2023年5月3日0時36分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前、埼玉・久喜市の保育園で、遊具のロープが首にまきつき、3歳の男児が意識不明となる事故がありました。
保育園の理事長は今回の事故について、「事故を起こしてしまって申し訳ない」と話しているといいます。
2日午後7時ごろ、事故のあった保育園を訪れてみると、迎えに来る保護者の姿は見えず、園内はひっそりとしていました。
夜になっても園の前には、パトカーや警察官の姿があり、警察官が園を囲うように規制線を張っていました。
ここで2日、幼い子どもが巻き込まれる悲惨な事故が起きました。
事故があったのは、埼玉・久喜市にある「N保育園」です。
2日午前10時半ごろ、保育士の女性から「遊具のロープが首にまきつき、園児の意識がない」と119番通報がありました。
園児は3歳の男の子で、病院に搬送された際、意識はなかったということです。
事故があったのは、小さな山のようになっている遊具で、子どもの日を前に掲げられたこいのぼりのすぐそばにありました。
この遊具でいったい何があったのでしょうか。
当時、山の上にある木の柵から地面に向かってロープが垂らされていて、園児たちはそのロープをつかんで、山を登ったり降りたりして遊んでいたとみられています。
そのとき、ほかの園児が首にロープがまきついた男の子を発見しました。
そして、近くにいた保育士に伝えたということです。
園のホームページには、現場とみられる小さな山の写真が載っていました。
その写真には遊具の周りで楽しそうに遊んでいる園児たちの姿もありました。
当時は外遊びの時間で、園の庭では34人の園児が遊んでいて、周りには保育士6人がいたということです。
しかし捜査関係者によると、保育士たちは「事故の瞬間は見ていなかった」と話しているということです。
2日午後4時半ごろ、事故後の園では、迎えに来た保護者が子どもを抱きかかえて車に乗り込む様子もみられました。
園に子どもを預ける保護者に話を聞きました。
年少クラスに子どもを預ける母親 :
「(事故の)内容については(園の職員と)そんなにお話はしてない」
Q:遊具に関して、この遊具危ないと感じたことは?
年少クラスに子どもを預ける母親
「全然ないです。まったく。いい印象しかないので」
保育園の理事長は今回の事故について、「事故を起こしてしまって申し訳ない」と話しているといいます。
警察は業務上過失致傷の疑いも視野に、当時の詳しい状況を調べています。
(5月2日放送『news zero』より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/72fd56b03b65734900a7695d040710c578586c72
5月3日8時43分にYAHOOニュース(埼玉新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
幸手署によると、男児は園庭にある土で盛られた山で遊んでいた。
山は高さ数メートルで、頂上に刺さったくいにくくり付けられた形でロープが垂れていた。
ロープは山を登ったり下りたりする際に使われていた遊具だという。
男児の近くで遊んでいた園児が首にロープの絡まった男児を発見。
知らせを受けた保育士が119番した。
保育士らはロープを切るなどして救助したとみられる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2189d7a845bef6072ccf3bf65b68014525df4bf
5月3日19時56分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、ロープは事故当日に設置されたものでトラロープだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
デッキに結ばれていたロープは工事現場などで使用される「トラロープ」というものです。
この保育園では以前にも複数回設置されていたそうですが、今回のロープは事故当日に設置されたものだそうです。
実際にトラロープを触ってみると、かなり硬く伸縮性もありません。
これが体に絡んでしまうと危険だなと感じます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/078d9016c2a264fdc35a76b9cf715c02c36760c2
(2023年6月11日 修正1 ;追記)
2023年6月6日15時4分にNHK首都圏からは、当初は2人の保育士が遊具の近くで見守っていたが、他の園児の移動に合わせてその場を離れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月2日、埼玉県久喜市の保育園の園庭で、3歳の男の子がロープを伝って高さ2メートルほどの土の山を上り下りする遊具で遊んでいたところ、首にロープが絡まる事故がありました。
警察によりますと、男の子は一時意識不明の重体となりましたが、その後、意識が回復したということです。
市は児童福祉法に基づいて特別指導監査を行っていますが、これまでの保育園への聞き取りで、遊具の近くでは当時2人の保育士が見守っていましたが、他の園児が移動するのにあわせて、その場を離れていたことがわかりました。
園庭には他にも保育士がいましたが、事故が起きたときは誰も見ていなかったということです。
市は、保育士どうしの連携不足が事故の背景の一つとみていて、医師や弁護士などでつくる検証委員会を設置し、事故の原因を調べるとともに再発防止策を検討することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230606/1000093579.html
(2024年1月20日 修正2 ;追記)
2024年1月19日7時44分に東京新聞からは、検証委の報告書が提出された、事故の数年前にロープで遊ばせないよう職員会議で注意喚起されていたが現場の保育士には周知されていなかった、園児がロープを引っ張り合って遊んでいたので保育士が危ないからと柵につないだ、ロープが築山に持ち込まれた経緯は分からなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市が設けた有識者による検証委員会が18日、報告書を梅田修一市長に提出した。
事故前に職員会議でロープを使って遊ばせないよう注意喚起があったが、現場の保育士に周知されていなかった事実が判明した。
遊具は園庭の築山(高さ数メートル)にあり、山上の柵からロープをつないで斜面に垂らす構造。
報告書などによると、事故の1~2年前、職員会議で築山でのロープ遊びは危険なためにやめさせる話が出たと複数の職員が証言したが、園の議事録には残っておらず、事故当日現場にいた保育士2人は知らなかった。
昨年5月2日の事故直前、保育士の1人が築山の下で園児たちが引っ張り合う姿を見てロープを取り上げたが、撤去せずに柵につなぎ、別の保育士も含めて適宜現場を離れた。
その後約16分間にわたり現場は園児だけとなり、事故が発生。
ロープが築山に持ち込まれた経緯も分からなかった。
報告書提出後に市役所で記者会見した検証委の委員長で、東京家政大の増田まゆみ元教授(保育学)は「職員会議はとても重要で、注意喚起を周知する組織的な仕組みがなかった。ロープの管理ができていなかった点も、組織としてあってはならないことだ」と厳しく指摘した。
事故を巡っては、県警が今月初め、注意義務を怠り男児にけがを負わせたとして、業務上過失傷害の疑いで、園長や保育士らを書類送検。
男児は意識を回復して退院したが、通院中という。
同園は「常に反省を忘れないようにしたい。被害者への賠償は誠実にできる限り対応したい」とコメントした。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/303767
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。