4日午後2時50分ごろ、北九州市若松区にある「日本コークス工業北九州事業所」で、工場のパイプラインの一部から突然ガスが吹き出した。
この事故で、重さおよそ50kg、直径1m10cmの金属製の部品が吹き飛び、作業をしていたこの工場のメンテナンスを担当している会社の作業員の男性(42)にあたった。
男性は病院に運ばれたが、頭を強く打っていてまもなく死亡した。
警察によると、事故が起きたのはコークスを製造する際に出るガスを再利用する装置のパイプラインで、4日は装置を停止させ、パイプラインからガスを抜いたあと、定期点検を行う予定だった。
男性ともう1人の作業員の2人が部品を固定してあるボルトの一部を外したところ、ガスが吹き出し事故が起きたという。
警察は、パイプラインにガスが残っていた可能性が高いとみて事故当時の状況について詳しく調べている。
日本コークス工業は東京に本社があり、事故のあった北九州事業所では主に製鉄所向けのコークスの生産などを行っている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5024211701.html
一方、4月5日付の朝日新聞北九州版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの違う下記主旨の記事がネット配信されていた。
ボイラーの保全作業をしていた男性が爆風に飛ばされ、転倒して死亡した。
死亡したのは保全工の男性で、配管のボルトを外している際、すき間から爆風が突然発生。配管のふた(直径1m、重さ約50kg)が吹き飛び、男性を直撃。男性はコンクリートの土台に頭をぶつけたという。
一緒に作業していた男性2人にけがはなかった。
(ブログ者コメント)
配管のエンドフランジが吹き飛んだようだが、運転側と工事側との連携ミスで、しばしば、このような事故が起きる。
パイプライン脱圧未了のまま、運転側が工事を指示したのか?
それとも工事側が、指示された場所以外で工事したのか?
(2014年2月7日 修正1 ;追記)
2014年2月6日18時52分にNHK北九州から、配管内のガスが爆発したことによる事故だったという記事が、下記趣旨でネット配信されていた。 よって、タイトルも変更した。
おととし4月、北九州市若松区にあるコークスを生産する工場で爆発が起き、作業員の男性が死亡した事故で、警察は、ボイラーの点検前にガスを抜く作業を怠ったなどとして、作業の管理者など2人を業務上過失致死の容疑で書類送検した。
書類送検されたのは「日本コークス工業北九州事業所」で作業の管理をしていた50歳の元部長と、現場の責任者だった60歳の元作業長の2人。
この工場では、おととし4月、ボイラーの点検作業中に、配管の中にたまった可燃性のガスが、別の工事で出た火花で引火して爆発し、吹き飛んだ部品にあたった42歳の男性が死亡した。
警察によると、ボイラーの点検を行う前には、配管に残ったガスを窒素などを注入して完全に抜く必要があるが、2人は点検前にこれを怠った上、配管のバルブを閉めなかったためガスが漏れ出た状態だった。
さらに2人は、すぐ近くで火花を伴う工事が行われていることを知っていたという。
このため警察は、爆発は十分に予見出来たとして、2人を業務上過失致死の容疑で書類送検した。
警察の調べに対して、2人は容疑を認めているという。
社員が書類送検されたことについて日本コークス工業は、「ご遺族や関係者の皆様に改めておわび申し上げます。安全対策を徹底するとともに再発防止に全社を挙げて取り組んで参ります」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5025066971.html?t=1391720717257
(2014年3月2日 修正2 ;追記)
2014年2月7日付の西日本新聞紙面に、上記とは若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事が掲載されていた。
送検容疑は、ボイラーの点検中にバルブを閉めるのを怠ってコークスガスを配管の外に漏出させ、別の作業員が溶接していた火花がガスに引火し、保全工の男性を死亡させた疑い
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。