2019年3月26日11月29日に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県鈴鹿市の10代の少女が同市立小に在学中、女性教諭に無理やり手を引っ張られ転倒して前歯を折るなどし、精神的苦痛も受けたなどとして、市に約1000万円の損害賠償を求めた訴訟は26日、津地裁で和解が成立した。
原告側の代理人弁護士によると、市が和解金150万円を支払う。
弁護士は、「和解には本人も納得している」としている。
訴状によると、少女は小学3年で9歳だった平成27年2月、教諭に手を引かれながら下校のための集合場所に向かう途中、校舎の廊下で転倒して顔面を強打し、前歯を1本折るなどのけがをした。
約9カ月間の通院を余儀なくされたほか、傷ついた歯を同級生から指摘されるなどして精神的苦痛を受けたとしている。
出典
『三重・鈴鹿市と元児童和解「無理に引っ張られ転倒」』
https://www.sankei.com/life/news/190326/lif1903260028-n1.html
3月27日10時0分に伊勢新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
少女は顔を打って前歯を折るけがをし、治療のため約9カ月間の通院を余儀なくされたほか、歯に黒ずみが残り精神的苦痛を負ったなどとして29年10月、安全配慮義務違反に伴う賠償責任を求めて市を提訴した。
和解成立について代理人弁護士は、「事故後の対応に不満はあったが、結果については本人も納得している」と話した。
市教委の学校教育課担当者は、「本件事案を受け、市内小中学校に対して児童生徒の安全確保のさらなる徹底を図って参りたい」とコメントした。
出典
『転倒負傷、元児童と和解 鈴鹿市が150万円支払いへ 三重』
https://this.kiji.is/483441393848747105?c=39546741839462401
3月27日付で毎日新聞三重版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
少女は同級生から黒ずんだ前歯を笑われ、笑うことができなくなったなどとしている。
出典
『学校内けが 鈴鹿市と和解 津地裁・10代少女 /三重』
https://mainichi.jp/articles/20190327/ddl/k24/040/187000c
2019年3月1日17時51分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前10時ごろ、横浜市神奈川区の浦島丘中学校で、休み時間に1年生の生徒が手足のしびれや目の痛みなどを相次いで訴え、このうち男子生徒5人と女子生徒8人のあわせて13人が病院に搬送された。
市教委によると、いずれも症状は軽く、入院の必要はないという。
生徒たちは、直前の1時間目の理科の授業で、性質を調べるためにアンモニアを発生させてフラスコで集める実験をしていて、このときにアンモニアを吸い込んだとみられるという。
警察と市教委が、実験の手順に問題がなかったかなど、詳しい状況を確認している。
これについて浦島丘中学校の加藤校長は、「多くの皆様にご心配をおかけして、誠に申し訳ありませんでした。今後、原因の調査結果を踏まえ、再発防止に努めます」と話している。
出典
『実験後中学生13人体調不良搬送』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20190301/1050005405.html
3月1日23時24分に神奈川新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委によると、生徒は化合物を水に溶かし、気体のアンモニアを発生させる実験をしていた。
13人は手足のしびれ、目の痛み、吐き気などの症状を訴えた。
40人が授業を受け、教諭2人が立ち会っていた。
この中学校では、ほかの4クラスでも同じ実験を予定していたが、取りやめるという。
出典
『理科の実験後、生徒13人搬送 横浜市立浦島丘中1年』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-151486.html
3月2日付で毎日新聞神奈川版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委によると、同日午前9時過ぎ、校舎2階にある理科室で中学1年の生徒40人が実験を行った。
授業は20代と50代の理科教諭2人が担当し、実験開始後に臭いに気付いて5カ所の窓を開け、換気扇も回していたという。
出典
『アンモニア実験で生徒13人 横浜の中学校』
http://mainichi.jp/articles/20190302/ddl/k14/040/055000c
(ブログ者コメント)
硫化水素の発生実験では、しばしば、体調不良事例が報道されているが、ブログ者の知る限り、アンモニア発生実験での体調不良報道は初めてだ。
2019年2月21日14時52分にYAHOOニュース(千葉日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
船橋市は21日、市立船橋高校の入試で、体育科の前期選抜受験生85人について、合格者80人に不合格の通知を、不合格者5人に合格の通知を誤って郵送したと発表した。
確認作業でのチェックが不十分で、同科を受験した全員に電話で連絡し、謝罪した。
合否の変更はなく、体育科は後期選抜試験での募集予定はない。
市や同校によると、定員80人に対し85人が受験。
19日に結果通知を郵送した際、合格と不合格が逆になっていた。
同日のインターネット上や学校での張り出しでは正しい合否を掲載していた。
18日に合否の通知書の発送準備をした際に、複数の職員で確認したが、チェックが漏れていたという。
受験者全員分の合格通知と不合格通知両方を用意し、使わない書類に印を付ける作業など徹底していなかった。
封筒と書類を合わせる最終チェックは受験番号と氏名の確認だけで終わっていたと説明し、石渡校長は、「(受験者の)ほとんどが合格だったため、名前と書類が合っていればいいという心があった」と話した。
20日午前11時40分ごろ、受験者の保護者から同校へ「学校での発表掲示やウェブ上の掲載で合格となっていたのに、自宅へ不合格通知が届いた」と電話があり発覚。
学校に保管されていた合否の通知書を確認し、保護者や中学校に正式な通知書を再発送する連絡などをしたという。
普通科と商業科受験者への通知ミスはなかった。
石渡校長は、「受験者ならびに保護者に多大な不安と心配を掛けてしまった。深くおわびし、再発防止に努める」と謝罪した。
出典
『市立船橋高、逆の合否通知郵送 体育科受験生、ネットや学校張り出しは誤り
なし』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190221-00010007-chibatopi-l12
2月21日16時39分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同校では、合否判定の前に合格、不合格ともに通知を作って必要な書類を郵送しているが、その書類を取り違えた。
封入時に封筒と書類の名前を確認したが、書類の内容までは確認しなかったという。
同校は、「複数の職員で照合するなど、作業手順を再度確認し徹底し、再発防止に努める」としている。
出典
『80人に不合格、5人に合格を通知 本当は逆でおわび』
https://www.asahi.com/articles/ASM2P3GB4M2PUDCB00B.html
(ブログ者コメント)
以下は、2月22日の朝6時すぎに、たしかテレビ朝日から放映されていた解説映像。
一方、21日に見たテレビ(どこのテレビ局かは忘れたが)では、以下のようなニュアンスの解説があった。
ややウロ覚えだが、上記映像を参考にしつつ、紹介しておく。
捨てる用の箱?と送る用の箱があり、捨てる用の箱に入れるカードには×印をつけておく決まりだが、それを忘れていたため、×印がついてないカードが入っているということで、捨てる用の箱に入っているカードを郵送した。
※キーワード;ヒューマンエラー、人的エラー
2019年2月12日17時51分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後1時前、横浜市鶴見区の新鶴見小学校で校舎1階の部屋から煙が出ているのを職員が見つけ、消防に通報した。
火はまもなく消し止められたが、室内にあった段ボールなどが焼けた。
学校によると、当時は給食の時間で、煙が立ちこめたため全校児童900人余りは一時、校庭に避難した。
子どもたちにけがはなかった。
