2014年3月26日付で毎日新聞奈良版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
葛城労基署は25日、広陵町と、町が運営するクリーンセンター広陵の課長(59)を労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、同センターで2013年11月15日、圧縮したプラスチック容器を袋詰めしてこん包する機械を清掃していた男性(69)が頭を挟まれ、意識不明の重体になった。
同署は、町と課長が機械の運転を停止しないまま清掃させ、必要な措置を講じなかったとした。
男性は町シルバー人材センター会員で、町の委託で作業しており、意識不明の状態が続いている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/nara/news/20140326ddlk29040671000c.html
また、2014年3月26日付で広陵町HPにも、下記趣旨の記事が掲載されていた。
プラスチック容器を圧縮・梱包する機械のバーに首を挟まれました。
どのような状況で事故に至ったかは目撃者がなく不明ですが、作業の工程において何らかの異常があり、通常は機械を停止して装置内に立ち入るところを、運転状態のまま立ち入った可能性が高いと推測しています。
プラスチック容器の圧縮・梱包作業については、広陵町シルバー人材センターに業務委託しています。
それにより、シルバー人材センター会員の方々が業務内容を確認了承のうえ、受託された労働者であると判断しています。
これに対し、葛城労基署では「実態として労働者派遣にあたる」と判断されており、見解が分かれています。
町では、この事実を厳粛かつ真摯に受け止め、今後このような事故が起こらないよう、早速自動停止装置を設置するなど安全管理体制の徹底を図るとともに、業務委託のあり方なども総点検し、万全を尽くしてまいります。
出典URL
http://www.town.koryo.nara.jp/contents_detail.php?co=new&frmId=1173
(ブログ者コメント)
委託と派遣、請負の違いなどについては下記参照。
http://osaka-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/osaka-roudoukyoku/doc/lib/pdf/ukeoi.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。