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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2023231850分にYAHOOニュース(静岡第一テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

3日 午前、静岡・富士市の中学校の給食室が燃える火事があり、生徒など20人以上が病院に搬送された。

発表された火事の原因は調理員の単純なミスだった。

けたたましく鳴る、非常ベルの音。
3日、富士市の中学校は消防や救急隊が集まり、騒然としていた。

(片山記者):
「富士市、岳陽中学校前です、火事の影響で生徒らが運動場に避難しています」

火事があったのは、富士市立岳陽中学校の給食室。

校庭には、調理員や全校生徒が避難し、毛布にくるまるなどして寒さをしのいでいた。
中には体調不良を訴えた生徒も。
消防隊員や救急隊員に支えられながら消防車へと乗せられていた。

消防によると、3日午前9時ごろ、「給食室から黒煙が出ている」と消防に通報があった。

火は約1時間後に消し止められたが、生徒14人と、給食室で調理をしていた7人が煙を吸うなどして体調不良を訴え、病院に搬送され治療を受けている。

そのうち59歳と53歳の調理師2人は軽いやけどをしたという。

もくもくと立ち上る黒い煙。
これは、視聴者が撮影した火災発生当時の写真。
1階の給食室から立ち上る黒い煙は、校舎の4階部分にまで達している。

学校の近くにある店の人は…。

(近隣住民):
「黒煙が上がっていて、そんなに大きいとは思わなかった、学校の一部からもくもく上がってる感じだった」

(片山記者):
「こちら火元とみられる給食室です。現在、市の立ち合いのもと、消防による火災原因調査が進められています」

学校では午後1時半ごろ、調理員らが立ち合い消防による火災の原因調査が行われた。

給食室の窓は割れ、中も黒く焼け焦げていて、火事の激しさを物語っている。

避難した生徒によると、火元とみられる給食室は炎を上げ、激しく燃えていたという。

これはDaiichi-TVが入手した岳陽中学校の3日の給食のメニュー。

3日は節分にちなんで「いわしの蒲焼き」や「五目きんぴら」などがメニューが載っていた。

火が出た当時は、こうしたメニューの調理中だった。

一体いったい何が起きたのか。

午後、富士市教育委員会が会見を開き、火事の原因を説明した。

(江村教育次長):
「火災は調理上の過程で発生しました。生徒や保護者、地域の皆様に多大なる心配をおかけし、誠に申し訳ありませんでした」

市教育委員会によると、調理員が揚げ物用の釜を煮沸消毒をした後、釜の水滴を取るために火をつけたが、火をつけていることを忘れたまま「いわしの蒲焼き」を作るために油を入れて蓋をし、そのまま放置したため発火したという。

岳陽中学校では、2月6日 月曜日から通常通りに授業を行うとのことだが、給食室の復旧には最低でも1か月以上かかり、各自弁当を持参してもらう予定だという。

給食室にいた7人の調理員は市の職員で、毎月、事故を防ぐための研修を行っていたという。

富士市教育委員会は、今後、火事が起きた検証をもとに再発防止策を講じる方針だ。






https://news.yahoo.co.jp/articles/ca7f26b1b7eb84de67513b62a9a438df8dfcc414

 

(2023年4月21日 修正1 ;追記)

20234201715分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、蓋を開けたことで油が気化し自然発火したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

静岡県富士市の中学校の給食室で起きた火事で、教育委員会は、火事を招いたとして調理主任の男性を減給の懲戒処分としました。

20232月 富士市の岳陽中学校で給食室から火が出て調理員2人が軽いヤケドをしたほか、生徒と職員 計19人が体調不良を訴えました。

原因について教育委員会は、揚げ物をする釜の水分を飛ばすために空だきし、火を消し忘れたまま油を投入し、その後 ふたを開けたことで油が気化し自然発火したとしています。

そのうえで、火を消し忘れ釜のふたを開けた59歳の男性調理主任を、過失により火事を起こしたとして、減給処分(10分の11カ月)としました。

教育委員会は事故の後 再発防止策として、空だきの禁止や点火は2人以上で確認することにしているということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5c5f5a4b4b45ea731ae127788e66df204166f70d

 

  

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20231121729分にYAHOOニュース(mBS NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

兵庫県加古川市の当時小学4年の女子児童が、図工の授業で使われたマイナスドライバーの先端が目に当たって大けがをし、市に損害賠償を求めた裁判で、大阪高裁は市に対しおよそ2000万円を支払うよう命じました。

判決によりますと、加古川市立小学校で2019年、当時小学4年の女子児童が図工の授業中、同級生とともに、木材に打ち込まれた釘の頭にマイナスドライバーを差し込んで、釘を抜こうとしていたところ、ドライバーが滑って先端が女子児童の左目に当たりました。

女子児童は左目の視力が低下したほか、物が二重に見えるなどの後遺障害が残ったということです。

女子児童とその両親は、「図工の教諭が、マイナスドライバーを使う方法を説明したり、児童の行動を監視したりするなどの義務に違反した」などとして、慰謝料など約2400万円を求めて、加古川市を提訴。

1審の神戸地裁姫路支部が訴えを退けたため、女子児童側が控訴していました。

きょうの判決で大阪高裁は、「教諭は、マイナスドライバーを本来の用途以外に用いる場合、児童の年齢などに応じて、危険性や安全に使うための方法を十分説明し、他の児童にマイナスドライバーが当たるなどの事故が起きないようにする義務を怠った。図工室全体の児童の動静を注視して、作業の中断を指示すれば事故の発生を防ぐことができた」として1審判決を変更し、市に対し約2000万円の賠償を命じました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c4b49e8ff626fd95402f8de6b128782e60c10d56

 

1121945分に産経新聞からは、2人は向かい合っていた、そのような作業を行う時は周囲に誰も近づかないことという説明や指導が不十分だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

判決によると、図工の授業中に同級生が木材に打ち込まれたくぎをマイナスドライバーで抜こうとしたところ、ドライバーが滑って、向かい合っていた女児の左目に当たった。

左目の視力が大きく低下し、調節機能も失われた。

判決理由で牧裁判長は、マイナスドライバーの本来の使い方ではないため、「特に安全に配慮する必要があった」と指摘。

ドライバーの先端がくぎの上を滑る危険性は十分あったのに、そうした作業をする児童の周囲にほかの児童が近付かないようにする説明や指導が不十分だったとして、教諭の注意義務違反を認定した。

https://www.sankei.com/article/20230112-R7O7LZELB5JDNAE4EIY5YCSWNI/

 

1121955分に読売新聞からは、くぎ抜きが使えない場合としてドライバーを使う方法を説明していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

担当教諭は、事故前の授業で児童らに対し、くぎ抜きが使えない場合、マイナスドライバーを使う方法を説明していた。

市は「主張が認められず残念。判決内容を精査して適切に対応したい」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230112-OYT1T50208/

 

 

 

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20231131915分にYAHOOニュース(山陰中央テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

12日午後、大田市の小学校の敷地内で児童2人が軽自動車にはねられ、1人が足の骨を折る重傷、もう1人が軽いけがをしました。

学校が抜け道として利用され、事故がおきたとみられます。

事故があったのは、大田市五十猛町の五十猛小学校の敷地内の道路で、12日午後1時20分ごろ、昼休みに鬼ごっこをしていた児童2人が、敷地内を通行してきた軽乗用車に跳ねられました。

この事故で、2年生の児童1人が左足の骨を折る重傷、もう1人の児童が軽いけがをしました。

警察によると、児童を跳ねた19歳の男性は、友人を乗せ大田市内へ向かう途中、学校の裏から進入し、国道9号線へ抜けるため「抜け道」として学校敷地内を通行したということです。

付近の住民は。

(付近の住民):「時々、裏を通り上がる人はいる、9号線へ出られるから」
(付近の住民):「急坂を上がり通る道は、昔から近道として使う人はいた。やっぱり危ない。危ないところで安全を考える人は(車で)通らない」

学校側の許可を得て実際に今回抜け道となったルートを走行すると、敷地内には見通しが悪い箇所があります。

そして事故が起きた現場付近を通過、正門側から国道へつながっていました。

教育委員会はどう捉えているのか。

(大田市教育委員会総務課 勝部浩長):「通過交通への注意喚起は配慮が足りなかった」

一方、7年前に撮影されたネット上の地図映像には「車の通り抜けはご遠慮ください」という看板がありましたが、今朝、その場所に看板はなく。

(大田市教育委員会総務課 勝部課長):「以前には看板が設置されていたが、経年によって朽ちてしまったとみられる」

学校側は、児童に通行路で遊ばないよう注意を呼びかけていました。

また今回の事故を受け、急遽、「徐行」の看板を設置。

(大田市教育委員会総務課 勝部課長):「市内の全ての小中学校に対し、敷地内危険箇所の把握を指示した」

通っている児童の親や学校関係者は敷地内の車の通行は許されているため、どう注意をうながすか、今後、地域といっしょに検討するとしています。















https://news.yahoo.co.jp/articles/be93d5aa2103602442ab3616e5c8814c843777eb

 

113123分にYAHOOニュース(山陰放送)からは、学校ができる前から生活道路として使われていた道だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

軽乗用車が走っていたのは、小学校の敷地内のアスファルトで舗装された部分で、学校が出来る前から生活道路として使われ、地域の車の通行が黙認されている状態だったということです。