警察によると、小学校では12日、七輪に炭を入れて餅を焼く授業が行われ、段ボールには授業で使った網や未使用の炭などがしまわれていたという。
警察は、火の気が残っていたとみて、原因を調べている。
出典
『小学校でぼや 全校児童が避難』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20190212/1050005270.html
2019年2月4日17時31分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3年前、鹿児島市の公立中学校で校舎の雨どいが落下して生徒が足の骨を折る大けがをしていたことがわかった。
これを受けて、市教育委員会が市立の小中高校を調査したところ、別の12校でも雨どいの留め金の不具合などが見つかり、改修を進めたという。
鹿児島市教委によると、3年前の平成28年10月に東谷山中学校の校舎にあった雨どいが損壊し、これにあたった男子生徒が右足を骨折した。
雨どいは直径10cm余りの筒状で、校舎の1階から4階まで専用の留め金で垂直に取り付けられていた。
校舎の外にいた生徒たちが雨どいを触ったところ、1階と2階の部分が外壁から外れて、この弾みで2階部分が落下し、けがをした男子生徒にあたったという。
落下した部分は重さが14kgあった。
その後の調査で、1、2階部分に6か所あった留め金のうち、4か所が十分に固定されていなかったことがわかったという。
この事故を受けて、市教育委員会が市立の小中高校を調査した結果、別の12校でも雨どいの留め金の不具合やサビが見つかり、おととし3月までに修繕した。
市教委では3年に1度、主に目視で雨どいを含めた建物の点検を行っていて、東谷山中学校では事故の2年前に点検したが、雨どいの異常は報告されていなかった。
現在は、点検の際に実際に雨どいを触り強度を確かめるよう、対応を変更したとしている。
学校で発生した事故については、文科省が都道府県を通して報告するよう求めているが、この事故を国や県教委などに報告していなかった。
これに関して県教委は、事実を把握していなかったとして、市教委から詳しい内容を聞き取る方針だ。
その上で、鹿児島市以外でも同じような事故が起きないよう、注意を促したいとしている。
出典
『3年前校舎の雨どい落下生徒けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20190204/5050005588.html
(ブログ者コメント)
以下は映像の1コマ。
2017年4月18日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7011/
(2019年1月30日 修正3 ;追記)
2019年1月24日18時3分にNHK香川から、園長は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
保育所の遊具について、国は、子どもの頭や首が挟まれて抜けなくなるような隙間を設けてはならないという指針を守るよう求めていて、警察は去年2月、遊具の危険性を認識せず、安全対策を怠ったとして、業務上過失致死の疑いで47歳の園長の書類を検察に送っていた。
高松地検は24日、「事故があった『うんてい』は指針が求める基準を満たしていなかったが、70ページ以上に及ぶ指針を読んで理解するのは困難で、子どもが隙間に首が挟んで死亡することを予想するのは難しかった」などとして、嫌疑不十分でこの園長を不起訴にした。
この事故をめぐっては、この保育所の指導監督を所管する善通寺市も、医師や弁護士などによる第三者委員会を設けて検証を続けている。
市によると、委員会は今年度中に事故の原因や再発防止策について報告書にまとめて公表する予定だという
出典
『遊具事故で書類送検の園長不起訴』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20190124/8030002953.html
(2019年4月3日 修正4 ;追記)
2019年3月28日22時18分にNHK香川から、事故報告書が公表されたという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市が設けた第三者委員会は事故の原因の分析と再発防止策の検討を進めていたが、このほど報告書を取りまとめ、28日、その内容を公表した。
報告書は、「うんてい」が保育士の目が届きにくい場所にあったことや、遊具の構造が遊具メーカーなどでつくる業界団体が定めた安全基準を満たしていなかったことなどが事故の背景にあったとして、保育施設が、保育士の目が届きやすい場所に遊具を設置し、遊具が安全基準を満たしているか、年に1回以上点検することなど4項目を提言している。
市は、今後、この報告書をホームページなどに掲載し、市内の保育施設にも内容を周知することにしている。
出典
『遊具事故の報告書 基準を重視』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20190328/8030003370.html
(ブログ者コメント)
4月3日現在、市のHPには、まだ掲載されていない模様。
(2020年2月7日 修正5 ;追記)
2020年1月28日18時31分にNHK香川から、保育所の運営法人に対し3000万円の損害賠償判決がくだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
両親は、事故の11日前に就任した保育所の園長や運営法人らが危険な遊具を放置し、十分に監視していなかったために女の子が死亡したとして、運営法人などを相手取って、あわせて5500万円余りの損害賠償を求めて裁判を起こし、これまでの裁判で法人側は過失があったことを認めていました。
28日、両親が保育所の運営法人など相手取って損害賠償を求めていた裁判で、高松地方裁判所は28日、法人に3000万円余りの賠償を命じる判決を言い渡しました。
高松地方裁判所の森實将人裁判長は、「法人または園長の前任者は、うんていの危険性を認識すべきだったのに、放置をした法人には過失がある」などと指摘し、女の子の死後、両親に支払われた見舞い金などを除いた、あわせて3000万円余りを両親に支払うよう命じる判決を言い渡しました。
一方で、園長らについては遊具を点検する業者から構造上の問題を指摘されたこともなかったことから、園長就任からの短期間に危険性を認識するのは著しく困難だったなどとして、過失はなかったと結論づけました。
判決を受けて運営法人の片山理事長は、「女の子の成長を見守る機会を奪ってしまい、ご両親には申し訳なく思う。裁判では法人側の主張が認められたと考えている」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20200128/8030005732.html
1月29日10時7分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
森実裁判長は、「挟まれる危険性を認識できたのに放置した」と同法人の過失を認定した一方、園長については「就任後わずか12日目に発生し、予見は著しく困難」などとして、当時の担任の保育士らも含めて責任を認めなかった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200129-OYT1T50099/
1月28日19時37分に朝日新聞からは、うんていは別保育所の特注品で、同型のものを製造会社から購入していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
うんていは別の保育所の特注品で、同型のものを製造会社から購入していた。
はしごと筋交いの間の角度は約44度。
遊具メーカーなどの業界団体が定めた安全基準は、頭が挟まって抜けなくなるとして、55度未満の隙間を認めていない。
園側は、購入した遊具について、この基準や危険性を認識していなかった。
https://www.asahi.com/articles/ASN1X66BSN1WPLXB00K.html
(ブログ者コメント)
今回の報道を機に再確認したところ、事故報告書が以下のとおりに公表されていた。
https://www.city.zentsuji.kagawa.jp/uploaded/attachment/8664.pdf
2019年1月24日10時30分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市教育委員会が昨年10月から、全ての市立小中高校の体育館2階管理用通路に児童、生徒が立ち入ることを禁止にした。
