2015年3月31日1時16分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月30日23時57分に共同通信から、3月30日21時43分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後5時半過ぎ、青森県十和田市深持にあるコメの仲買業者から、倉庫で人が倒れていると119番通報があった。
通報を受けた消防署員が駆けつけたところ、男女2人が倒れており、まもなく死亡が確認された。
亡くなったのは十和田市の会社社長の小笠原さん(男性、67歳)と小笠原さんの娘の社員(47歳)の2人。
2人は、倉庫の中に設置されている精米機に不具合があった場合に入って調べる地下点検室で倒れていた。
2人に目立った外傷はなく、消防によると、現場で有毒ガス類は検知されなかったが、酸素濃度が低い状態だった。
酸欠で亡くなった可能性もあり、警察が死因などを調べている。
倉庫は、間口約10m、奥行き約50m。
出典URL
http://www.news24.jp/articles/2015/03/31/07272021.html
http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015033001002380.html
http://www.asahi.com/articles/ASH3Z6WWTH3ZUBNB014.html
3月31日に河北新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、2人は精米作業中で、機械にコメが詰まり、地下2mの点検室に様子を見に行った際に倒れた。
内部で詰まったコメが発酵し、二酸化炭素がたまりやすくなっていたらしい。
親族の話によると、これまでにも具合が悪くなる従業員がいたという。
出典URL
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150331_23032.html
4月1日付で毎日新聞青森版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によると、119番通報の際、「発酵によってガスが発生した可能性がある」との情報があり、消防の救急隊の現場到着時にガス検知器で計測をしたが、有毒ガスが検出されるなどの異常はみられなかった。
一方で、通常は21%程度とされる空気中の酸素濃度が十数%に下がっていたことが確認されたという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20150401ddlk02040055000c.html
4月3日付で読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月3日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
司法解剖の結果、2人の死因が窒息だったと判明したことが2日、捜査関係者への取材で分かった。酸欠が原因だった可能性が高く、警察が詳しい経緯を調べている。
警察の発表では、社長の小笠原さん(当時67歳)と長女の小清水さん(同47歳)の遺体は、3月30日夕、精米機の床下に設けられた点検室(約19m3)で見つかった。
捜査関係者によると、この場所は、モミなどを精米機に流し込む際に不具合がないかを確認するためのスペースだった。
遺体発見時には、精米機からこぼれ落ちるなどしたとみられる古い玄米やモミが床一面に広がっていたという。
今回の事故では、地元消防が駆けつけた際、点検室の酸素濃度が通常の21%から半分程度まで低下し、生命に危険が生じる状態だったことが判明している。
捜査関係者によると、小笠原さんらが精米機を扱ったのは約2週間ぶりだったといい、警察では、それ以前から室内で古くなったモミや玄米が発酵したり、コメが酸素を吸って二酸化炭素を排出する「呼吸」を続けたりした結果、酸素濃度が著しく低下したとみている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/news/20150402-OYTNT50422.html
(2015年4月19日 修正1 ;追記)
2015年4月17日付で毎日新聞青森版から、酸欠が原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警が、2人が倒れていた地下点検室を約2週間密閉した上で空気を調べたところ、通常約21%の酸素濃度が2%に低下し、二酸化炭素濃度が1%未満から約20%に上昇していたことが分かった。
16日、県警への取材で判明した。
県警は、点検室内の玄米やもみが呼吸で酸素を吸収したり、発酵や腐敗したりする過程で二酸化炭素が発生し、2人が酸欠を起こした可能性が高いとみている。
十和田署や県警捜査1課によると、3月31日に点検室を実況見分した後、今月15日まで約2週間、玄米やもみが堆積したまま密閉した。
また、科学捜査研究所が、現場から採取した玄米などを密閉した容器に入れて点検室内で数日間放置する実験を行い、こちらは酸素濃度は約4%、二酸化炭素濃度は約21%になったという。アルコールも検出されたという。
地下点検室は深さ約2.5mの半地下にあり、縦約3m、横約2.5m。換気扇などは無かった。
倉庫1階の床に出入り用のふたがあり、事故当時は開いていた。
出典URL
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20150417ddlk02040256000c.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。