(近くの人):「用が無ければ通り抜けはやめましょうって・・・」

軽乗用車を運転していたのは市内の19歳の男性会社員で、「子どもに気づいて 急ブレーキをかけたが、間に合わなかった」と話しているということです。

警察が事故の詳しい原因を調べています。

事故を受け五十猛小学校では、13日朝、各クラスに改めて注意を促すなどしたということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a4e2dc86c56356fee03d35192da996048690f3a1

 

 (2023年5月26日 修正1 ;追記)

2023523725分に読売新聞からは、他に4校が抜け道利用されていたが、「開かれた学校」という理念から立入禁止にはしないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

事故が起きた学校では、過去にも地元住民らによる通り抜けが問題になり、一時は利用の自粛を求める看板を設置した。

今回の事故直後、再び看板を設置したほか、校舎とグラウンドの間に横断歩道を設け、注意喚起の文書を町内全戸に配布したという。

市教委は事故を受け、市内に計21校ある全小中学校を対象に、緊急点検を実施した。

この結果、大田、久屋、仁摩の各小と大田西中の4校が出入り口が2か所以上あり、校内が一般車両の抜け道として利用されている実態があることが分かった。

市教委によると、4校はいずれも門扉付きの校門がなく、地元住民らが生活道の一部として利用。

市教委は、門扉付きの校門を新設したり、通行証を発行したりする対策を検討したものの、「地域に根ざし、開かれた学校という構想から外れる」として、利用時の最徐行を呼びかけることにしたという。

一方、仁摩小の抜け道は約150メートルと区間が長く、通行量も多いことから、市教委は「危険度が高い」と判断。

路面を緑色にしてドライバーに注意を促す「グリーンベルト」を導入するなどの対策工事に取りかかることを決めた。

関連経費約220万円を盛り込んだ補正予算案を市議会6月定例会に提案する方針だ。

仁摩小の現地調査に立ち会った市交通安全協会の塩谷支部長(66)は、「『開かれた学校』という理念は守られるべきで、住民も立ち入り禁止は望んではいない。今後は、通り抜けをする車が速度を落としているかどうか、地域が見ていく必要がある」と警鐘を鳴らす。

市教委総務課の縄課長は、「子どもらの安全を考えれば禁止の方が良いが、地元住民の利便性も無視できない」と主張。
その上で「市教委としてできる限りの対策を講じ、交通安全の機運を高めていきたい」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230523-OYT1T50102/

 

524189分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、大田市は「開かれた学校づくり」を進めているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

大田市は“開かれた学校づくり”を進めていて、地域住民にも、体育館や校庭を開放している。

そのため、抜け道を防ぐため、学校を塀や柵で囲うのは難しいという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/49bdd8af54e15c8ce209b2a5d70a33e74584fdb1 

 

 

 

 

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202212141535分にYAHOOニュース(あいテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

114日、愛媛県松山市立の小学校の運動場にあるブランコで「梁部」がずれ、遊んでいた男子児童が全治約1か月の大けがをしていたことがわかりました。

松山市教育委員会は1か月以上、この事故を公表していませんでした。

松山市教育委員会によりますと、松山市立宮前小学校で11月4日、男子児童が休み時間に運動場でブランコに乗って遊んでいたところ、座面を吊るしていた鉄製のポールが破断しました。

ブランコの座面が下にずれ、男子児童は手首を骨折し、全治およそ1か月の重傷です。

ポールはさびが進んでいて、接合部が破断したと見られています。

このブランコは40年前に設置されていて、今年3月の定期点検では、さびや摩耗が見られたものの、すぐに修繕が必要な状況ではないと判断していたということです。

市教委は1か月以上、この事故を公表しておらず、個人が特定されるおそれがあるとして、けがをした児童の学年なども明らかにしていません。

公表が遅れた理由について市教委は、「事故の検証や再発防止の検討に時間がかかった」と説明しています。







https://news.yahoo.co.jp/articles/a850c2fc7a5052ea98f2e31d15103704108a345c

 

 

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20221211923分に石川テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

石川県かほく市の宇ノ気小学校で理科の授業中に17人の児童が体調不良を訴え、1人が救急搬送されました。

学校によりますと全員、回復したということで、軽い一酸化炭素中毒とみられています。

1日午前10時10分頃、かほく市の宇ノ気小学校で4年生がカセットコンロを使って「物の温まり方」を学ぶ理科の授業中に、14人の児童から気分が悪いと訴えがありました。

学校によりますと、このうち4人が保健室で休んでいましたが、体調が戻らないため、3人は午前11時半頃保護者と共に下校し、1人は保護者の希望で12時45分頃に救急搬送されました。

さらに午後2時頃、9人の児童が頭痛や気持ち悪さを訴えたため、保護者に引き渡したということです。

救急搬送された児童は軽症で、経過観察となり、学校に戻りました。

最終的には17人の児童が体調不良を訴えたということです。

救急搬送された児童は、不完全燃焼による軽い一酸化炭素中毒ではないかと医師に診断されたということです。

原因はカセットコンロのつまみが固く、なかなか火が付かなかったこととで不完全燃焼となり、ガスが充満したのではないかということです。

また、廊下のドアは全開だったものの、外側の窓を開けていなかったことで、換気が不十分だったということです。

かほく市教育委員会では、市内の6つの小学校に対し、カセットコンロを使用を当面中止し、再点検を行うよう指示しました。

また、宇ノ気小学校では児童の相談や心のケアに務めるということです。

https://www.ishikawa-tv.com/news/itc/00255907/  

 

 

 

 

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202211171953分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

山口県岩国市の市立中学校で、職員室で教諭らが交わした会話が、生徒に配布されているタブレット端末を介して複数の生徒に漏れていたことが、市教委などへの取材で判明した。

内容にショックを受けた生徒1人が登校できなくなるなどの影響が出ており、市教委は「不安を与えて申し訳ない」などと陳謝している。

市教委などによると1031日、生徒1人に1台ずつ配布されている端末が教室に複数置き忘れられていたため、教諭が職員室に持ち帰り、自身の机上で保管した。

このうち1台で録音用のアプリが作動しており、室内の会話が約4時間にわたって録音された。

内容には生徒約10人に関する生徒指導の情報や教諭が生徒に抱いている感情などが含まれていた。

翌日に端末を返却された生徒が録音に気づき、別の生徒数人にデータを送ったという。

返却後の生徒らの会話から、内容が漏れていることを学校側が把握。

端末のデータを削除した上で、生徒に事情を説明して謝罪したが、教諭が発言の対象にした生徒が登校できなくなったほか、この教諭自身も出勤できない状態になっているという。

録音機能が作動した理由は不明だが、置き忘れるなどした端末は保管庫に入れる規則だった。

17日に記者会見した守山・市教育長は、「子供たちや教職員、地域の方々に大変、不安を与えたことを謝罪する」と陳謝した。

https://mainichi.jp/articles/20221117/k00/00m/040/316000c 

 

1117744分に産経新聞からは、録音機能は夕方以降、4時間にわたって作動していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

山口県内の公立中学校で、生徒に1台ずつ配布されている学習用タブレット端末に職員室での教諭らの会話が録音され、一部の生徒の個人情報が含まれた音声データが複数の生徒に漏れたことがわかった。

このうち1人が自身のことについて触れられた内容にショックを受け、登校できなくなっているという。

校長によると、10月末の放課後、複数の生徒が教室に忘れた端末を教諭が職員室の机で一晩保管した。

うち1台の録音機能が夕方以降、何らかの事情で4時間にわたって作動。

教諭同士が話した複数の生徒の生活指導の情報や、生徒に対する教諭の個人的な感情などを含む会話が録音された。

翌日、この端末を返却された生徒が、会話に10人程度の生徒の名前が出ていることに気づき、複数の生徒に録音データを送信。

受け取った1人の生徒がショックを受け、11月上旬から登校できなくなった。

会話が録音されていた教諭1人も出勤できなくなったという。

学校は同学年の生徒に事情を説明。

音声データを持っている生徒宅を訪ねて謝罪し、了解を得てデータを消去する作業を進めている。

これまでに外部への流出は確認されていないという。

校長は、「タブレット端末は本来、鍵のかかる保管庫に保管することになっており、職員室に置くべきではなかった」と話している。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20221117-OYT1T50089/ 

 

 

 

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202211141323分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

大阪府岸和田市の市立保育所の駐車場で12日午後5時過ぎ、同市の女児(2)が車の中で意識不明の状態で見つかり、間もなく搬送先の病院で死亡が確認された。

府警によると、女児を見つけた父親(33)は「この日朝、保育所に送るため娘3人を車に乗せたが、一人だけ預けるのを忘れて帰った」と説明したという。

府警は、父親が女児を保育所に預けず、約9時間にわたり車内に置き去りにした後、迎えに行った際に発見したとみている。

熱中症で死亡した可能性があり、経緯を慎重に調べる。

岸和田市は14日、次女が登園する予定だった市立保育所が欠席に気づきながら、親に確認の電話をしていなかったことを明らかにした。

市子育て施設課によると、園児の出欠については

▽保護者が登園時にチェックカードに記入する
▽保育士が園児の顔を見る
▽登園予定の園児がいない場合は親らに連絡する

といった方法で確認するのが基本的な対応だった。

保育所は12日、次女の欠席に気づいていたが、担当の保育士が母親に電話をかけようとした際、別の保護者に対応しなければならなくなり、その間に電話をかけたつもりになっていたという。