市内の中学校で同通路から生徒が転落した事故を受けた措置だが、「2階から試合の応援をしたい」との声は根強い。
子どもの安全確保と応援者の要望をどう両立させるか、学校は難しい対応を迫られている。
事故はバスケットボール部の試合中に起きた。
生徒が体育館2階通路で観戦中、開いていた窓から外側の約3.5m下の地面に転落した。
窓には柵がなく、当時はカーテンが閉まっており、生徒は「カーテンに引っかかって転落した」と話したという。
市教委はその後、全ての市立小中高校に2階管理用通路への児童・生徒の立ち入り禁止を徹底するよう通知。
「2階通路は窓やカーテンの開閉用などのためのもので、観戦を想定したものではない」ことが理由だった。
これを受け、市中学校体育連盟バスケットボール専門部は、市内の大会では、選手が控える1階の「ベンチ」にも応援者が入れるようにした。
しかし、2階から観戦したいとの声は根強い。
2階から応援したことがあるという市内のバスケ部の中学2年生男子(14)は、「試合で保護者や生徒が多いと、1階の応援場所はごった返す。2階は広範囲に声が届くので、気を付けて入れるようにしても良いのでは」と話す。
バスケ部顧問だった元府立高教諭(62)は、「2階から観戦する光景はよくあった。安全第一のため、立ち入り禁止は仕方ないが、スポーツは『見る』『応援する』ことも教育の一つ。何らかの対策を考えてほしい」と求める。
ただ、市教委は「基本的に、体育館の2階通路は観戦できる設計になっていない」として、今後も開放はしない考えだ。
文部科学省は2008年、東京都内で児童が校舎の天窓から落下して死亡した事故を受け、学校施設での転落事故を防ぐマニュアルを作成。
教室などについては、「暗幕(カーテン)使用時は窓の開閉状況に注意する」「腰壁の高さや窓の形状に応じ、手すりの設置や窓の開閉方式を検討する」などと、今回の事故防止にもつながる対策を記載するとともに、危険性が高い場所には生徒を近づけないようにも学校に求めている。
学校でのスポーツ事故や部活動の問題に詳しい名古屋大の内田良准教授(教育社会学)は、「そもそも、体育館は体育の授業に使うためのもの。観戦が伴う部活の試合を想定して設計されていないために、こういった問題が起きる。観戦がしたいなら、対応できる市民体育館などの施設を活用すべきだ」と指摘する。
近年は、子どもの試合に応援に来る保護者も多いという。
観戦の十分なスペースが確保できない体育館で、生徒の安全確保を最優先にしながら応援者の要望をどう満たすか。学校側の工夫が求められている。
出典
『「安全」か「応援」か 体育館2階通路が立ち入り禁止に』
https://this.kiji.is/460980921627198561?c=39546741839462401
※事故当時の報道は下記参照。
(2018年10月14日22時57分 京都新聞)
14日午後0時15分ごろ、京都市上京区一条通室町西入ルの上京中の体育館2階の窓から、部活動の試合で同中を訪れていた左京区の修学院中1年の女子生徒(12)が、約3.5m下のコンクリートの地面に転落した。
生徒は頭や腰を打ち、市内の病院に搬送された。
意識はあるという。
警察や市教委によると、体育館では、市内の中学校約10校が集まってバスケットボールの大会が行われており、女子生徒は2階の通路で観戦。
窓際のカーテンに寄り掛かったところ、窓(縦約140cm、横約70cm)が換気のため幅44cmほど開いており、バランスを崩して転落した。
市教委は、「けがをした生徒には、少しでも早く回復してほしい。事故原因の究明を含め安全管理を徹底し、再発防止に努める」としている。
出典
『カーテンにもたれたら…2階窓から転落、女子中生けが 京都』
https://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20181014000104
2018年11月7日19時49分に京都新聞からは、2011年度にも京都市の別の中学校で同様な事故があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、市教委が各学校を調査したところ、2011年度にも別の中学校で同様の事案があったことが7日、分かった。
事故を受け、市教委は全公立学校で体育館2階通路への生徒の立ち入りを禁止したが、11年度はそういった対応をとっておらず、市教委は「(11年度の事故後に)適切な措置を講じていれば、先月の事故を防げたかもしれない」としている。
市教委によると11年度の事故は、バレーボール部の1年生女子生徒が体育館で練習終了後、2階管理用通路で片付け中、誤って高さ約3.6mの窓から外側に転落。
手首を骨折するけがを負ったという。
公式の事故記録は残っておらず、関係者からの聞き取りで分かったという。
7日の京都市議会教育福祉委員会で報告された。
市教委は、「7年前の段階で、他校でも起こり得ることと認識していればよかった。今後も注意喚起をしていく」としている。
出典
『体育館2階から女子中学生転落、他校でも負傷 「防げたかも」』
https://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20181107000149
2019年1月21日21時59分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後6時ごろ、草津市にある立命館大学のキャンパスで、警備員から「研究施設の火災報知器が鳴っている」と消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ、2階建ての研究施設の実験室から煙が出ていて、室内にあったテーブルの一部、およそ1m2が焼けたという。
この火事で、消火にあたった20代の学生2人が気分が悪いと訴えて病院で手当てを受けているが、命に別状はないという。
警察や消防によると、大学の研究員が材料を入れたビーカーを乾燥機にかけて実験室をはなれた後、物音に気づいた学生が見に行ったところ、火が上がっていたという。
警察と消防で、学生から話を聞くなどして出火原因を調べている。
出典
『立命館大学で火災 2人搬送』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20190121/2060001881.html
2018年12月17日19時9分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
綾瀬市教育委員会は17日、市立綾西小学校(綾西1丁目)で屋外プールの給水栓の閉め忘れがあり、20日間ほどにわたって水が流出し、約108万円の上下水道料金の損出があったと発表した。
市教委によると、10月3日に30代の担当職員が塗装補修の調査のため、プールの水を排水。
作業開始予定の11月15日までの間、従来通り消防水利を確保する目的で、10月10日午後3時ごろから給水を開始したが、満水まで約8時間を要するため、学校職員に給水栓の閉鎖を依頼して帰庁、翌日以降に最終確認を怠った。
同29日に巡視中の学校職員が、受水槽から流水の音がしたため給水状態のままであることに気が付いて発覚。
約3900m3の水が流れ出た。
学校側は止水の依頼は受けていなかったという。
出典
『プールの給水栓閉め忘れ 綾瀬市教委、損失100万円余』
http://www.kanaloco.jp/article/378141
12月18日3時0分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市教育総務課によると、同校プールは消防用水として常に貯水する必要があるので、修繕工事の調査で水を抜いた後、10月10日午後に同課の担当職員が給水栓を開いた。
満水まで長時間かかるため、職員は、夕刻に栓を閉めて翌日再開するよう学校側に依頼したと主張するが、学校側は「開栓したことを認識していない」と反論しているという。
同月29日に学校職員が気づくまで流出が続いた。
プールは約300m3で満水になるが、検針の結果、同月の水道水使用量は4229m3だったという。
市は、給水栓操作を複数でする防止策を定めた。
関係者の処分と料金支払い方法の検討を続けるという。
出典
『学校プールの水、19日間閉め忘れ 水道代は116万円』
https://www.asahi.com/articles/ASLDK651ZLDKULOB016.html
(ブログ者コメント)
同種事例は、本ブログでも何件か紹介スミ。
(2019年1月21日 修正1 ;追記)
2019年1月18日18時54分に神奈川新聞から、学校関係者らに損害倍書が請求されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委は18日、教育長ら市教委と学校関係者計7人に対して、損失分の半額を損害賠償請求したと発表した。
