2020年2月19日20時5分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし、大船渡市で、三等航海士の男性がセメントを運搬する船内でタンクを密閉する装置に挟まれて死亡した労災事故について、国土交通省は、船を運航する会社が十分な安全教育などを怠ったとして、船員法違反の疑いで書類送検しました。
船員法違反の疑いで書類送検されたのは、北九州市の船舶運航会社「アジアパシフィックマリン」と、当時の安全管理担当者の47歳の社員の男性です。
国土交通省気仙沼海事事務所によりますと、おととし7月、大船渡市のセメント工場の桟橋に係留されたセメントの運搬船で、作業にあたっていた当時25歳の三等航海士の男性がタンクを密閉する装置に挟まれて死亡したということです。
この装置は別の作業員が誤って作動させていたため、国土交通省気仙沼海事事務所が調査をしたところ、船の運航管理を行っていた「APマリン」が船員法で定められている安全に関する教育や訓練を怠っていたことがわかったということです。
「APマリン」は、「事故で亡くなった社員のご冥福をお祈りするとともに、2度とこのような事故を起こさないために、全社で安全体制を確立していきます」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20200219/6040006640.html
※以下は、平成30年10月24日付の調査報告書からの抜粋。
・・・・・
本船は、08時00分ごろから当日の作業について乗組員全員が参加してミーティングを実施し、安全担当者である一等航海士が、甲板部員に対して、荷役装置であるセメント用高圧圧送式空気輸送装置 (以下「本件装置」という。)のブロータンク4基のうち2基について、受入弁のシートの交換作業を実施する旨の説明を行った。
・・・・・
【判明した事項の解析】
本船は、大船渡港太平洋セメント大船渡工場包装桟橋において、本件装置の受入弁シートの交換作業中、甲板員Aが、一等航海士からの指示を受けて2号A槽の受入弁を閉鎖する際、操作盤の位置を間違え、1号B槽の受入弁操作スイッチを操作して1 号B槽の受入弁を閉鎖し、また、一等航海士が、整備作業時の安全に関する注意事項を遵守しなかったことから、1号B槽で作業中の三等航海士が頭部を受入弁と同シートとの間に挟まれて死亡したものと考えられる。
甲板員Aは、受入弁スイッチを操作した経験がなかったことから、操作盤の位置を間違えたものと考えられる。
一等航海士は、本件装置の取扱説明書を読んでいなかったことから、同取扱説明書に記載されていた整備作業時の安全に関する注意事項(電源断、作動空気圧を0kg/㎠にする等)を遵守しなかったものと考えられる。
三等航海士は、ヘルメットを着用していなかったことから、受入弁と同シートの間に頭部を挟まれた際、致命傷を負った可能性があると考えられる。
http://www.mlit.go.jp/jtsb/ship/rep-acci/2018/MA2018-11-3_2018sd0041.pdf
2015年12月6日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報(修正2)は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5436/
(2017年2月25日 修正3 ;追記)
2017年2月2日付の神奈川新聞紙面に、事故時のやや詳しい状況などが下記趣旨で掲載されていた。
磯子署は、1日、安全管理の徹底を怠ったなどとして、業務上過失傷害の疑いで、当時の副校長(59)と担任だった男性教諭(39)を書類送検した。
同署などによると、事故は、訓練を終えた児童が教室に戻る途中の1階給食室横で発生。
左右に2枚並んだシャッター(幅約3m、高さ約2.6m、重さ約186.5kg)のうち左側だけが上がっていたため、右側も開けようと40代の女性技能職員がハンドルを操作していたが、男性教諭に交代。
数回ハンドルを回したところで、シャッターが落下した。
男性教諭が操作したのは、左側のシャッターのハンドルだった。
市教委によると、女性職員は訓練後、「早く児童らを教室に戻してあげたい」として、閉まっているシャッターを上げようと誤ったハンドルを操作し、男性教諭に交代した。
2人は、2014年12月に操作の研修を受けていたが、ハンドルの間違いに気付けなかった。
シャッターが落下した際、教諭はすぐにシャッターと床の間に自ら体を入れ、挟まれた女子児童は自力で脱出したという。
シャッターは、設置から36年間交換されていなかったが、警察の強度検証では、ワイヤーの劣化や強度の低下はみられなかった。
同署は、上がった状態でさらに負荷をかけたことで、ワイヤーが切れたとみている。
また、当初ハンドルを操作していた女性技能職員について、同署は「ワイヤー破断時は操作しておらず、生徒を直接指導する立場ではなかった」としている。
(ブログ者コメント)
この事例の原因を整理すると以下のようになるだろうか・・・。
①女性技能職員が、児童が教室に戻るまではシャッター開閉不可というマニュアルを守らず、ハンドル操作した。
②女性技能職員が、閉まっているほうではなく、開いているほうのシャッターのハンドルを間違って操作した。
③ハンドル操作を交代した教諭は、その操作がマニュアル違反だということに、思い至らなかった。
※本件、女性技能職員がやっていた操作を引き継いだ教諭としては、その操作が正しいかどうか疑うことはなく、その操作をいかに達成するか・・・そういった点にだけ気持ちがいったのかもしれない。
④教諭は、ハンドルが重いのに無理して回した。
(2017年12月24日 修正4 ;追記)
2017年12月19日17時21分にNHK神奈川から、2人が略式起訴されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
検察は19日、安全を十分に確認しないまま誤ってシャッターを操作したなどとして、当時の担任教諭ら2人を業務上過失傷害の罪で略式起訴した。
出典
