2022年9月5日9月5日20時50分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後2時15分頃、静岡県牧之原市静波の認定こども園「K幼稚園」の女性職員が、同園に通う同市静波の千奈ちゃん(3)を通園バスの車内で見つけ、意識や呼吸がないと119番した。
千奈ちゃんは搬送先の病院で死亡が確認された。
県警は、千奈ちゃんが約5時間にわたって車内に取り残され、熱中症になった可能性があるとみて、業務上過失致死容疑を視野に状況を調べている。
県警などによると、5日午前9時前、千奈ちゃんが乗車した川崎幼稚園の通園バスが園に到着した。
帰りの送迎のため、職員が午後2時過ぎ、園の駐車場に停車していたバスに乗り込んだ際、千奈ちゃんを発見したという。
バスは屋根のない場所に駐車されており、車内は高温になっていたとみられる。
気象庁によると、牧之原市内では5日、最高気温は30・5度を観測していた。
バスは18人乗り。
5日の登園時は、理事長の男性(73)が運転し、園児6人と70歳代の女性派遣社員が乗車していた。
県警は園の関係者から事情を聞くなどして、当時の状況や管理体制を調べている。
県によると、川崎幼稚園には5月時点で、158人の園児が在籍している。
福岡県中間市の保育園で昨年7月、男児(当時5歳)が送迎バス内に取り残されて死亡した事件を受け、静岡県は安全管理の徹底を求める通知を出していた。
現場は牧之原市役所榛原庁舎に近い住宅街。
一帯は、規制線が張られるなどして、緊張した雰囲気に包まれていた。
同じ園に通う子どもを持つ女性は、「今は何も話せない」とショックを受けた様子だった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220905-OYT1T50175/
9月6日0時12分に産経新聞からは、本来の運転手が休暇をとっていたので園長が運転していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同日は本来のバス運転手が休暇を取っており、園長の70代男性が代わりに運転していたことが捜査関係者への取材で分かった。
県警は、園児が降車する際の点検方法などを園長が正しく理解していなかった可能性もあるとみて、業務上過失致死容疑を視野に詳しい経緯を調べる。
https://www.sankei.com/article/20220906-T5SMFVQR25KW5BGWRGMBP5ISI4/
9月6日10時37分にYAHOOニュース(毎日新聞)からは、静岡県は送迎バスに関するガイドラインを策定していない、今年度の定期監査から新たに4項目を確認事項に加えていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県は現段階で、送迎バスに関する県独自のガイドラインは策定していない。
一方で、福岡の事件を踏まえ、所管する保育園などに対する定期監査では、今年度から、新たに確認する事項として、
▽通園にバスを使っているか
▽バスの場合、運転する職員の他に子供の対応ができる職員は同乗しているか
▽乗降時に座席や人数を確認し、その内容を職員間で共有しているか
▽バス運用の園のルールが書面で定められ、職員に周知されているか
の4項目を加えていた。
ただ、K幼稚園に対する今年度の県の定期監査はまだ実施されていない。
県によると、昨年度の定期監査で、K幼稚園に規則などに抵触する運営はなかったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ff1bc39fa36bbf4c375104137019f2877c0f5ca
9月6日12時38分にYAHOOニュース(静岡第一テレビ)からは、(正規の)バス運転手はこれまで到着後に車内確認していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(子どもを通わせている親) :
「バスの運転手が園に到着して残されていた子がいないか確認していたのを毎回みていた。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/539ea040918f43ca284c906ceae3ff89c85cd152
9月7日5時0分に読売新聞からは、本来は園児のQRコードを読み込んで登園登録するが、臨時職員だった同乗女性は紙に書き、到着後にまとめて登録したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県や市によると、同園はQRコードで園児の出欠を管理するシステムを導入。
園児側のQRコードをそれぞれ園の端末で読み込むと、システムに「登園」したと登録される仕組みになっている。
しかし、今回は、職員が園児の乗車を紙に記入して確認し、園に到着後にまとめてシステムに「登園」と登録していたという。
同乗した70歳代の派遣社員の女性も臨時の職員だった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220906-OYT1T50271/
9月7日付で毎日新聞からは、同乗女性はシルバー人材センターから派遣された人だった、理事長は車内確認方法を知らなかったと話しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は6日、司法解剖の結果、千奈ちゃんの死因は熱中症のうち症状が重篤な熱射病だったと公表した。
園側は、着いた際、バスに乗っていた千奈ちゃんを含む園児6人の降車を確認せず、専用タブレットなどを使って6人まとめて登園の入力手続きを済ませたと説明している。
シルバー人材センターから派遣された70代の女性職員も乗っていたが、千奈ちゃんの降車を確認しなかった。
理事長は「いつもどうやって車内を確認しているのか分からなかった」などと話しているという。
この他、園のクラス担当者は欠席の連絡がないのに登園していない千奈ちゃんの所在を確認しなかったという。
https://mainichi.jp/articles/20220907/ddm/041/040/039000c
9月9日20時23分に毎日新聞からは、マニュアルでは園児の降車確認は補助員の役割だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同園によると、園の安全管理マニュアルでは、園児の降車確認は同乗する補助員の役割とされている。
一方で、補助員と運転手が二重に点検する決まりを定めていなかった。
事件があった5日、千奈ちゃんら園児6人が乗ったバスが園に着くと、補助員の70代女性は最年少の2歳児に付き添って下車。
他の園児には自分で降りるよう呼び掛け、そのまま園内へ入った。
補助員も、当日の運転を担当した増田園長(73)も、車内点検は相手の仕事と考え、実施しなかった。
https://mainichi.jp/articles/20220909/k00/00m/040/334000c
9月7日22時34分に毎日新聞からは、連絡なく欠席する家庭があるため問い合わせしなかった、臨時の運転手3人の都合もつかなかったなど、趣旨の記事がネット配信されていた。
園と運営する学校法人「H学園」が7日、事故発生後初めて記者会見を開き、「安全管理がしっかりできていなかった」と降車や欠席の確認などで不備を認めた。
千奈ちゃんが登園していないのをクラス担任は認識したが、園に連絡なく欠席する家庭があるため、千奈ちゃんが休んだと見なして保護者側に問い合わせなかったという。
5日朝は本来の運転手が休み、臨時の運転手3人の都合もつかず、増田理事長が急きょ運転を代行した。
降車確認をしなかった理由について「いつもは運転しないため、不慣れだった」と釈明。
数カ月前にも代行運転をしていたというが、その際に降車確認したかどうかは「記憶がない」といい、これまでに送迎バスを運転した回数も「(数が多いので)分からない」と述べた。
https://mainichi.jp/articles/20220907/k00/00m/040/383000c
9月7日23時30分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、登園する場合はアプリに何も打ち込まない、死亡した女児の母親はいつもきちんと連絡していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
記者会見での質疑;
Q.忘れ物確認をしようとかも思わなかった?
園長:
「その時は、私の“園長”という立場か習性かもしれないんですけど、その人(補助の女性職員)にお任せしているものですから、そこまでは気が回らなかったです」
副園長:
「今回、臨時で園長先生が運転することになった時に(確認を)やってくれるだろうと思っていた。でもそこがコミュニケーション不足だった。『お願いします』と言うとか、確認を自分でする方法を取っていれば良かった」
川崎幼稚園では、休みや遅刻などをする場合、保護者がアプリに、その旨を打ち込みますが、登園する場合は何も打ち込みません。
千奈ちゃんの保護者は、何も打ち込んでいませんでした。
副園長:
「連絡なく休む園児もいたため、被害園児もきょうはお休みなのかなと考えてしまったところがありました。
Q.欠席と認識していたのでしょうか?連絡なく休む園児もこれまでにいたので、千奈ちゃんもそうだろうと?
「連絡なく休むことが実際、千奈ちゃんの場合はなく、お母さんがいつもきちんと連絡をしていたのですが、この日、担任は休みなのかなって思ってしまったということです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/39bb83d2a639b81951be8d94db1251e22a4e67ee
9月8日9時22分にYAHOOニュース(静岡新聞)からは、登園記録を打刻する1分前に出欠確認していた、欠席確認の連絡を徹底していた時期もあったが、連絡できないケースもあって徐々におろそかになっていったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
記者会見での説明内容;
同園によると、女児の打刻は5日午前8時56分に送迎バスの乗務員が行った。
一方、クラス補助が出欠確認したのは直前の8時55分ごろだったため女児の登園記録がなく、クラス担任も「遅れてくるか、休むのかもしれない」と考えたという。
通常、時刻通りに来ていない園児がいる場合は職員室で再確認した上で保護者に連絡を取るが、担任らはいずれの作業もしなかった。
保護者への連絡は園として徹底していた時期もあったが、「連絡なく休む人や電話しても出ない保護者もいた。徐々に電話確認がおろそかになっていった」と説明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf14c810ce6eb000f201419dc2a1cc32c95fdd56
9月8日6時33分に読売新聞からは、理事長は病院で待ち合わせがあり焦っていた、バスの窓はイラストで車内が見えにくかった、保護者説明会はパニック状態に陥ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会見で増田理事長は「(到着後に)病院で待ち合わせの予定があり、焦りがあった」とも述べた。
バスの窓がイラストで覆われて外から車内が見えにくい不備も認めた。
園では、園児を休みと勘違いしてバスに乗せないケースや、帰りの迎えが来るのに乗せてしまうような事案が繰り返されていたことも明かされた。
この日の午前、100人超が集まった保護者説明会は、思わぬ展開を見せた。
出席した千奈ちゃんの父親が「こんな園、廃園にしてください」と訴え、事件後の悲痛な思いを語ると、参加者の一人が悲鳴を上げて倒れた。
伝染するように他の出席者も体調を崩し、保護者7人、園関係者6人の計13人が救急搬送された。
静岡市消防局は「集団心理で、こういったことがまれにある」と指摘した。
説明会に参加した保護者は、「友達関係も考えると、このまま卒園させたい。今後、朝の点呼など最後までしっかり確認してほしい」と祈るように語った。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220907-OYT1T50250/
9月11日10時16分に読売新聞からは、窓までラッピングするケースは稀、人通りは多かったはずなのでラッピングがなければ気付いた人がいたのでは?など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
バスはラッピングで車体が覆われていた。
違法性はないものの、窓から内部の様子が見えにくく、疑問の声も上がっている。
千奈ちゃんが乗ったバスは動物のイラストが車体に描かれ、園児が座る後部座席の窓は白いシールのようなもので覆われている。
過去に子どもが同園に通っていたという30歳代の会社員女性は、「外から手を振った時も中が見えなかった」と話す。
国土交通省の道路運送車両の保安基準によると、フロントガラスなどは運転手の視野を妨げないようにするとの決まりがあるが、後部座席の窓は特にない。
県警幹部も「バス自体に問題はない」と話す。
7日に開かれた保護者説明会では、出席者によると、園側がラッピングした理由を「(デザインが)かわいいから」と説明していた。
同日の記者会見で内部が見えにくい点を問われた同園の増田理事長(73)は、「誠に申し訳ない」と謝罪した。
同種のバスを扱う販売会社の担当者によると、「車全体に装飾を施す『フルラッピング』はあるが、窓まで全て覆うケースはまれ」という。
バスは、牧之原市役所榛原庁舎から東に約130メートルの駐車場に停車していた。
10日に現場で手を合わせた保育関連施設で働く50歳代女性は、「(駐車場周辺は)人通りは多かったはず。ラッピングがなければ、千奈ちゃんに気づけた人はいたのでは」と語った。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220910-OYT1T50263/