これまで、欠席した園児への対応を明文化したものはなく、市は13日に臨時所長会を開き、具体的に文書にして配布した。

また、各家庭に連絡した日時や対応した職員、やり取りの内容などを記入する連絡記録簿を新たに作成。

職員間で情報を共有し、緊急連絡先に連絡がつかない場合、複数回連絡するよう改めた。

同課の溝端課長は「大変重い事案だと受け止めている。今後、このようなことがないよう努めていきたい」と話した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20221114-OYT1T50066/

 

11141929分にmBS NEWSからは、死因は熱中症だった、3列目のチャイルドシートに座っていた、後部座席の窓はスモーク加工されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

11月14日、警察は司法解剖の結果、亡くなった惺愛ちゃん(2)の死因は熱中症で、死亡推定時刻は発見される約1時間前の11月12日午後4時ごろだったと発表しました。

また警察によりますと、長女と三女は同じ「認定こども園」に通っていたということですが、そこに2歳児の空き枠が無かったことから、次女の惺愛ちゃんだけ別の保育所に通っていたということです。

惺愛ちゃんは事件当日、車の3列目に座りチャイルドシートにベルトで固定された状態でした。

車は施錠されていて、窓は閉められていたということです。

さらに、後部座席の窓はスモーク加工がされていたため、外から中の様子が見えにくい状況だったことも明らかになりました。



https://www.mbs.jp/news/kansainews/20221114/GE00046840.shtml 

 

11141745分に産経新聞からは、気温23℃でも室内温度は38℃になる、車内に子供だけが残されているのを見た人のうち87%はそのまま通り過ぎたという調査があるなど、など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

大阪府岸和田市で2歳の保育園児の女児が、約9時間にわたって車内に置き去りにされ、熱中症で死亡した。

11月は過ごしやすい気候が続くが、日が差すと車内の温度は急上昇する。秋や春でも熱中症への注意を忘れてはならない。

日本自動車連盟(JAF)が過去に実施した車内温度の検証によると、10月で車外の気温が22・7度だった場合、車内の温度はすでに37・5度に。さらに車外が26・8度になると、車内は47・9度に達するなどし、夏以外でも熱中症のリスクが確認された。

40度の車内は大人であれば最初は我慢できるものの、20分程度が限界だったといい、幼い子供が耐えられないことは明らかだ。JAFの担当者は「秋は気温が落ち着いているが、車内に幼い子供を残すことは危険。数分であっても置き去りにしないようドライバーは気を付けてほしい」と話す。

一方、5人に1人が車内に子供を置き去りにした経験があるとの調査結果もある。子供の置き去り検知システムなどを扱う専門商社「三洋貿易」(東京)は今年5月、子供や孫を車に乗せたことがあるドライバーにオンラインで質問し、2652人が回答した。

直近1年間にあった車内置き去りに関する経験を複数回答で尋ねたところ、最も多かったのが「子供を残したまま車を離れた」(22%)。「車に子供だけが残っているのを見た」(10・6%)、「子供が運転席に座っているのを見た」(5・8%)も続いた。

置き去りにする理由については「保護者としての意識が低い」(73%)が最多。次に「用事を済ませる間に子供を見てくれる人がいない」(32%)だった。

また車に子供だけが残されているのを見た人のうち、87%が「そのまま通り過ぎた」と回答。これに対し「警察に通報した」は1%、「店員や警備員らに知らせた」は8%にとどまった。

https://www.sankei.com/article/20221114-CIUMSKTSPBNZTBXFYGPNXMAJL4/

 

 

 

 

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20221029日付でRKB毎日から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

大野城市の小学校で、児童7人が理科の実験中に体調不良を訴え病院に搬送されました。

大野城市教育委員会によりますと、28日午前、下大利小学校の6年生30人が理科の実験を行っていたところ、合わせて7人の児童が「気分が悪い」などと、臭いによる不快感や体調不良を訴えました。

7人は病院に搬送されましたが、その後、全員が回復し帰宅したということです。

児童が行っていたのは塩酸にアルミを溶かしたものを蒸発させる実験でした。

市教委は、「薬品の分量や実験の手順は教科書どおりで、換気も十分に行っていた。原因が分からない」と話しています。

理科の実験をめぐっては、今月13日にも福岡市内の小学校で8人の児童が体調不良を訴える事案が起きています。

https://rkb.jp/news-rkb/202210283581/#:~:text=%E5%A4%A7%E9%87%8E%E5%9F%8E%E5%B8%82%E3%81%AE%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%A7,%E4%B8%8D%E8%89%AF%E3%82%92%E8%A8%B4%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

 

102976分に読売新聞からは、水溶液に金属を溶かして加熱する実験中だった、前日に予備実験を行っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

28日午前11時55分頃、福岡県大野城市東大利4の市立下大利小から、「理科の実験中に気分が悪くなった児童がいる」と、春日・大野城・那珂川消防本部に119番があった。

6年生の男女児童7人が理科の授業で実験をしている際に発生した気体を吸って体調不良を起こしたとみられる。

7人は春日市内の病院に救急搬送されたが、症状は軽く、全員が回復している。

大野城市教育委員会によると、この日午前10時5分から、校舎2階の理科室で、6年生30人が、水溶液に金属を溶かして加熱する実験をしていた。

7人は、加熱した際に発生する気体を吸ったとみられ、4人が授業中に、3人が授業後に「気分が悪い」などと訴えた。

授業の前日に適正な試薬を作って予備実験を行い、授業中は理科室の窓を開けて換気をしていたという。

市教委は「安全対策を徹底するように市内の小中学校に注意喚起していく」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20221028-OYT1T50311/

 

(ブログ者コメント)

今月13日の事案(カセットコンロで着火操作を繰り返した)については、本ブログでも紹介スミ。

 

 

 

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202210191640分にYAHOOニュース(テレビ愛媛)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

松山市の小学校で19日、理科の実験中に女子児童5人が体調不良を訴え、病院に運ばれました。

症状は回復しているということです。

体調不良で児童が運ばれたのは松山市の北久米小学校で、19日正午過ぎ、教職員が「理科の実験中に児童の気分が悪くなった」と消防に通報しました。

学校によりますと、4年生の理科の授業でガスコンロを使った実験を行っていたということで、女子児童の5人が頭痛などの体調不良を訴えて病院に運ばれたということです。

5人の症状はすでに回復していて、病院は「体に異常はなく中毒でない。普段と異なる特有の臭いで気分が悪くなったのではないか」と話しているということです。

https://www.fnn.jp/articles/-/432919

 

10191452分にNHK四国からは、お湯を沸かす実験中だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

19日正午過ぎ、松山市福音寺町の北久米小学校の教職員から「理科の実験中に気分が悪くなった児童がいる」などと消防に通報がありました。

消防や学校によりますと、小学4年の女子児童5人が頭痛などの体調不良を訴えていて、松山市内の病院に搬送されましたが、いずれもけがなどはなく、症状も回復したということです。

学校によりますと、当時、児童たちは理科の授業で、ガスコンロを使ってお湯を沸かす実験中だったということです。

https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20221019/8000014286.html

 

(ブログ者コメント)

今月13日には福岡市の小学校で4年生の理科の実験中にカセットコンロからガスが漏れ8人が体調不良になるトラブルが起きている。(本ブログでも紹介スミ)

 

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202210131624分にYAHOOニュース(テレビ西日本)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

13日午前、福岡市南区の小学校で、理科の実験中に児童8人が体調不良を訴える事故がありました。

児童らが実験で使用したカセットコンロに火がつかず、漏れたガスを吸い込んだためだということです。

記者リポート(ヘリコプターから) :
「福岡市の東若久小学校です。救急隊と見られる人の姿が確認できます」

福岡市南区の東若久小学校。
敷地内には消防車や救急車など10台以上が集まっています。

事故が起きたのは13日午前10時半ごろ。
小学校から「理科の実験中に複数の児童が体調不良を訴えている」と消防に通報がありました。

記者リポート :
「実験があった理科室には複数の救急隊員や捜査員が入っていく様子が確認できます」

学校関係者によると、当時、理科室には4年生の児童26人が集まり、直径約5センチの鉄球をカセットコンロで熱して体積を変化させる実験を行っていたといいます。

しかし、カセットコンロになかなか火がつかず、児童たちが操作を繰り返していたところ、ガスボンベから漏れたガスを児童8人が吸い込み、体調の不良を訴えたということです。

記者リポート :
「消防隊員がカセットボンベのようなもののにおいをかいでいますね」

小学校にはニュースを聞いた保護者たちが集まりました。

保護者 :
「周りの人にどんな状況か聞くけどはっきりと分からないので、ちょっと心配してました。ガスは目に見えないのでそこは心配だなと」

保護者 :
「消防車と救急車の音が近くで大量でなっていたので」
Q
:「学校からメールきました?」
A.
「ちょっと前に来ました」

保護者たちには小学校から次のようなメールが届いていました。

メールの文面
『学校に来たドクターの診断の結果、体には異常はないとのことでした』
『ただ、念には念を入れて病院搬送を行います』
『大変ご心配をおかけして申し訳ございません』

子供たちの学びの場での安全をいかにして守るか?