『児童シャッター事故教諭略式起訴』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20171219/1050001172.html
2021年9月27日13時23分にYAHOOニュース(テレビ神奈川)からは、和解の協議が整った、女性は現在高校に通っているが後遺症が残っているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜市が、児童側との和解協議が調ったと明らかにしました。
市によりますと、女子児童は手術を受けて、およそ3年間治療を続け、現在は高校に通っていますが、腰にマヒなどの障害が残ったということです。
事故をめぐり、女子児童と両親は去年、市に対して損害賠償を請求し、ことし6月、2252万円の支払いのほか、市が深く謝罪するといった内容で和解する協議が調ったということです。
この和解案は29日の市議会本会議で可決され、正式に和解が行われる見通しです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe2cf713454ac3c7cae86dbb305ff6d2d5f493dc
2015年12月2日8時7分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月1日21時18分にNHK横浜から、12月2日7時32分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前10時10分ごろ、横浜市磯子区の小学校で、重さ約300kgのステンレス製防煙シャッターが落下、6年の女子児童(12)が挟まれた。
市教育委員会によると、背中を強く打って病院に搬送され、搬送時に意識はあった。
警察が、詳しい状況を調べている。
市教委によると、シャッターは幅約3.1m、高さ約2.6mで、巻き上げるワイヤが切れていた。
シャッターは、操作盤のハンドルを回すなどして動かす仕組み。
年2回の定期点検をしており、9月の点検で異常はなかった。
女子児童は、火災を想定した避難訓練の終了後、校庭から4階の教室に戻る途中だった。
別のシャッターが訓練のため閉じられ、階段の1階部分をふさいでいたため、教諭が手動で上げる作業をしていて、女子児童は他の児童らと一緒に、作業が終わるのを待っていた。
落下したのは、教諭が作業していたシャッターの隣に設置されていたものだった。
そばにいた担任の男性教諭がシャッターを押さえ、女子児童を逃がしたという。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/151202/afr1512020005-n1.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1053952641.html?t=1449003720211
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151202-OYT1T50005.html?from=ycont_top_txt
12月2日18時2分にNHK首都圏NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委によると、男性教諭が誤って開いているシャッターを更に開ける方向にハンドルを回したあとにワイヤーが切れ、シャッターが落下したという。
ハンドルには、どのシャッターを動かすためのものかという表示はなかったということで、男性教諭は、「勘違いしてしまった」と話しているという。
市教委によると、学校が定めた訓練のマニュアルの中で、「シャッターの操作は児童が教室に戻ってから行う」とされていたが、今回は守られていなかったという。
これついて横浜市の林市長は、記者会見で「けがをされた児童と保護者に心からおわびし、お見舞い申し上げます」と謝罪した上で、「マニュアルが守られず、本当に申し訳ない。どんな油断もならないということを徹底し、必要な安全確保のための措置を講じていきたい」と述べた。
市教委は、この事故を受けて、2日、市が管轄する学校に対し、シャッターを操作する際には児童や生徒を近づけないことを徹底するよう、文書で通知した。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20151202/3974411.html
12月3日7時3分に産経新聞神奈川版から、12月2日20時33分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
シャッターは、壁のハンドルを回しワイヤを巻いて開ける仕組み。
市教委によると、火災を想定した避難訓練が終了した後、校内の清掃などを行う40代の女性技能職員が、降りていたシャッターを上げようとして隣にある別のシャッターの巻き上げハンドルを誤って操作。
職員から「ハンドルが重くて回らない」と頼まれた30代の男性教諭が手伝い、両シャッター前の廊下に児童らを待機させてハンドルを3~4回ほど回したところ、隣のシャッターが落下、待機していた女子児童が数秒間はさまれたという。
同校の避難誘導マニュアルでは、児童が教室に戻ってからシャッターを上げることになっていたが、市教委の聴取に対して職員は、「なるべく速やかに児童を戻したかった」と説明したという。
シャッターは昭和55年に製造されたもので、ワイヤが切れていた。
ワイヤの交換は35年間行われていなかった可能性があるという。
出典URL
http://www.sankei.com/region/news/151203/rgn1512030042-n1.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151202-OYT1T50134.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
掃除のおばちゃん?にまでは、訓練マニュアルを周知していなかったのかもしれない。
それは大いに考えられることだ。
しかし、おばちゃん?に頼まれてハンドル操作した教諭には、周知されていたはず。
児童が教室に戻っていないのに、なぜ、この教諭はハンドル操作を手伝ったのだろうか?