9月8日21時16分に読売新聞からは、これまでの送迎でもミスが目立っていた、女児の死因は熱射病だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
園では、保護者から専用アプリで連絡を受けて、欠席する児童の情報を把握する仕組みを取り入れている。
しかし、園側の説明では、登園予定の園児を「欠席」と勘違いしてバスに乗せないケースや、保護者などによる帰りの迎えが来るのにバスに乗せてしまうケースなどが繰り返されていた。
副園長(58)は7日の記者会見で、「休みだと思い、乗せるはずの子を乗せないことが度々あった」と認めている。
一方で、息子が通園する女性(34)は「休みを連絡しても、迎えのバスが家の前に止まっていることが何度もあった」と話す。
千奈ちゃんの死因は、熱中症のうち症状が重篤な熱射病だった。
バスの乗降口付近に、千奈ちゃんが自ら脱いだとみられる服があったことも関係者への取材でわかった。
持っていた水筒も空になっており、県警は脱水症状で動けなくなったとみて、業務上過失致死容疑で調べている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220908-OYT1T50299/
9月7日20時39分にYAHOOニュース(静岡第一テレビ)からは、副担任が女児がいないと話したが担任はおかしいねと言うだけで終わったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
保護者説明会では園の責任を追及する声も…。
(参加した保護者)
「一度も出欠確認の連絡をしなかったということはありませんでした。副担任の方は『女児はいないんですけれど欠席になっていませんよ』と言いました。そうしたら担任の方はそれを聞いて『本当だ、おかしいね』で終わりました。明らかな過失です」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d29587965ac61412db4516128bc0cb6769cf0685
9月9日11時21分にYAHOOニュース(文春オンライン)からは、説明会で園長らが話した内容が遺族への謝罪時に話した内容と違っていたため遺族が「嘘つき」と発言したことがパニックの原因になった、園長が送迎することは頻繁にあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
園は、こうした安全管理の杜撰さを釈明しようと保護者向けの説明会を開きましたが、結果として火に油を注ぐ形になりました。
説明会の最中に保護者たちが過呼吸や体調不良を次々訴え、ついには『女性が泣き叫んでパニックになった』という内容の119番通報が入り、救急車が出動するなど、最悪の事態を招きました。
結果的に説明会は1時間余りで中止に追い込まれました」
説明会がここまで“大混乱”したのは、参加していた千奈ちゃんの遺族が放った“嘘つき”の一言だったという。
再び参加者が続ける。:
「ご遺族がそう発言されたのには理由があって、実は保護者説明会に先立つ6日、増田園長ら川崎幼稚園の関係者がご遺族のお宅へ謝罪に訪れていたそうなんです。千奈ちゃんを死なせてしまった責任をとるよう強く求めたご遺族に対して、園長先生たちは川崎幼稚園を『廃園にする』と一筆書いたそうです。それなのに説明会では今後の幼稚園の経営については『改善して頑張ります』とお話しになった。一夜明けて言を翻した幼稚園側に、ご遺族の“不満”が爆発したのも当然の流れではなかったかと思います」
・・・
増田園長は「いつも(バスの運転を)やっていなかったので、運転をすることに不慣れだった」と釈明した。
しかし、この関係者によると「園長が運転する様子を目撃することは少なくなかった」という。
「たまに園に挨拶に行くと、増田園長の息子さんはいつもいらっしゃいますが、『園長は送迎で不在です』と言われることも頻繁にありましたよ。会見では、千奈ちゃんを何度も『ちなつちゃん』と言い間違えていましたし、園の存続について問われても「県と市の特別監査の結果を踏まえて判断する」と、これまた保護者への説明とは異なる内容を話していました。当事者として事故の重みを本当に受け止められているのかどうか……」
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae4e00bbc86876a1f90a42fbc968db9712826454
9月8日7時0分に読売新聞からは、女児はバスが楽しいということで2学期からバス通園を始めていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千奈ちゃんの父親は会合の後半に発言し、「(千奈ちゃんは)バスに乗ったら『楽しかった』と話していたので、2学期から乗り始めた」と、バス通園を始めた経緯を説明。
声を振り絞るように「(バスでは)先生に言われるまで静かに座っていなさいと教えていた」と話したという。
会場では泣き出す人もおり、消防によると、保護者と職員ら計13人が過呼吸などで搬送された。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220908-OYT1T50009/
2022年8月10日20時13分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県三浦市は9日、水質の安全確認のため、市立三崎中学校の25メートルプールの一般開放を中止したと発表した。
発表によると、5日午後、浮遊物除去のために受託事業者の男性社員がプールに入ったところ、全身に赤い湿疹と強いかゆみが生じた。
市は以降の一般開放を中止し、社員は医療機関を受診したが、検査結果の判明が25日以降のため、15日までの一般開放を取りやめた。
5日午前の水質検査では、残留塩素濃度、水素イオン指数とも基準範囲内だった。
市は湿疹の原因が分かり次第、対応を検討する。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220810-OYT1T50096/
2022年7月12日19時21分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月28日午前9時15分ごろ、名古屋市内の小学校で行われていたプールの授業中に1年生の児童1人が溺れて沈んでいるのを教員が発見し、救助しました。
児童は当時意識がなく、教員がその場で応急処置を行ったところ意識と呼吸を取り戻し、市内の病院に救急搬送され、数日入院したということです。
現在、体調は回復していて、登校を再開しているということです。
当時は1年生の3クラス、あわせて69人が授業に参加して、水に顔をつけたり潜ったりする練習をしていて、教員など4人がプールサイドと水の中で指導にあたっていたということです。
これを受けて、この小学校では、子どもに目が行き届くよう、一度にプールに入る児童の数を指導者1人に対し10人ほどとしたほか、保護者にもボランティアとして授業を見守ってもらう対応も取り入れたということです。
名古屋市教育委員会は、「こうしたことが二度と起きないよう、各学校に指導を徹底してまいります」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20220712/3000023641.html
7月12日15時42分に産経新聞からは、基準では水深55~95㎝だが事故当時は測っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市は12日、同市名東区の小学校で6月、プールの授業中に1年生の男児(6)が溺れ、一時意識不明になる事故があったと明らかにした。
男児は教員の応急処置で意識が戻り、命に別条はなかった。
市によると、事故が起きたのは、6月28日に小1の3学級69人が参加したプールの授業。
担任3人と補助員1人の指導で、水面に顔を付けたり、潜ったりする練習をしていた。
担任が午前9時15分ごろ、プールに沈んでいる男児に気付いた。
水深は同小の基準では55~95センチだが、事故当時は水深を測っていなかった。
https://www.sankei.com/article/20220712-HD7LBYA3OFPA7NRFVYGKZWGHEY/
7月13日18時10分に読売新聞からは、心臓マッサージで意識を取り戻した、事故を受け低学年は水深55~95㎝とする基準を設けた(上記産経新聞情報とは異なる)など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教育委員会によると、事故は6月28日に発生。
1年生3クラスの児童計69人がプールで顔をつけたり潜ったりする練習をしていた際、男児1人が沈んでいるのを教諭が見つけた。
男児は心臓マッサージで意識を取り戻し、救急搬送された。
事故を受け、学校側は、低学年は水深を55~95センチとする基準を設け、水に入る児童数を指導者1人あたり10人程度にするなどの再発防止策を講じた上で、プールの授業を再開した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220713-OYT1T50111/
(ブログ者コメント)
名古屋市の小学校で今年6月に起きたプール事故といえば、守山区の小学校で「ワニさん歩き」時に63人が擦り傷を負ったというトラブルを紹介したばかりだ。
2022年7月11日16時34分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市守山区の名古屋市立上志段味小学校で6月、プールの授業を受けた2年生から6年生の児童63人が手の指先やひざ、足の甲などにすり傷を負いました。
また、「子どもたちの水着が傷んでいる」という連絡も保護者から寄せられたということです。
このため小学校では、7月19日まで予定していた水泳の授業を急きょ中止しました。
この小学校は去年、開校したばかりで、プールはざらつきのある素材を使っているということです。
水泳の授業では、浅く水を張ったプールの底に両手をついて這うように進む「ワニさん歩き」という運動をさせていて、その際に足や手がプールの底をすってすりむいた可能性があるということです。
名古屋市教育委員会は、「原因を詳しく調べ、今後、同じようなことが発生しないよう適切に対応していく」としています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20220711/3000023617.html
7月11日19時37分に産経新聞からは、水着の傷み苦情は数件あった、今年が開校後初のプール使用授業だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
児童の多くは、底に手足をついて移動する際に負傷したという。
児童の足の甲や膝にすり傷があったほか、保護者から数回の水泳の授業なのに水着の生地が傷んでいると苦情が数件あった。
同校は昨年4月に開校したばかりで、新型コロナウイルスの影響で昨年は水泳の授業はなく、プールを使うのは今年が初めてだった。
https://www.sankei.com/article/20220711-WFPGO43VFFIZDKKADXUBS2AUZA/
7月12日12時28分に読売新聞からは、2回現地確認したが原因特定できずなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
プールの底にはモルタルが塗られている。
施工業者と2回現地を確認したが、原因は特定できなかったという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220712-OYT1T50101/
7月12日10時36分にテレビ朝日からは、建築材料吹付け時にできた細かい突起が原因だった可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後、学校の職員と施工業者がプールの状態を確認したところ、建築材料を吹き付けた際に、プールの底にできる細かい突起が原因で、けがをした可能性があるということです。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000261239.html
2022年7月23日11時45分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、他の小学校でも同様なケガをした多数の児童がいた、プールの工事は住宅都市局が担当している、同業者はタイル仕上げゆえモルタルにザラザラ感がある、たぶん手足をつくのを考えずに作られていると指摘したなど、下記趣旨の記事が多数の写真や解説図付きでネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
名古屋市内の小学校で2022年6月、プールの授業を受けた児童にケガ人が続出しました。
現場の底はどうなっていたのか、プールにカメラを入れて状態を確認しました。
また、プールの補修などを行う業者を取材し、考えられる原因を聞きました。
【プールの授業でケガ人続出…底に何らかの原因か】
名古屋市守山区の上志段味小学校で2022年6月、プールの授業を受けた児童63人に、足の甲や指先などの擦り傷が確認されました。
プールの底はモルタル製で、底に何らかの問題があるとみられています。
さらに、名古屋市昭和区の松栄小学校では6月から7月にかけ、プールの授業中に児童36人がケガをしていたことがわかりました。
学校によりますと、プール内を歩いたり、底を蹴って蹴伸びなどをしたとき、足の指を擦るなどの軽いケガをしたということです。
こうしたことを受け、名古屋市教育委員会は市立の全小中学校に対し、プールに異常がないか調査を指示することにしています。
【タイルの出っ張りやモルタルの凹凸…実際に問題のプールに入り確認】
守山区の上志段味小学校に伺い、現場のプールを見せてもらいました。
教頭:
「こちらが深いプール、こちらが浅いプールとなっています。だいたいこちらの浅いプールで、50cmくらい水が入った状態です。6月22日から低学年・中学年で、浅いプールを使って『ワニさん歩き』という練習を取り入れて授業をしておりました」
