2019年10月7日16時57分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後2時前、尼崎市元浜町の工業用素材製造メーカー「K」の工場で、「爆発音があり、煙があがっている」と消防に連絡が入りました。
消防車18台が出て消火活動が行われ、火はおよそ1時間半後に消し止められましたが、爆発で屋根が吹き飛ばされ、工場の骨組みがむき出しになりました。
警察などによりますと当時、工場内には9人の作業員がいましたが、このうち、牧内さん(男性、43歳)が顔や首などにやけどを負う大けがをしましたが、意識はあるということです。
また、別の41歳の男性作業員も顔に軽いやけどをして病院で手当てを受けたということです。
工場によりますと、金属や鉱物をパウダー状にすりつぶす「粉砕機」と呼ばれる工業用の機械が突然爆発したということで警察が詳しい原因を調べています。
現場は、阪神電鉄「武庫川駅」から、南東に1キロ余りの工場や倉庫が建ち並ぶ地域です。
【目撃者は】
現場近くにいた32歳の男性は、「大きな音がして、地震かと思うくらい建物が揺れました。急いで様子を見に行くと煙が20メートルくらい上がっていて、あたりには変なにおいが立ちこめていました」と話していました。
【現場の様子を撮影した男性は】
工場から200メートルほど離れた場所にいた40歳の男性は、爆発が起きた直後の様子をスマートフォンで撮影していました。
映像では、骨組みだけになった工場の中から黒い煙が立ちこめ、炎が上がっていて、白っぽい煙が空へ立ち上っている様子が確認できます。
男性は「トラックが突っ込んできたかと思うようなどーんという大きな衝撃があり、何事かと思って外に出ると、煙がもうもうと広がっていて、パンパンと小さな破裂音が続いていました。地震がきたかと思うくらいの衝撃で、とても驚きました」と話していました。
【現場近くの男性が撮影した映像には】
現場近くの10代の男性が爆発直後に自宅の2階のベランダから撮影した映像には、工場が黒く焼け、灰色の煙がもうもうと空高く立ち上がっている様子が映っています。
また、建物のなかに赤く燃える炎が確認できます。
男性は「午後1時45分ごろに『ドーン』という音がして、家全体が地震のように揺れた。ベランダに出ると、煙が建物4階くらいの高さまで立ち上っていた」と話していました。
【工場爆発直後の様子】
7日午後1時48分ごろに撮影された現場の映像です。
撮影した男性によりますと、突然、「ボン」という音がして、勤務していた工場の建物全体が地震のように揺れたということです。
外に出て確認すると、隣の工場から黒ずんだ煙が勢いよく高くまで上がっていて、硫黄っぽいにおいがあたりに立ちこめていたということです。
【現場の近くを車で通った男性が撮影した映像には】
7日午後1時50分ごろに現場の近くを車で通った男性が撮影した映像には、灰色の煙が空高く立ち上っている様子が映っています。
工場の建物の前の道路にはトタン板のようなものが散乱し、建物の中に赤く炎が上がっているのが見えます。
【爆発した工場とは】
「K」によりますと、爆発が起きた工場では、電子部品やセラミックスなど工業用品の原料となる素材を製造しているということです。
爆発したとみられるのは「粉砕機」と呼ばれる機械で、金属や鉱物をパウダー状にすりつぶす作業をしていたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20191007/2020005068.html
10月7日18時45分に産経新聞westからも同趣旨の記事が、キノコ雲などの写真付きでネット配信されていた。
7日午後1時50分ごろ、兵庫県尼崎市元浜町にある工業用素材の製造販売会社「K」尼崎工場から、「爆発音がして煙が上がっている」と119番があった。
火は約1時間25分後に消し止められたが、40代の男性従業員2人が顔にやけどを負った。
1人は救急搬送時に意識はあったが重傷とみられる。
兵庫県警尼崎南署によると、従業員が機械でシリコンを粉砕していた際に出火したとみられ、同署が火災の原因を調べている。
現場は阪神武庫川駅の南東約1キロの工場や倉庫などが立ち並ぶ地域。
https://www.sankei.com/west/news/191007/wst1910070021-n1.html
(ブログ者コメント)
産経新聞west掲載写真を見ると、キノコ雲が空高くあがっている。
粉じん爆発でキノコ雲が発生した写真を見たのは、ブログ者にとって多分、初めてだ
(2020年11月27日 修正1 ;追記)
2020年11月25日17時45分にNHK兵庫からは、粉砕した粉を貯蔵庫にパイプで送る途中で静電気が発生した、これまで事故が起きてなかったこともありアースをつけていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年10月、尼崎市の工業用素材製造メーカー「K」の工場で鉱物をパウダー状にする機械が爆発し、近くにいた40代の男性作業員2人が顔にやけどを負いました。
その後の尼崎労働基準監督署の捜査で、金属を粉にして貯蔵庫にパイプで送る途中で静電気が発生し、粉じんに引火したとみられることがわかりました。
労働安全衛生法は、静電気によって爆発や火災が発生するおそれがある設備には、「アース」と呼ばれる電気の逃げ道を設けるよう定めていますが、事故があった機械には取り付けていなかった疑いが持たれています。
このため、労働基準監督署は25日、法人としての会社と、工場の安全管理の責任者だった40代の工場長を書類送検しました。
監督署の調べに対し、工場長は「これまで事故が起きていなかったこともあり、対策を怠っていた」と話しているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20201125/2020010773.html
11月25日18時50分に神戸新聞からは、金属シリコン粉砕作業中に静電気で粉じんに火がついたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同労基署によると、金属シリコンを粉砕する作業中、静電気が原因で粉じんに火がつき、製造設備が爆発したとみられる。
爆風により、工場内にいた男性2人がやけどを負った。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202011/0013891135.shtml
※関連情報調査中、当時、見逃していた以下の報道を新たに見つけた。
(2019年10月7日17時2分 サンテレビ)
警察などによりますと、火元となったのはプラスチックなどを加工するメーカーの工場で、当時、工場内には9人の従業員がいて、シリコンを粉砕する作業が行われていたということです。
現場周辺では爆発音が聞かれており、粉砕する際に出た粉じんが引火して爆発した可能性もあるとみて、警察と消防が調べを進めています。
https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2019/10/07/16564/
(2019年10月7日17時44分 J-CASTニュース;キノコ雲になる前の煙の写真付き)
J-CASTニュースの取材に応じた女性(48)は、火災が発生した工場から徒歩1分ほどの会社の2階で仕事をしていたという。
14時前に工場での火災写真などを撮影した。
女性によると、写真を撮った10分ほど前、「どーーん!と一回大きな爆発音」がしたという。
「その時は何かよく分からなく1、2分ほど席で今の何だ~って思ってました」。
窓を開けて外を見てみると、斜め前の工場から煙が出ている状況だった。
「その時、何人かが119に電話してて、それから直ぐに消防車が来ました」。
また、女性は発生当初の状況について、「私の会社は道路はさんだ斜め向かいにあるのですが、空気砲のような爆音が一回どーーん!と響き会社建物が揺れ」、「その後、煙が立ち込めて、でした」と振り返る。
https://www.j-cast.com/2019/10/07369457.html
(ブログ者コメント)
本記事のタイトルは、報道された内容を接ぎ合わせてつけただけのもの。
爆発に至ったメカニズムは不明だ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。