2016年12月29日6時54分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
走行中の山手線で乗客が持っていた充電器から煙が出るなど、リチウムイオン電池が使用された充電器から火が出るなどのトラブルが増えていて、東京消防庁は、電池が熱くなるなどの異常を感じた時は使用を控えるよう、注意を呼びかけている。
東京消防庁がリチウムイオン電池を使用したバッテリーと市販の充電器をつないで実験したところ、過剰に流れた電気の熱でバッテリーが次第に変形し、出火に至った。
東京消防庁の管内では、ことしに入ってリチウムイオン電池からの発火が原因の火事が相次ぎ、先月末までに50件と、26件だった去年1年間の2倍近くに上っている。
その後も、今月4日に走行中のJR山手線の車内で乗客が持っていたリチウムイオン電池使用の充電器から煙が出て、一時運転を見合わせるトラブルも起きている。
東京消防庁によると、市販の充電器で過剰に充電したり、電池に圧力がかかったりすると発火することがあるということで、こうした取り扱いをしないことや、電池が熱くなるなどの異常を感じた時は使用を控えるよう、注意を呼びかけている。
出典
『リチウムイオン電池発火に注意』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161229/5646111.html
(ブログ者コメント)
〇万力のようなもので徐々に電池に圧力を加え、ついには爆発的に発火した・・・そのような実験映像も放映されていた。
〇東京消防庁HP掲載記事は下記参照。
事故統計や防止策、個別事例や実験写真(NHKでは映像だったが)などが記されている。
『リチウムイオン電池からの火災にご注意を!』
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kouhouka/pdf/281222.pdf
〇電池工業会HPにも、より詳しい注意事項が掲載されていた。
以下は抜粋。
◆リチウムイオン電池の使用環境に関する注意
1.リチウムイオン電池を自動車のダッシュボードや窓際など直射日光の当る場所、炎天下駐車の車内など、高い温度になる場所に放置しないでください。
リチウムイオン電池を漏液させる原因になる恐れがあります。
2.リチウムイオン電池をストーブなどの熱源のそばに放置しないでください。
発熱、破裂、発火の原因になります。
◆リチウムイオン電池の使用に関する注意
・・・・・・
2.リチウムイオン電池を水、海水、ジュースなどの液体で濡らさないでください。
リチウムイオン電池に組み込まれている保護回路が壊れ、異常な電流、電圧でリチウムイオン電池が充電され、発熱、破裂、発火の原因になります。
3.リチウムイオン電池は指定された充電器、ACアダプターを使用してください。
指定以外の充電器、ACアダプターで充電すると、充電条件が異なるため、発熱等の原因になります。
・・・・・・
9.リチウムイオン電池に高所からの落下など強い衝撃を与えたり、投げつけたりしないでください。
リチウムイオン電池が変形したり、リチウムイオン電池に組み込まれている保護機構が壊れ、異常な電流、電圧でリチウムイオン電池が充電される可能性があり、発熱、破裂、発火の原因になります。
・・・・・・
13.リチウムイオン電池の充電や放電中に可燃物を上に載せたり、覆ったりしないでください。
リチウムイオン電池を発熱、破裂、発火させるおそれがあります。
出典
『リチウムイオン電池をご使用の際は次のことを必ず守ってください。』
http://www.baj.or.jp/frombaj/03.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。