「ワニさん歩き」とは、手をつき足を浮かせて前進する運動で、水に浮く感覚を身に付ける練習として行われます。
そのとき床に接触して、手や足をケガしたとみられています。
その後、深いプールで授業をしていた高学年にもケガの報告が重なり、合わせて63人となりました。
教頭:
「これはおかしいなということで、プールに自分が入って確認した。それでザラつきがあったものですから」
実際に中に入ってみると…。
(リポート)
「触ってみると、この部分はサラサラしている感覚なんですが、タイルとタイルの間を触ってみると、確かにザラザラする感覚があります」
底の大部分に違和感はありませんでしたが、床に埋め込まれたタイルが少し出っ張っていたり、隣り合ったタイルの1センチほどの隙間には、モルタルの凹凸が確認されました。
プールを使う前は異物が入っていないかなどのチェックはしていたものの、底のザラザラには気づかなかったということです。
上志段味小学校は2021年4月に新設された学校で、合わせてプールも作られました。
2021年はコロナ禍で授業ができず、プールを使うのは2022年が初めてでしたが、今シーズンの授業は取りやめになりました。
教頭:
「子供たちもすごく楽しみにしていたと思いますし、新しい学校の新しいプールなので、ようやく入れるという気持ちだったと思うんですけれども、それを裏切る形になってしまって本当に申し訳ないなという気持ちでおります」
教育委員会によると、プールの工事や補修などはすべて、学校ではなく名古屋市の住宅都市局という部署が決めているといいます。
また、このプールを施工した鴻池組(こうのいけぐみ)に話を聞くと、児童がケガをした件は会社として把握しており、現在、市と連携してケガの原因を究明しているということです。
プールを使うまでに補修をしていたこともあり、どこに原因があるのかすぐにはわからないが、慎重に解明していきたいと話しています。
【「手足をつくのを考えずに作られている」同業者が指摘する問題】
上志段味小学校での取材を踏まえて、考えられる原因を名古屋市内のプールの補修なども行ってきた「マルホウ」に聞きました。
まずは取締役の樋口さんに、上志段味小学校のプールの映像を見てもらいました。
樋口さん:
「今回はタイルでの仕上げだったので、モルタルにちょっとザラザラな加減があって、それでケガをしたのかなと。あと、タイルとの取り合い(接合部分)にもしかしたら段差があって、そういう所でひっかけたか」
モルタルとは、セメントに水と砂を混ぜたもので、タイルやレンガの接着剤にも使います。
今回のプールの床面はモルタルですが、タイルでコースのセンターラインが作られていて、モルタルとタイルの間に段差や隙間が生じています。
樋口さんは、こうした小さい隙間をキレイにならすのは難しいといいます。
樋口さん:
「底に(足や手を)つくというのを、あまり考えずにたぶん作られている」
そして、問題はもう1つあると指摘。
樋口さん:
「だいたい色を付けているケースが多いと思うんですけど。(学校用プールは)8割ぐらいはたぶん塗っている」
一般的にプールは、モルタルなどの表面に「プールコート」という、主に水色の防水性がある塗料を3,4回重ね塗りするそうです。
塗り重ねることで2ミリほど厚みが加わり、たとえモルタル面に凹凸があったとしても緩和されて、ケガの防止につながるといいます。
樋口さん:
「(プールコートを塗っているように)見えません。予算とかがあると思うので、そういうのがあれば防水加工をして、コンクリートを保護できればケガの原因にはならないと思う。もう早急に直した方が良いような気がしますけどね」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fff471fb003118226ccd7cf9a43d858ef8b6ee7 アカスミ
2022年8月4日9時7分にNHK東海からは、底や内側の壁が塗装されていなかったことが原因だったと結論づけられたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
名古屋市教育委員会は、調査の結果、プールの底や内側の壁が塗装されておらず、ざらついたモルタルがむき出しだったことが、けがが相次いだ原因だと結論づけました。
教育委員会によりますと、同様のプールは市内の22校にあり、この夏だけで、児童や生徒あわせて375人が、手足に同様のすり傷を負っていたということです。
塗装しなかった理由について、教育委員会は「施工する当時、内側を塗装しなくても安全だと判断した」と説明しています。
教育委員会では22校のプールについて、来年の夏までに内側の塗装を終えたいとしていて、必要な予算の確保や作業スケジュールの検討を急ぐことにしています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20220804/3000024064.html
2022年7月1日18時29分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前11時40分頃、群馬県沼田市西倉内町の市立沼田小学校で、理科の授業中に炎が上がり、6年生の児童4人がやけどを負った。
群馬県警沼田署によると、このうち女子児童1人が顔や両腕などに数か月の治療を要する重傷で、女子児童2人、男子児童1人も腕などに軽傷を負った。
同校と同署によると、当時、1階の理科室で男性教員(61)がジャガイモの葉の色素を抜く実験を行っていた。
葉脈の観察で葉をメタノールにつけるため、中央にある机のカセットコンロにメタノールが入ったビーカーを置き、加熱していたが、教員がメタノールをつぎ足した際にこぼれてコンロの火に引火したという。
児童23人が机を囲むように実験を見学しており、4人に火の付いたメタノールがかかった。
火は理科室内のカーテンの一部なども焦がした。
事故を受け、市教育委員会と同校は同日夕に市役所で記者会見を開き、荒木校長は「大切なお子さんにけがをさせるという、あってはならないことを起こしてしまった。心よりおわび申し上げる」と謝罪した。
同署によると、男性教員は6年生の副担任を務め、3年生以上の理科の授業を担当していた。
荒木校長に「申し訳ありません」と話したという。
同署は、教員がメタノールを適切に使っていたかどうかなどについて、業務上過失致傷容疑を視野に調べている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220630-OYT1T50363/
6月30日22時10分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。(記事転載は省略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/480d12b40fbcf5bae3a82498db358e6b16a7ea38
7月1日22時34分にYAHOOニュース(共同通信)からは、教科書では湯せんで温めると書かれているが教師は直火で熱していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県沼田市の小学校で教員が理科の実験でこぼしたメタノールが燃え、児童4人がやけどを負った事故で、教員が容器に入ったメタノールを温める際、教科書の記載では湯せんで温めるべきところを、カセットこんろの火で直接熱していたことが1日、市教育委員会への取材で分かった。
県警によると、6月30日午前11時40分ごろ、市立沼田小で、教員が教卓でこぼしたメタノールに引火。
約3~4メートル離れていた6年生の児童4人がけがをし、うち1人は両腕に重傷を負った。
市教委によると、教員は光合成の授業で葉っぱを脱色するためにメタノールを温めようとしていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d94bf355750bfde41541aad3ad39a7b85b59d28d
6月30日15時50分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、ビーカーの中の量が足りないことに気づきメタノールを注ぎ足したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故当時は4時間目の理科の授業中で、ジャガイモの葉の色素を抜く実験をしていて、教員(60代)がカセットコンロでメタノールをビーカーに入れて暖めていたところ、量が足りないことに気づき、つぎ足しました。
その後、ビーカーの中のメタノールにカセットコンロの火が燃え移り、一気に燃え広がったということです。
理科室には教員と児童およそ25人がいて、教卓に集まり、実験を見ている最中でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5324d5268d7e3c5e09b4fb0aee617ad5c4514bcd
7月2日18時20分にYAHOOニュース(上毛新聞)からは、教科書にはエタノール使用と書かれていた、直接加熱はダメとの注意書きもあった、教師は時間短縮のため自分がやればいいだろうと直火加熱した、児童は少し離れた実験テーブルにいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
沼田市教委は1日、教員が教科書にエタノールを使うように記されているのにメタノールを使い、準備時間を短縮するために危険とされる直接加熱をしたことを明らかにした。
市教委によると、事故があったのは日光でジャガイモの葉に作られたでんぷんを調べるための実験。
教科書には湯せんによって温めたエタノールを使って葉の緑色を抜くように記されているが、教員はメタノールを使っていた。
理由は「調査中」としている。
教科書には「きけん 絶対に、エタノールの入った入れ物を、直接熱したり、エタノールのそばで火を使ったりしない」との注意書きもあったが、教員は1リットルのビーカーにメタノールを入れ、カセットコンロで直接温めた。
同校は1日午後6時半から、市保健福祉センターで保護者説明会を開いた。
校長や担当教員らが事故概要や再発防止策などを参加者約100人に説明した。
市教委によると、教員は説明会で、児童ではなく自分がやれば大丈夫だろうと考え、少しでも早く温めようと直接熱したと説明。
「取り返しのつかないことをしてしまい申し訳ありません」と謝罪したという。
一方、市教委は「教員が実験を児童に見せていた」との30日の校長の説明について、教員が1人で教卓でメタノールを温め、児童は班ごとに別れて教卓前に並んだ実験テーブルで葉の気孔を観察していたと訂正した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a542c00f11e74f2153439a0526a67722ae9bcf5
教員の説明では、生徒に配るメタノールをビーカーに入れて、教卓のカセットコンロでじかに加熱していた。
液量が足りないため、火をつけたまま一斗缶を持ち上げてビーカー(1リットル、口径約10センチ)に注いだところ、引火して5メートルほど先の児童4人に飛び散ったという。
通常の実験ではメタノールではなくエタノールを使い、湯煎する。
教科書には「絶対に、エタノールの入った入れ物を、直接熱したり、エタノールのそばで火を使ったりしない」と書かれている。
県警はエタノールより沸点の低い工業用のメタノールを使用した経緯も調べる。
同校が1日に開いた保護者向け説明会で、教員は「教員なら火にかけても大丈夫だと思った。実験を早く進めたかった」と謝罪した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220702-OYT1T50270/
(2022年11月6日 修正1 ;追記)
2022年11月2日7時33分に読売新聞からは、この教師は昨年もメタノールを直接加熱していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
沼田市教育委員会は1日、この教員が昨年も誤った手順で実験を行っていたと明らかにした。
事故は葉の色素を抜く実験で起きた。
葉を溶かす溶媒として、通常は植物性のエタノールが使われるが、教員は毒性の強い工業用メタノールを使用した。
さらに、揮発性の高い溶媒はビーカーに入れてお湯の中で温める手順になっているが、教員は教卓上のコンロでビーカーを直接加熱。
一斗缶(18リットル)でメタノールをつぎ足した際にこぼれて炎上した。
市教委によると、教員は昨年も同小での実験で、メタノールを直接加熱していた。
市教委は、市内20の小中学校が保管するメタノールの回収を進めていることも明らかにした。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221102-OYT1T50027/
(2022年11月12日 修正2 ;追記)
2022年11月11日10時19分に朝日新聞からは、当該教諭が書類送検された、沼田小では2学期から5、6年生の理科の授業は複数の教員で指導するなどの対策をとっているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
沼田署は9日、男性教諭(61)を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
署への取材でわかった。
男性教諭は容疑を認めているという。
県警は当時の状況を調べ、教諭が安全に実験を進めるための注意義務を怠った疑いがあるとみた模様だ。
市教委によると、この教諭は昨年度も同じ実験でメタノールを使用し、ビーカーに入れて直火で温めるという誤った方法で実験をしていた。
他の10小学校ではいずれも教科書の例示通りに指導していたという。
市教委は事故後、理科の実験などで使うために市立計20小中学校に保管されていたメタノールをすべて回収するなど、再発防止策を講じている。
小学校の理科担当教諭らが、実験器具や薬品の安全な扱い方について研修を受けたという。
沼田小では2学期から、5、6年生の理科の授業を、中学校の理科の教員免許を有する教員と非常勤講師による複数態勢で指導している。
