2020年4月30日に秋田魁新報から下記趣旨の記事が現地の写真付きでネット配信されていた。
2018年に閉山した秋田市金足の旧黒川鉱山の井戸2カ所から、今も原油の自噴が続いている。
現在は、原油生産を担っていた会社の元社員が秋田市の委託を受けて管理しているが、原油をためるタンクからあふれ、付近の田んぼや馬踏川に流出する恐れがある。
市は対応策として、21年度までに井戸を封鎖する。
旧黒川鉱山は、潟上市にあった中央鉱業が1962年から鉱業権を持ち、原油の生産を行っていたが、業績悪化により2018年9月に破産。
井戸の封鎖作業は行われていなかった。
現在も2カ所で計月100~500リットルほどの原油が自噴している。
そのため、秋田市から委託を受けた同社元社員の石川さん(男性、69歳)=同市八橋=が原油をためるタンクを管理している。
自噴量が多い方は、ほぼ毎日、少ない方は週1回程度見回り、たまっている原油をドラム缶に移す。
原油は産業廃棄物として市内の業者が処理している。
石川さんによると、管理を始めた18年10月以降、原油の流出はないという。
それでも、雨が降り続くと原油と地下水が混ざって噴出量が増えるため、「大雨の際は井戸が気になって寝られない。元社員として地域住民に迷惑を掛けたくない」と話す。
市は原油流出の恐れがあるとして、本年度から井戸2カ所の封鎖事業に着手する。
本年度は自噴量が多い方を封鎖する。
事業費は約1億2500万円で、国と県から補助金を受け、全体の8分の1に当たる約1500万円を負担する。
もう1カ所も21年度中の封鎖を目指す。
事業費はほぼ同額となる見込み。
市商工貿易振興課の本間課長は、「原油が流出すれば農作物への被害や、川の水質汚染にもつながる。被害を未然に防ぐためにも、早めに策を打つ必要がある」と話した。
https://www.sakigake.jp/news/article/20200430AK0002/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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