2019年10月3日付で毎日新聞丹波・丹後版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京丹後市の府立M高Y分校舎の整備工事の騒音で、吐き気がして校舎内に入れず、過呼吸など深刻な症状を訴える生徒が3人出ていることが2日、分かった。
いずれも家政科3年生で、現在近くの府丹後農業研究所の一室を借り、カメラを使った「遠隔授業」を受けている。
保護者の間から「家政科は調理実習など仲間と一緒にやることに大きな意味がある。みんなと一緒に授業を受けさせてほしい」と土日、放課後に絞った工事の実施を求める声が上がっている。
教員の間からは「状況は切迫している」と工事そのものの中止を求める声も上がっている。
整備工事は丹後地域の高校再編に伴うもので、Y、間人、伊根の3分校は来春統合され清新高としてスタートする。
清新高の校舎はY分校を使い、7月末から新校舎の建設や改修工事が始まった。
関係者によると、大きな音が出る足場を組む工事などは夏休み中に実施するとの説明が教職員にあったが、2学期が始まった8月末から現在まで大きな騒音が続いている。
3人の生徒は2学期が始まるとほぼ同時に症状を訴え始め、学校は耳栓を支給し、体調を整えるための部屋を用意するなど対応し、9月24日から「遠隔授業」を開始した。
保護者の一人によると、娘の生徒は音に過敏に反応するためY分校には知らせていた。
「Y分校は心や体に問題を抱えた子どもが多く通う学校で、娘は先生方の温かい指導で中学時代と比べて見違えるほど元気になった。3年の1学期までは何の問題もなく普通に通学できた」と語った。
今は大学受験を控え、不安な気持ちでいっぱいという。
現在、Y分校内にある清新高の岡田校長によると、Y分校からは音に過敏な生徒がいるとの事前情報は来ておらず、「ここまで深刻な事態となるとのとらえ方ができていなかった。対応は後手後手に回ったが、出来る限りの誠実な対応に努めてきた」と語る。
また、調理実習、美術、音楽、書道室などにはエアコンは付いておらず、教師の間から「この暑い中、騒音で窓も開けられずに授業にならない」との声が上がっていることについて、岡田校長は「調理実習室にはスポットのエアコンを入れるなど対応してきた」とし、「授業が成り立たない」との指摘を確認したのかとの問いには「外部の人間が教室の中に入るわけにはいかない。Y分校としての正式な申し入れには対応するが、個々の教員のいろいろな思いにはいちいち答えることはできない」と述べた。
保護者の一人は「大きな音が出る工事をやるなら事前に説明があってしかるべきだが、全くなかった。子を持つ親として工事を始める前に事情を聴いてほしかった。工事の状況は現場の先生にもほとんど知らされておらず、いろいろな所で悲鳴が上がっていると感じる。これまで通りのY分校らしい教育を続けてほしい」と求めた。
来春には清新高が開学し、新入生を迎える。
岡田校長は工期の関係で土日、放課後の工事に絞ることは無理と説明する。
「遠隔授業」を受けている生徒の一人は「私たちは工事の説明を受けていない。工事は止めてほしいです」と語った。
https://mainichi.jp/articles/20191003/ddl/k26/100/354000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。