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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2022721615分にYAHOOニュース(NEWSポストSEVEN)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。

今回は、日本近海を航行中の外国船で死者が発生したときに行われる検死について。

 * * *  

元米国軍人で、日本に居住して数十年になるという米国人医師が、日本各地に寄港する外国船籍の船舶に、事ある度に出向いていくという話を聞いた。

その度に、どこにでも出かけていくのだという医師は、すでにかなりの高齢だ。

物腰はソフトで柔らかく、優しい表情を見せているが、元軍人というだけあって、その目が笑うことはない。

日本に寄港する外国船に医師が出向くとは、どのような状況か。

貨物船やタンカー、大型漁船などの船員や乗組員が急な病に倒れ、その治療にあたるため呼ばれるのかと思ったが、そうではなかった。

航行中、船内で人が亡くなってしまった時、船舶は加入している保険会社にその旨を連絡する。

船長が日本の港で遺体を下船させると判断すれば、保険会社は提携している日本の葬儀会社に連絡し、葬儀会社は遺体を下船させるための手続きを進める。

だが、下船させるためには、まず検死が必要になる。
その検死のために彼は呼ばれているのだった。  

彼が呼ばれるのは比較的大型の船が多いというから、寄港地も比較的大きな街に違いない。

大病院と言わずとも、中規模病院くらいあるだろう。

死亡診断書を書くための医師ぐらいいるはずだと思ったが、話を聞くと、それが安易な考えだったとわかった。

船舶で人が亡くなった場合、その検死は想像以上に困難になる。

日本人医師は、誰もやりたがらないという。

 「船に乗っている最中に人が亡くなると、その死に関する判断は難しい。亡くなった場所がどこなのか、それさえわからないことがある」と医師はいう。

飛行機に搭乗中に人が亡くなると、機内に遺体を保管しておく場所がなく、かつ、飛行機自体を空の上にとどめておくことができないため、遺体は飛行機が着陸した場所で降ろし、検死をするという。

船では、フェリーやタンカーで航海途中、何らかの事故か病気で亡くなり、次の寄港地が日本だという場合や、クルーズ船の次の寄港地が日本という場合もある。

多くの場合、次の寄港地が日本であっても、遺体を降ろさず、そのまま自国へ持って帰る。

葬儀会社の担当者によると、漁船では、遺体を冷凍庫に保管することもあり、下船した遺体が冷凍まぐろのようにカチコチに固まってしまっていたということもあるという。

この医師が呼ばれるのは、日本に寄港し、船長が遺体の下船を希望したケースだ。

 

【日本の医師は外国船籍船内での検死を避けたがる】

葬儀会社に聞くと、遺体の確認が船内で行われた後、遺体を下船させ、医師が記入した死亡診断書を葬儀会社が寄港地の役所へ提出するという。

遺体で送還する場合、死亡原因を明確に書いたうえで、他国に送還することになる。

他国に遺体を送還するには、葬儀会社によってエンバーミングが施されなければならないことが多い。

そして大使館や領事館のある都市に遺体を移送し、在日の当該大使館や領事館の担当者によって遺体が確認された後、飛行機で輸送されることになる。  

国境を越えて遺体を送還する時に認証が必要になる国が多い。

遺体の認証とは、当該大使館や領事館の担当者が遺体の本人確認、死亡事由の確認とともに、送還する遺体をどのように処理して、この棺に納めたのか見届けたので封印しますというものである。

国によっては、この認証がなければ受け入れてもらえない。

その理由のひとつは、遺体の死亡原因を明確にするためである。

死亡原因が未知のウイルスや細菌によるものではなく、送還しても自国の国民に何ら影響を与えないと証明しているのだ。
(送還までの流れや必要な書類などは送還先の国によって少しずつ異なる)

死亡診断書がなければ葬儀会社は遺体を動かせないし、エンバーミングを施すこともできない。

そのため医師に検死を依頼するのだが、日本の医師は、この外国船籍の船内での検死をひどく嫌がるのだと医師は明かす。

「日本の医師には、そのような状況での検死経験がないということもあるが、どのような原因で亡くなったのか、その場で判断するのが難しいことが大きい」と、その理由を説明してくれた。

「船舶内での検死は、遺体を見るだけでは判断が困難だ。デッキから下の貯蔵庫に転落し、頭を打って亡くなったと聞かされても、もしかすると船員同士の喧嘩で殴られたかもしれない。突然、倒れて亡くなったと証言されても、船内で何らかのウイルスが発生したのかもしれない」  

ウイルスと聞き、20202月、横浜港に寄港したクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号での、新型コロナウイルスの集団感染を思い出した。

「もっと言えば、先に停泊していたどこかの寄港地で、薬物でも買ってきて大量に使用したためかもしれない。可能性はいくらでも考えられる。なんでもすぐに病死と判断できるわけではない」  

神戸に着いたオランダ国籍の船内で遺体の検死をしなければならなかった時、米国人医師は行くことができず、葬儀会社は、他に検死してくれる医師がいないか、あちこちの病院に依頼した。

だが、日本人医師は誰ひとりとして受けてくれず、最終的に韓国人医師が検死をしたが、それも渋々だったと話した。

「韓国人医師も嫌々しょうがなく受けただけで、時間が押してくるとイライラし始め、ざっと診ただけで済ませてしまったらしい。治外法権の船の中で、亡くなった状況すらよくわからない遺体に時間をかけるより、一刻も早く下船したかったのだろう」と担当者はいう。  

最北の街、稚内では、ロシア船籍の漁船でロシア人の船員が亡くなり、稚内の港に寄港した時も受けてくれる日本人医師はいなかったと担当者はこぼしていた。

稚内という街は、空港や駅、道路にロシア語の表示があるほど、ロシアとの関係が深い。

だが、そのような街でも、船内での検死となると話は別らしい。

「船内での検死には経験が必要だが、その時の状況や故人の様子を船長などから聞きとれるだけの語学力も必要になる。病院で亡くなる日本人の患者の死しかみていない医師には難しい。でも、誰かが検死しなければ、彼らは母国に帰ることができないからね」と医師は頷いてみせた。  

彼は、きっと今日もどこかの港へ向かっているだろう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/33dece4807b9acd698278d50b2c3181a05f70023 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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