可能性の一つとしては、頼まれた瞬間、その操作の達成こそが第一と考え、その操作の是非にまでは考えが及ばなかった・・・・そんな心理状態になっていたことも考えられる。
(2015年12月10日 修正1 ;追記)
2015年12月9日19時32分に読売新聞から、市立校の古いシャッターのワイヤーを交換するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、市教委は9日、緊急対策として市立279校に設置された同型の古いシャッター計2501台のワイヤを全て交換すると明らかにした。
費用は約1億5000万円で、年度内にも作業を完了させる方針。
事故が起きたシャッターは1980年の設置。手でハンドルを回し、ワイヤを巻き上げて開く。
事故後の県警の調べで、ワイヤが切れていたことが判明した。
さびなどワイヤの劣化状態は外見からでは完全には把握できないといい、市教委は保護者らの不安解消のため、劣化の有無にかかわらず古いものから順次取り換えることにした。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151209-OYT1T50161.html
(2017年2月2日 修正2 ;追記)
2017年2月1日15時39分にNHK横浜から、操作した教諭らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場には2つのシャッターがあり、一つは閉まった状態だったが、警察によると、39歳の当時の担任教諭が、児童たちが通りやすいように閉まったシャッターを開けようとした際、誤って開いていたシャッターのハンドルを無理に操作し、ワイヤーが切断してシャッターが突然、閉まったことがわかったという。
学校では、訓練前に、児童がシャッターの下を通る際には、開け閉めの操作をしないとするルールを決め、教諭らに伝えていたという。
このため、警察は、こうしたルールを守っていなかったことが事故の原因だったとして、当時の担任教諭と安全管理の責任者だった59歳の当時の副校長を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
出典
『シャッター事故で教諭書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1053541211.html?t=1485983518864
2015年9月29日12時42分にNHK東北NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日夜8時半ごろ、石巻市の「I社」の工場で、清掃作業をしていた従業員がベルトコンベアの下で倒れているのを同僚が見つけた。
警察によると、倒れていたのは石巻市の男性(37)で、全身を強く打ってすでに死亡していたという。
警察によると、男性はベルトコンベアの間に詰まった石灰を取り除く作業を行っていたが、男性が見つかった時、本来、止めてあるはずのベルトコンベアが動いていたという。
警察は、現場の状況から、男性は誤ってベルトコンベアに挟まれたものとみて、事故の原因を詳しく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20150929/5265141.html
2015年9月12日8時37分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
プレス機械で作業する従業員の安全を確保する措置をとらなかったとして、堺労基署は、労安法違反の疑いで、堺市南区の金属加工会社「Ⅾ社」と男性社長(64)を書類送検した。
事故は4月30日に発生。
プレス機械で加工作業をしていた従業員が、右手の指3本を切断した。
同社では2月21日にも、同じ機械で作業していた別の従業員が、左手の指3本を切断する事故があったばかりで、同署は、安全環境が改善されていなかったとみている
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150912/wst1509120025-n1.html
2015年7月30日19時4分にNHK高松から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月31日付の四国新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
30日午前11時すぎ、観音寺市にある産業廃棄物の処理会社、「E社」の四国工場で、45歳の男性社員の行方が分からなくなったと警察に通報があった。
警察によると、男性は、30日午前9時ごろから同僚と2人で古い紙などを破砕する機械(奥行き、幅各4m、高さ約5m)の点検をしていて、側面にある扉を開けて中を見ていたとみられるという。
警察が一緒にいた別の40代の男性社員から話を聞いたところ、「点検中に自分が機械を動かした」と話しているという。
破砕機は固形燃料の製造ラインの一部で、原料となる廃プラスチックや古紙の投入口、点検のための扉がある。
警察は、機械から血の痕が見つかったことなどから、男性が機械に巻き込まれたとみて調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8033756641.html?t=1438287879437