福岡市教育委員会は再発防止策を検討する方針です。







https://news.yahoo.co.jp/articles/8c592dd2a45f08163db40f2cd72951236c5cee5c  アカスミ

 

10131836分にYAHOOニュース(FNN PRIME;テレビ西日本)から、ネタ元は同じテレビ西日本のはずなのに若干内容が異なる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

福岡市の小学校で1013日、理科の実験中に児童が次々に体調不良を訴える事故があり、現場は一時騒然となった。

13日午前10時半ごろ、福岡市の東若久小学校から119番通報があった。

通報内容は「理科の実験中に複数の児童が体調不良を訴えている」というもの。

体調不良を訴えたのは小学4年生の児童8人で、救急車で搬送されるなどした。

午前11時ごろ、校庭には、多くの消防車、救急車、パトカーが駆けつけていた。
出動した緊急車両は合わせて20台以上にのぼったという。

事故は小学校の2階にある理科室で実験中に発生、捜査員などが慌ただしく動いていた。

一体なにが起きたのだろうか?

消防隊員:
「理科の実験中に何らかの理由により、カセットボンベのガスが漏れました。現場の状況はテーブルが複数あって、そのうち一つのテーブルで(事故が起きた)と確認しました」

詳しい状況について、小学校から保護者にメールが届いていた。

保護者へのメール:
「本日の42組の理科の学習で、カセットコンロを使って、金属を温める実験をしていたところ、何名かの児童が少し気分が悪いと訴えています。少し休ませて、少しずつ回復していますが、学校医と相談したら、念のため、病院搬送をしたほうがいいと指示を受けました」

5cmの鉄の玉を温める実験をしていたところ、何らかの理由により、カセットコンロからガス漏れが発生。

その時、理科室には児童26人がいたが、ガスを吸った男児4人、女児4人の合わせて8人の児童が体調不良を訴えたという。

理科室には実験で使われたとみられるガスボンベが残されていて、消防隊員がそこからガスが漏れていないか、マスクを外して臭いをかぐ様子も見られた。

また、小学校の門の前には心配で駆けつけた保護者の姿も…

保護者:
「火事とか爆発でガラス割れたりとかでもなかったので、ちょっとほっとしています。ガスとかは特に目に見えないものなので、気づきにくいことも多いので、改善できるところは、ちゃんと改善してもらいたい」

体調不良を訴えた児童8人は全員意識があり、症状も軽かったことから、病院へは搬送されなかったという。







https://news.yahoo.co.jp/articles/c244ae3340b955c22938ffded982a00f51141b85

 

(ブログ者コメント)

同様な事例(4年生が金属球を熱して色の変化を確認)が昨年、吹田市の小学校でも起きている。(本ブログでも紹介スミ)
その時はカセットボンベの装着不十分が原因だった模様。

 

 

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20221051446分にYAHOOニュース(RCC)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

広島県東広島市にある広島大学で、実験中に液体が爆発する事故がありました。

この事故で、20代の男子学生が顔などにやけどをおって病院に搬送されているということです。

事故があったのは、東広島市の広島大学の理学部棟にある実験室です。

消防などによりますと、午後1時すぎ、「実験中に薬品が爆発した。顔面を火傷した」と大学の関係者から通報がありました。

この事故で20代の男子学生が顔や首にやけどをおって病院に運ばれたということです。

搬送時、学生は意識があり、命に別状はないということです。

この爆発による火事は発生していません。

当時、実験室には複数の学生らがいたということですが、男性のほかにけがはなかったということです。

広島大学によりますと、けがをしたのは理学部に在籍する4年生の男性だということです。

男性が学部内の実験室で、薬品を反応させる実験をしていたところ、薬品が爆発したということです。

爆発で男性が着ていた白衣が燃えたということですが、実験室にいた他の大学関係者らが消火したということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8608ddeb05513353d745a76896bd5f6858c4196f

 

 

 

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20221051840分に青森テレビから下記趣旨の記事が、学習指導要領の当該ページや30%過酸化水素水を使った白煙発生状況などの写真付きでネット配信されていた。

理科室で何が起きたのか、専門家立ち合いのもと検証です。

三沢市の中学校で理科の実験中に薬品が噴き出し、生徒12人が目や手足などの痛みを訴え、病院に運ばれました。

なぜ今回の事故が起きたのでしょうか。

事故が起きたのは三沢市立第一中学校です。

三沢市教育委員会によりますと3日、1年生の理科の授業で、酸素を発生させる実験で二酸化マンガンと過酸化水素水を混ぜたところ、フラスコから液体が逆流して噴き出したということです。

この事故で生徒12人が目や手足などに痛みを訴え、病院に運ばれました。
全員けがは軽く、すでに回復しているということです。

事故が起きた実験は、1年生の理科の教科書に掲載されていて、学習指導要領で定められた学習内容の1つとなっています。

なぜ、今回の事故が起きたのでしょうか。

狩股記者:
「今回の実験では、高濃度の過酸化水素水がそのまま生徒たちに手渡されていたということです」

市の教育委員会によりますと、実験の前に過酸化水素水を薄める作業が必要でしたが、授業を担当した教員は、これを怠ったといいます。

以前勤務していた学校では、薄めずに使えるものだったため、希釈の必要性に気付かなかったということです。

30%の濃度の過酸化水素水を二酸化マンガンに垂らすと、たった一滴だけで、フラスコから煙が勢いよくあがる状態となりました。

一方、水で3%の濃度にまで薄めた過酸化水素水では、ブクブクと泡が出始め、酸素が発生しています。

八戸工業大学の小林正樹教授は、高濃度の薬品を扱う際には慎重さが必要だと話します。

八戸工業大学生命環境科学コース 小林正樹教授:
「理科実験はガスが出たり熱が発生したり試薬が飛び散ったり、今回の事故が起こる恐れがありますので、必ず教員の方で予備実験をやっておく必要があると思います」

三沢市教育委員会は保護者に事故を謝罪し、再発防止の徹底を各校に通知しています。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/atv/171601?display=1

 

1042125分にYAHOOニュース(デーリー東北)からは、クラスの29人が数班に分かれて実験していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

三沢市教委は4日、市立第一中で行われた理科の実験中、フラスコから薬品が飛び散り、1年生の男女12人の目や手などに付着する事故があったと発表した。

12人は市内の眼科と皮膚科を受診し、いずれも軽症。

市教委によると、3日午前920分ごろ、1年の1クラス29人が、理科室で数班に分かれて酸素を発生させる実験をしていた。  

生徒が二酸化マンガンと過酸化水素水をフラスコに入れたところ、混合した液体が逆流。
噴き出したものがかかった。

過酸化水素水の濃度が高かったことが原因とみられる。  

同校は3日、該当するクラスの保護者に経緯を説明した。

市教委は4日付で、実験時の児童生徒の安全確保を徹底するよう、市内の小中学校長に文書で通知した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/82fc1bb15995ca312c659cc76f6021ebc111895d

 

(ブログ者コメント)

前任の中学で使っていた容器と色や大きさが同じだったため、容器のラベルを確認することなく、30%濃度のものを使ったということかもしれない。

 

 

 

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20229211916分にYAHOOニュース(;PRESIDENT Online)から、『なぜ通園バスの置き去り事故は繰り返されるのか…「安全装置」で完全解決できると考えてはいけない』というタイトルで、下記趣旨の記事(千葉商科大学教授の寄稿文?)がネット配信されていた。

【安全装置の設置義務化は早急に進めるべきだが…】

たしても悲しい事故が繰り返された。

静岡県牧之原市の認定こども園で3歳の園児が送迎バス内に置き去りにされ死亡した。

昨年7月に福岡県中間市の保育園で5歳の園児が同様に送迎バスに取り残されて熱中症で亡くなり、大きなニュースになったばかり。

保育園・幼稚園関係者は危機感を持ってそれを聞いたはずだが、残念ながら、その教訓は生かされなかった。

政府は事態を重く見て、送迎バスを持つ全国の幼稚園・保育所などを点検し、安全管理マニュアルの策定する「緊急対策」を10月中にもまとめる方針を示している。

それでも、マニュアルに沿って実際に行動するのは人間。

ヒューマンエラー(人為ミス)をゼロにすることは難しい。

そこで、多くのメディアや識者からあがっているのが、人感センサーなど安全装置の設置義務付けだ。

今回のようにミスがいくつも重なったとしても、子どもの命を救う事ができる仕組みを構築すべきだ、というわけだ。

実際、欧米などでは自動車にそうしたセンサーを取り付ける動きが広がっており、米国などでは標準装備として義務化する方向に動いている。

日本に輸入する欧州車などの一部には、すでに置き去り防止のセンサーが装備されている車種もある。

そうした安全装置の送迎バスへの設置義務化は早急に進めるべきだろう。

 

