2018年10月30日22時31分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JAグループの旅行会社「農協観光」(東京都千代田区)は、島根県の位置を鳥取県と誤って示した図を鳥取観光キャンペーンの雑誌広告に掲載したとして、同社ホームページに謝罪文を掲載した。
同社は、今月中旬から謝罪文を掲載していたが、今月下旬になってミスを指摘するツイッターの投稿が2万回以上リツイート(拡散)され、話題となっている。
同社によると、誤った広告を掲載したのは今月1日発売の月刊誌「家の光」11月号で、団体旅行客を誘致する企画「山陰キャンペーン」の一環。
鳥取県三朝(みささ)町の断崖に建てられた国宝「投入堂」で知られる三徳山三仏寺や、岩美町の浦富(うらどめ)海岸など、観光地を写真で紹介した。
しかし、広告に掲載した中国地方の地図の中で、「ここだっちゃ」という鳥取の方言「因州弁」で鳥取県として指したのは、島根県だった。
農協観光の担当者は、「委託した広告制作会社の誤植を、校正の段階で見逃してしまった」と話す。
今月上旬に読者からの指摘で誤りに気づき、鳥取県などに謝罪。
ホームページにも、「読者の皆様ならびに関係者の皆様に大変ご迷惑をお掛けしますことを深くお詫び申しあげます」などと、謝罪文を掲載した。
ツイッター上には、「鳥取と島根の位置は間違えやすい」との擁護もあったが、同社の担当者は、「あってはならないミス。お恥ずかしい限り。大変に申し訳ないことをしてしまい、おわびするしかない。チェック体制は強化したので、再発防止に努めたい」と平身低頭だ。
同社は、「家の光」12月号にも訂正と謝罪を掲載する。
出典
『農協観光 鳥取の位置を島根と間違えて謝罪』
https://mainichi.jp/articles/20181031/k00/00m/040/026000c
11月1日付で日本海新聞からは、鳥取県の知事が大人の対応をしたという下記趣旨の記事が、当該記事の写真付きでネット配信されていた。
JAグループが出版する雑誌の広告で、鳥取県と島根県の位置を間違えるミスがあった。
平井知事は31日の定例会見で、「われわれは(間違われるのは)慣れている。山陰らしいトピックスと、心の内では歓迎し賛辞を贈りたい」と述べ、ミスの訂正は求めつつ、県を売り込む“話題づくり”の契機になったと感謝した。
雑誌はJAグループの出版・文化団体が出版する「家の光」11月号。
鳥取県の観光地を紹介する農協観光の広告で、島根県の地図に吹き出しが付けられ、「ここだっちゃ!」と記された。
広告には「こーんな鳥取知っ取る?」と見出しが躍ったことから、平井知事は「そんな鳥取県は知らんで? 星取県ではなく『ほ島根県』になってしまう」とひねり、「これを機に、鳥取は島根の右、箸を持つ方と理解してもらえれば」と、逆手に取ってアピールした。
農協観光は、「県民の皆さまに多大なるご迷惑を掛け、深く反省している」としており、12月号でおわび広告を掲載予定。
「少しでも鳥取の名誉挽回とイメージアップに役立てば」(同社)と、1月号でも県をPRする別の広告を、同社負担で掲載するという。
出典
『雑誌広告で島根と取り違え 平井知事「慣れている」』
http://www.nnn.co.jp/news/181101/20181101055.html
(ブログ者コメント)
旅行業界や広告業界にいる人なら、地図をパッと見しただけで違和感を覚えると思うのだが・・・・。
そのような間違いが、担当者の最終確認時や、おそらくはその上司など、何人もの人の目をかいくぐってきた
どう考えても起こりえないことが、実際には起きることがある・・・そんな事例として紹介する。
キーワード; ヒューマンエラー 人的エラー
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。