(2015年8月27日 修正1 ;追記)
四国新聞紙面掲載記事を、本文に追記修正した。
(2015年12月20日 修正2 ;追記)
2015年12月17日19時3分にNHK高松から、事故時のやや詳しい状況などが、下記趣旨でネット配信されていた。
警察は、安全管理を怠っていたとして、会社の社長など3人を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
この事故は、ことし7月、観音寺市大野原町にある産業廃棄物処理会社、「E社」の四国工場で、古い紙やプラスチックを破砕する機械の詰まりを直そうとしていた工場長の合田さん(男性、当時45歳)が、動き出した機械に巻き込まれて死亡したもの。
その後の警察の調べで、この機械は作動させるボタンがやや離れた場所にあり、事故当時、合田さんといっしょに作業をしていた男性社員が、機械の中に人がいるかどうかの確認をとらないままボタンを押してしまったことなど、現場の安全管理が不十分だった疑いが強まったという。
このため警察は、機械を作動させた男性社員とその上司にあたる会社の社長と役員のあわせて3人の書類を、業務上過失致死の疑いで高松地方検察庁に送った。
調べに対し、3人は容疑を認めているという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8034394661.html?t=1450382881001
また、2015年12月18日付で朝日新聞香川全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
観音寺労基署は、17日、機械が修理中だったのに操作を禁止する表示をしていなかったとして、E社と社長を労安法(操作禁止表示義務)違反の疑いで書類送検した。
2015年5月8日18時19分に伊賀タウン情報YOUから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
伊賀南部環境衛生組合は5月8日、同組合が運営する伊賀市奥鹿野の伊賀南部クリーンセンターで、管理委託業者の「S社」(本社・東京)の男性社員(61)が、右腕を挟まれ負傷したと発表した。
男性は同市内の病院に救急搬送され、治療中だという。
発表によると、同日午後3時50分ごろ、同センターの容器包装プラスチック圧縮梱包器の内部を清掃作業中だった男性社員が、梱包器に連結されている稼働中のコンベアに右手を挟まれたという。
同組合によると、本来の手順では、コンベアを停止させ、作業することになっていた。
同組合では事故の再発防止について,「繰り返しになるが、定められた手順を順守するよう、S社に強く求めていく」と話した。
出典URL
http://www.iga-younet.co.jp/news1/2015/05/post-930.html
5月9日付で朝日新聞伊賀版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
稼働中のコンベアに右腕を挟まれて骨折し、全治2カ月の重傷を負った。
容器包装プラスチックを圧縮して梱包する機械を清掃中だった。
本来の手順に反し、コンベア内にたまったゴミを取り出す作業を、コンベアを止めずにしていたという。
(2015年6月19日 修正1 ;追記)
5月9日付の伊勢新聞紙面にも。同趣旨の記事が掲載されていた。
ごみを搬送するコンベヤーの中に手を入れて、たまったごみを取り出していたところ。コンベヤーの軸と板の間に手を挟まれた。
2015年3月23日17時40分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後11時頃、静岡県掛川市西大渕のスズキ大須賀工場で、自動車のエンジン部品の鋳型を製造する機械がずれ、元の位置に戻そうとした同社社員の広田さん(35)が、出来上がった鋳型と機械の隙間に挟まれた。
広田さんは病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。
同社などによると、広田さんは、別の男性と機械を戻そうとした際、何らかの原因で挟まれたという。
警察が、詳しい事故原因を調べている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150323-OYT1T50030.html
(2015年12月11日 修正1 ;追記)
2015年12月10日17時26分に時事ドットコムから、安全責任者らが書類送検された、マニュアルに機械停止が明記されていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
磐田労基署は、10日、労安法違反容疑で同社と安全責任者の男性社員(38)を書類送検した。
送検容疑は3月21日、男性社員=当時(35)=にエンジン部品を鋳造する機械の調整作業をさせた際、機械を停止させる安全措置を怠った疑い。
男性は胸部を挟まれ、窒息死した。
労安則では、調整時には機械を停止させなければならないが、同社はこの点をマニュアルに明記していなかった。
出典URL
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201512/2015121000731
(ブログ者コメント)
スズキほどの大企業で、なぜ、挟まれ防止対策として大事な点がマニュアルに記載されていなかったのだろう?