請求したのは、教育長、教育部長、教育総務課長、同課施設担当総括副主幹、同担当職員、同校校長と教頭の7人。
市教委によると、作業日誌などマニュアルがなく、管理体制にも不備があったとして、請求額を約54万円とした。
いずれも請求に応じる意向を示しているという。
公務上に発生した損害を個人に請求したのは初めてで、市教委は「単純ミスが原因で、流失が長期に及び、損害が膨らんだため」としている。
市教委は再発防止策として、手順を定めて複数で給水栓を操作することとし、開閉栓の時刻を記した用紙を学校職員に渡すように改善する。
出典
『教育長らに損失の半額請求 綾瀬市のプール給水栓閉め忘れ』
https://www.kanaloco.jp/article/383360/
1月19日18時43分に読売新聞からは、閉栓に関する職員間のやりとりなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
今回の問題では、開栓した市教委職員が「私が閉めます」と伝えたところ、学校職員も「私が閉めます」と返答したが、市教委職員から返事がなかったため、互いに相手が閉めると思いこみ、その後も閉栓したかどうか確認を怠ったことが原因と判明したという。
このため市教委は、開栓した側が閉めることを基本とし、市教委職員が開栓する場合は複数で行い、開栓・閉栓の時刻を文書で学校側に伝えるなどの操作手順を定めた。
出典
『プールの栓閉め忘れ、損害半分54万円賠償請求』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190119-OYT1T50025.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
綾瀬市では公務上で発生した損害の個人賠償請求は初めてらしいが、同じ神奈川県では、過去に損害賠償請求した例がある。
以下は小田原市の事例。
下記記事以外、本ブログでも触れたことがある。
(2012年2月21日21時20分 神奈川新聞)
小田原市立三の丸小学校の屋内プールで水を出しっ放しにして約300万円の損失を出した問題で、市教委は21日までに、その半額150万円を校長、教頭、体育主任の3人に賠償請求する方針を決めた。
問題が起きたのは昨年12月12日から同21日までの10日間。
同主任が閉鎖のために排水したが、給水弁を閉め忘れ、その後の確認も不十分で流出が続いた。
市教委によると、原因はプール管理の担当だった同主任が操作マニュアルを守らなかったこと。
校内巡回による発見が遅れ、校長らの管理責任も厳しく問われた。
出典
『三の丸小プール水問題、校長らに賠償請求へ/小田原』
http://www.kanaloco.jp/article/37891
2018年12月17日11時30分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県屋久島町で2016年、九州大1年の男子学生(当時19)が授業のフィールドワーク中に川で水死した事故で、屋久島区検は17日までに、業務上過失致死の罪で、引率した九州大農学研究院の吉田教授を略式起訴した。
屋久島簡裁は6日、罰金50万円の略式命令を出した。
県警などによると、16年9月、屋久島の安房川で吉田教授が川の特徴を説明した後、対岸へ泳いでいた男子学生が行方不明になり、約1時間後に水中で見つかり、死亡が確認された。
17年12月、県警が業務上過失致死容疑で吉田教授を書類送検していた。
九州大の調査で、吉田教授が救命胴衣を着用させていなかったことなどが判明。
教授を出勤停止3カ月の懲戒処分とした。
事故を巡っては、学生の両親が今年2月、九州大と吉田教授に計約9145万円の損害賠償を求めて福岡地裁に提訴した。
〔共同〕
出典
『引率の九大教授に罰金 屋久島の学生水死事故』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39023540X11C18A2ACX000/
略式起訴と略式命令の時間軸が上記記事ではわかりにくいが、12月17日付で鹿児島テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故はおととし9月、吉田教授が引率していた野外授業中に屋久島の安房川の河口付近で対岸へ向かって泳いでいた学生2人が溺れ、うち1人、当時19歳の男子学生が死亡したもの。
県警は去年12月、吉田教授を業務上過失致死の容疑で書類送検し、屋久島区検は、先月30日付で略式起訴した。
これを受けて屋久島簡裁は吉田教授に対し、今月6日付で罰金50万円の略式命令を出した。
九州大学は、「あってはならない事故で、フィールド科目の安全管理と安全教育を充実させ、再発防止策を徹底したい」とコメントしている。
出典
『屋久島・学生水死事故 引率の九大教授に罰金50万円』
http://news.ktstv.net/e78801.html
2022年5月17日19時22分にNHK福岡からは、裁判で九州大学に賠償命令が下った、事故のあった川は流れが速く水温も低いので近隣小中学校は遊泳禁止にしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
両親が大学に賠償を求めた裁判で福岡地方裁判所は、「引率した教授が川の危険性を認識しながら安全を確保する義務を怠った。過失は重大だった」として、九州大学に7700万円あまりの賠償を命じる判決を言い渡しました。
きょうの判決で福岡地方裁判所の日景裁判長は、「引率した教授は事故の前から現場の川の危険性を認識していた。それなのに学生に対して川の危険性を的確に伝えておらず、健康状態や泳ぐ能力を確認することもなく、救命胴衣などの準備もなく入水を指示していて、その過失は重大だ」として、安全を確保するべき注意義務を怠ったと指摘しました。
その上で、国立大学の教授は公務員で、法律上の賠償責任は大学が負うべきだとして、九州大学に対し、7700万円あまりの賠償を両親に支払うよう命じる判決を言い渡しました。
大学生が溺れる事故が起きた安房川は、屋久島にある九州最高峰の宮之浦岳を水源にした屋久島最大の川で、他の川に比べて流れが速く、水温も低いなどの特徴があります。
近隣の小中学校では遊泳禁止の措置がとられているほか、地元の人も「ライフジャケットがないと怖い」とされる川でした。
九州大学は事故後に調査委員会を設け、よくとし、再発防止策などをまとめた報告書を公表しました。
この中では、野外授業などを行う際には担当教授に安全対策などを盛り込んだ計画書の提出を義務づけることや、毎年度、安全管理が徹底されているか点検し、実際に起きたヒヤリハットなどの例を集めて事故防止に役立てるとしています。
また、去年4月には危機管理の専門知識や業務経験がある教授などで作る「危機管理室」を大学に設置し、一元的な安全管理に努めるとしています。
九州大学は、「教育活動の場において起こしてはならない重大事故を未然に防ぐことが出来なかったことは誠に遺憾で、深く反省をしています。横断的な安全管理と安全教育に不備があったことを厳粛に受け止め、二度とこのような事故を起こさないという強い決意で全学を挙げて安全管理に取り組んできました」とコメントしています。
また判決については「判決文が届いておらずコメントは差し控える」としています。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20220517/5010015818.html
5月17日18時53分にYAHOOニュース(RKB毎日)からは、前の年にも同じ川で教授や学生が流されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日景裁判長は17日、「前の年に同じ川で元教授や学生が下流に流されていたことなどから、遊泳の危険性を認識していた」と指摘。
「水難事故は発生しないものと軽信し、救命具も準備しないなど、参加学生の安全確保注意義務を怠った」として、九州大学に7700万円あまりの支払いを命じました。
元教授個人への賠償請求は棄却しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/19780f09cbb19b56eec80ddab290af7cb46f94a1
5月17日21時55分に朝日新聞からは、公務員として大学の職務を遂行する中で起きた事故だとして大学側に賠償責任があると認められた、このような判決は珍しいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
