どもの傷害予防の啓発活動に取り組むNPO法人「セーフキッズジャパン」(東京)の山中龍宏理事長=小児科医=は、プール事故について、「監視には限界がある。太陽が水面に反射すると底が見えなくなり、係員がいても、監視が機能しない場合がある」と指摘する。
監視にはテクニックがあるとも話し、子どもに赤や黄色の帽子をかぶってもらい、色別に見張る方法があると説明。
光の具合で監視する位置を変えることも重要という。
「今回は、約10人が見張っていても事故が起きた。原因を詳しく調べ、再発防止へフィードバックすることが必要だ」と語った。
出典
『プール監視基準あいまい...保護者ら困惑 高知市潮江小事故受け』
https://www.kochinews.co.jp/article/201868/
(ブログ者コメント)
1年前にも四日市市の小学校で、プール開放中に小3男児が溺れる事故があった。
その時は7人で監視。
当該記事中、監視業務の問題点や注意点などが解説されているので、改めて紹介する。
2017年8月24日掲載
『2017年8月16日報道 四日市市の学校プール溺れ事故にみる学校プールの開放問題、過去にも学校プールでの事故はあり、監視費用や責任問題などあって開放プールの数は減少している』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7497/
(2019年4月20日 修正1 ;追記)
2019年4月19日21時1分にNHK高知から、各校の安全基準にばらつきがあるため、統一したガイドラインの作成が今年のプール開きには間に合わないという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
一時、意識不明となった女子児童は現在は回復しているが、事故を受けて、高知市教育委員会は監視員の人数や監視の方法、それにその日の気温や水温次第でプール開放を中断するルールづくりなど、安全なプール開放に向けたガイドラインを今年度中にとりまとめることにしている。
高知市では通常、プール開放をするかどうかは、学校とPTAとが話し合って決めているが、高知市の校長会の関係者によると、各学校でプール開放の安全性を確保する基準にばらつきがあり、ガイドラインの策定を待ってから開放すべきだという意見が相次いだという。
このため、高知市の39の公立小学校と小学生課程がある2校の義務教育学校は、この夏、プール開放を見合わせることを決めた。
出典
『高知市の小学校プール開放中止へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20190419/8010004872.html
2018年7月21日付で毎日新聞新潟版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前8時すぎ、柏崎市立枇杷島小学校(児童数257人)のプールから高濃度の塩素水が漏れ出し、排水路(水深約10cm)の小魚が大量死した。
今のところ、近隣住民の健康被害の報告はないという。
市教委によると、プールの塩素濃度を上げるため、男性職員が専用の機器に消毒用塩素を投入した際、プールの排水弁を閉め忘れたのが原因という。
近隣住民が警察に通報。
連絡を受けた市が、排水路に浮いていたフナなど小魚約120匹の死骸を回収した。
市教委は、「再発防止に向け、職員の操作研修や機器系統の表示を徹底する」としている。
出典
『プール水漏れ 小魚が大量死 柏崎・枇杷島小』
http://www.sankei.com/affairs/news/180720/afr1807200029-n1.html
7月20日17時18分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県柏崎市教委は20日、市立枇杷島小(同市関町)のプールの浄水器から消毒用塩素剤が隣接する川に流出し、コイなど魚約120匹が死んだと発表した。
市教委によると、同日午前8時ごろ、職員が浄水器に塩素剤を投入した際、バルブを閉め忘れたという。
市教委は「再発防止に向け、研修などを徹底する」としている。
出典
http://www.sankei.com/affairs/news/180720/afr1807200029-n1.html
2018年7月18日2時3分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日正午ごろ、愛知県豊田市の市立梅坪小学校の教室で、小学1年生の男子児童(6つ)が意識不明で倒れ、病院に運ばれたが、約1時間後に死亡した。
死因は、熱中症の中でも重症な「熱射病」とみられる。
男児は、学校近くの公園で午前中にあった校外活動で疲れを訴え、教室に戻った後に容体が悪化した。
市教委学校教育課の鈴木課長は、「学校の教育活動の中で、児童の命がなくなるという重大な事態が発生した。亡くなられた男児と保護者に深くおわびする」と陳謝した。
