2020年6月26日21時33分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真8枚と地図付きでネット配信されていた。
26日午後5時5分ごろ、大阪府高槻市南松原町の解体工事現場で大型のクレーン車が倒れ、アーム部分などが道路を挟んで隣接する住宅を直撃した。
直後にその住宅から出火したが、午後7時前に消し止められた。
屋内に住人の女性(29)と娘(1)がおり、娘が腕に軽傷を負った。
大阪府警は工事関係者から事情を聴き、業務上過失致傷容疑を視野に原因を調べる。
高槻署や市消防本部などによると、現場では葬儀場の解体工事が行われ、クレーン車は地中の杭をつり上げて引き抜く作業中だったという。
クレーンは長さ30メートル前後とみられる。
住宅は木造2階建てで、アーム部分は屋根の上からぶつかり、住居部分にめりこんだ。
女性と娘は1階の居間におり、女性は「ドーンという音がなって子どもを抱いて逃げた」と説明しているという。
現場は阪急京都線高槻市駅から東へ約500メートルの住宅や事業所が並ぶ一角。
周囲の住人らによると、大きな衝撃音が響き、煙や炎が上がるなど現場は一時騒然となった。
関西電力送配電によると、クレーンが電線に引っかかって断線した影響で、周辺の最大600軒が停電した。
近所に住む女性(60)は当時、ベランダで洗濯物を干していた。
「バキバキバキ」という大きな音がしてその方向を見ると、クレーン車が倒れ、煙が上がっているのが見えたという。
「少し前に自宅のすぐ前でも杭を抜く作業をしていた。その時に倒れていたらと思うと怖い」と話した。
https://www.asahi.com/articles/ASN6V61K5N6VPTIL02H.html
6月28日18時14分にYAHOOニュース(関西テレビ)からは、杭が折れた反動で倒れたのかもという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
付近の住民に向けた説明会が行われました。
【説明会での工事会社側の説明】
「取れかかっていた杭が折れて、その反動でクレーンが倒れたのではないか」
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https://news.yahoo.co.jp/articles/f8625045e7d458f4fa2bd0886aa02882bf24cb9e
6月28日19時13分に産経新聞からは、地盤が緩かったのかもという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日は周辺住民向けの説明会も開かれた。
出席した複数の住民によると、作業をしていた業者らから、クレーンが旋回した際に速度を出し過ぎたかもしれないというこれまでの説明に加え、地盤が緩かった可能性への言及があった。
https://www.sankei.com/affairs/news/200628/afr2006280021-n1.html
6月29日17時20分にYAHOOニュース(MBS NEWS)からは、当日になって急に変わった経験の浅い操縦者がクレーン工事の制限時間を5分過ぎたので焦って急旋回させた可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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事故当日の6月26日夜に開かれた住民説明会では・・・。
さらに工事の関係者は次のように述べました。
「(クレーン車の操縦者が)きょうに限って急用ができて、いまの人間がやった。」(工事関係者)
クレーン車の操縦を、普段のベテラン作業員ではなく、急きょ経験の浅い作業員が行っていたことがわかりました。・・・
工事関係者への取材で、事故に至る経緯が徐々に明らかになってきました。
当時、クレーン車は葬儀場の建物を固定するために使われていた「基礎杭」を抜く作業にあたっていました。
杭1本を抜いた後、反時計回りに旋回中に何らかの理由でスピードを出しすぎたためバランスを崩し、住宅側へ倒れたとみられています。
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また、関係者によりますと、重機を使った作業は住民との間の取り決めで決まったということで、MBSが入手した工事の作業工程表をみると、午後5時までと明記されています。
しかし… 「午後5時以降は重機を動かしませんとなっているが、(事故当日は)何かものすごい音がしていて、ええ加減、言わなあかんかなと思って、その業者に。」(近所の住民)
事故が起きたのは午後5時5分頃でした。
ある工事関係者は、「作業を早く終わらせるため、焦ってクレーン車の旋回スピードを上げたことが事故につながった可能性がある」と話しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8c9ddb7d58becb5748378e5f8839edb294966e3
