2018年12月12日16時10分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都世田谷区立小学校で2009年、同級生が投げた分度器が目に当たり、角膜裂傷などのけがを負ったとして、当時小学4年だった男性(18)が区と同級生の母親に約3400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は11日、区と母親に約2900万円の支払いを命じた。
判決によると、元児童が同年12月、教室でテスト問題を解いていたところ、教室内を走り回っていた同級生が投げた分度器が椅子に跳ね返り、元児童の左目を直撃した。
事故後、1.2だった元児童の視力は0.03まで落ちた。
訴訟で区は、「担任教諭は、同級生に席に座るよう口頭で指導しており、分度器を投げることは予測できなかった」と主張。
しかし判決は、「教諭が同級生の近くまで行って注意をすれば事故を回避できた可能性が高く、事故防止の注意義務を怠った」として、区側の責任を認定した。
出典
『投げた分度器、小4の目直撃…区と親に賠償命令』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181212-OYT1T50059.html
12月11日22時32分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
判決によると、事故は2009年12月の授業中、教諭が作文などの課題に取り組むよう指示した後に起きた。
児童2人が席を離れて教室後方で動き回り、うち1人が投げた分度器が男児の左目に当たった。
男児は角膜が傷つくなどし、1.2だった視力は、約5年後には0.03に低下した。
判決は、「児童の近くで注意したり、全員が着席するよう指導したりすれば、事故を防げた可能性が高い」とし、教卓からの口頭注意でとどめた教諭の過失を認定した。
分度器を投げた児童の親の責任も認めた。
保坂展人区長は、「大変重く受け止める。判決内容を精査し、適正に対処する」とのコメントを出した。
出典
『授業中事故で世田谷区などに賠償命令 投げた分度器で視力低下』
https://mainichi.jp/articles/20181211/k00/00m/040/244000c
12月11日23時20分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
鎌野裁判長は、「担任の教諭は、同級生が他の児童の気を引くために物を投げることを十分予見できた」と指摘。
事故を防ぐ注意義務を尽くさず、過失があったと結論付けた。
判決によると、男性は小学4年だった21年12月、同級生が別の児童に向けて投げた分度器が左目に当たり、視力が1.2から0.03まで低下した。
出典
『授業中、分度器が目に当たる 世田谷区に賠償命令』
https://www.sankei.com/affairs/news/181211/afr1812110049-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。