2019年10月7日22時25分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後4時5分ごろ、山梨県都留市朝日曽雌のJR東海山梨リニア実験線車両基地で、車両点検中に機械から出火。作業員の衣服に燃え移り、3人がやけどを負った。
大月署によると、東京都八王子市南町の窪さん(男性、31歳)と千葉県習志野市谷津の大瀬良さん(男性、29歳)が重傷。
三重県伊勢市下野町の樋口さん(男性、41歳)が軽傷。
JR東海東京広報室は当初、「詳細を把握していない。公表するかどうか未定」としていたが、その後取材に応じ「電気回路のスイッチを入れたときに発火した。負傷した3人のうち2人が社員で1人がメーカーの作業員だが、誰が社員かは言えない」とした。
リニアをめぐっては、平成3年に宮崎県の宮崎実験線で、タイヤのパンクが原因で車両が全焼する事故が起きている。
https://www.sankei.com/affairs/news/191007/afr1910070050-n1.html
10月8日18時20分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
都留市のリニア車両基地で7日、実験用車両の車内から火花が上がり3人が重軽傷を負う労災事故があった。
警察によると、7日午後4時5分ごろ、都留市朝日曽雌のリニア車両基地にあった実験用車両内で作業中に突然火花があがった。
火花はそばにいた作業員3人の服に燃え移り、都内の31歳男性と千葉県の29歳男性が顔などに重いやけどを負ったほか、三重県の41歳の男性も軽いやけどをした。
JR東海によると、停電状態にした車両から試験データを抜き取る作業を行った後、「断路器」と呼ばれる装置を操作し、電源を復旧させたところ、断路器から火花が出たとみられている。
断路器は先頭車両の床下にあり、空調などに電源を入れるスイッチの役割を果たしていた。
リニア以外にも一般に使われている機器だという。
データの抜き取りは年6回~7回行われるが出火したのは初めて。
JR東海は「走行には関係なく、安全性に影響を与えるものではない」として、別の車両を使った走行試験を継続していて、今月15日と16日の一般向け体験乗車会も実施するとしている。
担当者は「原因をしっかり究明し適切に対処していく」と話している。
http://www.news24.jp/nnn/news16503639.html
10月8日18時8分にNHK山梨からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後4時すぎ、都留市にあるリニア中央新幹線の実験線の車両基地で、車両の点検作業中に機械から火花が出て、作業員の服に燃え移ったと消防に通報がありました。
警察によりますと、火花は3人の服に燃え移り、東京・八王子市の31歳の男性作業員と、千葉県習志野市の29歳の男性作業員2人が顔や腕などに重いやけどをしたほか、三重県の41歳の男性作業員も手などに軽いやけどをし、いずれも甲府市内などの病院に搬送されました。
警察によりますと、これまでのところ3人とも命に別状はないということです。
警察やJRなどによりますと、3人は当時、車両基地内に停車していた実験用のリニアモーターカーの車両内で、車内の照明や空調などの電源を操作するための機械の近くで作業をしていました。
この中で、データを記録した測定器を取り外すため、機械の電源を切りましたが、再び電源を入れようとしたところ、突然、火花が飛び散ったということです。
警察とJRは原因や詳しい状況を調べています。
JR東海は「データを取り出す作業は年に6回から7回行っているがこれまで火花が飛ぶような事例は起きていない。けがをした社員などからまだ話が聞けておらず、詳細は調査中だが、事態を重く受け止め原因究明に全力を傾けていきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20191008/1040007943.html
(ブログ者コメント)
以下は、日テレNEWS24映像の1コマ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。