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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年11月26日付の神奈川新聞ならびに読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また25日12時56分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

24日午後10時5分ごろ、横浜市の電源開発(Jパワー)磯子火力発電所で、燃料の石炭を運搬するベルトコンベヤーから出火、約2時間後に石炭貯蔵設備が爆発して屋根が吹き飛び、破片が周辺に飛散するなどして炎上した。

爆発の衝撃は約2キロ離れたマンションにも伝わり、住民から驚きの声が上がった。
この事故で、消防車や消防艇など計47台が出動。ヘリコプターが空中から水を散布するなどして、徹夜の消火活動にあたったが、消防隊のはしご車がサイロ上部に届かないなど消火活動は難航し、出火から約17時間半後の25日午後3時40分ごろ、鎮火した。けが人はなかった。

現場には、石炭をサイロに運ぶベルトコンベヤーを覆う高さ約50mの鉄製の建屋を取り囲むように、巨大な円柱形の石炭貯蔵用サイロ(高さ約40m、直径約30m)4基がそびえ立つ。

出火から約2時間後の25日午前0時10分頃。低い爆発音とともに、建屋の屋根が吹き飛び、破片が舞い上がった。
「伏せろー」。大声が響いた数秒後、建屋やサイロ外壁の破片とみられる金属片が、敷地内の植え込みに突き刺さった。
一時避難した消防隊員は、すすで黒ずんだ顔で建屋から燃え上がる火柱を見上げた。

消防などによると、ベルトコンベヤーは、石炭を貨物船から貯蔵設備を経由してボイラーまで運ぶために使われている。
貯蔵設備に入る前に、運搬しながら石炭を粉砕する過程で発火。ベルトコンベヤーなどに引火し、設備内に可燃性ガスが充満して爆発した可能性があるという。
なお、火災発生時、ベルトコンベアーは作動していなかったという。

現場はJR磯子駅から東に約2.5km。


出典URL■■■
     ■■■
     ■■■



また、11月26日付で朝日新聞横浜版(聞蔵)から、若干ニュアンスの異なる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

24日午後10時5分ごろ、石炭を港から運ぶコンベアー付近の煙を作業員が発見。約5分後にコンベアー建屋などに延焼した。
25日午前0時10分ごろには、建屋と石炭を貯蔵する4つのサイロの一つが爆発して天井が吹き飛んだ。

所長は、コンベアー付近で出火した原因は不明、建屋とサイロが爆発した原因については、出火場所のコンベアーのゴムが過熱して溶け、発生したガスがサイロ内に充満し、何らかの原因で引火した可能性がある、と説明した。




(ブログ者コメント)

□ゴムが溶けて発生したガスが爆発したという見方もあるようだが、貯炭サイロの爆発ということで、当面、この記事は、「粉じん爆発」カテゴリーに入れておく。

□「サイロの一つが爆発して天井が吹き飛んだ」とあるが、これは放爆設計されていたサイロの天板が吹き飛んだものであろう。
万一の爆発時に爆風を安全方向に逃がす、そういう設計が奏功したことになる。



 
(2012年1月23日 修正1 ;追記)
 
2012年1月20日付の毎日新聞神奈川版と19日付の神奈川新聞から、設備の運転が一部再開された旨の記事がネット配信されていた。
 
Jパワーは19日、磯子火力発電所の運転を一部再開したと発表した。
同社によると、火発にある2基のうち1基を再稼働させた。
もう1基も近日中に運転を再開し、3月末までに火災前の発電能力に戻す予定という。


火災は、燃料の石炭を貯蔵タンクに運ぶベルトコンベヤー付近で引火したとみられ、同社によると、火災発生箇所を経由しない場所に代わりの仮設コンベヤーを設置。
再発防止のため、温度センサーや遠隔操作ができる散水装置などを新たに設け、点検項目や頻度も増やした。


磯子消防署によると、出火原因は、石炭の自然発火やコンベヤーの機械トラブルによる摩擦熱の可能性があるが、特定には至っていないという。


出典URL
http://mainichi.jp/area/kanagawa/archive/news/2012/01/20/20120120ddlk14040220000c.html
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1201190021/
 
 
 
 
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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