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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201541152分にNHK甲府から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

1日午前9時20分ごろ、笛吹市一宮町の産業廃棄物処理会社「E社」で、敷地内の焼却炉の改修作業中に壁が崩れ、作業員数人が下敷きになった。
駆けつけた消防が全員を救出したが、警察によると、この事故で男性5人がけがをして病院に運ばれ、手当てを受けているという。
消防によると、けがをした5人のうち4人は意識があり、1人は心肺停止の状態だという。


警察などによると、事故が起きた焼却炉は高さ3m、幅12mの円柱型のもので、会社が壁の改修作業を委託した業者の作業員が中に入って、内側の壁に付いているレンガを張り替える作業をしていたところ、壁が崩れてきたという。


警察で、会社の関係者などから話を聞いて、当時の状況を詳しく調べている。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/1046816091.html?t=1427868125

 

 

42日付で読売新聞山梨版からも、同趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。

 

警察は実況見分を行い、作業手順に問題がなかったかなど調べている。

 

E社によると、焼却炉は横向きの円筒状で直径約3m、長さ約12m。処理能力は1日約40トンで県内最大級。

炉の内側には厚さ約30cmの耐火壁があり、焼却灰などが付着するため、定期的に張り替え作業を行っていた。

 

今回の作業は、E社から川崎市の会社を通じて別の同市内の会社が受注。

関係者は、「通常は、内部に足場を組み、破砕機で上部の内壁から少しずつ崩す。今回の事故の状況は分からない」と話している。

 

出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/local/yamanashi/news/20150401-OYTNT50146.html

 

 

42日付で毎日新聞山梨版からも、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察は1日夜、負傷した5人は20〜50代の男性で、うち50代の男性は意識不明の重体、20代の男性が左足の指の骨を折るなどの重傷と発表した。他の3人は体に擦り傷を負うなどの軽傷だという。


警察などによると、同社敷地内にある円筒形の焼却炉内で川崎市のプラント専門業者が内壁の耐熱れんがを張り替えていたところ、れんがが崩落し、中にいた作業員5人が巻き込まれた。

いずれも救急隊員らによって救助されたが、50代男性は意識がなかったという。


通報を受け、救急車など8台とドクターヘリが出動し、現場は一時騒然とした。

作業員はいずれも川崎市のプラント専門業者で、E社の男性社員は、「業界でも有名な業者。こんなことが起こるとは」と話した。

別の社員の男性は、「サイレンが聞こえ、消防車などが近づいて来た。その時はまさかうちの会社とは思わなかったが、けがをした人が心配」と表情を曇らせた。

 

出典URL

http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20150402ddlk19040201000c.html

 

 

 

(2017年10月6日 修正1 ;追記)

 

20171051642分にNHK山梨から、焼却炉は解体中で、天井にヒビが入ってコンクリート製の壁が崩れたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

おととし4月、笛吹市にある産業廃棄物処理会社で焼却炉の解体作業中に内部のコンクリートの壁が崩れ、作業を請け負っていた会社の従業員5人が下敷きになり、1人が重体に、ほかの4人もけがをした。

 

これまでの調べで、作業はトンネルのような形をした焼却炉の中で行われ、床の部分の解体を進めていたところ、天井部分にひびが入り、重さおよそ15トンに及ぶコンクリートの壁が崩れ落ちたことがわかった。


甲府労基署は、崩れるおそれのある天井部分を事前に板で覆うなど事故の防止策をとっていなかったとして、解体作業を請け負っていた神奈川県川崎市の「K工業」と38歳の現場責任者を労安法違反の疑いで書類送検した。


書類送検されたことについて会社は、「再発防止の徹底に努めます」とコメントしている。

 

出典

焼却炉解体事故で労基署が送検

http://www.nhk.or.jp/lnews/kofu/20171005/1040000296.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

事故発生当時の記事では「焼却炉の耐火レンガ張替え中にレンガ崩落」だったが、最新の記事では「焼却炉解体中にコンクリート壁が崩落」となっている。

 

どちらが正かは不明。

 

ただ、解体というのは、張替えのためのレンガ解体ということかもしれない。

また、コンクリート壁というのは、レンガを張り付けていた壁のことかもしれない。

 

そのように考えたので、タイトルも、そのような表現に変更した。

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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