2018年8月1日に掲載した元記事(3/3 修正3)がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正4として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8650/
(2019年10月13日 修正4. 追記)
2019年10月7日17時29分に日本経済新聞からは、労安法違反でも書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都多摩市のビル建設現場で2018年7月に5人が死亡した火災で、東京労働局は7日、ガス切断機を使った金属の焼き切り作業で大量の断熱用ウレタンに引火させたとして、東京都江戸川区の2次下請け業者と代表取締役の男性(52)を労働安全衛生法違反容疑で書類送検した。
書類送検容疑は18年7月26日、多摩市唐木田1のビル建設現場の地下3階で鉄骨の切断作業をする際、代表取締役の男性がガス切断器を使用。
階下の天井や梁(はり)に大量に吹き付けられていた断熱用ウレタンへ引火させた疑い。
火災では5人を含む作業員ら40人以上が救急搬送された。
労働安全衛生法は、大量の燃えやすいものや危険物で爆発や火災の恐れがある場合、点火源となる機器や火気の使用を禁じている。
警視庁は18年12月、業務上過失致死傷と業務上失火の疑いで、施工を担当した安藤ハザマ(港区)の現場責任者や下請け関係者ら計6人を書類送検した。
〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50693250X01C19A0CC1000/
2021年12月16日18時52分に朝日新聞からは、床の隙間から杭を溶断していた、下の階にいた火番は別作業をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死傷と業務上失火の罪に問われた、土木建築会社元社員の真砂被告(男性、52歳)、「M工業」(江戸川区)社長の松下告(54)の判決が16日、東京地裁立川支部であった。
矢数昌雄裁判長は両被告に、禁錮3年執行猶予5年(求刑・禁錮3年)の判決を言い渡した。
法人として労働安全衛生法違反の罪に問われたM工業には、求刑通り罰金20万円の判決を言い渡した。
両被告は、いずれも現場で作業をしていた2次下請け業者。
判決によると、真砂被告は同日、ビルの地下3階で、断熱材に引火するおそれがあると認識しながら、火災を防ぐ措置をとらずに、松下被告に杭の溶断作業を行わせた。
松下被告も火災を予見できたのに、対策を講じなかった。
松下被告は床の隙間からガス切断機を差し入れて杭の溶断を行ったところ、下の免震階の天井に吹き付けられたウレタンに引火。
真砂被告は下の階に下りていたものの、火の番をせず別の作業を行い、松下被告は「火番がいるのであれば危険性に目をつぶろう」と安易に考えた、と判決は認定。
「基本的な注意義務に違反した過失は大きい」と指摘した。
https://www.asahi.com/articles/ASPDJ5Q70PDJUTIL00Q.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。