県警も、学校関係者から事情を聴くなどして、死亡に至った経緯を調べる。
市教委や学校によると、1年生4クラスの計112人は、担任教員4人と午前10時ごろ、学校から約1km離れた和合公園に向けて、歩いて出発した。
約20分かけて到着したが、男児は途中で「疲れた」と話し、他の児童から遅れることもあり、担任の女性教員が励ましたという。
公園で児童たちは虫捕りやすべり台などの遊具で30分ほど遊び、徒歩で学校に戻った。
帰り道でも、男児は「疲れた」と訴えた。
午前11時半ごろに学校に戻ってからは、教室で担任教員が付き添って様子を見ていたが、唇が紫色に変色し、次第に意識が遠のいたため、119番した。
亡くなった男児を含め、児童たちは熱中症対策のため帽子をかぶり、水筒を持参していた。
担任らも、小まめに水分補給するよう指示していたという。
男児のほかに女児3人が、学校に戻ってから「頭が痛い」などと体調不良を訴え、うち1人は嘔吐し、保護者が学校に迎えに来た。
この日早朝、気象庁は県内全域に「高温注意情報」を発表していた。
名古屋地方気象台によると、豊田市の気温は午前9時には30.4℃を記録。
午後2時すぎには37.3℃まで上がった。
出典
『熱射病、豊田の小1死亡 校外活動後、教室で悪化』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018071790171814.html
7月19日11時46分に毎日新聞からは、市教委から配布された熱中症予防?マニュアルには具体的な対応の記述がなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男児は学校へ戻ると、風通しの良い教室の一角で休んだが、体調が急速に悪化。
20分後に意識を失った。
119番し病院へ向かったのは、その20分後だった。
市教委は、「養護教諭を教室に呼んで対処したり、AED(自動体外式除細動器)で救命措置をしたりしており、搬送までにロスした時間はない」と説明する。
しかし、日本救急医学会の対処法では、軽症の「1度」でも、改善しなければすぐ病院へ搬送を求める。
一方、市教委が5月に各校に配布したマニュアルには「適切な処理を行う」とあるだけで、どんな症状なら急いで119番すべきかなど、具体的な指示はない。
県教委によると、初任者研修のほか熱中症を扱う教員研修はないという。
熱中症に詳しい三宅康史・帝京大病院高度救命救急センター長は、「そもそも、帰り道で男児が『疲れた』と言った段階で、歩かせるのをやめるべきだった」と指摘。
「子どもは、暑い場所に長くいるのはよくない。単に日陰でなく、冷房のきいた場所で『質のいい休憩』が必要で、車を同伴し体調が悪くなったら乗せるなど、安全への工夫が不可欠だ」と求めた。
校外学習をした和合公園は約1万1000m2と広く、あずまや2棟のほか、強い日差しを遮る樹木はほとんどない。
18日昼も耐えがたい暑さで、人影はなかった。
県教委も同日、県内の公立校に対し、「熱中症が危惧される場合は、行事の縮小・中止も検討を」と、再発防止策の徹底を通知したが、中止の判断基準は示していない。
熱中症の研究に取り組む国立環境研究所の小野雅司・客員研究員(環境疫学)は、事故の当時、5日連続で愛知県内に高温注意情報が出ていたことに注目。
「暑い日が続くことで体に疲れが蓄積しており、明らかに危険な状況だ」と指摘する。
さらに、学校や公共機関などは、天気予報だけでなく、環境省が各地の予測値を公表している「暑さ指数」を見て、指針に従うことが必要だと訴えた。
【暑い中なぜ…保護者説明会】
豊田市立梅坪小では18日夜、保護者への説明会が開かれた。
約400人が参加して2時間続き、10数人から発言があったという。
6年生の父親は、「校長は判断ミスだと謝罪した。泣いている保護者も多く、私は、ただ悔しい気持ち」と話した。
後半は、保護者から今後の対策や対応についての質問が集中したといい、別の児童の父親は、「なぜ、こんな暑いのに外に出したのかという厳しい意見も出て、私も同じ気持ちだ。しかし、学校が今後、親から集めた意見を取り入れて対策を取ると示したので期待したい」と、苦渋の胸の内を明かした。
終了後、籔下校長は報道陣を前に、今後の対策を説明した。
▽学校としての熱中症マニュアル作成
▽「暑さ指数」に基づく「熱中症メーター」を校内6カ所に設置
▽授業中に水分補給の時間を設ける
▽塩分補給タブレットや保冷剤入りのクーラーボックスを用意する
などの内容。
学校行事の中止や延期などの見直しも進めるとし、まずは来週開かれる予定だった市内6小学校の合同スポーツ大会が中止になったと話した。
籔下校長は、事故当日の対応について「別のやり方があったはずだ」と述べ、学校の責任に言及した。
出典
『男児熱射病死 救急要請遅れか マニュアル具体的指示なし』