遺族が引率の教授(退職)と九州大に対し、安全管理体制に不備があったとして約9100万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が17日、福岡地裁であった。
日景裁判長は大学の過失を認めて、国家賠償法に基づき、大学に約7700万円の賠償を命じた。
教授個人に対する請求は退けた。
判決によると、引率した教授は16年9月、屋久島で行われた同大のフィールドワークの一環として、学生に川への入水を指示。
その際に救命胴衣を着用させず、参加者2人がおぼれた。
このうち、死亡した男子学生は約1時間後に下流で発見された。
判決で日景裁判長は、「被告側の重大な過失が認められる」とした上で、事故は教授が公務員として同大の職務を遂行する中で起きたものだとして、大学側の賠償責任を認めた。
弁護団によると、授業や行事で起きた事故を巡り、大学側の責任を全面的に認めた判決は珍しいという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ5K72X7Q5KTIPE00R.html
2018年12月14日15時46分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月、燕市で学校の給食を食べた小中学生に目元が腫れる症状などが出た問題で、市の教育委員会は、給食から食中毒や食物アレルギーを引き起こすものは検出されなかったとして、「児童や生徒のその日の体調が原因だった可能性がある」との医師の見解を添えた検査結果をまとめた。
この問題は先月13日、市内の小中学校9校の小中学生、合わせて27人が、市の東部学校給食センターで作られた給食を食べたあと、目元の腫れやかゆみなどの症状を訴えたもの。
これについて、燕市教育委員会は長岡市の検査機関に依頼し、食中毒菌やアレルギー物質など13項目について検査をしたが、いずれも食中毒やアレルギーを引き起こすものは検出されなかった。
この結果について、市の食物アレルギー対応委員会の委員を務めるアレルギーの専門医は、「給食による食中毒やアレルギーが原因とは考えにくい」としたうえで、「成長過程にある児童は、その日の体調などにより、今回のような体調不良を起こすこともありうる」との見解を示しているという。
市の教育委員会は、医師の見解も含めた今回の検査結果を文書にして、市内の小中学校のすべての児童や生徒の保護者に送付することにしている。
出典
『燕市学校給食で症状 体調原因か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20181214/1030006102.html
12月14日20時0分に新潟日報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
給食を長岡市の検査機関で調べた結果、アレルギーを起こしやすい7品目や食中毒菌などは検出されなかった。
市教委は14日、検査結果をもとにアレルギー専門医と保健所に意見を求めた結果を議員協議会で報告。
「給食による食中毒やアレルギーが原因とは考えにくい」とし、個々の体調に応じて偶発的に27人が症状を訴えた可能性を指摘した。
出典
『燕市の給食体調不良、偶発的に発症か 市教委、調査結果を市議会に報告』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20181214438903.html
(ブログ者コメント)
1つの学校の9クラスで「偶発的に」起きた・・・というのならまだしも、距離が離れた9校、しかも小学校と中学校の両方で、期せずして「偶発的に」起きたとは、とても信じられない。
通常の検査では検出できない何かが含まれていたのではないか?と思うのはブログ者だけだろうか?
2018年12月12日16時10分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都世田谷区立小学校で2009年、同級生が投げた分度器が目に当たり、角膜裂傷などのけがを負ったとして、当時小学4年だった男性(18)が区と同級生の母親に約3400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は11日、区と母親に約2900万円の支払いを命じた。
判決によると、元児童が同年12月、教室でテスト問題を解いていたところ、教室内を走り回っていた同級生が投げた分度器が椅子に跳ね返り、元児童の左目を直撃した。
事故後、1.2だった元児童の視力は0.03まで落ちた。
訴訟で区は、「担任教諭は、同級生に席に座るよう口頭で指導しており、分度器を投げることは予測できなかった」と主張。
しかし判決は、「教諭が同級生の近くまで行って注意をすれば事故を回避できた可能性が高く、事故防止の注意義務を怠った」として、区側の責任を認定した。
出典
『投げた分度器、小4の目直撃…区と親に賠償命令』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181212-OYT1T50059.html
12月11日22時32分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
判決によると、事故は2009年12月の授業中、教諭が作文などの課題に取り組むよう指示した後に起きた。
児童2人が席を離れて教室後方で動き回り、うち1人が投げた分度器が男児の左目に当たった。
男児は角膜が傷つくなどし、1.2だった視力は、約5年後には0.03に低下した。
判決は、「児童の近くで注意したり、全員が着席するよう指導したりすれば、事故を防げた可能性が高い」とし、教卓からの口頭注意でとどめた教諭の過失を認定した。
分度器を投げた児童の親の責任も認めた。
保坂展人区長は、「大変重く受け止める。判決内容を精査し、適正に対処する」とのコメントを出した。
出典
『授業中事故で世田谷区などに賠償命令 投げた分度器で視力低下』
https://mainichi.jp/articles/20181211/k00/00m/040/244000c
12月11日23時20分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
鎌野裁判長は、「担任の教諭は、同級生が他の児童の気を引くために物を投げることを十分予見できた」と指摘。
事故を防ぐ注意義務を尽くさず、過失があったと結論付けた。
判決によると、男性は小学4年だった21年12月、同級生が別の児童に向けて投げた分度器が左目に当たり、視力が1.2から0.03まで低下した。
出典
『授業中、分度器が目に当たる 世田谷区に賠償命令』
https://www.sankei.com/affairs/news/181211/afr1812110049-n1.html
2018年12月10日14時58分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪北部地震で大阪府高槻市立寿栄(じゅえい)小学校のブロック塀が倒壊し、登校中の4年生の女児が死亡した事故で、全国建築コンクリートブロック工業会(東京)など業界4団体が、10日、高槻市に陳情書を提出した。
ブロック塀の危険性が強調され、風評被害があるとして、公共施設のブロックを全撤去するとした市の方針を撤回するよう求めた。
工業会は、ブロック塀の耐用年数は「おおよそ30年」とし、倒壊したブロック塀は築40年以上と古く、「通常なら建て替えないといけなかった」と指摘。
点検で補強の「控え壁」の有無、古さ、傾き、ひび割れなどを確認すれば危険性が判断できる、とした。
その上で、「ブロック塀そのものが危険かのような一方的な声明を発表した」と、同市の浜田市長らを批判。
「今後、風評被害がボディーブローのようにきいてくる」と主張した。
工業会によると、全国で153事業所(従業員4人以上)がブロックを製造。
6月の大阪北部地震後、出荷が減っているという。
柳沢会長は、「事故は手抜き工事が主な原因。ブロック塀全てが悪いとするのは問題のすり替え」と話した。
市の事故調査委員会は10月末、「設計・施工不良と腐食が倒壊の主因」と結論づけた。
「塀内部の不良箇所を見つけるのは困難」とも指摘し、学校からブロックの構造物をすべて撤去し、今後、設置しないのが望ましいとした。
これを踏まえ、市は市内の小中学校からブロック塀をすべて撤去する方針を決めている。
出典
『ブロック塀業者陳情「風評被害、ボディーブローのよう」』
https://www.asahi.com/articles/ASLD74JB7LD7PPTB00C.html
(ブログ者コメント)
4団体の主張どおり、ブロック構造物そのものが悪いのではなく、設計、施工ならびに維持管理が悪かった高槻市の事例だが、全国的な問題に発展したことで、高槻市としては、同種事故の再発は絶対に許されない立場にある。