事故でショックを受けた児童や教職員らの精神面に配慮し、理科室の場所を変えたという。
https://www.asahi.com/articles/ASQCC365NQCBUHNB00C.html
2022年6月28日19時2分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後3時ごろ、岐阜市柳戸にある岐阜大学工学部の建物で「実験中に煙が出た」と、大学職員から消防に通報がありました。
消防車11台が出動して消火にあたり、火はすぐに消し止められました。
警察や消防などによりますと、火事が起きたのは工学部の建物の1階にある実験室で、当時、大学の授業でニクロム線と呼ばれる電熱線を使った着火実験を行っていて、その際に実験に使っていたプラスチックが激しく燃え、煙が充満したということです。
けがをした人はいないということです。
酸素ボンベから酸素を供給した際に濃度の設定を誤ったことが原因とみて、警察や消防などが大学関係者などから話を聞くなど、詳しい原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20220628/3080009152.html
【横浜市の事例】
2022年6月9日18時7分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前、横浜市南区の市立蒔田中学校の理科室で実験を行った2年生31人のうち7人が、授業のあとに頭痛や吐き気などの体調不良を訴えました。
このうち4人は体調が改善しなかったため、昼過ぎまでに救急車で病院に運ばれましたが、手当を受けて全員回復したということです。
実験は、鉄と硫黄を混ぜて加熱したあと、塩酸をかけて硫化水素を発生させるもので、教育委員会では、硫化水素を吸い込んだことが体調不良の原因とみています。
この実験をめぐっては、生徒が体調不良を訴えるケースがあったことから、昨年度から教科書の内容が変更されていて、硫化水素を発生させる手順は教諭のみが行い、生徒は見学していたということです。
また、理科室では換気が行われていたということです。
市教育委員会は「硫化水素による健康被害はないと考えているが、安全に授業が行われるよう、改めて学校に換気の徹底など注意喚起をしたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20220609/1050017050.html
6月9日21時4分に神奈川新聞からは、教諭が臭いをかがせたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前10時10分ごろ、横浜市南区の市立蒔田中学校で、理科の実験後に2年生の生徒が「頭が痛い」「気分が悪い」などと相次いで訴え、計4人が病院に搬送された。
市教育委員会によると、いずれも軽症で命に別条はないという。
市教委によると、1時間目に1階理科室で行われた理科の授業で、30代の男性教諭が男女31人を指導。
生徒が鉄と硫黄の混合物を加熱した際の変化を調べる実験をした後、教諭が硫化鉄に塩酸を加えて硫化水素を発生させて臭いをかがせたところ、授業後に体調不良を訴えて7人が保健室で休養した。
その後も4人は気分が回復せず救急搬送され、うち1人が入院したという。
実験中、理科室は換気しており、消防による現場検証では原因を特定できなかったという。
市教委は「授業内容に問題はなかった」としている。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-916198.html
6月9日付で市からは、事故の時系列など、下記趣旨のプレスリリースがネット配信されていた。
4 事故概要
令和4年6月9日(木)、理科室において理科の授業後に、7名の生徒が頭痛などの体調不良を訴えました。
保健室にて生徒の健康状態を確認しましたが、うち4名について体調の改善がみられなかったため、学校は 119 番通報を行い、救急搬送を行いました。
5 経過・対応
9:45 2年3組理科の授業終了。
10:10 1人目の生徒が体調不良を訴えた。
その後、11:40 までの間に7名の生徒が体調不良を訴え、
保健室にて休養。
10:30 授業支援のため来校していた指導主事より東部
学校教育事務所に第一報があった。
10:35 学校が1回目の 119 番通報をした。
11:15 2名の生徒を救急搬送した。
11:35 学校が2回目の 119 番通報をした。
12:00 頃 消防署による理科室の現場検証。
12:05 1名の生徒を救急搬送した。
12:46 1名の生徒を救急搬送した。
14:30 頃 救急搬送のなかった3名は教室に戻り授業を
受けているとの連絡があった。
15:00 頃 救急搬送された4名のうち、1名は既往症が
あり、念のため1日入院との連絡があった。
残りの3名は病院から帰宅した。
【三次市の事例】
6月9日16時50分にFNN PRIME(テレビ新広島)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日、三次市内の中学校で行われた理科の実験で生徒6人が体調不良を起こし、病院に搬送されました。
6人とも命に別条はないということです。
【鈴木記者】:
「今回の実験は中学校の理科室で行われていました。この換気扇のあるあたり、窓はすべて開けて教員が実験を生徒に見せていたということです」
警察と消防によりますと、9日正午前、三次市内の中学校から「理科の授業後に生徒が気分が悪くなった」と消防に通報がありました。
中学2年の男子生徒6人が体調不良を訴え、病院に搬送されました。
6人とも意識はあり、歩行もできる状態だということです。
三次市教育委員会によりますと、授業では鉄と硫黄を混ぜて加熱し硫化水素を発生させる実験をしていましたが、学習指導要領に基づいたもので、換気も十分できていたということです。
【校長】:
「生徒の安心安全に教育活動が進められるように一番に考えていきたいと思います」
https://www.fnn.jp/articles/-/372444
6月9日19時11分に毎日新聞からは、臭いをかいだ15人のうち6人が体調不良を訴えたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時50分ごろ、広島県三次市大田幸町の市立塩町中学校で、「理科の実験後に生徒が気分不良になった」と学校から119番があった。
市教委によると、理科の実験で硫化水素のにおいを嗅いだ2年の男子生徒6人が体調不良を訴え救急搬送されたが、いずれも軽症で帰宅した。
市教委によると、実験は化学反応について学ぶため、鉄と硫黄を加熱し、薄い塩酸を加えて発生する硫化水素のにおいを嗅ぐ内容。
においを嗅いだ約15人のうち6人が、実験終了後に相次いで体調不良を訴えたという。
市教委は「実験中は窓を開けて、量も適正だった。多大な心配をかけ深くおわびし、再発防止に努める」としている。
https://mainichi.jp/articles/20220609/k00/00m/040/195000c
2022年5月27日12時3分にYAHOOニュース(中国放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4年前、広島・福山市の中学校で理科の実験中、生徒が指先を切断する事故があり、市は賠償金を支払う方針です。
福山市教育委員会によりますと、2018年9月、神辺中学校で理科の授業中に、当時20代の男性教諭が「慣性の法則」を学ぶ実験を独自で企画しました。
教諭は男子生徒に、別の生徒が立った状態で乗った台車を押すよう指示しました。
台車は後ろに転倒し、押していた男子生徒が台車と床の間に左手中指をはさまれ、指先を切断したということです。
実験は教科書に記載がないものでした。
福山市は、「安全配慮が不十分だった」と学校側の過失を認め、男子生徒に賠償金447万円余り支払う方針を決めました。
保護者の意向などを踏まえ、事故は公表しなかったということです。
市教委は「重大な事案と受け止めている。再発防止の徹底に努める」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e296f10b84e756e905c78e3f88f894e4f8e33b2d
5月26日21時52分に産経新聞からは、乗っていた生徒がバランスを崩し台車ごと転倒した、台車の持ち手と床の間に指を挟んだなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委によると30年9月、男性教諭が「慣性の法則」を学ぶ実験として、男子生徒に対し、別の生徒が乗った台車を押すよう指示した。
別の生徒はバランスを崩して台車ごと転倒。
男子生徒は台車の持ち手と床の間に指を挟み、手術を受けて指1本の先端を切断した。
市は賠償額に関する議案を今年6月の定例市議会に提出し、可決されれば賠償が確定する。
https://www.sankei.com/article/20220526-IH4GWON7HNL6ZCZMSSUY7CEG4M/
5月26日19時14分にYAHOOニュース(広島ホームテレビ)からは、台車に人を乗せた実験は安全配慮ができていなかったなどとして福山市は賠償支払いを決めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2018年9月、福山市立神辺中学校で物理の授業中、男子生徒が他の生徒が乗った台車を押す実験を行いました。
その際、バランスを崩し台車が転倒し、男子生徒が左手中指の指先を床と台車の間に挟み切断するけがをしていました。
これを受け福山市は「授業中に起きたことであり、台車に人を乗せた実験は安全配慮ができていなかった」などとして、男子生徒に447万円あまりを賠償する方針を決定しました。
市教育委員会は「事故は保護者の意向を踏まえ、公表しなかった。今後、学校での安全管理を徹底していく」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9621ca238190c05bd17333db24b8124b7d988bf
2022年5月20日20時37分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年12月、滋賀県立大学がびわ湖で実習船を使って研究活動をしていたところ、観測機器を回収する際に学生がロープの巻き上げ装置に指をはさまれて大けがをする事故があり、大学は学生に謝罪するとともに、実習船の運航ルールを見直しました。
去年12月、滋賀県立大学の環境科学部の学生が教授らとともに実習船から観測機器を下ろして、びわ湖の水の中の太陽光の強さを計測する研究活動をしていたところ、観測機器を回収する際にロープの巻き上げ装置に指をはさまれました。
この事故で、学生は左手の薬指と小指の一部が欠損する大けがをしたということです。
この事故について、滋賀県立大学の宮川副理事長らが20日、記者会見を開き、「負傷された学生に深くおわびするとともに心からお見舞い申し上げます」と謝罪しました。
滋賀県立大学では、事故の原因は学生への安全教育が不十分だったことや、ロープの巻き上げ装置を使った作業の危険性を十分に周知していなかったことなどとしていて、すでに実習船の運航に関するルールを見直して、安全講習を行ったということです。
宮川副理事長は、「今回の事故を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に取り組むとともに、皆様の信頼に応えられるよう誠心誠意取り組みます」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20220520/2060010600.html
5月20日19時42分にYAHOOニュース(京都新聞)からは、けがしたのは女子学生だった、巻き上げ作業が難航したため人力でサポートしていた、装置とロープの間に指を挟まれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県立大(彦根市)は20日、環境科学部の女子学生が昨年12月、琵琶湖の実習調査船での研究活動中、誤って機械に手を挟まれ、指2本の一部を欠損する事故があったと発表した。
国土交通省の運輸安全委員会と神戸地方海難審判所が調査を継続しているという。
大学によると、学生は多景島沖の船上で、同学部の准教授や学生ら計7人と、電動のロープ巻き上げ装置を使い、湖中の太陽光を測定する機器を回収していた。
作業が難航したため、人力でサポートしたところ、装置とロープの間に指を挟まれた。
入院治療を受け、現在は授業に復帰しているという。
再発防止に向け、大学は作業手順の見直しや安全教育の実施などを進め、「学生にお見舞いを申し上げ、事故を教訓に、大学全体の施設や機器の安全管理・運用面の点検を早急に行う」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/238e5507fed25c70f94b78f2ee2b5188824e8baa
5月21日19時15分に読売新聞からは、イカリとロープを使って巻き上げていた、女子学生はロープを両手で握っていた、学生にはイカリの巻き上げ操作を禁じていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県立大(彦根市)は20日、琵琶湖で実習調査船に乗船していた環境科学部の女子学生が昨年12月、観測機器の回収中、左手の2本の指先が挫滅する重傷を負う事故があったと発表した。
学生は2週間入院し、現在も通院中という。
大学によると、学生は昨年12月20日、実習調査船「はっさか2」に乗船した8人のうちの1人。
事故は彦根市の多景島沖の湖底に沈んだ観測機器をいかりとロープを使って巻き上げる作業中に起きた。
学生は作業を手伝い、ロープを両手で握っていたところ、電動の巻き取り装置に左手の小指と薬指を挟まれたという。
運航ルールでは、学生にはいかりの巻き上げ操作を禁じていた。
事故当日は警察の事情聴取や現場検証があり、今年1月には国土交通省運輸安全委員会、2月には神戸地方海難審判所の調査を受けた。