【ヒューマンエラーは機械で100%解決できる問題ではない】

だが、そうした安全装置を付ければ100%死亡事故が防げるわけではない。

あくまで機械だから、故障することはあり得る。

定期的なメンテナンスやチェックも重要だが、それを担うのも人間だ。

センサーの設置を義務付けても、そのスイッチをオフにしてしまうことだってあり得る。

毎年夏になると、送迎バスではなく、駐車場に止めた自家用車の中に置き去りにされ熱中症になる子供の話が報じられる。

その多くが、買い物やパチンコに夢中になった母親が、車に待たせた(置き去りにした)子供のことをすっかり忘れたために起きる。

あるいは「これぐらいの時間ならば大丈夫だろう」と“意図的に”置き去りにしている。

こうした場合、仮にセンサーが付いていても、装置の設定スイッチをオフにするに違いない。

輸入車のカーディーラーによると、この装置が付いていると、コンビニで買い物をする時に、載せているペットが動くだけで作動してしまう。

これを避けるために機能をオフにしている人も少なくないという。

今後、日本でもセンサーによる安全装置が標準装備になっていくに違いないが、それでヒューマンエラーがなくなるわけではないのだ。  

送迎専用のバスならば、スイッチをオフにすることはないだろうが、機械のことだから、誤作動することはあり得る。

誤作動を嫌ってスイッチを切る運転手が出てくるかもしれないのだ。

 

【鉄道現場には“指差喚呼”という動作がある】

では、どうやったら事故は防げるか。

基本的には、人為ミスを防ぐために「訓練」することだろう。  

日本の鉄道現場には、「指差喚呼(しさかんこ)」と呼ばれる安全確認の動作がある。

運転手や車掌が青信号を指差しながら「信号よし!」と大きな声を出す、あの仕草である。

明治時代に始まったとされるが、今日まで国内の鉄道では当たり前の安全確認法になっている。

それは、自動列車停止装置などの安全装置が当たり前になった今でも変わらない。

この指差喚呼、日本特有の慣行だそうだが、鉄道現場だけでなく、製造業の工場や工事現場などでも幅広く使われている。

たとえ相方がいなくても大きな声を出すことで、自分自身の注意力が喚起される。

しかも、この「指差喚呼」を新人教育などで、徹底的に叩き込む。
「身体に覚えさせる」わけだ。

列車を走らせる前には必ず声を出して安全を確認するという動作を「ルーティーン」化する。

いくら綿密なマニュアルを作っても、それが現場で実践されなければ意味がない。

実践させるためには、繰り返し「訓練」する事が重要だ。

バスを止めて子供を下ろしたら、残っている子供はいないか、椅子の下を指差しながら、「座席よし」といった具合に大きな声で確認する。

一見、単純な作業でも、安全確認としては大きな効果を上げるはずだ。

 

【マニュアルを守ることが目的になってはいけない】

センサーなどの安全装置や、マニュアルは重要には違いない。

だが、ともすると、センサーがあるから確認を怠っても問題は起きないという「機械任せ」の油断が生じる。

マニュアル通りに作業を行っていたのに事故になった、と首を捻ることにもなりかねない。

「最後は自分の責任だ」と運転手自身が肝に銘じることこそが重要なのだ。

実は、そうした「現場の責任感」が強いことが、欧米の企業経営者から称賛されてきた。

「日本企業の強さは『ゲンバ』だ」と、破綻の淵に追い込まれた日産自動車に乗り込んだ当時のカルロス・ゴーンは舌を巻いたものだ。

そのゲンバの強さは、細かいマニュアルが整備されていたからできたわけではなく、現場を預かる一人ひとりが問題点や危険性を察知して対処、改善することができたからだ。

その後、経営効率化の中で、欧米流の経営スタイルから入ってきたマニュアル重視の姿勢に対して、古くからの現場の職人の多くが「最近はマニュアル人間ばかりになった」と批判していた。

仕事の最終目的はより良い製品を作ることであって、マニュアルを遵守していれば良い、というものではない。

それが「現場の責任」というものだった。

 

【日本の製造業で「現場力」が失われている】

最近、日本の製造業の工場などで「現場が崩壊寸前だ」という声を聞くようになった。

コスト削減優先の中で、数年しか働けない技能実習生に現場を任せるところが増えてきた。

現場にベテラン作業員がいても、高齢化でいつまで勤められるか分からない、と言う。

どんどんマニュアル化、機械化して、熟練のベテランは姿を消しつつある。

つまり、現場で責任感をもって仕事をこなす人の力が落ちているというのだ。

現場のいわば“プロ”が減って、「リスク(危険)」を捉える力も落ちている。

リスクというのは、予想外の事から起きる。

すべてマニュアルに書いてあるわけではない。

かつては、現場で経験を積んでいる中で、様々なリスクに直面し、自ら解決策や善処方法を会得したものだが、最近は「想定外」に直面した結果、対応が後手に回るケースが少なくない。

こういうことが起きれば、こんな事態が生じるかもしれない、という、現場ならではの「想像力」が欠落するようになっているのだ。

 

【このままでは不幸な事故は繰り返される】

通園バスを日々運転していれば、降りる際に子供がいたずらで椅子の下に隠れているようなことに遭遇するだろう。

万が一、椅子の下にいて炎天下で放置されればどうなるか、車内の温度は何度ぐらいになるか、リスクに対する「想像力」が働けば、自ら「指差喚呼」して、子供が残っていないことを確認するに違いない。

漫然と仕事をこなしているから事故は起きる。  

残念ながら、今の学校教育では、そうした「想像力」を養うような授業が行われていないのだろう。

マニュアル的な知識習得が優先され、A=Bといった答えだけを求める教育が行われている。

どんな事にも「リスク」があり、一方で「ベネフィット(利益)」を得ようとすればリスクをゼロにすることはできない。

つまり、ベネフィットを得るためにどうやってリスクを最小化するかという、まさに「現場」で経験的に積み上げられてきた知恵が失われていっているのではないか。

相次いだ通園バス置き去り問題は、日本の「現場力」の弱体化を示しているように見える。

だとすると、マニュアル化や機械化をいくら進めても、不幸な事故は形を変えて起き続けるに違いない。

 

 磯山 友幸(いそやま・ともゆき)
 
経済ジャーナリスト 千葉商科大学教授。
1962
年生まれ。
早稲田大学政治経済学部卒業。
日本経済新聞で証券部記者、同部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め、2011年に退社、独立。
著書に『国際会計基準戦争 完結編』(日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)などがある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c39a6be00c8ebca64fdd51827b35ddfe07c6acac 

 

 

 

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20229202158分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

20日午後245分ごろ、石川県白山市の金沢工業大やつかほリサーチキャンパスにある地域防災環境科学研究所で、耐震実験用の土壁が倒れ、男性教授(64)と、25歳と22歳の女子学生の計3人が足を挟まれるなどのけがをした。

地元消防によると、このうち学生(25)は重傷という。

大学や地元消防によると、現場は住宅の耐震実験などを行う施設で、土壁は幅2メートル弱、高さ3メートル弱、重さ約400キロ。

9枚を立てて並べていたところ、8枚がドミノ倒しになったという。

大学の説明では、当時現場にいたのは建築学部建築学科の学生4人と教授の計5人。

木枠内に土などを塗り込んで作った土壁に機械で力を加え、壊れる状況を調べる実験の準備中だったとみられる。

通常は天井からつるしたクレーンを使って壁を動かし、参加者はヘルメットを着用することになっている。

当時の状況は確認中といい、大学広報課は「実験中の事故はあってはならないことで、安全管理が徹底されていたかを調べ、再発防止に努めたい」とコメントした。

(共同)

https://mainichi.jp/articles/20220920/k00/00m/040/273000c

 

9211231分にYAHOOニュース(北陸放送)からは、土壁の耐震性を調べる実験の準備中だった、クレーンで吊り上げる準備をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

消防によりますと、実験室には9枚の土壁がおよそ80センチの間隔で立てられていて、両脇の3か所は一辺が5センチほどの角材でビス止めされていたということです。

その際、最も端の1枚を男性教授がクレーンを使ってひもをかけ吊り上げる準備をしていたところ、他の8枚の土壁がドミノ倒しになったということです。

事故当時は土壁の耐震性を調べる実験の準備作業中で、警察は業務上過失傷害の疑いも視野に調べを進めています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c4ebdd4a9fff22d0969c470a08306027a8ca5eda

 

2022921191分にYAHOOニュース(北陸放送)からは、同趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。

事故があったのは石川・白山市八束穂の金沢工業大学やつかほリサーチキャンパスの実験室で、20日午後245分ごろ、実験に使う土壁を移動させる作業をしていた際、9枚のうち8枚が次々とドミノ倒しになり、女子学生2人と教授が下敷きになりました。

この事故で女子学生(25)が頭を強く打つなどして大けがをし、女子学生(22)と男性教授(64)が足などにけがをしました。
いずれも命に別状はありませんでした。

大学や消防の情報をもとに事故当時の状況を説明します。

土壁を側面から見た図です。
当時、実験室にあった土壁は9枚で、厚さ約10センチ、土壁の間隔は約80センチでした。

倒れた土壁には木の枠がついていて、一番端の壁はクレーンからロープをかけ固定されていたほか、壁の側面は一辺5センチほどの角材でつなぎねじ止めされていました。

その後、実験で使うため一番端の固定していた土壁を移動させようと、教授と1人の女子学生がねじを外していたところ土壁が次々と倒れ、下敷きになったということです。

大学は事故当時の状況について、教授と女子学生のうち1人は壁の外側に、もう一人の女子学生は反対側にいたため正確な位置は分かっていないと説明しています。

一方、実際に救助活動に当たった消防隊員によりますと、女子学生は2人とも壁と壁の間に入っていたと近くにいた学生から聞いたということです。

1
枚およそ400キロもの壁がなぜ次々と倒れたのか、安全面での問題はなかったのか、大学は事故調査委員会を設置し詳しい原因を調べています。











https://newsdig.tbs.co.jp/articles/mro/159694?display=1

 