それゆえ、あのような徹底した再発防止策にせざるを得なかったのではないかと、ブログ者は感じている。
2018年12月5日17時58分に熊本放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前11時40分ごろ、熊本市中央区黒髪の熊本大学理学部2号館4階の実験室から火が出たと、学校の職員から119番通報があった。
火は約1時間半後に消し止められたが、約100m2が全焼した。
実験室には担当教員1人と学生が6人がいたが、全員が逃げ出し、けがもなく無事だった。
実験室では、学生たちが金属ナトリウムを水で薄めながら廃棄する処理をしていたという。
「危険な溶媒があったり色んな試薬があったりする所なので、どこの研究室でも(火が出る)可能性はあると思う」(理学部の学生)
原田学長は、「原因を究明し、再発防止、安全管理の徹底に万全を期したい」としている。
出典
『熊本大学で火事 実験室全焼』
http://rkk.jp/news/index.php?id=NS003201812051758050111
2018年11月16日17時52分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前10時ごろ、宮城県利府町の金属加工会社「Kステンレス鈑金」の工場で、職場体験をしていた同町立しらかし台中2年の男子生徒(14)が、油圧カッターで過って自分の左手中指を切断した。
消防によると、男子生徒は金属を切断しようとして、指を第一関節で切断。
社員が119番通報し、生徒は仙台市内の病院に搬送されたという。
同校の佐藤校長によると、生徒は自分の作品に取り組んでおり、当時は社員1人がこの生徒を含む2人を指導していた。
職場体験は12日からで、この日が最終日だった。
佐藤校長は、「事故が起きたことは残念で、子どもに申し訳ない。事前に細心の注意を払うよう指導していたが、さらに行う必要がある」と話した。
出典
『職場体験の中学生、油圧カッターで指切断 宮城・利府』
https://www.asahi.com/articles/ASLCJ468WLCJUNHB00G.html
11月16日12時52分にNHK東北からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
職場体験をしていて、最終日の16日、作品を作るため、手を添えて作業をしていたところ、カッターの刃に指が触れたという。
中学校では16日までの5日間、2年生110人あまりが、それぞれ振り分けられた職場の管理の下で仕事を体験していて、板金工場は去年までにも、生徒が毎年、職場体験に訪れていたという。
出典
『職場体験で中学生が指切断のけが』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20181116/0003612.html
11月16日19時20分にYAHOOニュース(東北放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中学校は、この会社で生徒が作業実習をすることは知っていたものの、使用する機械の詳細までは把握していなかったという。
この会社は、7年前から職場体験の生徒を受け入れていた。
出典
『中学生が職場体験の作業中に指切断 宮城・利府町』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181116-00000013-tbcv-l04
11月17日付で毎日新聞宮城版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日は最終日で、記念品を作っていたという。
同町では、中学2年の生徒約370人が職場体験をしていた。
出典
『指切断 職場体験中の中学生、板金工場で 利府』
https://mainichi.jp/articles/20181117/ddl/k04/040/223000c
11月17日付で河北新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
町教委によると、男子生徒は縦20cm、横30cmの鉄板を切断する作業中、油圧カッターで指を切断した。
生徒が誤って手を滑らせたとみられる。
社員が作業に付き添っていたという。
当時、別の男子生徒1人もいたが、作業を取りやめた。
工場は同校の学区内にあり、2011年から毎年、生徒を受け入れていた。
出典
『職場体験中に中2男子が指切断 宮城・利府の工場』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201811/20181117_13038.html
11月17日9時2分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
職場体験のため、同工場には同級生と2人で訪れていた。
事故当時は、金属で箱形の作品を作るため、油圧カッターで縦30cm、横20cmの鉄板を切っていた。
その作業中に、左手を滑らせて指を切断したという。
利府町では2010年度から、町立中3校全ての2年生を対象に職場体験を行っている。
出典
『中2、油圧カッターで指切断…職場体験で作業中』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181117-OYT1T50028.html
2018年11月7日に掲載した第3報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第4報修正4として掲載します。
第3報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9015/
(2018年11月13日 修正4 ;追記)
2018年11月5日18時22分にNHK関西から、事故が起きた高槻市では公共施設のブロック塀を全て撤去するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし6月、大阪北部で震度6弱の揺れを観測した地震で、高槻市の寿栄小学校にあったブロック塀が倒壊し、小学4年生の女の子が死亡した。
これについて市の調査委員会は先週、調査結果を取りまとめ、倒壊の主な原因はブロック塀の施工不良にあったものの、市としてもブロック塀の危険性を認識する必要があったと指摘した。
5日は高槻市の濱田市長が会見を開き、改めて亡くなった女の子や遺族に謝罪したうえで、市としての再発防止策を発表した。
具体的には、
▽市の公共施設に設置されている全てのブロック塀について、今年度中に状況の調査を行い、撤去の計画を策定すること
▽学校内にある「ボール当て」など、ブロックでできた構造物も撤去を進めること
▽今後は、全ての公共施設でブロック塀を設置しないこと
などが盛り込まれた。
高槻市の濱田市長は、「二度とブロック塀が倒れて人が亡くなることがないように進めていく。撤去が全国に広がるよう、取り組んでいきたい」と話していた。
出典
『公共施設全てのブロック塀撤去へ』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20181105/0009425.html
(2018年11月18日 修正5 ;追記)
2018年11月16日13時8分に朝日新聞から、市議が点検業者などに対し損害賠償を求め提訴したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
塀の点検に落ち度があったとして、浜田市長を相手取った住民訴訟を16日、北岡・同市市議が大阪地裁に起こした。
業者や当時の市幹部らに、点検費計約2700万円を市へ賠償させるよう求めている。
訴状や監査結果によると、3年に1度の定期点検で、市教委から2010、13年度にそれぞれ委託された2業者は同校の塀を点検せず、16年度の業者は劣化状況のみを調べ、耐震対策の点検をしなかった。
北岡市議は、「業者が点検義務を怠ったために塀の倒壊を招いた」とし、当時の市教委担当者も「塀が点検されていないことを見逃した」と主張。
教育長も含め、市は賠償責任を追及すべきだとしている。
浜田市長は、「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
市監査委員は10月、審査請求できる期間を過ぎたとして、市議の住民監査請求を退ける一方、市側に点検結果確認の徹底を求めた。
出典
『大阪地震のブロック塀倒壊死、住民訴訟「市へ賠償を」』
https://www.asahi.com/articles/ASLCH77NJLCHPTIL02N.html
