2017年12月27日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6611/
(2017年1月5日 修正1 ;追記)
2016年12月23日1時40分にFNNニュースから、火の粉ではなく火の塊が飛んで延焼したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)
・・・・・・・
火は、住宅の間を飛び越え、あちらこちらに飛び火しているのが見て取れた。
専門家に火災の映像を解析してもらうと、あるキーワードが浮かび上がってきた。
ベルアソシエィツの鈴木弘昭代表は、「これは明らかに飛んでますね」と話した。
鈴木代表が指さしたのは、屋根の一部が飛んでいる映像だった。
大きさは、およそ30cmぐらいに見えた。
鈴木代表は、「盛んに燃えているところから、火の塊がどんどん飛んでいって、落ちて、そこから燃え上がっている」と話した。
鈴木代表が挙げるキーワードは、火の粉ならぬ「火の塊」。
鈴木代表によると、この日、風が強かったため、火の粉だけではなく、「火の塊」が飛んだことが、これだけ大規模な火災になったとみている。
この「火の塊」、正体は何なのか。
鈴木代表は、「瓦の下に使われている木や板。部屋の中だと、障子やふすまの枠が小さくなって、火がついたまま飛ぶことがあると思う」と話した。
消火している現場の映像を見てみると、瓦が落ちたあとに残された木枠や、今にも風に吹き飛ばされそうな壁枠が見て取れた。
こうしたものが、火の塊となって、風にあおられ、火災が拡大したのか。
・・・・・・・
出典
『新潟・糸魚川市大規模火災 延焼原因は火の粉ならぬ「火の塊」』
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00345362.html
12月28日17時42分に朝日新聞からは、ミキサー車で消火用水が運ばれた経緯について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
糸魚川市の大規模火災で、燃え広がる炎を消し止める消火用の水を、コンクリートミキサー車が運んでいた。
機転をきかせたのは、現場にいた地元の生コン会社の社長だ。
ミキサー車を向かわせたのは、糸魚川市のコンクリート会社「協栄産業」社長の木島さん(67)。
出火した22日昼ごろ、出火元に近い「本町通り商店街」の自宅兼日用雑貨店にいると、警察に避難を促された。
消火活動を遠巻きに見ていた木島さんの耳に、消防団員の声が響いた。
「水が足らん!」
火の手は、みるみる自宅へ延びていく。
工場長の田原さん(64)に電話をかけて指示した。
「あるものは全部持ってこい!」
田原さんは、従業員10人をそれぞれミキサー車に乗せて、水を入れて運ばせた。
地元の生コン組合加盟の同業者にも応援を求めた。
会社の洗車用ポンプだけでは給水が滞ると思い、同じくポンプを持つ、取引先の砂利会社や建築会社にも協力を頼んだ。
みんな、快く応じてくれた。
砂利会社の業務課長、斎藤さん(48)は、「小さい街ですからね。協力しなきゃ」。
協栄産業のミキサー車が1台で運べる水は3000~5000ℓ。
現場近くの防火水槽や簡易水槽に水を運び、翌朝まで消火活動を支えた。
1台平均18往復。
運転手10人は、一睡もせずに運転を続けた。
事務員の女性は、おにぎりを作って支えた。
田原さんは、「こういうことがあると、まとまるみたいでね。誰一人文句を言わなかった」と振り返る。
総務省消防庁によると、22日は126台の消防車両が活動し、144棟が焼損した。
市消防本部の小野消防防災課長は、「ミキサー車がなければ、どうなったかわからない」と感謝した。
出典
『糸魚川大火、ミキサー車が運んだ消火用水 とっさの機転』
http://www.asahi.com/articles/ASJDW2TZMJDWUOHB002.html
(ブログ者コメント)
火災時には火の塊が飛ぶこともあるという件だが、本ブログでは過去に以下の情報も掲載している。
2012年9月20日掲載
2012年9月13日報道 国の研究グループが木造3階建て校舎の建設基準策定のため現物実験を行い、新たな火災を起こす恐れのある火の粉は700mほど飛ぶことを確認
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2264/
※2/2へ続く
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。