公表が5か月後になった理由について、宮川副理事長は「学生がショックを受けており、心のケアを最優先にした。再発防止策がまとまった時期に公表をと考えた」と釈明した。
事故原因として
▽今回の乗船前、学生への安全教育は未実施
▽船内作業の危険性を十分周知していなかった
などを挙げ、運航ルールを見直し、乗船対象の学生に安全教育を行ったという。
「はっさか2」は23日から実習運航を再開する。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220521-OYT1T50106/
2022年5月10日4時0分に山陰中央新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
手指消毒のためのアルコール消毒液をなめた子どもが急性アルコール中毒となり搬送された例が、島根県内で発生した。
新型コロナウイルス対策で、子どもの手が届く位置にもある消毒液は、誤飲や興味本位でなめてしまう可能性がある。
取り扱いにあらためて注意が必要だ。
今年3月、県東部の保育園に通う女児(5)が突然意識不明となり、救急搬送された。
園での午睡前は変わりなかったが、午睡後に保育士が気付いたときにはうずくまり、「目がぐるぐる回る、気持ち悪い」と訴えた。
連絡を受けた母親(43)と近くの小児科を受診し、点滴を受けたが、呼びかけに反応しないため、搬送された。
血液検査やCT、MRI検査では異常は見つからず、原因が分からないままだった。
午後9時半ごろに意識が戻り、30分後には会話ができるようになった。
女児は午睡時、室内にあったスプレータイプのアルコール消毒液をこっそり手につけ、なめる行為を繰り返したことを打ち明けた。
以前にも数回なめたという。
本人の話を受け、同11時に血液検査をすると、血中アルコール濃度が120ミリグラム/デシリットルあり、「急性アルコール中毒」と診断された。
女児は回復し、後遺症もなく退院したが、まれに低血糖で死に至ることもある。
目撃情報や物的な証拠がなければ診断が難しく、治療が遅れる危険性がある。
母親は「消毒液が原因と誰も疑わなかったことが怖かった。アルコールが身近になっているからこそ、危険だと知ってほしい」と訴える。
公共施設や店舗、学校など、子どもが手の届く高さに消毒スプレーやジェルが設置されている例は多い。
子どもも自分で消毒できるようにとの狙いがあるが、簡単に手にできる危険性と隣り合わせだ。
島根、鳥取両県の消費者センターに同様の相談はないが、消費者庁と国民生活センターには、外出先の除菌剤や、携帯用アルコールジェルを誤飲した例が寄せられ、同庁は今年2月、注意喚起した。
島根県立中央病院小児科の平出医師(42)は、「誤飲ではなく、意図的に口にする場合がある。子どもの手の届かないところに置き、大人の監視下で使うことが大切だ」と呼びかける。
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/204921
5月10日16時16分にYAHOOニュース(山陰放送)からは、女児はたくさん舐めたと話したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年3月、島根県雲南市立の保育園で、新型コロナ対策用の消毒液をなめた女の子が意識を失い、救急搬送されていたことが分かりました。
雲南市によりますと、この女の子は3月28日の午後3時半ごろ、園内で「目がぐるぐるする」と訴え、体に力が入らず、自分で立てなくなったということです。
親が市内の医療機関へ連れて行きましたが、原因が分からず、女の子は意識を失ってしまったため、出雲市の島根県立中央病院に救急搬送されました。
女の子は午後9時半頃に目を覚まし、「手指消毒用のアルコールをたくさん舐めた」と話したため、検査したところ、「急性アルコール中毒」と診断されました。
雲南市はその翌日、市内の教育・保育施設すべてに、アルコール消毒を使用する場合は職員の監督のもとで行うなど、注意喚起を行ったということです。
診察した島根県立中央病院小児科の平出医師は、「このような事案は世界中で報告されており、子どもは好奇心でなめたりするので、消毒液は子どもの手の届かないところに置き、使用する場合は親の指導のもとで行うなど、注意が必要」と話しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/695341d55f074e352876d403669eca0f324446dc
(ブログ者コメント)
血中アルコール濃度は、7時間ほど経過した午後11時で120㎎/dℓ。
(ミリは1000分の1、デシは10分の1 ⇒ 120㎎/dℓは0.12%)
そのことと、以下のeヘルスネット(厚労省)記述から推測すれば、女児が会話できるようになったのは、酩酊初期のはじめ付近にまで回復したから・・・ということかもしれない。
アルコールの中枢神経への作用は血中濃度によって決まるため、酔いの程度も血中濃度と相関します。
血中濃度(%)が
「0.02~0.04:爽快期」
「0.05~0.10:ほろ酔い期」
「0.11~0.15:酩酊初期」
「0.16~0.30:酩酊極期」
「0.31~0.40:泥酔期」
「0.41~:昏睡期」
というのが血中濃度と酔いの程度の目安です。
標準的には、日本酒3合程度飲酒すると酩酊初期になり、まともに歩けなくなって嘔気や嘔吐も出現するとされます。
また、この血中濃度(%)を5倍した数字がほぼ呼気中濃度(mg/L)となります。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-009.html
一方、アルコール健康医学研究協会のHPには、酒に強い中年男性がビール350mℓを2本飲んだ場合、血中アルコール濃度は摂取後30分で50 mg%弱まで急上昇し、その後、漸減して、4時間後には数mg%にまで低下するというグラフが掲載されている。
(mg%;100g中に含まれる㎎、50 mg%を%に直すと0.05%)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-009.html
大人と幼児ではかなり違うであろうことなどを承知のうえで、そのグラフを参考にして大胆に想像すれば、摂取後7時間で0.12%だったのなら、摂取直後には0.41%をはるかに超える昏睡期状態だったことも考えられる。
2022年5月7日1時26分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県の工科高校の実習授業で6日、生徒が刃物でケガをし、一時、心停止となる事故がありました。
愛知県によりますと、6日午前11時前、県立の工科高校で木材加工の実習中、2年生の男子生徒が「のみ」の調整をしていたところ、誤って刃先が左足に当たり、大動脈を傷つけました。
男子生徒は救急車で搬送され、病院で出血多量のため一時心停止となったということですが、その後、回復し、命に別条はないということです。
また、事故をみたほかの生徒が体調不良を訴えたということです。
事故をうけ、県は、すべての県立学校に実習授業の安全確保を指示することにしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a70380dd296958fddddb9ec6fb25b4356bf7242
5月6日22時57分にYAHOOニュース(名古屋テレビ)からは、左足の付け根付近に当たったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県によりますと、事故があったのは三河地区にある県立の工科高校です。
6日午前11時ごろ、2年生の男子生徒が木材を加工する実習の授業の準備中に刃物を調整していたところ、誤って刃物が左足の付け根付近に当たりました。
大動脈から出血し、男子生徒は病院へ搬送後、出血多量のため一時、心肺停止の状態になったということです。
その後、病院で手術を受け、一命をとりとめたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d608245ac930a243e9e0a3953dfbb21fdb81bae7
5月7日6時0分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、自分に刃先を向けて調整していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故当時、男子生徒は自分に刃先を向けて、のみの調整作業をしていたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/318ece163a2bc570bfd498ef38552304cfcdefbf
2022年5月16日19時11分に産経新聞からは、生徒は死亡した、事故が起きた時は「かつら直し」をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
愛知県教育委員会は16日、県東部の県立工科高校で6日の実習授業中に誤ってのみの刃が左脚の付け根に当たり重傷を負った2年の男子生徒が、12日に死亡したと明らかにした。
16日に記者会見した県教委によると、6日午前10時50分ごろ、高校の実習室で、のみの柄に付いている金具を調整するため、のみの端を金づちでたたいたりする「かつら直し」をしている際に事故が起きた。
現場には教員2人と生徒9人がおり、生徒は作業服を着ていた。
発生時の具体的な作業や原因は特定できていない。
生徒は動脈を傷つけ出血多量で一時心停止になり、病院で緊急手術を受けたが、容体が悪化したという。
県教委は安全管理を徹底するよう県立学校に通知した。
https://www.sankei.com/article/20220516-S3MM3RV5FFIG7NQ5NR4ZTRWNJQ/
5月16日23時26分に毎日新聞からは、新品のノミに金具を嵌め込んでいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男子生徒は6日、新品のノミに金づちで金具をはめこむ作業中、刃先が左脚の付け根付近に当たった。
傷は外腸骨動脈に達し、出血多量で心停止状態となり緊急手術を受けたが、その後容体が悪化したという。
事故当時、生徒9人が作業をしていて、近くに教員2人がいた。
事故原因は特定できていないという。
県教委は再発防止に向けた委員会を設置し、実習中の事故防止策を検討する。
https://mainichi.jp/articles/20220516/k00/00m/040/208000c
5月16日21時10分にNHK東海からは、事前に教員が実演し、刃先の方向など安全面を指導していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
実習は生徒9人と教員2人で行っていて、事前に教員が作業を実演しながら「のみ」をしっかり固定して刃を打ち込み、刃先の方向に注意するよう指導していたということです。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20220516/3000022536.html
(ブログ者コメント)
ネットで調べたところ、「かつら直し」について多くの情報がヒットした。
「かつら」とは、ノミの柄の先端に嵌め込まれているリング状の金具で、新品のノミを購入した場合、職人は自分でカツラを柄に嵌め込み直すらしい。
以下は「家具職人入門」という個人ブログに書かれていた「かつら直し」の方法。
・ノミを柔らかい木材に打ち込んだ後、クランプでテーブルに?固定する。
・その後、「かつら」に当て木を当て、その当て木を玄能で叩いて「かつら」を柄に嵌め込んでいく。
https://kagusi.com/archives/3764073.html
そのやり方、ならびにNHK東海の記事から推測すると、テーブルへの固定が不十分だったため、当て木を叩いた際にノミが外れ、太腿に向けて飛んできた・・・ということかもしれない。
(2022年5月26日 修正2 ;追記)
2022年5月25日16時21分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、県教委は臨時の校長会を開き、保護具の着用徹底などを指示したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故を受け、県の教育委員会は25日に臨時の校長会を開き、再発防止策として、保護具の着用を徹底することや実習中の注意点を事前に確認することなどを指示しました。
その上で、学校内の危機管理マニュアルの見直しや危機管理に関する職員研修を実施するよう求めました。
県の教育委員会は今後、再発防止に向けた委員会を立ち上げ、具体的な対策を検討する方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0dd1504f9c7f8de97a390ee58f05b7c66606c472
(2022年5月31日 修正3 ;追記)
2022年5月30日16時0分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、「かつら直し」の4工程に関する下記趣旨の記事が、動画ならびに主要場面の映像カット付きでネット配信されていた。
なぜこのような事故が起きてしまったのか、取材しました。
こちらは、事故が起きた教室の見取り図です。
40人のクラスを4グループに分け、教員2人・生徒9人で授業が行われていました。
実習の内容は「のみ」の「かつら直し」です。
「のみ」は大工道具のひとつで、金づちで叩いて木材を削り、穴をあけたりする道具です。
先には鋭い刃がついており、手で持つ柄につながっています。
そして柄を保護するために、リング状の「かつら」という金属がついています。
「かつら直し」とは、この金属の位置を調整する作業です。
作業工程は4つ。
まず、金づちを使い金具をはずします。
次に、柄の縁を叩いて細くします。
そのあと、角材にのみを打ち込み、金属に釘抜をあてて金づちで叩き、柄の端が出るまではめ込みます。
