2019年1月23日21時19分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島第一原発で、海側にあるタンクにたまっていた放射性物質を含む水が2年あまり前から漏れ出していたことがわかった。
漏れ出した水は近くの施設に流入したとみられ、東京電力は、「水位のデータはとっていたが、数値の変動が小さく気づかなかった」としている。
東京電力によると、福島第一原発4号機の海側にある配管などが通る地下の空間で今月10日、水たまりが見つかり、調べたところ、近くにある復水貯蔵タンクと呼ばれる設備の水位が、2年あまり前の平成28年11月ごろから下がっていて、あわせておよそ300トンが漏れ出していたことがわかったという。
タンク内の水には、一般の原発から放出する際の基準の2倍にあたる1ℓあたり12万ベクレルのトリチウムが含まれていたが、地下の空間にたまっていた水は基準を下回っていたという。
周囲の井戸の水などの放射性物質の濃度に大きな変化はなく、タンクから漏れ出した水は配管を通じて、4号機のタービン建屋という建屋内に流れ込んだと見られるとしている。
東京電力によると、タンクの水位は2年あまりでおよそ1.7m低下していたが、1日4回の計測では変動が小さく、気がつかなかったとしている。
東京電力は、タンクから漏れ出た原因を調べ、結果によっては、ほかに同じような漏えいがないか調べることにしている。
出典
『タンク漏水2年余気づかず』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20190123/6050004143.html
(ブログ者コメント)
どのような目的で1日4回もデータを採っていたのだろうか?
「水位は2年前ごろから下っていて・・・」という表現から考えると、満水になったタンクからの漏洩がないことを確認するためだったのかもしれない。
もしそうだったとすれば、データ用紙に基準となる満水時のレベルをベンチマークとして記載しておき、そこからの低下がないことをデータで確認すべきだったと思うのだが・・・・。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。