2021年1月5日17時3分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1年で満月が最も大きく見える現象「スーパームーン」の起きる日は、通常の満月や新月のころと比べても海岸浸食が大きく、全日平均比では浸食の程度が約5割増大するとの分析結果を、港湾空港技術研究所(神奈川県横須賀市)の研究チームが発表した。
チームは「スーパームーンの影響を考慮した海岸管理が必要だ」と指摘する。
米国の地球物理学連合の学術誌「ジオフィジカル・リサーチ・レターズ」に論文が掲載された。
スーパームーンは、楕円(だえん)軌道を周回している月が地球に最接近する時(近地点)と、満月のタイミングが重なった時に起きる現象。
月が地球から最も遠い時と比べて、直径が約14%大きく見える。
チームは茨城県神栖市の波崎海岸で1986~2010年、日ごとの砂浜の地形変化データを解析した。
その結果、一日の満潮と干潮の潮位差が大きくなる大潮が起こる満月や新月の日は、海岸線が全日平均と比べて平均37センチ後退していたのに対し、スーパームーンの日は47センチ後退していた。
波の条件が同じだったと仮定すると、スーパームーンの日は、全日平均より浸食の程度が49%増大していたという。
チームによると、スーパームーンの時は満潮時に海面水位が非常に高くなり、海岸線付近の地下水位も上昇する。
一旦上昇した地下水位は引き潮の際にもなかなか下がらないため、砂浜の表面に地下水がにじみ出て、より浸食されやすくなると考えられるという。
欧米では、スーパームーンの時に起こるような大きな潮の満ち引きは「キングタイド」と呼ばれ、島国などで浸水リスクが高まることが知られている。
チームの伴野雅之・港湾空港技術研究所主任研究官(海岸工学)は、「台風などによる高波・高潮が予測される日にスーパームーンが重なる場合は、浸水への備えに加え、浸食リスクにも注意することが必要だ」と話す
https://mainichi.jp/articles/20210105/k00/00m/040/126000c
1月11日6時39分にNHK神奈川からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
月が地球に接近しいつもより明るく輝いて見える「スーパームーン」と呼ばれる現象の際、干満の差が大きくなることで海岸の地形の変化に影響を与えていることが、神奈川県横須賀市にある研究所の調査で初めて確認されました。
「スーパームーン」は、月が地球にもっとも接近し、みかけの直径がおよそ14%大きく、明るさでは30%程度輝きが増して見える現象です。
横須賀市にある「港湾空港技術研究所」がスーパームーンと潮の満ち干の関係を茨城県の海岸で20年以上観測し42回分のデータを解析した結果、平均で、ひと晩に海岸線が通常のおよそ1.5倍浸食されることが確認されたということです。
また、干満の差は大潮と比べても平均で13センチほど大きかったということです。
スーパームーンの地形に与える変化が実際の観測で確認されたのはこれが初めてだということで、研究グループの伴野雅之主任研究官は、「天体現象として注目されがちだが、海岸線が浸食されるリスクが高まる現象でもあることに注意が必要だ」と指摘しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20210111/1050012637.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。