92251分にYAHOOニュース(北國新聞)からは、外側の1枚をクレーンで吊った後、ネジを外そうとしていた、学内規則に反し、ヘルメットと作業服を着用していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

金沢工大の大澤学長は21日、野々市市の同大扇が丘キャンパスで会見し、後藤教授や学生が学内の規則に反してヘルメットや作業服を着用していなかったと説明した。

教員らで事故調査委員会を設置し、原因究明を進める。

大澤学長は会見の冒頭、事故とけが人の発生を陳謝した。

同大の説明では、1枚当たり高さ28メートル、重さ約400キロ(推定)の土壁9枚は、側面同士を木材でつないで倒れないようになっていた。

事故が起きたのは後藤教授が外側の1枚を移動させるため、クレーンで吊った後、木材のねじを外そうとした時で、ほかの土壁8枚が突然倒れてきたという。  

学生の1人は全身を土壁に挟まれて頭などを強く打ち、もう1人の学生は足を挟まれた。

後藤教授は土壁に当たって飛ばされた。

大澤学長は「命は別条がないと聞いている」と述べた。  

同大は学内規則「安全指針」で実験に適した服装を定めている。

巨大な土壁を扱う今回の実験では、ヘルメットと作業服、安全靴を着けることが義務付けられているが、実際にはヘルメットと作業服は着用していなかった。
安全靴は不明という。  

事故調査委は安全衛生委員長や教員らを中心に設けた。
設備や実験の手順などを検証する。

原因の特定までは、現場となった構造実験室での実験を見合わせる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0359ed85f6d627e5822d49d5df9c8ff1ccdd28fe

 

 (2023年3月18日 修正1 :追記)

202331851分にYAHOOニュース(北國新聞)からは、クレーン操作をしていた教授は無資格だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

金沢労働基準監督署は17日、無資格でクレーンを運転したとして、労働安全衛生法違反の疑いで、教授と法人としての大学を金沢地検に書類送致した。

【写真】奥の1枚を残して土壁が倒れた事故現場

書類送検容疑は昨年920日午後、白山市八束穂(やつかほ)2丁目の大学実験室で、教授が資格を持たず、必要な教育を受けていないのに、クレーンで土壁をつり上げる作業をした疑い。

大学は教授に安全のための教育をしなかった疑いがある。

金沢工大などによると、当時、教授らは高さ3メートル弱、幅2メートル弱の土壁(1枚約400キロ)を9枚立てて並べていた。

教授がクレーンで1枚を運ぼうとした際、8枚がドミノ倒しになり、3人が下敷きになって頭や足を挟まれるなどした。  

金沢工大は「書類送検の事実を確認できていないのでコメントできない」としている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/728de091ec63d772c7bd8039ea036110526fc29d 

 

 

 

 

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20229161530分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

静岡県の認定こども園で、園児が通園バスの車内に取り残されて熱中症で死亡した事件を受け、姫路市のメーカーが同様の事故を防ごうと、車内にいる人が踏むとクラクションが鳴って知らせるマットなどを開発しました。

子どもが通園バスの車内に取り残されるのを防ごうと、商品を開発したのは、姫路市の自動車電装品メーカーです。

このうち、車のエンジンを止めると自動的に数秒から10数秒後に鳴り始めるブザーは、車内後方に設置したボタンを押さないと止まらない仕組みになっていて、すべての座席の確認を促します。

また、車を降りてドアを閉めると警戒態勢となるシステムは、取り残された人が車内のマットを踏むとクラクションが鳴り続け、ドアを開けて専用のスイッチを押すかエンジンをかけないと止まらないようになっていて、万が一、取り残された人がいても外に知らせます。

メーカーでは、静岡県で起きた事件を受け、自動車の電装品を製造してきた技術を生かして開発に取り組んだということで、来月1日からインターネットなどを通じてこれらの装置を販売します。

コアテックシステムの服部社長は、「簡単に設置でき、園児が意識しなくても知らせることができるよう開発したので、多くの施設が導入し、二度とこうした事故が起こらないようにしてほしい」と話しています。












https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20220916/2020019557.html

 

(ブログ者コメント)

他にもさまざまなメーカーが対策設備やシステムなどを開発している。



 

 

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2022912日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/12718/

 

(2022年9月20日 修正1 ;追記)

20229131921分に毎日新聞からは、理事長が辞任した、園では降車確認をダブルチェックする決まりになっていなかった、理事長は降車後に車内清掃と消毒を行っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

増田理事長兼園長(73)が8日付で辞任していたことが、代理人弁護士への取材で判明した。

増田氏は7日の記者会見で、後任が決まり次第、辞任する意向を示していた。

ただ、女児が亡くなったことの自責の念や、安全管理の不備に対する厳しい批判があったことを踏まえ、辞任を前倒ししたとみられる。

後任は決まっていない。

園では、降車確認を職員同士でダブルチェックする決まりになっていなかったほか、クラス担任が千奈ちゃんの不在を把握しながら保護者に問い合わせず欠席と思い込むなど、ずさんな安全管理体制が明らかになっている。

また、増田氏が園児らをバスから降ろした後、車内の掃き清掃とアルコール消毒をしていなかったことも新たに判明した。

ともに運転手の日課となっており、実施されていれば千奈ちゃんに気付いた可能性があった。

https://mainichi.jp/articles/20220913/k00/00m/040/190000c 

 

 

(2024年7月5日 修正2 ;追記)

2024741910分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、元園長に実刑判決、元担任には執行猶予判決が出たなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

当日、バスを運転していた元園長の男。

クラス担任だった女とともに、業務上過失致死の罪に問われています。  

午前11時に始まった、4日の裁判。

静岡地裁の國井裁判長は、元園長の男に禁錮14カ月の実刑判決、元担任の女に禁錮1年執行猶予3年の判決を言い渡しました。

判決では、元園長が園児の安全を確保する計画を作らなかったこと、送迎バスの車内の確認を怠ったこと、元担任については園児の不在を確認しながら保護者に連絡をしなかったとして、いずれも過失を認めました。

・・・

https://news.yahoo.co.jp/articles/435cc5574edc8924e58f3b0a66500231acdd24b4  

 

 

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20229101426分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

さいたま市の認可保育施設で2019年11月と昨年12月、園児が夕方に送迎バスに取り残される事故が起きていたことが9日、わかった。

いずれも座席で寝ていた園児を同乗の施設職員らが見逃していた。

園児に健康被害はなく、施設側がそれぞれの保護者に謝罪した。

市によると、取り残されたのはいずれも同じ認可保育施設の3歳児クラスに通う園児各1人。

19年の事例では午後5時30分頃、園児と職員を乗せたバスが市内の降車場所で園児たちを降ろして施設に戻った際、園児が車内にいるのに気づかずに職員がドアを閉めていた。

約20分後に車内からバスの窓をたたいている園児を他の園児の保護者が見つけ、無事だった。

乗降時に園児を確認する決まりだったが、守られていなかった。

昨年12月のケースでは、午後4時過ぎにバスが園児と職員を降車場所に降ろして施設に戻った際、車内を点検していた運転手が座席で寝ている園児を見つけた。

降車時に職員が園児を確認するルールだったが、怠っていたとみられる。

その後、施設側は市の指導で、送迎時のマニュアルを作り直すなどしたという。

静岡県牧之原市の認定こども園で3歳女児が通園バスの車内に取り残されて死亡した事件を受け、さいたま市は送迎バスを使う保育施設などを対象に、送迎時のマニュアルの有無などを確認する調査を行っている。

送迎バスの安全対策について、市の担当者は、「調査結果をみて今後の対応を検討したい」と話している。

 

【バス送迎業務の点検、1950施設に通知】

埼玉県の大野元裕知事は9日、県内1950か所の保育園、幼稚園、認定こども園を対象に、バス送迎業務を点検するよう通知したと発表した。

安全管理の徹底を求める国の通知を受けた措置で6日付。

県内の自治体でも、同様に事業者に注意を促している。

県では出欠などの情報を保護者に確認することや職員間の情報共有の徹底、ダブルチェック体制による子どもの人数確認などを適切に行っているかについて調べる方針。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220910-OYT1T50083/ 

 

 

 

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20229960分にYAHOOニュース(スポーツ報知)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で千奈ちゃん(3)が通園バスに置き去りにされ死亡した事件では、複数の人為的なミスが背景にあった。

こうした事故を防ごうと、三洋貿易(東京・千代田区)では、車内に設置したレーダーを使って、取り残された乗員の存在を外部に通報する“置き去り検知センサー”システムの搭載を目指している。  

装置はルクセンブルクに本社を置くセンサー専用メーカー「IEE」社が開発。

三洋貿易が同社と契約し、国内で販売を行う。

バス用は「LiDAS」(ライダス)、乗用車用は「Vita Sense」(バイタセンス)と命名した。

車内の上部に設置した機器から発せられるレーダーにより、車内にいる乗員の動きを検知する仕組みで、呼吸による胸の動きにも反応する精度がある。

実証実験では、毛布の下にいる新生児の呼吸にも反応したという。

バスのレーダーは1台で座席2列分をカバー。

設置費用はバス1台で数十万円を想定し、2027年までに2000台の導入を目標にしている。

事件を受け、同社には問い合わせが相次いでおり、担当者は「主に教育関係の方からお問い合わせをいただいています」と話した。

日本だけでなく、米国でも車中に放置された子供が年平均で37人死亡しており社会問題になっており、既にこのセンサーを導入したバスが約50台稼働。
今後も拡大する見通しだ。