最後に柄の端を叩いて、金具を覆うように丸めて完了です。
実習では2時間の授業で2本のかつら直しを行い、事故は2本目の作業中に起きました。
けがをした瞬間を見ている人がいなかったため、どの工程で起きたかはわからないとのことです。
この「かつら直し」について、東京都の芝学園で32年間技術科の教員を務めた寺西さんに話を聞きました。
「のみのかつら直し」は中学校の授業でも行い、危険度は低い作業だといいます。
寺西さんは1本10分ほどで、初めて行う生徒でも1時間くらいでできるといいます。
「通常は命を落とすほどの事故につながるとは思えない。通常とは違う方法をとり、偶発的に起きてしまったのではないか」と話しています。
こうした事故を防ぐために今後できることについて、教育学に詳しい名古屋大学大学院・教育発達科学研究科の内田良教授は、「学校で起きた事故を“単なる不注意”で片づけると、また同じことが起きてしまう。専門家も交えてしっかり検証をし、それを全国で共有することで次の事故を防ぐことができる」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bd0bba24eaf7b082b99c335627eebe080dc668d
(2023年9月23日 修正4 ;追記)
2023年9月22日11時57分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、第三者委の報告書が公表された、県は「安全指導ガイドライン」を策定し県立高校などに通知したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県の教育委員会は会見を開き、調査を進めていた第三者委員会の報告書を公表しました。
報告書では、再発防止に向け、危険が伴う実習前にどんな場合に事故が起きるか再検討して教職員で共有し生徒に指導することや、事故発生後の対応を周知徹底することなどを提言しています。
また県は、この報告書を受け、各学校で、教科ごとに予測される危険に対応するマニュアルの作成を求める「安全指導ガイドライン」を策定し、20日県立高校や特別支援学校に通知しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3190217a3518ffb1cbe5ada1ff4b7be7b0370987
9月22日12時33分にYAHOOニュース(名古屋テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
事故について第三者委員会は、「指導者内で想定すべき危険が十分に周知・共有できていなかった」などとする報告書をまとめました。
報告書を受け、県教育委員会は「実験・実習における安全指導ガイドライン」を作りました。
予見される危険を盛り込んだ実習指導書を作成し、指導に当たる教職員間で共有すること」などを盛り込んでいます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b160a21d0141da62974e16408a141b383236c26
2019年3月16日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第8報修正16として掲載します。
第7報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9449/
(2022年5月4日 修正16 ;追記)
2022年4月27日20時9分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、遺族が引率教諭らに損害賠償を求めた裁判で被告側は国家賠償法を理由に訴え却下を求めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
引率していた教師などに対し遺族の一部が損害賠償を求める裁判が行われました。
裁判で遺族側は前日から大雪で雪崩注意報が出ていたことなどから「雪崩の発生は予見できた」などと主張しました。
一方、引率していた教師らは、公務中に発生した損害の賠償は国や自治体が負うとする国家賠償法を理由に、「被告として適格でない」として訴えの却下を求めました。
県は請求棄却を求めた上で、賠償責任は認めていますが、具体的な中身は明らかにしていません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f3af92c359a63309632411e79f94b50976885183
4月27日15時41分に読売新聞からは、被告側は公務員は個人で賠償責任を負わないとする答弁書を提出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
遺族の一部が、講習会で指導的立場だった3教諭や県などに計約3億8500万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が27日、宇都宮地裁で開かれた。
原告側は訴状で、雪崩は予見可能だったとし、気象情報などを確認しないまま不用意に雪上訓練を強行したと主張。
過失による人災だと訴えている。
これに対し、3教諭側は「公務員は個人で賠償責任を負わない」などとする答弁書を提出し、訴えの却下を求めた。
県側も答弁書を提出し、賠償責任を認めた上で棄却を求めた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220427-OYT1T50166/
(2023年6月30日 修正17 ;追記)
2023年6月28日12時11分に読売新聞からは、県などに損害賠償命令がでたが教諭らへの請求は国家賠償法の規定に基づき棄却されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡した高校生ら8人のうち5人の遺族が、指導役の教諭3人と県、県高校体育連盟に計約3億8500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、宇都宮地裁であった。
浅岡千香子裁判長は、県と県高体連に約2億9000万円の賠償を命じた一方、教諭3人については「公務員の職務行為で発生した事故であり、賠償責任を負わない」などとして請求を棄却した。
指導役の教諭3人は、講習会の責任者として現場近くの本部にいた1人と、実際に生徒らを引率した2人。
原告の遺族らは、現場付近で事故前日から雪崩注意報が出ていたことや、過去の講習会中にも雪崩が起きていたことなどから、教諭3人は雪崩の発生を予見できたと主張。
教諭3人が雪崩発生の危険性を調べる「弱層テスト」を行わず、下見もしていない地点で雪上歩行訓練を実施した点を踏まえ、「重大な過失があった」と訴えていた。
県と県高体連は組織としての賠償責任を認めたが、教諭3人は過失を否定し、公務員個人は賠償責任を負わないとする国家賠償法の規定を根拠に訴えの却下を求めていた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230628-OYT1T50087/
(2024年5月31日 修正18 ;追記)
2024年5月30日22時48分に毎日新聞からは、3被告に対し地裁で実刑判決が出た、裁判長は相当に重い不注意による人災だったと指摘したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死傷罪に問われた教諭と元教諭の3被告に対し、宇都宮地裁は30日、いずれも禁錮2年(求刑・禁錮4年)の実刑判決を言い渡した。
滝岡俊文裁判長は、「雪崩が自然現象という特質を踏まえても、相当に重い不注意による人災だった」と指摘。「
部活動に関連する死傷事故としては類を見ない大惨事を引き起こした」と述べた。
公判では雪崩の予見可能性が主な争点となり、被告側は積雪は15センチ程度との認識だったとし、「雪崩は予見できず、3人の行為と事故に因果関係はない」と無罪を訴えていた。
判決は、事故当時の現場周辺は新雪が30センチ積もり、斜度が30度以上の急斜面の地形であることや、過去にも講習会で雪崩が発生したことなどを踏まえ、「集団で歩行訓練を行えば、雪崩に巻き込まれかねない危険が懸念される外形的状況にあった」と言及。
雪崩に関する知識を持つ3被告は危険を容易に予見できたと指摘した。
共同して危険を回避する義務があったにもかかわらず、事前に十分な情報収集をしないで漠然と計画を変更し、訓練の安全な範囲も明確にしなかった過失があったと認定した。
生徒を引率していた菅又、渡辺両被告については、「雪崩の危険回避が求められる状況下で(訓練を)継続させた」とする個別の過失も認定した。
「生徒が指示に従わず、斜面を登った」とする被告側の主張は「不合理な弁解」と退けた。
そのうえで、学校教育活動の一環として安全確保が強く求められる中、「歩行訓練は相当に緊張感を欠いたずさんな状況下で漫然と実施された」と述べ、実刑を選択した理由を説明。
3被告の刑事責任について「軽重に格段の違いはない」と判断した。
https://mainichi.jp/articles/20240530/k00/00m/040/374000c
2022年4月22日11時55分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県横須賀市の中学校の教員が、本来は必要ないにもかかわらず、新型コロナウイルスの対策として学校のプールの水を常に入れ替えようと、およそ2か月半にわたって給水を続けていたことが分かり、市はこの教員らに水道料金など170万円余りを支払うよう請求しました。
横須賀市によりますと、市立馬堀中学校でプールの管理を担当する教員が、去年6月下旬からおよそ2か月半にわたって断続的にプールに給水していたということです。
この間の給水量は423万リットル余りで、プールの水を11回、入れ替えた量に相当するということです。
横須賀市教育委員会の聞き取りに対して、この教員は「新型コロナウイルスの感染対策のため、常にプールの水をあふれさせてきれいに保つ必要があると考えていた」などと話しているということです。
市は、この間の水道料金などおよそ350万円の半額にあたる174万円余りについて、この教員と校長、それに教頭の3人が分担して支払うよう請求し、3人とも支払う意向を示しているということです。
横須賀市教育委員会は、「市に損害を与えたことについて市民の皆様に深くおわびし、再発防止に取り組みたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20220422/1050016772.html
4月21日11時57分に毎日新聞からは、プール担当教諭は校長らに相談していなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同校のプール担当教諭が校長らに相談せず、新型コロナウイルスの感染防止ができると思い込み、給水弁を開けっぱなしにし、プールの水をオーバーフローさせていた。
https://mainichi.jp/articles/20220422/k00/00m/040/057000c
4月22日6時32分に読売新聞からは、水道検針員が異常に気付いて学校に連絡したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県横須賀市教育委員会は21日、市立馬堀中学校で昨年6月23日~9月3日、プール(縦25メートル、横13メートル、深さ1・2メートル)の給水をほぼ24時間続け、約4238立方メートルの水をあふれさせたと発表した。
損害額は水道料約138万1000円と下水道使用料約178万9000円に消費税を加えた計348万8000円。
市教委によると、プール管理担当の教諭が、水を出し続けて少しずつ循環させれば生徒らの新型コロナウイルス感染を防げると思い込んで行ったという。
水道の検針員が使用量の異常に気付き、9月3日に同校に連絡して発覚した。
損害額は、プールを使用した過去5年間の平均水量を差し引いて算定した。
市教委は教員に過失があったと判断。
損害額の半額にあたる174万4000円を請求し、今月末までに担当教諭が87万2000円、校長と教頭が43万6000円ずつを支払うという。
新倉教育長は、「損害を与えたことをおわびする」とコメントした。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220421-OYT1T50336/
4月21日付で横須賀市のHPには、学校にはプール管理の責任者がいなかったなど、下記趣旨のニュースリリースがネット配信されていた。
・・・
3 損害賠償請求について
溢水による損失が多大であったため、本市顧問弁護士に見解を求め、
・担当教員が、管理職等に相談せず水をオーバーフローさせ、コロナ対策ができると思い込み、長期間水を流失させた
・プール管理に関する責任者を置かず、学校組織として何をすべきか決めておらず、プールの管理体制を作っていなかった
などの過失があり、損害賠償請求を行うべきとの意見を得ました。
過去の他都市の事例や最高裁の判例、類似事故の判決等を参考に、関係教職員3人に対し、損失額3,488,000円の2分の1の額1,744,000円を職責及び過失内容等に応じ、民法第709条の規定により損害賠償請求を行いました。
4 今後の対応について
市立学校長会議及び学校プール管理担当者会議で事故発生の経緯等を説明し、再発防止のための注意喚起を行ってまいります。
・・・
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/8140/nagekomi/20220421.html
(ブログ者コメント)
顧問弁護士の見解にあった管理体制の不備に対し、何か対策をとるのか気になったが、その点に関する報道は見当たらなかった。
2022年3月13日15時26分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県野洲市は12日、市立中主幼稚園の送迎バスが登園中の園児1人を降ろさず、車庫に戻ってから気付くミスがあったと発表した。
