2018年2月12日13時55分に読売新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
富山県内で、この冬、地下水の減少が深刻だ。
富山市内の観測地点で地下水が「安全水位」を下回ったのは、2016年度は7日、15年度は4日だったが、今年度は1月だけで12日にのぼった。
大雪の影響で地下水を使う消雪装置の使用が増えたことが要因で、県は「地盤沈下などの影響が出る可能性もある」として、節水を呼びかけている。
大和高岡店(高岡市御旅屋町)に隣接する駐車場では、5日から消雪装置の水が出なくなり、6日は終日、駐車場の利用を中止した。
地下水の枯渇が原因で、担当者は「こんなことは初めて」と驚く。
県は現在、富山市奥田北、高岡市能町、射水市作道の3か所で、24時間体制で地下水の水位を観測している。
富山市の観測地点の場合、地下水の平均水位(昨年度)は地下2m。
地下水の使用が増えると水位が下がるが、地下10mの「安全水位」を下回ると、地盤沈下や、水圧が低下して海水が流れ込む「塩水化」が起きる恐れがある。
地下水は農業や工業用としても使われているため、塩水化は経済活動に打撃となる。
今年度、安全水位を下回ったのは、富山市の観測地点では1月に12日、2月に4日(8日現在)だった。
高岡市では1月に6日、2月に6日(同)、射水市は1月に6日、2月に4日(同)だった。
高岡市と射水市では、15、16年度に安全水位を下回った日はゼロで、今年度は地下水の減少が顕著だという。
県によると、2016年度の地下水利用量は約1億1000万m3。
このうち、消雪装置での利用は全体の2割を占め、工業用に次いで多かった。
雪が多かった11年度は、消雪装置での利用は全体の4割弱を占めたという。
県環境保全課は、積雪がないときはこまめに散水を止めたり、通常3℃に設定されている作動条件気温を1~2℃下げるなど、節水の具体的な方法を示し、対策を呼びかけている。
出典
『大雪で消雪用増加し地下水枯渇、地盤沈下の恐れ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180212-OYT1T50029.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
今冬は寒さ一段と厳しく、過去最高の積雪を記録した地域も多い。
それに伴い、物流の停滞や、それに伴う経済活動への悪影響、あるいは水道管破裂、除雪中の転落や除雪車に轢かれるなどのトラブルが多発している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。