三洋貿易は、「車中に子供を放置して死亡する事件は、各国で問題となっています」と指摘する。

韓国では、運転手が後部座席に設置されたボタンでエンジンを停止させる仕組みを導入。

後ろの席まで行くことで、目視で乗員がいないかを確認しているという。

同社は、「保育園などでは、人員不足や過重労働などが慢性化しており、ドライブレコーダーが広がったように、技術の力で防止できたら」としている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3c0bd5042bc6c1a90546d6811004fc2eb1e93af1 

 

981825分にNHK首都圏からは、置き去り検知センター販売会社が送迎バスの運転手にネット調査したところ6%が置き去りを経験していたなど、同趣旨の記事がネット配信されていた。

静岡県牧之原市の認定こども園で、3歳の女の子が車内に取り残されて熱中症で死亡した事件のあと、車内の置き去りを検知するセンサーを取り扱う都内の企業には、全国各地の幼稚園や自治体から問い合わせが寄せられています。

東京・千代田区に本社がある自動車の部品などを扱う企業では、子どもが車内に置き去りにされ熱中症で死亡する事故を防ごうと、車内の置き去りを検知して外部に知らせるセンサーの販売を来年から始める予定にしています。

このセンサーは海外企業が製造するもので、車内の天井に取り付け、エンジン停止後に車内で人の動きを検知すると、あらかじめ登録された携帯電話にメールが送信され、危険を外部に知らせるものです。

この企業には、今月5日の静岡での事件のあと、全国各地の幼稚園や自治体などから「送迎バスに設置したい」などと問い合わせが8件、寄せられたということです。

また、この企業が幼稚園や保育園の送迎バスの運転手などを対象に、「ここ1年間で送迎バスに子どもを残したまま車を離れたことがあるか」をインターネットで尋ねたところ、回答した267人中、5.6%にあたる15人が「車内に園児だけにした」と回答したということです。

三洋貿易の平澤上級執行役員は、「ヒューマンエラーによる痛ましい事件が繰り返されないように、システムやハード面を強化することで子どもの命を守っていきたい」と話していました。





https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20220908/1000084556.html

 

97220分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、直近1年に限らないと8%の運転手が置き去りを経験していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

車内の安全装置などを手掛ける商社・三洋貿易が20225月、幼稚園・保育園の送迎バスの運転手・運営担当者など267人を対象に、「園児置き去り」に関するアンケートを行いました。

「園児を車内に置き去りにした経験がある」と答えた人が21人で全体の7.9%。

さらに直近1年間でみても15人で全体の5.6%。

また5(2%)が「置き去りにされた園児の熱中症を経験した」と答えています。

原因については、「人手不足だから」「登園確認等のルールが形骸化してるから」という答えがある中、3分の2の人が指摘したのが「送迎担当者や職員の意識が低いから」でした。

安全なシステムを導入しても、最後は担当者の意識の問題となります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/09397297e01a836a04924d28ebdf66e2cc0b8b21

 

 

 

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2022981750分にYAHOOニュース(ニッポン放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

中央大学法科大学院教授で弁護士の野村修也が98日、ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」に出演。

静岡県牧之原市の通園バス園児死亡事件について解説した。

 

【通園バス園児死亡事件、国が安全対策チーム設置へ】

静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児の千奈ちゃんが通園バスに取り残され死亡した事件を受けて、政府は再発防止のため、関係する府省によるワーキングチームの設置に向けて調整に入った。

主にバスで送迎する際のマニュアルの策定など、具体的な安全対策について検討するとみられる。

 

【今回の事件にある2つの問題 ~マニュアルに頼ると人はミスをする】

新行)去年(2021年)の7月にも、福岡県中間市で園児が送迎バス内に取り残され、熱中症で亡くなった事件がありました。

野村)今回の事件では、問題が2つあると思います。
1
つは、人がミスをすることを前提とした政策になっていないということです。

新行)ミスをすることを前提にした政策になっていない。

野村)「バスから降りるときには、必ず複数の人で点検しましょう」というマニュアルをつくると、人がその通りにやると思ってしまい、そこで終わってしまうのです。
でも、人はそこでミスをします。
「やらなければいけない」と言われても、やらないこともあるから事故が起こるのです。

 

【アメリカでは同様のバスの場合、到着後、最後尾のブザーが鳴る ~運転手が最後尾まで行き、止めなければならない】

野村)人がヒューマンエラーを起こすかも知れないという前提で政策をつくらなければいけないのだけれど、役所はこういうとき、必ず「マニュアルをつくりなさい」で終わってしまうのです。
例えばアメリカでは、スクールバスなどにはいちばん後ろにブザーがついていて、到着するとブザーが鳴るのです。

 

【マニュアルで「点検してください」と言うだけでは不十分】

野村)ブザーを止めるためには、運転手の人がいちばん後ろまで行かないとブザーを止められないわけです。
後ろまで行く間に、当然のごとく誰か残っていないかどうかを見ることになります。
絶対に人がやらなければいけない行動をさせるような仕掛けをつくらないといけません。
マニュアルで「必ず点検してください」と言うだけではダメなのです。

 

【登園管理システムでは「全員出席」と登録されていた ~いないことを誰もチェックしなかった】

野村)今回、まず降りるときの点検が不十分であったことははっきりしていますが、もう1つの問題として、この幼稚園には「登園管理システム」というものがあります。
「きょうは誰が登園しているか」ということを登録するものです。

新行)登園管理システム。

野村)登録作業では、「全員来ました」と登録しているのです。
バスのなかに居残りがいるのに、全員登園したと。
先生はそれを見て、園児がいなければ本来は「居ないのではないか」とチェックしなければいけないのに、何もしないで結局、発見するまでに何時間もかかっているわけです。

 

【「システムに登録すること」が仕事になって、本来の確認をしていない ~仕事が形骸化している】

野村)何が問題かと言うと、「システムに入力する」ということが仕事になってしまっているわけです。
つまり「何のためにやっていた仕事なのか」ということをいつの間にか忘れてしまい、「システムに登録してくださいと言われているから登録しました」となっている。
仕事が形骸化しているのです。

新行)形骸化している。

野村)この2つの部分を塞がないと、今回のような事故は防げません。
ところが、役所がおそらくまた新しい仕組みをつくっても、「マニュアルをつくりなさい」で終わってしまうのです。
それではダメだと思います。

 

【「子どもの安全第一という緊張感を持ち続ける」仕組みをつくるべき】

新行)メールもいただいています。
我孫子市にお住まいの会社員、“チェチェネコ”さんからです。
「幼稚園バスに3歳児が置き去りにされて亡くなった事件について、うちの子と同い年なのでとても悲しいニュースです。
うちも妻が子どもをあずけると通知が来るようになっています。
ご両親は当日、無事に子どもが登園したものだと思っていたのに、あり得ないですよね。
昨日(7日)の会見も危機感がない腹立たしい会見でした」といただきました。

 野村)本当ですよね。
「危機感」がキーワードだと思いますが、子どもの安全第一という緊張感を持ち続けるような、そういう仕組みをつくらなくてはいけないのです。

新行)命をあずかっているのだと。

野村)まさにその通りです。
命を守るためにシステムにも登録しているわけですし、点検もしているわけです。
でも、それが仕事なのだということ、子どもの命をみんなで守っているのだというところが、「スポッ」と抜けてしまうのです。
これは日本人にありがちなことです。
だから書類出しの際、ハンコを押していないことを気にするわけです。
「ハンコを押していませんよ」というような。ハンコは気にするのですが、何のために書類を出しているのかはみんな忘れてしまうのですよ。

新行)中身ですよね。

野村)「書類さえ出せばいいのでしょう」と形を整え、全部チェック欄が埋まっていて、ハンコが押してあれば終わりという感じで、何のチェックだったのかはどうでもいいわけです。
そうすると、いつの間にか本当に点検しなくても、書類をつくるだけで「仕事が終わった」となってしまう。
こういう状態であるのなら、もう1回、緊張感を取り戻す。
まさにメールでもいただきましたが、緊張感というのは大事なキーワードだと思います。

 

【通常の運転手が休みで園長が代理で運転 ~より慎重に行うべきだった】

新行)園の説明によりますと、バスの運転手が急に休みになり、増田理事長が代わりに運転したということです。
理事長と添乗した70代の女性派遣職員が、降車時に乗車名簿と下車する園児を照合する園の決まりがあったのだけれども、それをしなかった。
また、2人とも車内に園児が残っていないか確認しなかったということです。
「日ごろ、運転していなかったから」という説明があるわけですけれども、人が変わったとしても、お子さんの命を守るという仕事に変わりはないわけですよね。

野村)逆に言うと、いつもやっていない人が代わりに行う場合は、「より慎重でなければいけない」と普通は考えるものです。

新行)そうですよね。

野村)むしろ、そういうときにエラーが起こりやすいわけではないですか。
だからこそ二重三重にやらなければいけないのです。
いつもと違うから、ミスがないように点検係をもう1人入れるとか、あるいは降りるときに迎えに誰かが出ていて、全員で確認するとか。

