2023年5月4日12時39分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日夕方、沼津市にある県営の愛鷹広域公園多目的競技場で、J3のアスルクラロ沼津と愛媛FCの試合中に、スタンドのフェンスが壊れて、サポーター10人あまりが、約1.5メートル下のグラウンドに転落し、松山市の56歳の女性が、ほおの骨を折るなどの大けがをしたほか、9人が軽いけがをしました。
競技場を管理する県によりますと、愛媛がゴールを決めて選手がスタンドに駆け寄った際に起きていて、フェンスは鉄製で、グラウンド側に根元から折れ曲がっていたということです。
警察は、サポーターがフェンスに寄りかかった際に壊れたものとみて、詳しい原因を調べています。
試合を主催したアスルクラロは、ホームページで謝罪した上で、「現在、当時の状況含め警察などと確認を行っており、今後の対応を検証しています」とコメントを出しました。
また、県によりますと、競技場ではフェンスへの寄りかかりを禁止する張り紙をしていたということで、現場周辺は当面、使用中止にして、修繕工事もできるだけ早く行いたいということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20230504/3030020067.html
5月4日20時33分にYAHOOニュース(SBS)からは、競技場の設計にあたりプロサッカーの試合は想定していなかったのではないかなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月3日、Jリーグの試合中にサポーターが観客席から転落した事故を受け、警察は翌4日も転落のきっかけとなった折れた柵などを現地で確認しました。
関係者によりますと、柵には腐食などの目立った劣化は見られなかったということです。
<中西記者> :
「きのうの事故を受けて、メインスタンドの最前列も立ち入り禁止の措置をとっています」
3日午後、静岡県沼津市の県営愛鷹競技場で行われた明治安田生命J3リーグアスルクラロ沼津対愛媛FCの試合中に、愛媛の選手が得点を決め、スタンドに駆け寄った際、柵が折れ、サポーター14人が観客席から転落しました。
この事故で、愛媛県松山市に住む56歳の女性が左目付近を骨折、その他9人がひじやひざを擦りむくけがをしました。
警察は4日午前も転落のきっかけとなった折れた柵などを現地で確認。
折れた柵の幅はおよそ10m。
柵から地面までの高さは1.25mほどと判明したほか、施設管理者への聞き取りなどを行ったということです。
関係者によりますと、柵には腐食などの目立った劣化は見られなかったということです。
事故はなぜ、起きたのか?
危機管理に詳しい常葉大学教育学部の木宮敬信教授に聞きました。
<常葉大学教育学部 木宮敬信教授> :
「プロの試合が行われたが、競技場設計の段階でそういった用途は想定していなかったと思う。通常、行政(静岡県)がつくる競技場というのは観戦者よりも競技者向けに設計されているのがほとんど」
静岡県営の多目的競技場として、1996年に開設した愛鷹競技場。
2017年からはJ3に加盟したアスルクラロ沼津のホームスタジアムとしても利用されています。
木宮教授は、開設時はJリーグのスタジアムとして設計されておらず、多くのファンが観戦することは想定していなかったと指摘したうえで、次のように分析しました。
<常葉大学教育学部 木宮敬信教授> :
「こういった事故は、原因を探っていくと『環境面』=施設と『教育』=人の行動をどうコントロールするか、に分けられる。実際にはどちらが事故の原因として多いのかというと、人の行動をどうコントロールするか?にある」
サポーターへの注意喚起は十分だったのか。
アスルクラロ沼津はSBSの取材に対して、「観戦の際は柵にまたがることや身をのり出すことを禁止する貼り紙をしているほか、場内放送でも注意を呼び掛けている」と答えました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3819e2987afc48d7b797b3b5c09997f2df1d85dd
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。