2014年3月28日付で朝日新聞播磨版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後1時48分ごろ、姫路市網干区の化学メーカー「ダイセル」姫路製造所網干工場で、無水酢酸を製造するプラントの配管から出火し、従業員らが約20分後に消し止めた。けが人はなかった。
同社によると、出火したのは原料の酢酸を高温でガス化させる装置の配管。約500℃の酢酸の蒸気が何らかの原因で外に漏れたため、自然発火したか、管の断熱材などに引火した可能性があるという。
同社は、「プラントを停止して原因を究明し、再発防止策を考える」としている。
鎮火時間について、同社は午後2時10分としているが、市消防局は延焼の恐れがなくなった午後5時半としている。
3月28日付で毎日新聞播磨・姫路版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ダイセルによると、出火した設備は酢酸からタバコのフィルターの原材料となる無水酢酸を製造。
500〜700℃の高温炉につながる金属製配管の損傷部分から酢酸の蒸気が噴出し、管を覆う保温材などに引火した可能性があるという。
出火時、配管内の蒸気温度は約600℃になるよう設定されていた。
約3カ月ごとに定期点検しているが、今年1月の点検では異常が見つからなかったという。
当面は運転を停止し、原因を調べる。
この工場では、昨年6月にも引火性の溶液がタンクから漏れ出る事故が発生。通報の遅れもあり、市網干消防署が安全操業を指導していた。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20140328ddlk28040418000c.html
(ブログ者コメント)
昨年6月の漏洩事故については、2013年6月18日付で毎日新聞播磨・姫路版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後7時半ごろ、姫路市網干区新在家の化学工場「ダイセル」姫路製造所網干工場で、「イソプロピルアルコール」がタンク内から漏れ出たと市消防局に通報があった。けが人はなかった。
イソプロピルアルコールは工業用溶剤や消毒薬などに使われる溶液で、第4類危険物に指定され、引火性が高い。
市消防局によると、約600ℓ漏れ出たが、防油堤内でとどまり、海への流出はないという。
ダイセルによると、漏出した場所は、食品添加物などに使われる物質を作る工程で、アルコール溶液を貯蔵する中間タンク。
別の2つのタンクから溶液を移す作業中だったという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20130618ddlk28040435000c.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。