(2018年12月22日 修正6 ;追記)
2018年12月18日0時17分に産経新聞westからは、捜査は長期化しそうだという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪北部地震で、大阪府高槻市立寿栄小学校のブロック塀が倒壊し、4年生の女児=当時(9)=が下敷きとなって死亡した事故は、大阪府警が業務上過失致死の疑いで捜査を続けている。
地震発生から18日で半年。
安全なはずの通学路で起きた悲劇は防ぐことができなかったのか。
これまでに施工や点検などの問題が次々に明らかになった一方、40年以上前に設置された塀ゆえ、事故の責任の所在特定が難航。
府警は過失の有無を慎重に見極める方針だが、捜査は長期化する可能性が出てきている。
【記録なし】
ブロック塀は6月18日午前8時ごろ、大阪北部地震により約40mにわたって倒壊、登校中の女児が下敷きとなった。
府警は事故直後から業務上過失致死容疑で捜査を開始。
市も専門家らで構成する第三者委を設置し、原因の究明を進めてきた。
同容疑での立件には、組織全体ではなく、個人として事故に対する注意義務と予見可能性があったことを裏付ける必要がある。
今回の事故のポイントは、
▽塀の設計や施工、点検の中で違法性の看過や人為的ミスなどがあったか
▽塀が倒壊し、死傷者が出る可能性を事前に認識できたか
▽設置、点検での市担当者らの役割の特定
だ。
昭和49年に設置された塀は、ブロックを鉄骨やモルタルでつなぐ「補強コンクリートブロック造」と呼ばれる技法が使われていた。
第三者委は、骨組みの鉄筋をブロックの形状に合わせて曲げるなど、複数の違法な施工状況を確認。
高さは約3.5mで建築基準法施行令の制限(2.2m以下)を超え、補強用の「控え壁」もなかった。
ただ、施工を担当した業者はすでに廃業。
設計図などの文書も市が定める保存期間を過ぎていて残っておらず、詳細な記録の確認ができない。
第三者委は、構造の不備は認定したものの、設計と施工のどちらに要因があったかについては判断しなかった。
【予見可能性】
公共建築物は同法で点検が義務づけられており、ブロック塀も3年に1度、点検が行われていた。
最後の点検は29年1月。委託業者が実施したが、目視のみで、ハンマーによる打音検査を行っていなかった。
27年11月には、講演で小学校を訪れた防災アドバイザーから危険性を指摘されていた。
28年2月に市教委の担当者が目視と打音検査を行ったが、安全性に問題はないと判断していた。
だが、第三者委は一連の点検について、目視のみなどの不備があったとしつつ、「塀の大部分を破壊検査する以外に安全性を確認することはできない」として、倒壊の予見は不可能だったと結論付けた。
点検の責任者も明確ではなく、大地震という特殊な要因で起きた事故に対し、どの時点で誰に過失があったのかを特定するのは難しい状況だ。
女児の遺族と市の間では11月までに和解が成立。
業務上過失致死傷事件では、遺族の処罰感情も考慮されるケースは多く、府警はこうした点も踏まえて捜査を続ける。
出典
『大阪北部地震半年 ブロック塀の倒壊、捜査長期化も』
https://www.sankei.com/west/news/181218/wst1812180007-n1.html
(2019年12月22日 修正7 ;追記)
2019年12月20日10時49分にNHK関西から、当時の市教委担当者らが書類送検されたという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
警察によりますと、ブロック塀は設置から40年余りが経過し、事故の3年前の平成27年には外部の防災アドバイザーから倒壊の危険性が指摘されていました。
このため当時の校長が教育委員会の学務課に点検を依頼しましたが、翌年、専門知識のない職員が目視点検などで危険がないと判断し、専門家への確認をしませんでした。
また、その後点検を行った業者も、内部の鉄筋のさびなどがあったにもかかわらず、異常がないと報告していたということです。
市の調査では、問題のブロック塀は地上の基礎部分をつなぐ鉄筋が短く、強度が足りない状態だったことがわかっています。
警察は一連の対応が事故につながったとして、当時の市の教育委員会の学務課長(62)と2人の職員、それに点検業者の担当者の4人を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
地震でのブロック塀の倒壊をめぐっては、3年前の熊本地震でも2人が死傷する事故が起き、所有者が書類送検されましたが、その後、不起訴になっていて、今回の事故を起訴するかどうか検察は慎重に判断するものとみられます。
・・・・・
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20191220/2000023576.html
12月20日22時36分に産経新聞からは、施工業者は担当者の特定が困難だったため容疑者不詳で書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
一方、塀の施工業者はすでに解散しており、府警は担当者の特定が困難だったため容疑者不詳で書類送検した。
https://www.sankei.com/affairs/news/191220/afr1912200043-n1.html
2018年7月5日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正3として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8535/
(2018年11月7日 修正3 ;追記)
2018年10月29日20時41分に朝日新聞から、施工不良が原因だったなどとする最終報告書が提出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市の調査委員会は29日、「設計・施工不良と腐食が倒壊の主因」とする最終報告書をまとめ、浜田市長に答申した。
委員会によると、ブロックと基礎を接合する鉄筋46本のうち33本の長さが足りずに抜け、13本も腐食して破断。
接合筋は、ブロック内を縦に通した鉄筋とも溶接されていなかった。
「設置当時から建築基準法に違反した構造で、耐力不足」と結論づけた。
施工業者は現存しないという。
法定点検の一部が実施されていなかった点については、委員会は、「適切に点検していても、塀の内部の不良箇所を見つけるのは困難」とし、倒壊との直接的な因果関係は認めなかった。
記者会見した委員長の奥村与志弘・関西大准教授は、「学校の安全を確保するには、ブロック塀をすべて撤去し、今後設置しないのが望ましい」と述べた。
市に対し、国に法定点検方法の改定を求めるよう促した。
市は、小中学校からブロックの構造物をすべて撤去する方針で、浜田市長は、「答申を受け止め、再発防止に取り組む」とコメントした。
警察は、業務上過失致死の疑いで捜査を続けている。
出典
『地震で倒壊ブロック塀「施工不良と腐食が原因」 市報告』
https://www.asahi.com/articles/ASLBY4692LBYPPTB001.html
10月29日17時33分にNHK関西からは、かなり詳しい解説記事が下記趣旨でネット配信されていた。
・・・・・
【調査委の主な論点】
寿栄小学校のブロック塀を巡っては、設置されたいきさつやその後の点検などで不透明な点が多く、調査委員会では、主に3つの論点が示された。
▼1つ目は、ブロック塀が倒壊した原因だ。
寿栄小学校のブロック塀は、昭和49年に基礎部分が作られ、その後、その上に1.6mのブロック塀が積み上げられた。
委員会によると、このとき、基礎部分とブロック塀をつなぐ鉄筋は、法令では基礎部分に最低でも52cm刺さっている必要があるが、実際には平均で13.8cm、中には8cmほどしか刺さっていないところもあったという。
また、鉄筋の腐食も進んでいて、13mmの太さが5mmにまで細くなっている部分もあった。
ほかにも、ブロックを積み上げる際に、鉄筋がうまく入らないのをごまかすために鉄筋を曲げて使うなど、ずさんな施工が見つかったという。
委員会では、倒壊の原因には、こうしたずさんな施工があると結論づけた。
▼2つ目は、学校設備の点検で危険なブロック塀が見過ごされたという点だ。
委員会は、ブロック塀の点検は外見を確認するため、内部の施工不良や劣化を見つけることはできないと指摘した。
そのうえで、同様の事故を防ぐには、点検よりも、ブロック塀の速やかな撤去を優先するべきだとした。
▼そして3つ目は、高槻市教育委員会や学校関係者のブロック塀に対する意識だ。