https://mainichi.jp/articles/20180719/k00/00m/040/194000c
7月19日7時53分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ある保護者によると、男児は校外学習前、先生に「行きたくない」と言っていたという。
この状況を自分の子に聞いたという保護者は、「熱中症になる危険性が高い屋外に無理に連れていくような学校には、子供を預けられない」と語気を強めた。
出典
『熱射病死の男児、校外学習前「行きたくない」』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180719-OYT1T50005.html
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
7月17日20時57分に朝日新聞からは、子供は水分をためておく筋肉量が少ないため熱中症になりやすいなど、下記趣旨の解説的記事がネット配信されていた。
愛知県豊田市で小学1年の男子児童(6)が熱中症で亡くなった。
熱中症への注意を呼び掛ける高温注意情報が発表されていたさなか、太陽が照りつける屋外で校外学習を実施した学校の判断は適切だったのか。
「学校教育の場で尊い命が失われた。深くおわび申し上げます」。
17日夕、男児が亡くなった市立梅坪小の籔下校長と鈴木・市教委学校教育課長が、記者会見の冒頭で謝罪した。
亡くなった児童のほかにも、3人の女子児童が体調不良を訴えた。
会見で2人は、「水分は補給するよう、声はかけていた」、「健康は異常がないか、事前に確認した」と釈明。
これまで、校外学習で大きな問題は起きていなかったという。
籔下校長は、校外学習の目的が「虫捕り」であり、夏に実施した点は「問題はない」としつつ、「こういう結果になったことは、判断が甘かったと痛感している」と、声をつまらせた。
鈴木課長は、「再発防止に努めたい」と語ったが、高温注意情報は夏に出ることが多く、発表後にすべての学校行事を中止するのは現実的に難しいとも。
「まず、十分な安全配慮をするよう、指導していきたい」と強調した。
子どもや高齢者は、水分をためておく筋肉の量が少ないため、熱中症になりやすい。
熱中症に詳しい兵庫医科大特別招聘教授の服部益治さんは、最高気温に5℃足して判断すべきだと指摘。
背が低く路面に近い子どもは、野外で照り返しをまともに受けるうえ、気温が35℃でも、体感温度は40℃近いという。
服部さんは、「午前10時時点で28℃以上で、高湿度で風がないときは、エアコンのある教室にとどまるなど、勇気ある判断をしてほしい」と語る。
環境省は、熱中症予防情報サイトで「暑さ指数」を公表している。
気温や湿度、日射などから算出する指標で、豊田市は17日午前10時から、熱中症の危険性が最も高い「危険」な指数に達していた。
サイトでは、「危険」指数時の運動指針として、「特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合は中止すべき」と明記している。
暑さ指数予測は、2日先までサイトで確認できる。
環境省の担当者は、「事前に参考にして、外での活動を控えるなど、行動を変えてもらいたい」と話している。
出典
『「エアコンある教室にとどまる勇気を」 熱中症の専門家』
https://www.asahi.com/articles/ASL7K5X2RL7KOIPE01X.html?ref=nmail
7月19日15時29分に読売新聞からは、文科省から熱中症防止に関する通知が出されたという、
愛知県豊田市で17日、小学1年の男子児童が校外学習後、熱中症のうち最も重い熱射病で死亡したことを受け、文科省は18日、各都道府県教育委員会などに対し、熱中症の防止のため適切に対応するよう求める通知を出した。
通知では、校外学習や部活動などの際は、気温や湿度に配慮し、活動の中止や延期、見直しを含め、柔軟に対応するよう求めた。
また、活動時には、こまめな水分・塩分補給や健康観察を行い、熱中症と疑われる症状がみられた場合には、適切な応急手当てをすることなどを要請した。
文科省は今年5月と今月4日にも、通知で熱中症防止の注意喚起をしていた。
出典
『学校活動より子供の命…熱中症対策を文科省要請』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180719-OYT1T50051.html
7月21日8時55分に朝日新聞からは、子供は語彙が少ないので要注意など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・・
市教委や学校によると、亡くなった男児は「疲れた」と口にした。
列から遅れ、20代の担任教諭が手をつなぐこともあったという。
午前11時半に学校へ戻り、約20分後に意識を失った。
