2023年5月3日19時36分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ゼネコン大手の熊谷組(東京都)は2日、北海道新幹線のトンネル工事をめぐり、同社など4社でつくる共同企業体(JV)がコンクリートの品質試験で発注者側に虚偽の報告をしていたと発表した。
試験の回数が足りず、強度が基準を満たしていない可能性があり、調査を進めている。
熊谷組によると、虚偽報告があったのは、2030年度の札幌延伸をめざす北海道新幹線の羊蹄トンネル有島工区(約4・2キロ)の工事。
昨年10月から今年4月にかけて、生コンクリートをトンネル内に流し込む前にする水分量の調査を定められた頻度でせず、固まる前に1区画ごとに3カ所ですべき測定試験も1カ所でしかしていなかった。
いずれも、所定の通り実施したと報告していたという。
工事を発注する鉄道・運輸機構の担当者が4月20日に工事現場に立ち会った際、発覚した。
熊谷組の担当者は「試験を担当する試験員の数が手薄だった。事態の重大さを痛感し、再発防止策を講じるとともにコンプライアンス教育を徹底する」と話した。
工程への影響は未定といい、今後、コンクリートの品質を再調査し、問題があれば工事をやり直す予定という。
https://www.asahi.com/articles/ASR536DJYR53OXIE008.html
5月3日18時25分に産経新聞からは、打設前と開始後50m3毎に測定すべき水分量を打設前の1回しか行っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鉄道建設・運輸施設整備支援機構は3日までに、北海道新幹線の札幌延伸に向けたトンネル工事で、ゼネコンの熊谷組などでつくる共同企業体(JV)がコンクリートの品質管理試験で虚偽の報告をしていたと発表した。
必要な手順を踏まずに試験したのに「適切に実施した」と報告していたといい、同機構はトンネルの品質や、工程への影響を調査している。
熊谷組は「事態の重大さを痛感し、再発防止策を講じる」とのコメントを発表した。
鉄道・運輸機構によると、トンネルはニセコ町の約4・2キロの区間。
同JVは昨年10月以降、コンクリートを打ち込む前と、打設開始後も50立方メートルごとに水分量を測る試験を、実際には開始前の1回しかしていなかった。
コンクリートの硬さについても、区間ごとに3カ所と定められているのに1カ所しか測定しなかった。
4月20日に機構の担当者が現場に立ち会い、発覚した。
https://www.sankei.com/article/20230503-2M7AYZSGU5PHPICJEBVJIHIJRQ/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。