2023年1月7日13時35分にYAHOOニュース(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府岸和田市の公園で、遊具で遊んでいた女児が指を切断する事故がありました。
消防によると6日午後1時50分ごろ、大阪府岸和田市の下池田公園で、市内に住む7歳の女児が左手の人差し指を第一関節部分から切断しました。
岸和田市によると、女児は「ターザンロープ」と呼ばれる滑車のついたロープにつかまって滑り降りる遊具で遊んでいたということです。
市は事故を受けて、「ターザンロープ」の使用を中止しました。
市の担当者は7日午前、「詳しいけがの程度や事故状況はまだ分かっていない」と話していて、週明けにも遊具の緊急点検を行うとしています。
事故が起きた「ターザンロープ」は30年以上前から設置されていて、事故は初めてだということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d408da23d152d7791317a84b67332d9d2545b9b
1月6日22時15分に産経新聞からは、母親と弟の3人で公園に来て一人で遊んでいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後1時50分ごろ、大阪府岸和田市下池田町の下池田(しもいけだ)公園で、遊具の「ターザンロープ」で遊んでいた市内の小学1年の女子児童(7)が左手の人さし指を切断する大けがをした。
公園を管理する同市はこの遊具の使用を当面中止する。
同市などによると、「遊具で遊んでいた娘が指を切断した」と母親から119番があった。
女児は遊具に指を挟んだとみられ、左手の人さし指の第1関節と第2関節の間を切断し、病院に搬送された。
ターザンロープは、滑車のついたロープにつかまって、公園内に張られたワイヤを滑り降りる遊具。
女児は母親と弟の3人で公園を訪れ、当時、1人で遊具で遊んでいたとみられる。
公園は市の指定管理者が毎月目視による点検を実施しており、異常はなかったという。
市が管理する公園でこの遊具を使用しているのは下池田公園のみといい、事故の詳しい状況や原因を調べる。
https://www.sankei.com/article/20230106-HJMOF4UEMFOKVFP5HYVFM7X53U/
1月6日21時42分に朝日新聞からは、滑車部分に挟んだという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府岸和田市は6日、下池田公園(同市下池田町1丁目)の遊具で遊んでいた市内の小学1年の女児(7)が、左手の人さし指を挟んで切断する事故があったと発表した。
市によると、事故があったのは「ターザンロープ」と呼ばれる遊具で、滑車のついたロープにつかまって遊ぶ。
女児は同日午後1時50分ごろ、滑車部分に左手を挟み込み、救急搬送されたという。
市は事故を受けて遊具の使用を中止し、今後、緊急点検する方針。
https://www.asahi.com/articles/ASR16741WR16OXIE02Y.html
(2023年5月4日 修正1 ;追記)
2023年5月3日7時1分に朝日新聞からは、上部ワイヤに左手が触れた際に滑車カバーの隙間に指が挟まった、滑車に手が届いたことが問題、02年以降は業界団体が届かなくするための基準を設けたが、今回の遊具はそれ以前に設置されたものだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
公園にある遊具「ターザンロープ」で、7歳の女の子が指を切断する事故が1月にあった。
ターザンロープは、滑車のついたロープにつかまって遊ぶ仕組み。
なぜ、大けがにつながってしまったのか。
楽しみながら安全を守るにはどうすればよいのか。
現場で探った。
【解説インフォ】ターザンロープのつり下げ部の安全基準。事故のあったものは手が届いてしまう構造になっていた。
事故があったのは、大阪府岸和田市にある下池田公園。
事故の数日後に現場を訪れると、ターザンロープには「使用禁止」の表示があった。
公園でおしゃべりしていた子どもたちは「事故が起きてショック。いつも遊んでいたのに」と、表示を見ながら話した。
事故がどのようにして起きたのか、公園を所有する岸和田市は、けがをした女の子の親を通じて聞き取っていた。
それによると、女の子はつり下がっているロープを股に挟み、ロープの下部にある団子状の結び目に座る形で滑っていた。