「どんどん顔色が悪くなった」。
同級生の母親は、男児の帰りの様子を我が子から聞いた。
別の母親も、「帰りにふらふらとつらそうに歩いていたと、子どもから聞きました」。
孫が校外学習に参加した60代女性は、「公園から帰って来る子どもたちを見たけど、みんな顔が真っ赤だった」。
孫も「疲れた」と語っていたという。
市内の小学校に勤める男性教諭(50代)は、困惑を隠さない。
「子どもが『疲れた』と言うことはよくある。そのたびに校外学習や遠足を中止し、保健室へ行かせるのは現実的でない」
市教委や学校は、男児が公園で遊び、学校に戻ると自力で2階の教室へ歩いていったと説明する。
この教諭は、「経験の少ない若い先生が、ほかの子に目配りしながら判断するのは難しかったのではないか」と話す。
「『疲れた』は熱中症のサイン。
6歳ぐらいの子どもや低学年の児童は語彙が少ない。
体が熱い、歩くのが遅い、動きが鈍いなど、普段と様子が違う場合は、すぐ涼しい室内で休ませてほしい」。
小児科医医で、子どもの傷害予防に取り組むNPO法人「Safe Kids Japan」の山中龍宏理事長は指摘する。
6歳ぐらいの子どもには、自分の体の状態を的確に判断し、表現することは難しい。
炎天下で際限なく遊び続けてしまうこともあるという。
・・・・・
出典
『子どもの「疲れた」は熱中症のサイン 小児科医が警鐘』
https://www.asahi.com/articles/ASL7N5HZBL7NOIPE01Q.html
(ブログ者コメント)
熱中症と熱射病の違いは下記記事など参照。
『コトバ解説 「熱中症」と「熱射病」の違い』
(2011年8月1日 13時22分 毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20110801/mul/00m/100/031000c
2018年7月12日19時36分に日テレNEWS24(秋田放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北秋田市の小学校で行われた理科の実験で、学級担任が薬品を取り違え、児童8人が体調不良を訴えていたことがわかった。
薬品の取り違えがあったのは、北秋田市の鷹巣東小学校。
北秋田市教委によると、11日、6年生の理科の授業で光合成に関する実験を行う際、学級担任がエタノールとジエチルエーテルを取り違えて児童たちに配り、湯煎して発生した気体を吸い込んだ児童8人が、むかむかする、頭痛がするなどと体調不良を訴えた。
ジエチルエーテルは、麻酔効果のある薬品。
8人のうち3人は病院を受診したが、「心配された症状はなく、処方などの必要はない」と診断を受けたという。
12日は、6年生全員が平常通り登校している。
市教委では、学級担任が容器に書かれた液体名をよく確認しなかったことが原因とみて、市内の全ての小中学校に注意喚起の通知を出している。
出典
『実験で薬品取り違え 児童が体調不良 (秋田県)』
http://www.news24.jp/nnn/news86113845.html
7月12日付で秋田魁新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
湯煎によってジエチルエーテルが気化し、それを吸い込んだ児童が頭痛などを訴えたという。
学校が、児童を屋外に出したり保健室で休ませたりして対応。
8人のうち3人は市内の病院を受診したが、11日中に帰宅した。
2つの薬品は、よく似た容器に入っており、薬品庫内で隣り合った場所に保管されていたため、取り違えたという。
学校は11日、6年生の保護者にメールで概要を報告し、12日に全校児童の保護者に文書で謝罪した。
市教委は、「予備実験の徹底や容器を明確に区別するなどし、再発防止に努める」としている。
出典
『理科実験で体調不良、鷹巣東小6年 健康被害なし、薬品間違う』
https://www.sakigake.jp/news/article/20180712AK0029/
7月13日付で河北新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委によると、11日午前に、植物の葉に含まれる葉緑体を温めたエタノールで溶かし出す光合成の実験で、誤ってジエチルエーテルを使い、児童が気体を吸い込んだ。
8人のうち3人が、午後になっても体調不良を訴えたために、市内の病院で受診した。
特段の症状はなく、帰宅したという。
出典
『理科実験で担任が薬品取り違え 児童ら体調不良』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201807/20180713_43041.html
