2022年9月7日18時3分にYAHOOニュース(青森放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月の大雨被害を受けて、停電対策の強化です。
東北電力ネットワークは、浸水した変電所などについて、かさ上げ工事などの対策を進めていく考えを示しました。
東北電力ネットワークによりますと、先月9日からの大雨被害で電柱が折れるなどして、県内では11の市町で延べおよそ1万2,000戸が停電しました。
このうち、およそ3分の2を占める7,800戸については、中泊町の十三湖変電所が1メートルほど浸水したことが停電の原因でした。
このため十三湖変電所を含めて、浸水リスクが高い変電所については、ハザードマップなどを確認しながら必要性や優先順位などを検討し、今後、かさ上げ対策などを進めていきます。
東北電力ネットワーク青森支社 菊地支社長:
「だいぶ気象状況も変わってきていますので、状況を見ながら浸水対策工事については前向きにやっていく」
県内の停電はすべて復旧していますが、深浦町の一部地域では電源車を使った電気の供給が続いており、東北電力ネットワークは設備の本格復旧に取り組みます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7a8539ed4cfe36420179ce856e391dad3838caa
9月8日13時47分に読売新聞からは、浸水して遮断機などの機器が壊れた、当該変電所はハザードマップの浸水エリアには含まれていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力ネットワークは7日、津軽地方を中心に8月9日に降った大雨で、青森県内延べ約1万2000戸が停電し、うち約7800戸は十三湖変電所(中泊町)の浸水が原因だったと明らかにした。
今後、浸水対策工事に取り組むという。
大雨では、土砂崩れや河川の氾濫により電線の断線や電柱の倒壊があった。
停電は8月9日から弘前市や黒石市など津軽地方の9市町と、むつ市、田子町で発生。
十三湖変電所は高さ約1メートルまで浸水して遮断機などの機器が壊れたため、中泊町、五所川原市、つがる市の一部で電気が止まった。
停電は16日までに解消したが、深浦町の約50戸には現在も高圧電源車で電気を供給している。
東北電ネットワークの菊地・青森支社長は7日の定例記者会見で、十三湖変電所が中泊町の洪水ハザードマップの浸水エリアに含まれていなかったと釈明したが、「浸水しないような設備に変えていかないといけない」と述べた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220907-OYT1T50297/
8月23日付で電気新聞からは、記録的な大雨だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
記録的な大雨の影響で、青森県西部では8月上旬から中旬にかけて、河川氾濫や土砂災害が相次いだ。
至る所で道路や田畑が冠水。
電力設備も大きな被害を受けた。
倒木や土砂崩れで電柱・電線が倒壊したことに加え、今回は地域の電力を支える変電所が浸水し、機能を失った。
その結果、停電の範囲が「点ではなく面で広がった」(東北電力ネットワーク)。
大雨がもたらした「想定外」の設備被害を取材した。
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https://www.denkishimbun.com/archives/225599
(ブログ者コメント)
以下は中泊町のハザードマップ。
下記の説明書きがあった。
『総合的な洪水ハザードマップを令和3年3月に作成しました。水防法に規定される最大規模の降雨に伴う洪水により、岩木川、金木川が氾濫した場合と、200年に一度の大雨に伴うため池決壊の場合をシミュレーションにより予測したものです』
https://www.town.nakadomari.lg.jp/soshikikarasagasu/somuka/gyomuannai/1/2/1/1018.html
以下は当該変電所付近の地図。
両図を見比べれば、当該変電所は薄ピンク色の浸水エリアからギリギリ外れているように見える。
逆に言えば、十分に安心できる場所ではなかったという解釈も可能。
しかし、他にも危険個所は沢山あるだろうから、対策の優先順位は下の上ぐらいだったのかな?といった感触を持った。
以下は、グーグルストリートビューで見た当該変電所。
十三湖とは、ほぼ平地状態でつながっている感じだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。