地震の際にブロック塀が倒壊して被害をもたらすことは、専門家の間や過去に被害を受けた地域では、よく知られたことだった。
これについて答申では、高槻市教委をはじめとする市の姿勢について、「具体的に対策をとる必要性が高い危険なものとしてブロック塀を認識していなかったことは、高槻市全体の課題だ」と、厳しく指摘した。
今回の調査委員会では、十分に分からなかった点もあった。
そのひとつが、問題のあるブロック塀が作られた詳しい事情だ。
ブロック塀の工事を担当した業者はすでに解散していて、話を聞くことはできなかった。
当時の設計図も、見つからなかった。
また、責任の所在について調査委員会の奥村委員長は、「この委員会では法律の専門家はおらず、そこまで検討していない。この報告書を使って、専門の方々に考えてほしい」と述べた。
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【数々の問題点 倒壊の原因は】
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【学校のブロック塀撤去】
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【民間のブロック塀も】
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出典
『ブロック塀事故 原因は施工不良』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20181029/0009176.html
10月29日22時58分に毎日新聞からは、報告書は踏み込み不足だという批判もあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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一方、行政の具体的責任は特定せず、専門家からは「踏み込み不足だ」との批判も出ている。
答申は、点検の限界を強調したものの、地震直後から問題になっていたのは、点検の未実施や設計図の所在不明など、行政の対応の不備だった。
ただ、答申では、これらの点について、責任問題には具体的に触れなかった。
奥村委員長は、「調査委メンバーに法律の専門家もおらず、議論していない」と、言葉を濁した。
2015年には、防災アドバイザーとして吉田亮一氏(61)=仙台市=が、2度にわたり高槻市にブロック塀の危険性を伝えていた。
この指摘を生かせなかった点について奥村委員長は、「関係者に聞き取りをしたが、いろいろ指摘された中にブロック塀も含まれており、非常に記憶が曖昧なものだった」と釈明。
吉田氏は取材に対し、「学校側と市教委の意思疎通の問題点や、責任の所在について、答申はあまり踏み込んでいない」と批判した。
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出典
『大阪北部地震 ブロック塀倒壊答申「踏み込み不足」批判も』
https://mainichi.jp/articles/20181030/k00/00m/040/112000c
2018年10月25日5時0分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後3時10分ごろ、千葉市中央区亥鼻1の千葉大学亥鼻キャンパス内の7階建て医薬系総合研究棟から出火、4階の実験室約18m2を焼いた。
約1時間半後に鎮火し、有害物質の発生はなく、けが人もいなかった。
警察などは、アルコールを使った化学実験が原因とみて調べている。
警察や消防などによると、研究棟内の4階実験室で男子学生が化学実験を1人で行っており、反応する間に実験室を離れた際、出火したという。
実験中の男子学生や同じ階の学生らは、避難して無事だった。
現場は、同大医学部付属病院から南西に約250m。
火災発生直後から市の消防車やヘリコプターが次々と出動し、平穏なキャンパス内は一時、物々しい雰囲気に包まれた。
出火当時、同研究棟の2階にいた薬学部4年の男子学生(22)は、「資料を作成していたら火災報知器が鳴り、焦げ臭いにおいがしたのですぐ逃げた。引火する危険性があるので、普段の実験で火は使っていなかった。まさかこんな事になるとは」と驚いていた。
出典
『千葉大研究棟で火災 千葉市中央区』
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/542053
10月24日付で千葉テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によると、24日午後3時すぎ、関係者の女性から「4階の実験室から煙が出ている」と119番通報があった。
消防車など12台が駆けつけ、火は約1時間後に、ほぼ消し止められた。
大学の関係者によると、大学院生が光反応の実験を行っている際にランプが割れ、アルコールに引火してしまったという。
当時、研究室には約15人の生徒がいたが、みな避難して、けがなどはなかったという。
出典
『千葉大学薬学部 実験中に火災 けが人なし』
http://www.chiba-tv.com/sp/info/detail/17158
2018年10月23日11時38分にFNN PRIME(岡山放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前8時15分ごろ、岡山市北区の中学校から、「生徒が飛び降りそうだ」と消防に通報があった。
2年の女子生徒がこのあと、校舎4階から飛び降り、下で受け止めようとマットを準備していた女性教員に当たった。
生徒と教員は、いずれも骨折の疑いがあるが、命に別条はないという。
また、目撃した生徒ら10人が体調不良を訴え、病院に運ばれた。
岡山市教委などによると、この中学校は現在、定期試験の期間中で、生徒は始業前に、校舎の外壁を伝って飛び降りようとしていたという。
出典
『中2女子飛び降り、女性教員に直撃 2人骨折の重傷か 岡山市』
https://www.fnn.jp/posts/00403791CX
10月23日19時43分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前8時15分ごろ、岡山市北区の市立中学校から「生徒が飛び降りそうだ」と110番があった。
消防によると、中学2年の女子生徒が校舎の4階から飛び降り、地上でマットを準備し受け止めようとした女性教諭に当たった。
2人は骨折の疑いがあるが、命に別条はない。
現場で目撃した生徒9人も体調不良を訴え、病院に搬送された。
岡山市教委によると、始業前に校門で立っていた女性教諭が、校舎4階のベランダの外側に立ち、飛び降りようとしている女子生徒を発見。
複数の教諭とマットを準備し、受け止めようとしたところ、落下してきた女子生徒と当たったという。
出典
『救命 4階から中2飛び降り、対応の女性教諭に当たりけが』
https://mainichi.jp/articles/20181023/k00/00e/040/294000c
(ブログ者コメント)
本来なら掲載対象外の事例だが、相手の安全確保のみならず、自分自身の安全確保にも配慮が必要だったという点が気になったので、紹介する。
2018年10月15日22時54分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後4時10分ごろ、東京都武蔵野市吉祥寺本町の私立藤村女子中学・高校で、学校関係者から「理科の授業で生徒がガスを吸ったようだ」などと119番通報があった。
警察や消防によると、中学1年の女子生徒3人と40代の女性教諭が気分不良を訴えて病院に搬送されたが、いずれも症状は軽いという。
警察によると、理科の実験中に複数の生徒が「ガスの臭いがする」などと訴え、女性教諭が確認したところ、実験台のガスの元栓が複数開いていたという。
当時はガスを使う実験は行っていなかったといい、警察が詳しい経緯を調べている。
出典
『中学理科室でガス漏れ、生徒ら4人搬送 東京・武蔵野』
https://www.sankei.com/affairs/news/181015/afr1810150040-n1.html
10月15日18時50分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
授業では水と食塩を混ぜる実験をしていた。
出典
『理科室でガス漏れ、中学生ら4人搬送 東京・吉祥寺』
https://www.asahi.com/articles/ASLBH6305LBHUTIL04H.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。