新行)いつもより入念に。

野村)そういうことをやらなければいけなかった可能性はあるわけです。
ところが、まったく放置されてしまったし、園長先生だったから他の人たちは任せきりにしてしまった。
要するに、「上に立って管理する人(上司)がいない立場の人」がミスを犯すことの恐ろしさもあるわけです。
そういう点も含めて、より慎重に対応しなくてはいけないことだったと思います。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bf823d2f3235b85a45b8f8be1adfe044fe2ed3a4

 

 

 

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202298724分にYAHOOニュース(AUTOCAR JAPAN)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

3歳女児が乗っていたのはハイエース・コミューターベースの幼児バス】

202295日。
静岡県牧之原市の幼稚園で、またしても小さな命が大人の不注意によって奪われた。

5日の朝、園児を送迎するバスが幼稚園に到着したあと、本来ならばバスを降りるはずの3歳女児はバスから降りてこなかった。

ドライバーと派遣職員の2人は、全員が確実に降りたか、確認を怠り、さらに幼稚園のクラス担任も確認をせず、女児は登園したことになっていた。

5時間後、熱射病で意識不明の重体となっていた女児がバスの中で発見される。
病院に運ばれたあと、死亡が確認された。

3歳女児が倒れていたそばには、空の水筒が転がっていたという。

最後まで何とか生きようと頑張ったのに、誰1人女児に気づくこともないまま放置されてしまった。

様々なメディアが、この幼稚園が所有する送迎バスとして青い日産キャラバンの写真を添えているが、実際に3歳女児が乗っていたのはトヨタ・ハイエースコミューターである。

写真や映像から判断すると、このバスはハイエースコミューターをベースに、座席やもろもろのレイアウトを変更した「幼児バス」と呼ばれるもの。
トヨタ車体が製造し、トヨタ自動車が販売している。
子ども18人、大人2名まで乗車可能だ。

 

【幼児バスの保安基準にも疑問】

なお、幼児バスにはチャイルドシートはもちろん、シートベルトもついていない。

幼児バスの保安基準においては、ベルトは不要。

「様々な体格の幼児が乗る送迎バスでは、サイズが一律のベルトを備えることが難しい」
「乗降時/着脱時に保育士など保護者の負担が大きい」
「火災事故などで脱出するのに時間がかかる」

などを理由に、装備が免除されている。

その代わりに国交省では、平成25年に「幼児専用車の車両安全性向上のためのガイドライン」を定めている。

事故の衝撃を受けたとき、前のシートの背もたれに幼児が倒れこんでもけがをしないよう、衝撃を受け止める柔らかいクッションを備えることや、事故時の衝撃を和らげるためシートバックの高さを高くするなどの内容だ。

3歳女児が乗っていたハイエースがこのガイドラインに沿った年式かは不明だが、シートバックを高くすると、小さな子は見つけにくくなる危険性が生まれるのではないだろうか。

なお、保安基準では子ども用シートベルトは不要とされているが、子どもの安全を第一に考える幼稚園や保育園の中には、ベルト類を自主的に備えるところも増えている。

 

【センサーやカメラではない アナログな方法で子どものスクールバス置き去りを阻止】

スクールバス王国、といえるアメリカでは、小学校1年生(5歳~)から17歳まで、約9割近くの児童生徒は自家用車またはスクールバスを利用して登校する。

4歳以下の幼稚園児の場合は、保護者が自家用車で送迎するのが一般的だ。

時に命を奪う危険も大きい「車内置き去り」に対して、アメリカではどのような対策が講じられているのだろうか?

アメリカのスクールバス製造会社大手「ICバス」が標準装備している「Leave No Student Behind」(後ろにいる子どもを置き去りにしない) 手順としては、シンプルでメーカー公式の動画で手順が説明されている。

スクールバスの後部安全機能「Leave No Student Behind」について 朝、子どもたちを乗せたバスが学校に到着し子どもたちが降車するのを見届けると、ドライバーはエンジンキーをイグニッションから抜く。

その瞬間からバス内にアラームが鳴り響く(10分以上の走行後のみ)。

このアラームを消すために、ドライバーはバスの最後部まで歩いてアラームを解除(リセットボタンを押す)する必要がある。

リセットボタンを押す際に最後部まで行く間、一席ずつ確認して、子どもが眠ったまま残っていないか? シート下に隠れたりしていないか? 確認しながら歩くことになる。

カメラやセンサーではなく、ドライバーが一席ずつ歩いて子どもたちが車内に残っていないかを確認する。

そして、ボタンを押すという作業を最後におこなう。

その後、ふたたび運転席に戻るまで、もう一度シートや車内を確認することもできる。

アナログなシステムではあるが、確実に子どもの置き去りを防ぐことができる。

 

【アメリカのスクールバスは道路上最も安全な乗り物】

アメリカのスクールバスは5歳からの利用が基本となる。

これに対して日本の幼稚園バスは年少=3歳からバスに乗る。

3歳と5歳では体の発育も違うし、言動も異なるのは当然だが、Leave No Student Behindの方法なら、3歳児だろうが5歳児だろうが中高生だろうが、ドライバー自身が絶対に確実に見落とすことがない。

また、体が小さすぎてセンサーに反応しない、カメラに映らないなどの心配もない。

日本では全般的に、「乗車中の子ども」を守ることが保護者やスクール頼みなところがある。

つまり、社会全体、子どもに関わる産業全体で子どもを守ろうという仕組みが確立されていないのだ。

チャイルドシートに関しても同様で、法制化から20年以上経過していても、着用率はやっと7割。

そして、正しく使用できているのはわずか23割というデータがある。

どんなチャイルドシートを選んで、どのようにつければいいのか? 

警察に聞いても、「取扱説明書を見てつけてください」としか言われない。

取り締まりも甘く、ほとんどは使用しているかの確認のみとなる。

正しく着用しているか?
事故の際にちゃんと拘束されるのか?
体に合ったチャイルドシートを使っているか?

といったところまでは、警察はチェックしないし、チェックできる知識や情報も持っていないだろう。

話を戻そう。

アメリカNHTSAにおいて、「スクールバスは道路上、もっとも安全な乗り物」であると定義されている。

NHTSAとは日本の国交省自動車局のような組織であり、アメリカの自動車に関する保安基準を定める政府機関でもある。

NHTSAが定めた保安基準がFMVSSであるが、スクールバスに関してはあらゆる自動車の中で最も多くのFMVSSが関わってくる。

こちらに書き出すにはあまりにも膨大なので割愛するが、日本の幼児バスに関する保安基準の何十倍も多くの厳しい基準をクリアする必要がある。

その1つに、スクールバスが停車して子どもが乗降しているときに出される『ストップアーム』がある。

日本では、幼児バスが止まっているときには、せいぜいウィンカーとハザードランプだけだが、アメリカのストップアームの中には約2mもの長さになる延長タイプもあり、多くのスクールバスで導入されている。

巨大で、視覚的にも物理的にも、クルマがスクールバスの横をすり抜けることを阻止する。

なお、日本は幼児バスの横を通るときは「徐行」だが、アメリカではスクールバスの追越しは厳禁で、バスが動くまで他のクルマは待つ必要がある。

 

【アメリカのスクールバスにはシートベルトがない?】

子どもを守るための多数のルールが敷かれるアメリカのスクールバスだが、実は、この典型的な黄色いバスにはシートベルトがない。

日本の幼稚園バスにもシートベルトの装備はなくてもよいことになっているが、アメリカと日本のスクールバスでは、シートベルトがない理由が全く違ってくる。

アメリカのスクールバスは、厳格に定められた多くの技術基準のおかげで、シートベルトがなくても衝撃を吸収し、子どもたちに影響がない構造となっている。

しかし、同じアメリカでも、日本で多く使われているミニバンタイプのスクールバスは、シートベルトやチャイルドシートの装備、着用が義務付けられている。

ドライバーに対する規則も非常に厳しい。

3歳女児を死なせた幼稚園バスを運転していたのは、臨時で園の経営者だったとのことだが、アメリカではこういうケースはあり得ない。

スクールバスを運転するのは、運転技術や安全確認のスキルはもちろん、子どもたちを守る(=死なせない、けがをさせない、事故にあわない、犯罪に巻き込まれないなど)ための、多くのトレーニングを受けて数々の試験に合格して資格を得たドライバーじゃない限り、スクールバスの運転はできない決まりがあるからだ。

「今日、いつものドライバーが休みだから園長が代わりに運転する」なんてことは、絶対にありえない。

そもそも日本では、スクールバスや幼児バスの運転に運転免許証以外、特別な資格は不要なわけだが。 何度も書く。

日本は、「乗車中の子どもの命」を国の宝として社会全体、国の制度や法律で多方面から守っていこうとする考えが希薄だ。

幼児バスの安全基準もかなり方向性がずれているし、幼稚園でのバス運用ルールも園の方針で統一されていない。

もちろん、子どもをクルマに乗せる親への交通安全教育もほぼゼロといっていいだろう。

世界で高い評価を受ける素晴らしい自動車メーカーがたくさん存在する日本。

自動車業界から率先して、乗車中の子どもを守る方法を考えてはもらえないだろうか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4ff34b56abeaf1eb3cb23e6dca3fdd8137aeca4d?page=1

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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