発表によると、11日午前8時50分頃、園児26人を乗せたバスが園に到着。
添乗員2人が前から3列目で眠る4歳園児に気付かず、車庫へ戻ってしまったという。
運転手が車内点検中に園児を発見、午前9時5分に園に送り届けた。
園児の健康状態に問題はなかった。
市のマニュアルでは、送迎時に複数の添乗員が名簿と目視で車内を確認することになっている。
しかしこの日は、送迎のお礼に園児から添乗員へプレゼントを渡す恒例行事に当たり、確認がおろそかになっていたという。
園児の送迎を巡っては昨年7月、福岡県で、保育園の送迎バスに取り残された男児が熱中症で死亡する事故があった。
市こども課は、「園児を危険にさらしたことを重く受け止め、再発防止を図る」と陳謝。
改めて関係者にマニュアルを周知し、確認を徹底するよう求めた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220313-OYT1T50024/
2022年2月13日12時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
保育士が園児を散歩先の公園などに置いたまま、気づかずに戻ってきてしまう――。
こんな「置き去り」事案が保育現場で多発している。
朝日新聞社の取材によると、東京都に報告されただけで、2017~20年度の4年間で94件(迷子などを含む)。
都は今年度から、保育園向けの資料に「置き去り事故の報告が非常に増えている」と明記し、注意を呼びかけ始めた。
置き去りについては国に報告する必要がなく、施設側に報告を求めていない自治体も多いため、全体像はわからない。
一つ間違えば命に関わる事案だけに、専門家は、実態把握や再発防止のための仕組み作りが必要だと指摘する。
【20年度は28件、増加傾向】
東京都では、置き去りや迷子について、都内の認可園と都が独自に認定する認証園に対し、区市町村を通じて報告を求めている。
都によると、報告件数は17年度は計14件、18年度は計18件だったが、19年度は計34件、20年度は計28件と増加傾向だ。
園児の年齢は、19、20年度ともに、3歳以下が7割超を占めた。
いずれも、園児にけがはなかった。
同じ公園にいた他の保育園のグループに交ざっているのを保育士が気付かなかったり、公園を飛び出していなくなった園児を点呼で発見できなかったりするケースがあったという。
点呼後の一瞬の隙に園児が列を離れてしまったこともあった。
また、園児が保育園から外に飛び出して見失うなど、園内で起きた事例も一部あった。
【報告義務がなく、把握しきれないケースも】
ただ、都も置き去りの発生を把握しきれていないのが現状だ。
足立区では19~21年度に計8件起きていたが、都への報告を怠っていたと今月4日に公表。
都は、認可外にはそもそも報告を求めておらず、実態を把握するのは難しい。
都の担当者は、「置き去りは子どもの安全を脅かしかねない重大な事案だ」とする一方、「ヒヤリハットをどこまで報告するのかは施設によって温度差がある。保護者から役所に連絡があって把握できたケースもある」と明かす。
都は今年度から、保育園向けの講習会資料に「置き去り事故の報告が非常に増えている」と明記し、園外保育時の注意を呼びかけている。
園を出発する際や、目的地に到着した際など、場面が変わるごとに人数確認を徹底するよう求めている。
【園庭のない園、都市部で増加】
置き去りが増える背景の一つ…
(以降は有料)
https://www.asahi.com/articles/ASQ275CQKPDHDIFI007.html
2022年1月23日15時34分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鳥取市の私立幼稚園で2020年12月、当時5歳の園児が大やけどを負った事故を受けて鳥取県が設置した検証チームが20日、再発防止策などの報告書をまとめた。
事故は同年12月14日に発生。
園内のコンロで熱したゆずジュースが入ったやかんを持った担任と園児がぶつかり、園児が大やけどを負った。
報告書では、担任らがトイレにあるモップなどを洗う深いシンクの流水で園児の体を冷やしたり、服を脱がせたりしていたと指摘。
熱傷に伴う感染症の危険性を増幅させた上に皮膚がはがれる恐れもあり、初期対応は不適切だったと断じた。
また、国への報告が1か月以上もかかった県の対応を非難した。
報告が遅れた県は、その後、子育て王国課の担当者以外でも、事故の状況やその後の進捗状況が確認できる「保育施設等事故報告データベース」の運用を始めたことも示された。
事故を受け、県内の保育施設に火や熱を発する器具を使っているか調査したところ、297施設中163施設(55%)で、園児が育てた野菜の調理などで使用していることがわかった。
チームの委員長を務めた鳥取大地域学部の塩野谷斉副学部長は、「事故はどの保育施設でも起こり得る。今回の検証から、安全対策や初期対応について学んでほしい」と話している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220121-OYT1T50239/
(ブログ者コメント)
では、どうすればよかったのか?
以下は、日本形成医科学会HPに掲載されている応急処置方法。
直ちに冷却することが大切です。
これにより、熱による皮膚への損傷が深くなることを防ぐだけでなく、受傷部位の痛みをやわらげることができます。
この場合、無理に衣服を脱がず、水道水などの流水を衣服の上から直接流します。
冷却は20分くらい行います。
水疱(水ぶくれ)がある場合は、出来るだけ破らないようにしましょう。
手指のやけどの場合、指輪をあらかじめ外すようにします。
受傷後時間がたつと指がはれて抜けなくなり、指輪を切断しなければならないこともあるからです。
冷却と聞くと保冷剤が思い浮かぶかもしれませんが、あまりに冷たいので、それによる凍傷を引き起こすことがあります。
また、冷却剤とやけどした皮膚がくっついてしまって、水泡がやぶけてしまうこともあります。
https://jsprs.or.jp/general/disease/kega_kizuato/yakedo/yakedochiryo.html
2022年1月18日6時0分に上毛新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県太田市は17日、2019年3月に城西小の男児(当時2年生)が、同校グラウンドのサッカーゴールとフェンスの間に張られたロープに首を引っ掛けて転倒し、鎖骨を骨折していたことを明らかにした。
昨年12月に治療費の約8割(55万円)を支払うことで和解が成立したという。
和解は同14日付。
市教委によると、男児は同年3月15日午後1時ごろ、昼休みに友達とグラウンドで鬼ごっこをしていて、追い掛けられて逃げていたところ、ロープに引っ掛かり転倒。
学校から連絡を受けた保護者が病院へ連れて行き、骨折が判明した。
現在、男児のけがは完治し、後遺症もないという。
ゴール裏とフェンスの間には約1メートルの隙間があり、児童の侵入防止とその注意喚起のほか、ゴールの転倒防止対策強化のために、事故発生の数年前からロープを張っていた。
ロープは事故後に撤去された。
児童の保護者が加入する健康保険組合が昨年6月、市に損害賠償を求めて東京簡裁に民事提訴した。
その後、裁判所の勧告を受け、市が治療費約66万8000円のうち55万円を支払うことで和解した。
17日の市議会市民文教委員会協議会で市教委の担当者が報告した。
https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/58282
1月20日13時35分に読売新聞からは、市の過失割合8割で55万円支払いとなったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県太田市立城西小で2019年3月、グラウンドに張られたロープに男児が首を引っかけて骨折した事故で、市が和解金として55万円を支払ったことがわかった。
市教育委員会によると、男児は当時2年生で、昼休みにグラウンドで友達と鬼ごっこをしていた際、サッカーゴールとフェンスの間に張られたロープに引っかかり転倒、鎖骨を骨折し3日間入院した。
男児の保護者が加入する健康保険組合が昨年6月、市に損害賠償を求めて東京簡裁に提訴。
裁判所が和解を勧告し、市が過失割合として治療費66万8592円の約8割にあたる55万円を支払うことで、昨年12月13日付で和解が成立した。
ロープはサッカーゴールの転倒防止と、ゴール裏の隙間に児童が入らないことを目的に張られていたが、事故後に撤去された。
市教委は「子供たちの安全・安心を第一に考え、再発防止に努めたい」(学校教育課)としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220120-OYT1T50086/
2021年12月31日18時52分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県警宇都宮中央署は30日、宇都宮市富士見が丘1、文星芸術大美術学部3年の女子学生、西岡さん(21)が作品制作中の引火事故で重いやけどを負い、入院先の病院で死亡したと発表した。
同署や文星芸大によると、西岡さんは22日午後2時ごろ、同市上戸祭4の大学構内の屋外作業場で、授業課題だった立体作品を制作。
鉄板を電動グラインダーで切断中、火花が着衣に引火した。
病院に搬送されたが、30日に死亡した。
死因は重症のやけどで脳に酸素が届かなくなることによる蘇生後脳症だった。
大学によると、西岡さんは総合造形専攻に所属し、22日は授業がなく、正午ごろから許可を得て屋外で制作していた。
付き添いの職員が悲鳴を聞いて駆けつけたが、西岡さんは消火中に意識を失った。
西岡さんは燃えにくい作業着や手袋、帽子などを着用していた。
大学は23日に安全対策調査検討委員会を設置し、事故原因を調べている。
島田事務局長は、「熱心に取り組んでいた学生を亡くし、言葉もない。二度と起こらないように対策を講じたい」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20211231/k00/00m/040/154000c
12月31日1時19分に読売新聞からは、大学の説明記事もネット配信されていた。
同大学は、漫画家のちばてつやさんが学長を務める美術学部のみの私立大学。
総合造形とマンガ、デザインの三つの専攻がある。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211231-OYT1T50040/
(2022年2月1日 修正1 ;追記)
2022年1月31日12時1分にYAHOOニュース(下野新聞)からは、首元から入った火花で起毛素材のインナーに着火したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
文星芸術大(宇都宮市上戸祭4丁目)で昨年12月、3年生の女子学生=当時(21)=が鉄板の切断作業中にやけどを負って死亡した事故から1カ月がたった。
火花が女子学生の作業着の首元から入り、起毛素材のインナーに引火したとみられることが捜査関係者への取材で判明。
近くに消火器具はなく、付き添いの職員が別の部屋にいたことも分かった。
作業時の火花を原因とした火災は栃木県内で時折発生しており、消防関係者は作業着の適切な着用など対策の徹底を呼び掛けている。
県警や大学によると、女子学生は12月22日午後、多目的工房室の外の作業台で、立体作品制作のため電動工具のグラインダーを使って金属を切断していた。
自主制作日だったが、大学からグラインダーの使用許可を得て職員に作業助手を頼み、燃えにくいつなぎやゴーグル、手袋の着用など注意事項を順守していた。
一方、捜査関係者によると、女子学生はフリースのような燃えやすいインナーを着用していた。
つなぎの燃焼状況ややけどの状況から、首元から火花が入って引火したとみられる。
大学は、「当日は風が強く、火花があおられたのかもしれない」とみる。
当日は、女子学生以外の学生は出席しておらず、作業助手の職員はいたものの、壁を隔てた部屋で事務作業をしていた。
作業台のそばに消火器や水が入ったバケツの用意はなく、悲鳴を聞いた職員がやかんで水をかけたが、最終的には女子学生自ら室内の水道で頭から水をかぶって消火した。
県内では、宇都宮大や帝京大などでも、グラインダーを授業時に使用する。
両校は、屋内で教職員を含めた複数人が同じ部屋にいる場合に限って使用を許可しているという。
消防関係者によると、グラインダー使用時の火花は1200~1700度に上り、可燃物を着火させるには十分な温度だ。
県東地区で昨年5月ごろ、住宅が全焼する被害もあった。
難燃性の作業着は燃え広がらないだけで、持続的に加熱すると一部は燃えて穴が開き、穴から火花が入る可能性も懸念されるという。
消防関係者は周囲の可燃物の除去や消火器具の準備のほか、「作業時は作業着のファスナーを全て閉めて、つなぎ自体の定期的な点検も大切」と訴えている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb0b9c6b9956aee5944cb9a8f196a5c446462405
(2024年7月14日 修正2 ;追記)
2024年7月13日7時2分にYAHOOニュース(下野新聞)からは、助手や准教授など3人が書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県警が業務上過失致死の疑いで、事故当時、同大の助手だった男性(26)や准教授だった男性(58)ら3人を書類送検したことが12日、捜査関係者への取材で分かった。
電動工具のグラインダーを使用する際は見張り役の教職員が付くルールだったが、女子学生は1人で作業をしていた。
大学の安全管理体制に問題があったと判断したとみられる。
捜査関係者などによると、他に書類送検されたのは、当時講師だった男性(40)。
3人は女子学生を1人で作業させ、安全管理を怠り、女子学生を死亡させた疑いが持たれている。
書類送検は9日付。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5ef6c93ea382fd16f07490e499a7380d184ab47