2015年3月13日付で朝日新聞岐阜全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜労基署は11日、機械の電源を切らずに作業をさせ、男性作業員に左足切断の重傷を負わせたとして、羽島市の産廃処理業「S社」と同社の男性班長(54)を労安法(事業者の講ずべき措置など)違反などの容疑で書類送検した。
いずれも「時間が足りなかった」と容疑を認めているという。
同署によると、同社と班長は昨年11月14日、同市桑原町の「Hリサイクルパーク」内で、コンクリートの破片をふるいにかける機械の電源を切らないまま、男性作業員2人に機械の上で作業をさせた疑いがある。
そのうち1人の作業員(54)が機械に巻き込まれ、左足を切断する重傷を負ったという。
2015年2月4日付で朝日新聞鹿児島全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月3日19時48分にNHK鹿児島から、2月4日2時56分に南日本放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前11時ごろ、霧島市の水道管の部品工場「K」で、従業員の黒瀬さん(26歳)が製品や部品を吊り下げて運ぶアームとレールに頭部を挟まれ、病院に運ばれたが、頭の骨を折るなどして、およそ2時間後に死亡した。
アームは、床から2~3mの高さにあるレールからぶら下がっており、黒瀬さんが装置を点検中にアームが突然動き出し、アームとレールの間に挟まれたという。
警察では、工場の関係者から話を聞くなどして、事故の詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5055188081.html?t=1422998034131
http://www.mbc.co.jp/newsfile/mbc_news_disp.php?ibocd=2015020400007642
(2015年3月22日 修正1 ;追記)
2015年2月4日付の南日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
鋳型の重しを持ち上げる機械に頭を挟まれた。
警察によると、黒瀬さんは機械のアームと上部鉄骨の約50cmの隙間に体を入れて、点検作業をしていた。
何らかの原因でアームが上昇し、鉄骨との間に挟まれたとみられる。
(2015年7月16日 修正2 ;追記)
2015年7月10日付で朝日新聞鹿児島全県版(聞蔵)から、部長らが労安法違反容疑で書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
加治木労基署は9日、霧島市の給水設備製造会社「K」と、同社鋳造グループの部長(48)を労安法違反(運転開始合図の規定なし)の疑いで書類送検した。
今年2月3日午前11時ごろ、霧島市の工場で機械の調整をしていた社員(当時26)が、合図を誤認した別の社員の操作により、リフトと外枠に挟まれて死亡する事故が発生。
事故を防ぐための一定の合図を定めていなかった疑いがある。
(ブログ者コメント)
平成27年7月9日付で鹿児島労働局から、「労働安全衛生法違反(運転開始の合図の定めなし)の疑いで書類送検」という記事がプレスリリースされていた。
当該記事中、事故時の状況が下記趣旨で記されている。
部長Aは、同社の鋳造部門の責任者として鋳造工場の労働者の安全管理等の業務を担当する者であるが、鋳造工場において、鋳造ラインの鋳型の重しを持ち上げる機械の運転を開始した際、労働者に危険を及ぼすおそれがあったことから、一定の合図を定めて、関係労働者に対し合図を行わせなければならなかったのに、当該合図を定めていなかったもの
また、該当労安則についても、以下などが解説されている。
(運転開始の合図)
第百四条 事業者は、機械の運転を開始する場合において、労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、一定の合図を定め、合図をする者を指名して、関係労働者に対し合図を行なわせなければならない。
http://kagoshima-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0109/7574/2015-0709-3.pdf
2015年1月20日23時10分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2015年1月21日付で毎日新聞福島版から、1月20日13時29分に読売新聞から、1月22日付で福島民友からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前9時半過ぎ、福島県楢葉町の福島第二原発の廃棄物処理建屋5階で、機器の点検中だった会社員の新妻さん(48)が、円筒形の金属容器(高さ約0.6m、直径約1m、重さ約700kg)と支柱に頭を挟まれ、病院に運ばれたが、約2時間後に死亡した。
新妻さんは20日朝、同僚ら計6人で放射性廃棄物の減容化装置点検に従事。
容器を動かそうと、1人で固定用ボルトを緩めていた際に容器が回転し、頭部を挟まれてヘルメットは粉砕された。
容器は、水と固形物を分けて廃棄物として処理するものだった。
クレーンで容器をつり、監視しながらボルトを緩めるなど、複数での作業が必要だったが、「クレーンでつる」などの項目は、手順書に明記されていなかった。
出典URL