2018年7月5日19時36分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県教育委員会は5日、教員免許の更新手続きが必要な40代の女性教諭から今年1月に相談を受けた際に誤った助言をしたとして、同県湖南市立小の男性校長(58)を戒告の懲戒処分とした。
女性教諭は更新手続きをせず、失職した。
県教委によると、女性教諭は昨年11月、特別支援学校の免許を取得。
県教委からの通知で小学校の教員免許の期限が3月末と知らされていたが、新たに免許を取得したことで自動的に更新されると勘違いしていた。
教諭から相談を受けた校長も、「新しく免許を取得したことが通知に反映されていないだけ」などと答えたため、更新手続きをしなかった。
校長は認識不足だったとして、女性教諭に謝罪した。
教諭は5月に免許を再取得し、現在は臨時講師として勤務している
出典
『勘違いで教諭失職…校長を戒告処分 滋賀県教委』
http://www.sankei.com/west/news/180705/wst1807050076-n1.html
4月27日23時22分に京都新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県教育委員会は27日、県内の公立小学校に勤務していた40代女性教諭の教員免許が3月で失効していたことが分かり、失職としたと発表した。
県教委によると、教諭は1995年に小学校の教員免許を取得した。
この教諭の場合は、2018年3月が免許更新の期限だったが、17年に特別支援学校教諭の免許を取得したことから、手続きをすれば27年10月まで、取得済みの免許の有効期限を延期することができた。
教諭は、特別支援学校の免許を取得すると自動的に有効期限が延長されると誤認。
念のために相談した所属先の校長も同様に誤認したことから、延期の手続きをしなかったという。
4月に入って教諭の教員免許が失効していることに教頭が気付き、県教委に連絡。
県教委が確認し、24日に失職(3月31日付)を通告した。
教諭が4月以降に行った授業は有効だという。
県教委の岸田教職員課長は、「信頼を損ねたことを深くおわびする」とした。
出典
『勘違いで教員免許失効、失職 滋賀の小学校女性教諭』
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20180427000193
(ブログ者コメント)
工場の生産現場でも、ウロ覚えのまま上司先輩に相談し、相談を受けた人も知らないとは言えなかったのか、ウロ覚えのまま答えてしまい、それが大きなトラブルの引き金になった・・・そんな事例もあるので御用心。
2018年7月3日20時58分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
甲府市内の学校で先月中旬、教室の天井に設置した扇風機のカバーなどの部品が落下し、子供が頭に軽いけがをしたことが3日、分かった。
市教委は、市立の小中学校全36校に対し、天井に設置している扇風機の撤去を指示。
各校で順次、撤去しているという。
市教委の学校教育課によると、各校とも教室にはエアコンがあり、再発防止のため、扇風機の撤去を決めたという。
同課の松田課長は取材に対し、「けがをした子供と保護者から公表を控えてほしいという強い要望があった」として、生徒の性別、学年、年齢のほか、学校名なども明らかにしなかった。
出典
『教室天井から扇風機の部品落下、子供けが 「エアコンあるので」全て撤去 甲府市教委』
http://www.sankei.com/affairs/news/180703/afr1807030024-n1.html
7月3日付の山梨日日新聞紙面には、下記趣旨の記事が掲載されていた。
教員が扇風機の電源を入れたところ、前カバーとプロペラが突然外れ、下にいた生徒の頭部に当たった。
事故前に行った大掃除でカバーとプロペラを取り外して清掃し、取り付けた際のネジ留めが不十分だったため、落下したとみられる。
市教委は、カバーとプロペラを取り付けた後、教員が点検したかについて明らかにしていない。
事故を受け、市教委は市内の全36小中学校に対し、扇風機の設置状況を確認し、しっかり取り付けてあるか確認するよう指示した。
他校ではしっかり固定されているのを確認したものの、「ヒューマンエラーを含め、同様の事故を二度と起こさないため」として、扇風機の使用を取り止めるよう指示した。
今後、設置されている扇風機は全て撤去する予定。
(ブログ者コメント)
〇小中学校の教室で扇風機が落下したトラブルは、過去にも起きている。
2012年9月27日掲載
2012年9月20日発表 大阪市の小中学校で壁に取り付けた扇風機が落下する事故が3件相次ぐ、業者がビスを締めすぎたためビスが正常に効かなくなったことが原因
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2286/
〇エアコンと扇風機は、どのように使い分けしていたのだろうか?
