2020年7月8日21時34分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日朝、岐阜市の市道で道路に埋められた貯留槽の重さ2トンもある巨大なふたが外れて走行中の車が乗り上げる事故があり、車に乗っていた1人が病院で手当てを受けました。
市は、大雨が影響した可能性もあるとみて、詳しい原因を調べています。
岐阜市によりますと、8日午前6時40分ごろ、岐阜市松ケ枝町の市道で、雨水をためるために道路に埋められている貯留槽のふたが外れ、走行中の車が乗り上げたということです。
ふたは縦1.2メートル、横2.4メートル、厚さが26センチある鉄筋コンクリート製で、重さはおよそ2トンあり、車に乗っていた3人のうち1人が病院で手当てを受けましたが、命に別状はないということです。
事故当時、岐阜市には1時間に30ミリを超える激しい雨が降っていて、市はこの雨が影響した可能性もあるとみて、貯留槽のふたが外れた原因を詳しく調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200708/k10012505271000.html
7月9日7時7分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前6時半過ぎ、岐阜市松ケ枝町の市道で「車で走っていたら何かに乗り上げて車が破損した」などと警察に通報がありました。
市の職員が確認したところ、道路の下に設置された貯留槽の床版が壊れ道路上にとび出ていて、それに乗用車が乗り上げたということで、車に乗っていた3人のうち1人がけがをしました。
岐阜市は、大雨で貯留槽にためた雨水がいっぱいになり、壊れた可能性もあるとして調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d15828d696cd0ed4ca5c677c18b87b8cfec6416c
7月9日16時24分にYAHOOニュース(中京テレビ)からは、はしごのようなものが飛び出したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前6時40分ごろ、岐阜市の金華山近くを走る車のドライブレコーダーがとらえた映像には、車の下から突然白い水しぶきが上がる様子が記録されていました。
あまりの水圧に車が大きく持ち上げられ、地面からは、はしごのようなものが飛び出す様子も。
車の前方が大きく変形しているのもわかります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9e4b56be82c736fa236f11a585da18e5a85ad74
7月9日22時51分にNHK NEWS WEBからは、槽内の空気が圧縮されて圧力が高くなったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市によりますと、この貯留槽は平成26年に浸水被害を防止するために地下7メートルの深さに整備されたもので、25メートルのプールおよそ20杯分にあたる6200立方メートルの雨水をためられるということです。
市のこれまでの調査で、大量の雨水が短時間に貯留槽に流れ込み、貯留槽の中にあった空気が圧縮されて、貯留槽内の気圧が極めて高くなり、およそ2トンのふたを一気に押し上げたとみられるということです。
事故当時、岐阜市では1時間に36ミリの激しい雨が降っていて、市は、貯留槽に流れ込んだ雨水の量やスピードなどをさらに詳しく調べるとともに、構造に問題がないかや再発防止策などについて検討することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200709/k10012507221000.html
(ブログ者コメント)
〇以下は、CBCテレビ映像の1コマ。
事故直後の様子が映っている。
〇事故発生時の後続車ドラレコ映像が「かいと」さんのツイッターから公開されている。
以下は、当該映像の4コマ。
3コマ目では、飛び出してきたアルミハシゴのようなものに車が突き上げられている様子が、4コマ目では、そのハシゴが車の左後方に落下している様子が映っている。
タイミングから考えると、そのハシゴ、昇降口に立てかけられていたものかもしれない。
〇大雨時に水圧でマンホールの蓋が外れたという事例はたまに聞くことがあるが、このように大きな蓋が外れた事例は珍しい。
以下はマンホールの蓋が外れた1例。
2013年9月4日掲載
『2013年8月30日 福岡市の市道で夜間歩行中、大雨で蓋が外れていたマンホールに腰まで落ちてけが、冠水はしていなかった』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3201/
(2020年7月19日 修正1 ;追記)
2020年7月18日13時19分にNHK岐阜からは、当時の雨量は想定の1.5倍だった、蓋は金属製の網目タイプに変更するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日、現場でふたを取り替える工事が今後11日間の日程で始まり、作業員たちが測量をした後、専用のカッターを使ってアスファルトに切れ目を入れるなどしていました。
市によりますと、事故が起きる直前の7月8日午前6時半から40分の10分間に降った雨の量は24.5ミリで、貯留槽を整備した際に想定していた雨量の約1.5倍にあたることから、市は想定を超える量の雨が大量に流れ込み、貯留槽の内部の圧力が異常に高まったことが事故の原因と見ています。
今回の工事ではコンクリート製だったふたを網目状の金属製のものに取り替えることにしていて、市は、空気が外に抜けやすくすることで、再発を防ぐことにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20200718/3080004293.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。