2021年12月28日19時57分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前10時20分ごろ、十和田市の県立三本木農業高校の敷地内にある牛舎で、この高校に通う2年生で17歳の男子生徒が頭から血を流して倒れているのを教員が見つけ、消防に通報しました。
生徒は意識のない状態で病院に搬送され、頭の骨を折っていて、28日正午前の時点で意識は戻っていないということです。
警察の調べでは、当時、牛舎では生徒7人が清掃作業などに当たっていて、男子生徒は牛舎内に6つある『牛房』と呼ばれる鉄製の柵に囲まれたスペースのうちの1つで作業をしていたということです。
この牛房では体重がおよそ600キロの牛2頭が飼育されていて、いずれも柵にはつながれていなかったということです。
警察は、現場の状況などから、男子生徒が作業中に牛と接触して頭を打った可能性があるとみて、当時の詳しい状況を調べています。
三本木農業高校の遠藤校長は、「実習中に起きた事故で、本人や家族に大変申し訳なく思う。冬休み中の実習を中止にしたうえで安全管理を見直し、再発防止策を検討していく」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211228/k10013408191000.html
12月28日17時27分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、7人の清掃作業には教師も立ち会っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、男子生徒は実習中で、他の生徒6人とともに、牛舎の清掃作業をしていた。
作業には、教師も立ち会っていたという。
青森県警は、男子生徒が牛に蹴られるなどした可能性が高いとみて、原因を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/de713c2dd879b0da0ca7186ae44651c1d7ef1c7b
映像を見たところ、柵に囲まれたスベースの中で2頭の牛が自由に歩き回っていた。
そこが牛房なのかもしれない。
(2022年6月18日 修正1 ;追記)
2022年6月17日20時41分にNHK青森からは、興奮した牛が生徒に近づいたため教員が追い払おうと使った道具が頭に当たったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年12月、十和田市の農業高校の牛舎で男子生徒が頭の骨を折るなどして倒れているのが見つかり、意識不明の重体となっている問題で、生徒のけがは、現場にいた教員が牛を追い払うために使用した「ピッチフォーク」と呼ばれる鉄製の道具があたってできた可能性が高いことが、関係者への取材でわかりました。
県教育委員会は、高校の安全管理体制や再発防止策などを検討するため、今月下旬にも弁護士などで作る第三者委員会を設置することにしています。
去年12月、十和田市の県立三本木農業高校にある牛舎で清掃などの実習にあたっていた男子生徒1人が頭から血を流して倒れているのが見つかり、病院に搬送されました。
生徒は頭の骨を折るなどして、いまも意識不明の重体となっています。
警察などによりますと、生徒は当時、『牛房』と呼ばれる鉄製の柵に囲まれたスペースのうちの1つで作業をしていて、体重がおよそ600キロの牛2頭が飼育されていたということです。
その後の調べで、生徒のけがは、「ピッチフォーク」と呼ばれる先端のとがった鉄製の道具が頭にあたってできた可能性が高いことが、関係者への取材でわかりました。
1頭の牛が興奮した状態で生徒に近づいていたため、その場にいた男性教員が「ピッチフォーク」を使って追い払った際に頭にあたったとみられるということです。
県教育委員会は、高校の安全管理体制や再発防止策などを検討するため、今月下旬にも弁護士などで作る第三者委員会を設置することにしています。
県教育委員会は「現時点ではコメントできない」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20220617/6080016366.html
(2023年4月1日 修正2 ;追記)
2023年3月28日21時3分にgooニュース(東奥日報)からは、中間報告書がまとまった、当時、牛は威嚇行動をとっていた、そういった威嚇行動など身の危険を感じたヒヤリハット情報は教職員に共有されていなかったなど、下記趣旨の記事が牛舎の平面図付きでネット配信されていた。
県教育委員会が設置した第三者の事故調査委員会は28日、学校側が牛を扱う実習のマニュアルを作成しておらず、安全対策に不備があったとする中間報告書をまとめた。
同日、委員長の大泉・青森中央学院大教授が和嶋教育長に報告書を提出した。
最終報告書は、県警による事実認定を待って取りまとめる。
中間報告書では、事故当時、現場で牛が頭を低くする威嚇とみられる体勢を取り、至近距離で生徒と向き合う形になったことも明らかにした。
威嚇行為は約2カ月前から教職員が確認していたが、生徒に伝達していなかった。
牛舎には牛房と呼ばれる六つの空間があり、負傷生徒が1人で清掃を担当した「第6牛房」には体重約600キロの雄の牛2頭がいた。
いずれも角があり、縄などでつながれておらず、自由に動き回れる状態だった。
実習は教諭が必ず立ち会い、実習助手職員と協力して行うよう、校長から複数回指示が出されていたが、事故当時は教諭が牛舎から離れており、代替教諭の配置をしなかった。
調査委は「監督する教職員が減ったことで、非常事態発生の抑止、早期発見に影響を与えた可能性がある」とした。
同校動物科学科は慣例を踏襲する形で実習を行い、少なくとも過去5年間、実習中の安全対策を改善した形跡がなく、調査委は「安全対策が不十分だった可能性が高い」とも指摘した。
調査委は今年1月から2月にかけて、負傷生徒と同じ動物科学科の3年生にアンケートを実施。
「牛の飼養管理実習中に身の危険を感じた経験がある」と答えた生徒が約7割に上ったにもかかわらず、こうした「ヒヤリ・ハット」事例の多くは実習担当の教職員に共有されていなかった点も問題視した。
大泉委員長は中間報告について「事実の全容でないものの、県立学校の実習で活用できる教訓が詰まったもの。今後、安全対策につなげてほしい」と要望した。
和嶋教育長は「事故の背景的要因と考えられる当該校の危機管理体制や実習指導体制の問題点を取りまとめていただいた。二度とこのような事故が起こらないよう、信頼される学校づくりに努める」と述べた。
県教委によると、男子生徒は現在も意識のない状態が続いている。
本年度、同校を卒業したという。
https://news.goo.ne.jp/article/toon/region/toon-20230328210302.html
3月28日14時29分にNHK青森からは、中間報告ではヘルメットを着用せず作業効率の観点から角を切断していなかったなど安全対策が不十分だったことが指摘されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし、十和田市の農業高校の牛舎で男子生徒が頭の骨を折り重体となっている事故で、再発防止策などについて検討する事故調査委員会が県教育委員会に中間報告を行い、ヘルメットの着用がなかったことなど、安全対策が不十分だった可能性があるという認識を示しました。
中間報告書では、ヘルメットなどの保護具を着用していなかったことや、牛が威嚇行動をとる傾向にあることが生徒に伝達されていなかったこと、それに全国の農業高校の6割以上が肉牛の角を切断している中で作業効率などの観点から角が切断されていなかったことなどが指摘され、安全対策が不十分であった可能性があるという認識が示されました。
この後、行われた会見で、事故調査委員会の大泉委員長は、「責任の所在をあいまいにせず、組織内の、どの部門で何ができたのかなどの再発防止策を検討していく必要がある」と述べました。
今後は、警察の捜査で新たな事実が明らかになり次第、最終報告をとりまとめるということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20230328/6080019131.html
(2024年2月29日 修正3 ;追記)
2024年2月27日19時3分にYAHOOニュース(青森朝日放送)からは、暴れそうになった牛に危険を感じる状況で生徒の位置など見極めるのは難しかったとして不起訴になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
青森地検八戸支部は、業務上過失傷害の疑いで書類送検されていた、当時の実習助手を不起訴処分としました。
青森地検は、不起訴処分の理由について、「実習助手は、牛が暴れそうになった際に、生徒を守ろうと農作業用フォークで牛をたたいて撃退した。危険にさらされている状況で、生徒の位置などを見極めることを求めることは難しく、実習助手の行為に過失があると認定することは困難と判断した」としました。
また、学校側の管理責任については、「過失がないか検討した結果、当時の状況で学校側の過失を認めて刑事罰を科すことは難しいと判断した」ということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/89e2b94b7576a0466a17eddc577ca3be2f01f99b
(ブログ者コメント)
検察が不起訴理由を説明するのは珍しい。
原則、今回のようにしてほしいものだ。
(2024年3月21日 修正4 ;追記)
2024年3月20日18時6分にYAHOOニュース(青森放送)からは、意識不明だった男性は死亡したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
十和田市の農業高校の牛舎で実習中に大けがをし意識不明の重体だった当時2年生の男性が今月亡くなっていたことがわかりました。
亡くなった19歳の男性は当時三本木農業高校の2年生だった2021年12月、牛舎での実習中に男性実習助手が牛を追い払おうとした農具で頭に大けがをし意識不明の重体となっていました。
県教育委員会によりますと、男性は八戸市内の自宅で療養していましたが、ことし1月末から体調を崩して市内の病院に入院し、今月15日に亡くなったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/08b6ce9b7a515ed86020b1ed1a3650328220d1ee
2021年12月4日19時2分にTBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・八王子市にある東京都立大学のキャンパスで火事がありました。
化学薬品を使った実験中に出火したということです。
黒っぽい色の煙が、建物から勢いよく噴き出しています。
4日午後、八王子市の東京都立大学南大沢キャンパスにある理学部などが入る建物5階から火が出ました。
ポンプ車32台が消火活動にあたりましたが、5階にある実験室の壁など、およそ30平方メートルが燃えました。
東京消防庁などによりますと、出火当時、学生が化学薬品を混ぜて反応を調べる実験をしていましたが、空気に触れると発火する物質を誤ってこぼしたため、一気に火が出たとみられます。
学生や教員はすぐに避難して、けが人はいませんでした。
警視庁などが当時の状況を調べています。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4419852.html
(2022年12月9日 修正1 :追記)
2022年12月8日20時38分に朝日新聞からは、実験手順の適切な指導をせず薬品管理も学生任せ、事故当時は自宅に戻っていたなどの理由で指導していた准教授が解雇されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年12月に東京都立大南大沢キャンパス(八王子市)で発生した火災を巡り、同大は7日、理学部の男性准教授(54)を同日付で諭旨解雇し、発表した。
学生が行った実験に際し、適切な指導をしていなかったと判断した。
発表によると、火災は昨年12月4日正午ごろ、同キャンパス8号館の実験室から出火し、約30平方メートルが焼けた。
当時、理学部の学生が1人で発火性のある試薬を使った実験をし、手順を誤ったため出火したという。
けが人はいなかった。
同大は処分理由について、准教授が実験手順の適切な指導や助言をせず、実験時も大学から車で15分ほどの自宅に戻っていたなどとし、防火のための措置を講じなかったと説明した。
准教授は薬品の管理は学生任せで、実験に立ち合わないことも多く、消火器などの使い方も教えていなかったという。
また、火災防止対策が十分でなかったとして、准教授が所属する研究室の男性教授(60)も戒告処分とした。
https://www.asahi.com/articles/ASQD86RPNQD8OXIE023.html
12月8日8時40分に読売新聞からは、昼食のため無断で自宅に帰っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都立大は7日、学生による実験の監督責任を怠ったとして、同大理学部の男性准教授(54)を諭旨解雇の懲戒処分にした。
准教授の不在中に出火し、約30平方メートルを焼く火災が起きていた。
発表によると、准教授は昨年12月4日昼、同大南大沢キャンパス(八王子市)の理学部実験室で、学生5人が発火性のある試薬を使った実験中、無断で自宅へ帰った。
学生が試薬の処理を誤って火が出たが、けが人はいなかった。
准教授は昼食をとるために帰宅していたといい、ほかにも複数回にわたって学生の実験に立ち会わなかったことが確認されたという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221208-OYT1T50070/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。