想定された正しい遊び方をしていたとみられる。
ところが、中間地点を過ぎた後、何らかの拍子に上部のワイヤに左手が触れた際、滑車カバーにある数センチの隙間に人さし指が挟まり、指の先を切断してしまった。
女の子は病院に救急搬送され、手術を受けた。
ターザンロープにつかまって滑ると、スピード感や爽快感が味わえる。
岸和田市は1990年、下池田公園にターザンロープを取り付けた。
順番待ちの列ができるほど、子どもたちに親しまれてきたという。
【市の担当者「手が届いてしまう構造になっていたのが問題」】
遊具の管理や安全の確保はどうなっていたのか。
市の説明では、公園の指定管理者が月1回程度、目視や触手で遊具の点検をし、異常はなかった。
市は2021年度、経年劣化が進んでいたワイヤやロープのほか、滑車部分を交換していた。
今回の事故が起きるまで、大きな事故はなかったという。
ただ、現在の基準から見ると、構造上の問題があったことも判明した。
問題は、ロープの長さにあった。
遊具メーカーなどでつくる一般社団法人「日本公園施設業協会」(東京)は02年以降に自主的な安全基準を定めた。
それによると、ワイヤからロープ下端部までの長さは1・75メートル以上なければならないとしている。
ところが、今回の遊具のロープは長さ約1メートルしかなかった。
この基準は、児童が結び目に立ち乗りした場合でもワイヤに手が届かないようにするためのものだ。
だが、今回の遊具は基準ができるより前に作られており、基準を満たしていなかった。
ワイヤから地面までの高さも最短で約1・85メートルしかなかった。
詳しい経緯はわかっていないが、使っているうちに、地面などに足が当たらないようにロープの長さを短くしていった可能性も考えられるという。
今回の事故について、市の担当者は「ロープが短く、(ワイヤに)手が届いてしまう構造になっていたのが問題」という見方を示した。
「管理者としては、ロープなどが傷み、児童らが落下してけがをする危険性を気にしていた」と話す。
点検では、遊具自体の傷みや異常を確認していたが、構造的な問題までは見ていなかったという。
滑車部分を作った会社は取材に対し、「悲しい事故だと思う。通常はワイヤ部分に手が届かないよう設計されており、今まで(カバーの隙間に指を挟んだ)事例の報告はなかった」と回答した。
今回の事故の過失の有無について、市の担当者は「現時点ではどうとも言えない」としつつ、「安全基準をクリアできていたのかと言われたら、必ずしもそうでなかった点は確かにある」と話す。
【どこの自治体も同じ悩みを抱えている】
遊具の安全を保つために、自治体はどのように整備していけばよいのか。
まずは、遊具が使える期間。
国土交通省によると、遊具の標準的な使用期間は木製が10年、鉄製は15年が目安だ。
だが、岸和田市によると、市内の公園約300カ所にある約1千基の遊具のうち、その期間を超えて使っている遊具は8~9割にのぼるという。
子育て世代を中心に、公園の安全や充実を求める声もあり、老朽化対策は課題だった。
遊具を新たに設置すると、1基あたり数百万円以上することもある。
市の担当者は「予算には限りがある。ターザンロープも経年劣化の中、繰り返し補修で対応せざるをえなかった」と明かす。
「使用基準を厳格に当てはめていくと、遊具の数を減らしたり、すべての公園にブランコや滑り台などがある現状の配置を変えたりしていかなくてはいけない」とした上で、「安全性に問題がなければ、遊具を使えるところまで使っているのが現状で、どこの自治体も同じ悩みを抱えていると思う」と話す。
事故を受け、大阪府や周辺の自治体も対応を迫られた。
府は府営公園12カ所にあるターザンロープ17基の緊急点検をし、異常がないことを確認。
大阪府八尾市でも、市内の五つの公園にあるターザンロープの使用を取りやめた。
岸和田市は23年度の当初予算に、ターザンロープの更新費約300万円を計上した。
市の担当者は「子どもらに人気がある遊具なので、一つの事故があったからといって楽しみを取り上げてしまっていいのかとの声もある。今後事故が起きないよう、事故に遭われた方や利用者らと協議しながら、対応を決めたい」と話した。
◇ 記事の肩書や年齢などは2023年4月12日時点のものです
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf670891efbffbb44ce0f9964d482d2f5ad3e946
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。