(2020年10月1日 修正1 ;追記)
2020年9月29日18時19分にNHK関西からは、作業手順を守らずにクレーンやアームを動かしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
茨木労働基準監督署によりますと、この工事であらかじめ定めていた作業手順では、クレーンもアームも動かさずにワイヤーを巻き上げ、くいを抜くことになっていました。
しかし、工事を実施した下請けの「N重機建設」は、クレーンを旋回させたりアームを伸ばしたりして作業を行い、その結果、バランスを崩して倒れたとみられるということです。
また、元請けの「S電建」は、安全確認のため作業日には現場を見回ることになっていましたが、この日は見回りをしていなかったということです。
このため、労働基準監督署は、2つの建設会社とそれぞれの社長を労働安全衛生法違反の疑いで29日、書類送検しました。
このうち「S電建」は、NHKの取材に対し、「詳しいことは把握しておらず、社長や弁護士に確認したい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200929/2000035471.html
9月30日12時29分にYAHOOニュース(ABCニュース)からは、許可された工事終了時間が迫っていたため手順を飛ばしたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月、大阪府高槻市でクレーン車が倒れて住宅を直撃した事故で、解体工事を行っていた会社の社長らが書類送検されました。
労働安全衛生法違反の疑いで労働基準監督署が書類送検したのは、四條畷市のN重機建設と男性社長(79)です。
社長らは今年6月、高槻市の解体工事現場で、建物を支える「くい」をクレーン車で引き抜く際、本来の計画とは違う方法で作業した疑いがもたれています。
バランスを崩したクレーン車は住宅を直撃し、1歳の女の子が腕に軽いけがをしました。
社長は調べに対し、「工事の終了予定時間が迫る中、本来とるべき手順を飛ばした」という趣旨の話をしているということです。
労基署は他にも、事故当日に工事現場の巡視をしていなかったとして、元請け会社と、この会社の社長(49)も書類送検しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b80636ea46ccace2edf59e5c3a335d1b83be9be
2022年3月14日16時6分にNHK関西からは、母親はPTSDを発症していた、工程の一部を省いて作業していた、操縦士は作業を終わらせないといけないと思い焦っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし6月、大阪・高槻市の建物の解体工事現場で、くいを抜く作業をしていたクレーンが倒れて近くの住宅を直撃し、中にいた当時1歳の女の子が腕に軽いけがをしたほか、母親もPTSD=心的外傷後ストレス障害を発症しました。
警察によりますと、くいを抜く際には少しずつ切断しながら作業を進めることになっていたのに、クレーン車の50代の男性操縦士はこの工程を経ずにくいを抜こうとしたということです。
クレーン車には、持ち上げるものの重さが一定以上になると警報が鳴って動きが止まる安全装置がついていましたが、この装置を切って作業していたということです。
このため警察は、14日、この操縦士を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
調べに対して容疑を認め、「作業を終わらせないといけないと思い、焦っていた。まさかクレーンが倒れるとは思っていなかった」と話しているということです。
この事故をめぐっては、操縦士が勤務する建設会社とその経営者が、危険防止の措置を取らなかったとして、労働安全衛生法違反の罪で罰金30万円の略式命令を去年受けています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220314/2000058863.html
3月14日17時38分にYAHOOニュース(mBS NEWS)からは、アームを伸ばしすぎた、転倒前にアラームが鳴っていたが切っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、クレーンを運転していた男性(55)が地中の杭を抜く際に、アーム部分を伸ばしすぎたなど、誤った手順で作業したことが転倒につながったということです。
また、男性は運転経験が浅く、転倒前に誤作動を知らせる警報アラームが鳴っていましたが、切っていたということです。
男性は「作業を終えるため焦っていた」と、容疑を認めているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff6742ec20ae8223396ab9f0853005743158c8ea
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。