2018年11月3日9時20分に佐賀新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月に九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の廃棄物処理建屋内で煙が発生したトラブルについて、九電は2日、廃液を処理する機器内の部品がセメントで固まったことによる故障が原因だったと発表した。
機器の洗浄の頻度を上げるなど対策する。
原発から出た放射性物質を含む液体は、セメントと混ぜてドラム缶に詰めている。
煙は廃液をセメントと混ぜる機器から出た。
九電によると、9月21日、機器内を除染した化学薬品を、セメントと混ぜてドラム缶に詰める作業をしていたが、ドラム缶が無くなったため、新たに届くまでの5日間、作業を中断。
その間、機器内に残ったセメントが化学薬品の影響で想定より早く固まり、混ぜる機器の軸が動かなくなった。
27日に機器を動かすとモーターが空回りし、機械とモーターをつなぐ4本のベルトから煙が出て、全てちぎれた。
対策として、除染廃液を処理する場合は連続して作業することや、中断から2日たった時点で機器を洗浄するとした。
出典
『<玄海原発>発煙原因、廃液処理機器内でセメントが固定化』
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/297270
11月2日18時3分にNHK佐賀からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし9月、玄海町の玄海原発で、3号機と4号機の原子炉建屋の隣にある廃棄物処理建屋と呼ばれる建物で火災報知器が作動した。
原発の運転員が確認したところ、放射性物質を含む廃液を固めるためにセメントと混ぜる装置がある部屋の中で煙が出ているのが見つかった。
煙はすぐに消えたが、この装置とモーターをつなぐ4本のベルトがいずれも切れているのが見つかったという。
九州電力によると、この装置の主軸がセメントが固まって動かなくなり、装置とモーターをつなぐベルトが摩擦で熱をもったため、煙が出たという。
九州電力によると、廃液をセメントと混ぜ合わせる作業を5日間中断していた間に、装置に残っていたセメントが固まって主軸が動かなくなったという。
同様の作業では、これまで中断しても、最大2日間だったという。
今回の発煙では、放射性物質の漏えいや今年再稼働した3号機と4号機の原子炉への影響はなかったという。
出典
『発煙はセメント固化でベルトが熱』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20181102/5080001873.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。