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20150121ddlk07040081000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150120-OYT1T50136.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150120-OYT1T50078.html
http://www.minyu-net.com/news/news/0122/news5.html
(2015年2月9日 修正1 ;追記)
2月2日に東京電力からプレスリリースされた資料に、事故時の詳しい状況などが掲載されていた。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu15_j/images/150202j0301.pdf
(2015年4月10日 修正2 ;追記)
2015年4月9日19時58分にNHK福島から、安全教育を怠ったとして専務らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富岡労基署は、初めて行う作業だったにもかかわらず、安全確保に必要な教育を怠ったなどとして、請け負っていたいわき市の会社とこの会社の専務を、労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、いわき市の「鈴木管工業」と安全管理を担当する63歳の専務。
ことし1月、富岡町と楢葉町にまたがる福島第二原発の廃棄物を処理する建物で、濃縮器と呼ばれる機器の点検作業中に、当時48歳の作業員の男性が重さおよそ700kgの機具に頭を挟まれて死亡した。
同署によると、死亡した男性にとって初めて行う作業だったにもかかわらず、会社側は作業の危険性や機具の扱い方それに作業手順などの教育を行っていなかったという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6053897461.html?t=1428612922420
2015年1月13日10時48分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉市のJFEスチール東日本製鉄所生浜工場で11日午後11時半ごろ、鉄製のローラーの手入れ作業をしていた作業員男性(40)がローラーに挟まれ、間もなく死亡が確認された。
警察は、詳しい事故原因を調べている。
警察などによると、ローラーは幅約140cm、直径約40cm、重さ約500kgで、上下に2本並び、間からステンレス製板を製造ラインに送り出す装置。
手入れ作業中のローラーの可動は禁止されているが、何らかの原因で動き出したという。
警報装置が鳴ったため、別の場所にいた作業員が気付き、119番通報した。
男性は全身がローラーに挟まった状態で見つかり、駆け付けた消防署員などが救助活動をしたが、約1時間後に現場で死亡が確認された。
同製鉄所によると、男性は同社の社員。
同社は、「亡くなった男性のご冥福をお祈りするとともに、皆さまに多大なるご迷惑とご心配をお掛けし、深くおわび申し上げる」とコメントした。
出典URL
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/234711
1月12日10時25分にNHK千葉からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉市にあるJFEスチール東日本製鉄所で、ステンレスを製造するラインの整備をしていた男性作業員が重さ500kgのロール2本に挟まれて死亡した。
警察などによると、11日夜11時半すぎ、千葉市中央区にあるJFEスチール東日本製鉄所のステンレスを製造する工場で、40歳の男性従業員が重さおよそ500kgの鉄製のロール2本にはさまれた。
別の従業員からの通報を受けて消防が駆けつけたが、男性はその場で死亡が確認された。
警察によると、2本のロールはステンレスの大きさを調整するラインにあり、事故当時は、ロールを布で拭く作業を行っていたという。
また、製鉄所によると、マニュアルでは、ロールを拭く際には、ロールの回転を止めて行うことになっていたという。
警察は、作業工程や設備に問題がなかったかなど、事故の原因を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1086794581.html?t=1421095188120
2014年12月17日付で毎日新聞京都版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
稼働中の機械の掃除をさせたため社員が大けがをしたとして、京都南労基署は16日、「S社H工場]の元工場長の男性(65)を労安法違反容疑で書類送検した。
容疑をおおむね認めているという。
容疑は今年8月29日午後5時40分ごろ、危険を及ぼす恐れがあったにも関わらず運転を停止する措置をとらず、男性社員(35)にロール機の掃除をさせたとされる。
社員は機械に腕を挟まれ、左肘下から切断した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20141217ddlk26040449000c.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。