使われなくなった扇風機が、そのまま放置されていた・・・そんなことはなかったのだろうか?
2018年6月28日21時27分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜市教育委員会は28日、市立本郷特別支援学校(同市栄区)小学部4年生の男子児童が洗剤を誤飲する事故が発生したと発表した。
救急搬送され、ICU(集中治療室)で入院治療中という。
市教委によると、男子児童は26日午後1時からの授業前に、50代の女性担任教諭とトイレへ行った。
担任はトイレを済ませたら教室に戻るよう指示して離れたが、7~8分ほど経っても戻らなかったためトイレに行くと、男子児童は床掃除用中性洗剤の容器(500mℓ入り)に口をつけていた。
洗剤はトイレ内の清掃用具入れに置かれていた。
普段は高さ約1.8mの位置に止め金具がかけられているが、事故発見時はかかっておらず、扉を開けられる状態になっていた。
男子児童が誤飲した洗剤の量は不明。
意識はあるが、4週間の入院が必要という。
文科省の「学校事故対応に関する指針」に基づき、学校を主体に調査中。
市教委は、学校の安全管理に問題があったとして,今後、学識経験者らで構成する「学校保健審議会」で原因を究明し、再発防止策を検討する方針。
出典
『トイレで洗剤誤飲、児童が入院 横浜の特別支援学校』
https://www.kanaloco.jp/article/342216/
2018年6月27日19時33分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
茨城県つくば市教育局は27日、市立竹園東小のプールで25日に児童5人が足の裏を切るけがをしたと発表した。
いずれも軽傷で、医療機関は受診していない。
教育局によると、4年生の授業で2人、5年生の授業で3人がけがをした。
教職員がプールに入って点検したが、異常は見つからなかった。
同小のプールは今年2~3月に塗装工事を実施。
教育局は、業者とともに現場を再確認し、工事と今回のけがに関係があるかどうか調べる。
原因が判明して安全を確保できるまで、同小のプール授業は中断する。
つくば市では、今月13日に市立竹園西小でも、プール底面に張ってあったプラスチックの裂け目に触れて児童11人がけがをした。
出典
『プールで児童5人軽傷 原因判明まで授業中断 茨城・つくば市の小学校』
http://www.sankei.com/affairs/news/180627/afr1806270022-n1.html
(ブログ者コメント)
西小の事例は本ブログでも紹介スミ。
2018年6月21日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
茅野市金沢小学校で給食調理室の壁や天井を焼いた19日の火災は、調理員が揚げ物をする鍋に油を入れて火に掛けたことを忘れ、放置したのが原因だったことが20日、調理を請け負っている市の第三セクター「茅野市総合サービス」への取材で分かった。
調理員は、調理室隣の休憩室で調理手順を打ち合わせていたという。
同社は市教育委員会から、同市にある13小中学校、市立15保育園の「自校給食」の調理を全て請け負っている。
茅野市では2月にも、宮川小の給食室でてんぷら鍋から煙が出て消防が出動する騒ぎが発生。
その際も、調理員が火をきちんと消していなかったことが原因だった。
市教委は、人為ミスが短期間に続いたことを重くみて、同社に研修の強化や調理手順の見直し、指導監督体制の再構築を求めた。
市教委と同社によると、金沢小の調理員は女性2人で、揚げ物には直径1mほどの鍋を使っていた。
市教委は、宮川小の騒ぎの後、全ての小中学校、保育園に順次導入するとしていた、温度を自動管理して過熱も防ぐ調理器具を、年度内に導入することを決めた。
茅野市総合サービスは、市や茅野商工会議所などが出資している。
同社幹部は取材に、早急に調理員を集めて安全意識を高め、給食調理に精通した人材を採用して各校を巡回させるなどと説明した。
出典
『鍋を火にかけて忘れたのが原因 茅野・金沢小給食調理室の火災』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20180621/KT180620FTI090023000.php
2018年6月16日13時54分に新潟日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
燕市の小中学校で5月、乳製品にアレルギーのある小中学生3人が給食を食べてアレルギー症状が出た問題で、市教育委員会は15日、原因となったスープのもとには7年以上前から乳成分が入っていたが、市の給食センターが表示を確認せずに使っていたと発表した。
