2014年3月24日17時0分に北海道新聞から、3月24日付で読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前4時45分ごろ、JX日鉱日石エネルギー室蘭製油所から「重油施設から重油が海に漏えいした」と海保に通報があった。
C重油約800ℓが流出し、同製油所が回収作業を行っている。火災の発生はない。
同製油所によると、製油所のタンクから船へ重油を積み込むための配管(直径約30cm)に亀裂が入り、陸上に漏れた重油が岸壁をつたって海に流れ出ているのを従業員が発見。バルブを閉めて漏れを止めた。
製油所は、拡散防止のため海上にオイルフェンスを設置し、吸着材で重油を回収している。
海保によると、重油の拡散範囲は岸壁から最大1.5kmで、室蘭港外には出ていない。
海保の巡視艇2隻が、海面の重油を拡散して処理した。
同製油所によると、重油が漏れた配管は2011年11月ごろに定期点検を行った。
大規模な油流出事故は1981年に軽油1100ℓが流出して以来という。
同製油所は31日で原油処理を停止し、4月からは石油化学製品の製造工場に転換する。最後の原油タンカーが23日に入港し、24日には記念式典が開かれる予定だったが、重油流出のため中止となった。
出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/528885.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20140324-OYT8T00603.htm
3月24日18時59分にNHK北海道NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
海保によると、配管が老朽化して継ぎ目に亀裂が入っており、そこから管の中に残っていた重油が漏れたという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20140324/3184872.html
(2014年4月4日 修正1 ;追記)
2014年4月1日付でJX社HPに、建設時の配管保温施工不良が原因でピンホールが発生していたという、下記趣旨のニュースリリースが掲載されていた。
(当該情報に基づき、タイトルも微修正した)
H-4桟橋は、1973年に当所の第一次拡張工事に合わせて建設され、本件配管は、H-4桟橋からC重油を出荷するために1979年に設置されたものですが、同配管のバルブの接続フランジ付近で、内径3.0mmと1.5mmの2つの穿孔(ピンホール)が認められており、この部分から漏洩したものです。
当該漏洩部分は、2011年に定期点検を行っておりますが、配管の保温施工時におけるシール材の施工忘れ、および点検時のシール材不良見落としにより、雨水等が内部に侵入し保温材(グラスウール)が湿潤状態となったことにより、外面腐食が進展したものと考えられます。
再発防止策としては、今回漏洩が発生した配管を撤去するとともに、シール材の施工忘れおよび点検時の見落し防止のため、作業に従事する当所社員・協力会社社員の教育を再徹底いたします。
また、点検時の要注意事項として本事例を追加し、再発を防止いたします。
なお、H-4桟橋上の類似箇所(5か所)を調査した結果、いずれも問題は認められませんでした。
また、H-4以外の4つの桟橋については、本年4月末までに点検を行い、必要な措置を講じる予定です
出典URL
http://www.noe.jx-group.co.jp/newsrelease/2014/20140401_02_1020034.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。