2022年9月8日17時49分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本県は、有害な化学物質であるPCB=ポリ塩化ビフェニルの廃棄物を誤った配送業者に渡して紛失したとして、「三菱ふそうトラック・バス」に対して改善勧告を出しました。
三菱ふそうトラック・バスは8日、熊本県庁で記者会見を開き、天草市の天草サービスセンターで高濃度のPCBを含む安定器31台、低濃度のPCBを含む安定器12台を、それぞれ紛失したと発表しました。
安定器は水銀灯などの中に部品として組み込まれていたもので、会社によりますとことし1月、従業員がサービスセンターに来た配送業者をPCBの廃棄物の回収業者と勘違いし、安定器を渡したということです。
7月になって、会社の本部からサービスセンターに本来の回収日についての連絡があり、紛失に気がつきました。
従業員は訪問した業者の目的を確認せず、やりとりが不十分なまま渡し、「どの業者に渡したのか記憶がない」と話しているということです。
発見のめどは立っていないということで、三菱ふそうトラック・バスの九州地区の隅田支配人は、「非常に深刻な問題で、所在を調査して早急に回収されるよう努める」と述べました。
熊本県は8日、会社に対して直ちに必要な措置を講じるよう改善勧告書を出しました。
熊本県は「健康被害や環境への影響が最も懸念されるため、確認を進めていきたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20220908/5000016878.html
9月8日19時22分にYAHOOニュース(テレビ熊本)からは、安定器は水銀灯をLEDに交換した際に出たものだった、分別してドラム缶2つに入れ保管していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トラックの販売や整備などを行う『三菱ふそうトラック・バス』は有害物質・PCBを含む安定器43台を紛失したと8日発表しました。
この安定器は、会社の天草サービスセンターにあった水銀灯をLEDに変更した際の廃棄物だったということです。
【三菱ふそうトラック・バスの会見】 :
「心より深くおわび申しげます」
三菱ふそうトラック・バスによりますと、紛失したのは高濃度PCB、ポリ塩化ビフェニールを含む安定器31台と、低濃度PCBを含む安定器12台、合わせて43台の廃棄物です。
今年1月、三菱ふそうトラック・バスの天草サービスセンターの職員が、センターに来た配送業者をPCBの回収業者と勘違いして渡してしまい、紛失したということです。
そして7月、会社の本部がPCBの廃棄物の回収日を連絡した際に、紛失が発覚。
センターの職員は配送業者の社名や連絡先を聞いておらず、現在も見つかっていないということです。
紛失した安定器は、水銀灯の照明をLEDに変更する工事を行った際に水銀灯から取り出されたもので、高濃度と低濃度のPCBに分別しドラム缶で保管されていました。
報告を受けた熊本県はPCB特措法に基づき、三菱ふそうトラック・バスに対し8日付で改善勧告書を通知。
引き続き、紛失した廃棄物を調査するよう指導しています。
熊本県によりますと、PCBは水に溶けにくい油状の有害物質で、一般的な中毒症状として目やにや爪の変形、まぶたや関節のはれなどが報告されています。
以前は、電気機器などに使用されていましたが、現在は製造・輸入ともに禁止されています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/edd0ca15fa069a97f907930e1633a1a2888f7fbe
(ブログ者コメント)
産業廃棄物として正規に引き渡したのなら、マニュフェストで業者名がわかるはず。
配送業者に引き渡すというのもヘンな話しだ。
もしかすると、市内を巡回している廃品回収業者に引き渡した?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。