3人以外の被害は確認されていないという。
市教委はこれまで、ことし2月時点では、製造業者から取り寄せた成分表に乳成分の表示はなく、後で追加されたとしていたが、訂正した。
少なくとも、資料が残る2011年以降は成分表に乳成分の記載があり、給食でも使用していた。
市教委は、食材のアレルギー原因物質を学期ごとに業者の資料をもとに確認することにしていたが、ずさんだったことになる。
納品後の商品ラベルの確認も怠っていた。
宮路学校教育課長は、「確認が不十分だった。製造業者の責任であるかのような表現をし、保護者や関係者に深くおわびする」と話した。
アレルギーのある生徒の母親は取材に対し、「あまりにもずさんな対応で、保護者はものすごく不信感を持っている」と、怒りをあらわにしていた。
この問題では、5月25日に市東部学校給食センターが提供した給食を食べた小中学生3人が頭がくらくらするなどのアレルギー症状を発症した。
出典
『燕市、成分表確認せず 学校給食でアレルギー 説明を訂正』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20180616400284.html
(2018年7月1日 修正1 ;追記)
2018年6月29日19時18分にテレビ新潟から、4月に給食センターが新しくなった際に職員間の引継ぎがなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
燕市で5月、学校給食を食べた小中学生3人にアレルギー症状が出た問題で、市教委は29日に会見を開き、職員の連携が不十分だったと原因を説明した。
この問題は5月、燕市の学校給食で提供されたラーメンを食べた小中学生3人にアレルギー症状が出たもの。
3人には乳製品にアレルギーがあり、ラーメンのスープには「乳成分」が含まれていた。
市教委は当初、業者から仕入れる食材の資料を確認した時に「乳成分」の記載がなく、その後に成分が追加されたため職員が見落としたと説明していた。
しかし、その後の調査の結果、スープには「乳成分」と記載されていて、ことし4月に給食センターが新しくなった際に、職員の引き継ぎがされていなかったことが原因だったと説明した。
鈴木市長は、「一日でも早く信頼関係が回復するように、原因、課題の整理等、対策をすみやかに講じる」と話した。
市教委は今後、マニュアルを作るなど、再発防止に努める方針だ。
出典
『給食でアレルギー症状 燕市が経緯説明・謝罪』
http://www.tvi.jp/nnn/news88213111.html
6月30日付で新潟日報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委は、4月に市東部学校給食センターを開設した際、それまで給食を提供していた民間会社からの引き継ぎが不十分だったとの認識を示した。
(以下、修正2として追記)
この問題での記者会見は初めて。
事故は5月25日、乳製品にアレルギーのある小中学生3人が「タンメンスープ」を食べて、息が詰まる感覚などを発症した。
スープの素に乳成分が含まれ、成分表示にも書いてあった。
市教委は、市のマニュアルでは、調味料のアレルギー原因物質に反応するほど重度の子は弁当持参となっており、職員は、これを根拠に、スープの素の成分表示を確認しなかったと説明。
3月までに給食を提供した業者の「A社」(燕市)は、調味料の成分も確認して、原因物質を避けるなどして、なるべく給食を食べられるようにしていたという。
宮路学校教育課長は、「A社と同様の対応をすべきだ。しっかり引き継ぐべきなのを怠っていた」と話し、マニュアルの見直しも検討するとした。
出典
『学校給食アレルギー 燕市教委が謝罪 業者との引き継ぎ不十分』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20180630403327.html
(ブログ者コメント)
新しい給食センター開設にともない、それまで給食提供してきた民間会社の配慮点が、センター側に引き継がれなかったとのこと。
なぜ、アレルギー対応という点が引き継がれなかったのだろうか?
センターが聞かなかった?
これまでの民間会社が伝えなかった?
それとも、口頭では説明したが、文書化していなかったので忘れられた?
(2018年7月15日 修正2 ;本文に追記)
6月30日付で新潟日報からネット配信されていた記事の後段部分を、紙面で閲覧の上、追記した。
また、新情報に基づき、タイトルならびにコメントを修正した。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。