2017年4月18日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7011/
(2019年1月30日 修正3 ;追記)
2019年1月24日18時3分にNHK香川から、園長は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
保育所の遊具について、国は、子どもの頭や首が挟まれて抜けなくなるような隙間を設けてはならないという指針を守るよう求めていて、警察は去年2月、遊具の危険性を認識せず、安全対策を怠ったとして、業務上過失致死の疑いで47歳の園長の書類を検察に送っていた。
高松地検は24日、「事故があった『うんてい』は指針が求める基準を満たしていなかったが、70ページ以上に及ぶ指針を読んで理解するのは困難で、子どもが隙間に首が挟んで死亡することを予想するのは難しかった」などとして、嫌疑不十分でこの園長を不起訴にした。
この事故をめぐっては、この保育所の指導監督を所管する善通寺市も、医師や弁護士などによる第三者委員会を設けて検証を続けている。
市によると、委員会は今年度中に事故の原因や再発防止策について報告書にまとめて公表する予定だという
出典
『遊具事故で書類送検の園長不起訴』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20190124/8030002953.html
(2019年4月3日 修正4 ;追記)
2019年3月28日22時18分にNHK香川から、事故報告書が公表されたという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市が設けた第三者委員会は事故の原因の分析と再発防止策の検討を進めていたが、このほど報告書を取りまとめ、28日、その内容を公表した。
報告書は、「うんてい」が保育士の目が届きにくい場所にあったことや、遊具の構造が遊具メーカーなどでつくる業界団体が定めた安全基準を満たしていなかったことなどが事故の背景にあったとして、保育施設が、保育士の目が届きやすい場所に遊具を設置し、遊具が安全基準を満たしているか、年に1回以上点検することなど4項目を提言している。
市は、今後、この報告書をホームページなどに掲載し、市内の保育施設にも内容を周知することにしている。
出典
『遊具事故の報告書 基準を重視』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20190328/8030003370.html
(ブログ者コメント)
4月3日現在、市のHPには、まだ掲載されていない模様。
(2020年2月7日 修正5 ;追記)
2020年1月28日18時31分にNHK香川から、保育所の運営法人に対し3000万円の損害賠償判決がくだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
両親は、事故の11日前に就任した保育所の園長や運営法人らが危険な遊具を放置し、十分に監視していなかったために女の子が死亡したとして、運営法人などを相手取って、あわせて5500万円余りの損害賠償を求めて裁判を起こし、これまでの裁判で法人側は過失があったことを認めていました。
28日、両親が保育所の運営法人など相手取って損害賠償を求めていた裁判で、高松地方裁判所は28日、法人に3000万円余りの賠償を命じる判決を言い渡しました。
高松地方裁判所の森實将人裁判長は、「法人または園長の前任者は、うんていの危険性を認識すべきだったのに、放置をした法人には過失がある」などと指摘し、女の子の死後、両親に支払われた見舞い金などを除いた、あわせて3000万円余りを両親に支払うよう命じる判決を言い渡しました。
一方で、園長らについては遊具を点検する業者から構造上の問題を指摘されたこともなかったことから、園長就任からの短期間に危険性を認識するのは著しく困難だったなどとして、過失はなかったと結論づけました。
判決を受けて運営法人の片山理事長は、「女の子の成長を見守る機会を奪ってしまい、ご両親には申し訳なく思う。裁判では法人側の主張が認められたと考えている」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20200128/8030005732.html
1月29日10時7分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
森実裁判長は、「挟まれる危険性を認識できたのに放置した」と同法人の過失を認定した一方、園長については「就任後わずか12日目に発生し、予見は著しく困難」などとして、当時の担任の保育士らも含めて責任を認めなかった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200129-OYT1T50099/
1月28日19時37分に朝日新聞からは、うんていは別保育所の特注品で、同型のものを製造会社から購入していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
うんていは別の保育所の特注品で、同型のものを製造会社から購入していた。
はしごと筋交いの間の角度は約44度。
遊具メーカーなどの業界団体が定めた安全基準は、頭が挟まって抜けなくなるとして、55度未満の隙間を認めていない。
園側は、購入した遊具について、この基準や危険性を認識していなかった。
https://www.asahi.com/articles/ASN1X66BSN1WPLXB00K.html
(ブログ者コメント)
今回の報道を機に再確認したところ、事故報告書が以下のとおりに公表されていた。
https://www.city.zentsuji.kagawa.jp/uploaded/attachment/8664.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。