2018年12月12日8時0分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都府綾部市で今年9月、台風24号のため中学校に避難していた女性が夜間に屋外の溝で転倒し、脚の骨を折る重傷を負っていたことが分かった。
当時、中学校は指定避難所として市が管理していたが、現場付近の照明を点灯していなかった。
市は、安全確保に不備があったとして女性に謝罪するとともに、治療費も負担するとしている。
市などによると、9月30日午後8時ごろ、綾部中(同市宮代町)の体育館に避難していた60代の女性が、グラウンド端の屋外トイレに行く途中、排水溝(幅約40cm、深さ約50cm)に転倒。
雨の中、溝から動けず倒れていたところを、心配した別の避難者が発見した。
女性は右脚を骨折し、現在もリハビリ中という。
女性は暗闇の中で誤って転倒したとみられ、排水溝の近くには照明が設置されていたが、点灯していなかった。
市では、避難所の照明に関する規定を定めておらず、学校など各避難所の管理者と現場の市職員が判断して運用している。
市は、来年の出水期前に開く避難所担当職員向けの会合で、安全管理の徹底を図る方針で、「再発防止に努める」としている。
事故を公表していなかったことについて、市総務防災室は、「台風による負傷ではない、施設内の事故の上、骨折と把握するのにも時間がかかった」としている。
出典
『避難所で女性転倒し脚骨折の重傷 台風24号、照明点灯なく』
https://this.kiji.is/445360569467683937?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
避難所に指定されてはいるが、実際に避難所として使われることは滅多にない学校の体育館。
それゆえ、今回のようなケースは、よほどの危険予知、あるいは避難者からの苦情要望などがない限り、運用規定に盛り込むことは難しいのではないだろうか?
管理者が夜間に屋外を巡回していれば、気が付いたかもしれないが・・・。
(2019年11月27日 修正1 ;追記)
2019年11月26日22時41分に京都新聞から、市は運営上の不備を認め賠償金を支払うなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都府綾部市の避難所で女性が転倒し、右脚を折る重傷を負った昨年9月の事故で、市は26日、照明の未点灯など運営上の不備を認め、賠償金248万円を支払うことで女性と示談する、と発表した。
12月3日開会の市議会定例会に議案を提案する。
事故は昨年9月30日夜の台風24号接近時、綾部市が避難所に指定していた綾部中(同市宮代町)体育館に避難した女性=当時(66)=が、グラウンド端の屋外トイレに行く途中、排水溝(幅約40センチ、深さ約50センチ)内に転倒。
右脚を骨折した。
市は事故後、排水溝付近の照明が点灯しておらず周囲が暗かった点、より安全な校舎のトイレが施錠されていて使えなかった点など運営上の不備を認め、再発防止策を取っていた。
https://this.kiji.is/572026955062887521?c=39546741839462401
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。